353 / 396
幕間 6→最終章
AR43 動き出す宿命と因縁
しおりを挟む
「リクルの件もあって、君の戦力は随分と充実した。私達の想定を遥かに上回る程に。加えてアスカとラハとムート。彼女達三人の力で【ガラテア】を探し出せる状況になった。この時点で、救世の転生者側の準備は整ったと言える訳だ。
ただ、これは過去の救世からする異常な事態だった。勿論、早過ぎるという意味でね。元々、救世の転生者と【ガラテア】の動向は連動するもの。どちらかの準備が整ったということは、もう一方の準備も整ったということになる。けれど、君は未だ肉体が成長し切っていない。つまるところ、それだけ【ガラテア】が早く準備を終えたことを意味する。それでも今回はギリギリ世界が帳尻を合わせたようだけれど……次の救世は恐らくもっと特異な状況になってしまうことだろう。まあ、君には関係のない……あってはならない話だけれどね。
しかし、いずれにしても――」
***
広間に集まって跪く、千を優に超える操り人形達。
それらをこの仮初のみすぼらしい体で見下ろした私は、機は熟したと判断した。
観測者の心の奥底に秘められた渇望、破滅欲求をこの世全てに蔓延させる。
そのための準備が今ここに整った。
これ以上の遅滞は逆に敵を有利にしてしまうばかりだろう。
何より私自身、この焦がれるような感情をいつまでも抑え続けていられない。
早く全てをさらけ出してしまいたい。だから――。
「アロン。マニ」
私は有象無象の中から青年と少女化魔物を呼びつけた。
近づいてきた二人の表情は虚ろで、感情らしきものは微塵も感じられない。
正に意思なき人形のようだ。
前者はまだ私が世界に発生して間もなく、本格的に活動を開始したばかりの頃。
救世の転生者ではないかと周囲に噂される程に優秀な人間がいると耳にし、リスクを冒してまでホウゲツに侵入して捕らえた貴重な駒だ。
勿論、さすがに一足飛びにチェックメイトといくはずもなく、彼は救世の転生者ではなかったものの、その能力の高さで潤滑にことが運んだ状況も少なくない。
中々に使い勝手のいい道具だったと言える。
後者は最近になって欠けたピースを埋めるように得た存在だ。
悪魔(シャイターン)の少女化魔物マニ。
彼女の複合発露は、正に私のためにあると言っていい程に相性がよかった。
私の滅尽・複合発露〈跪き、人形に隷属せよ〉は任意の対象を操り、更には破滅欲求に染め上げて対象が持つ力を滅尽・複合発露に変質させるもの。
そこに更に滅尽・複合発露化した彼女の力、味方の能力を大幅に向上させる効果を持つ〈魔王統制・蹂躙〉が加われば、救世の転生者に匹敵する力を量産できる。
この力があれば、過去の【ガラテア】達もなし得なかった真の破滅、世界の終焉に今度こそ至ることができるはずだ。
もっと猶予があれば、強制的に真性少女契約を結ばせたこの二人を利用して、かの複合発露を増やすことで盤石な状況にできたかもしれないが……。
現時点でも戦力は十分過ぎる程だと言っていい。
低い可能性に固執して機会を失っては仕方がない。
だから、私は二人が両脇に立ったのを確認してから再び声を発した。
「時は満ちた。今こそ救世の転生者を討ち、本懐を遂げる」
そう重々しく告げた私に応じるように、操り人形達が一斉に顔を上げる。
だが、その行動に彼らの意思は介在していない。
全員、私の滅尽・複合発露の支配下にあるのだから当然だ。
アロンとマニも呼ばれたから来た訳ではなく、私がそう動かしたに過ぎない。
言わば、かつて人間の子供がやっていたという人形遊びの延長のような行為だ。
そう。かつて。
人間は私を恐れる余り、己を模した玩具を全て廃棄し、生産を禁じたと言う。
その上、何らかの共通認識で縛りを作り上げたらしく、誰かに飽きて捨てられた熊のぬいぐるみに宿る形で私は生じる羽目になった。
これは、そんな私のある種の意趣返しでもある。
いずれにせよ、私が口にした言葉は指揮官が兵士を鼓舞するような類のものではなく、あくまでも自分自身と世界そのものに対する宣言だ。
「我が名は【ガラテア】。ドールの人形化魔物【ガラテア】」
このドールとは名ばかりの姿で、私はそのまま己の本質を忘れぬように続ける。
私の本来の姿は、人間の少女を模した球体関節の人形だった。
しかし、どうやらそれはどこかに封じられて隠されていたらしい。
いつの頃からか、その封印が解かれたようで気配を感じるようになったが……。
それは私を誘き出すための罠である可能性が極めて高い。
何より、ボロボロのこの体も弱々しい見た目と若干の動きにくさ以外、能力的な制限がある訳でもない。むしろ本体ではないことが万が一の時の保険にもなる。
だから私は私の使命を優先し、この姿のまま今日この瞬間にまで至ったのだ。
「即ち、観測者の内から吐き捨てられた破滅欲求の化身である」
人形化魔物として発生したその瞬間からそうだった。
使命を果たすために、この身を捧げる。
それ以外の形などあり得ない。
その通りに振る舞うこと以外、考えたこともない。
救世の転生者と相対する位置にいる、観測者を滅ぼし尽くす観測者もどき。
それこそが私という存在だ。
たとえ仮初の体に押し込められようとも、それは何一つとして変わっていない。
「故に、行き場を失ったその願望を成就させるため、これより世に蔓延る観測者を尽く滅ぼし、世界に無の静寂をもたらそう」
誰からも認識されないものは存在しない。ならば、認識する者がいなくなれば世界は存在しないも同じ。変化が意味をなさないその静謐こそ、何よりも美しい。
それを生み出すことだけが私の唯一の存在意義だ。
観測者は誰もがそうした破滅欲求を無意識に有している。
にもかかわらず、その事実から目を背け、挙句の果てに世界に押しつけて蔑ろにし続けてきた。その罪を今度こそ贖わせなければならない。
そして、それこそは観測者にとっての救いにもなる。
「全ての存在に、破滅の抱擁を」
そう全て。等しく全て。尽く殲滅する。余すことなく。
故に元来、私にとって全ては平等に滅ぼすべきもの。
道具として有用なものとて同じこと。そこに特別な感情を抱くことはない。
しかし、一つだけ例外がある。
これまでの幾度となく私の使命を阻んできた者、救世の転生者。
勿論、他の存在と同様に、最終的に彼を滅ぼすことに何ら変わりはない。が、浅ましい観測者の如く強く強く執着していることを私は自覚していた。
ただ単純に破滅をもたらすだけでは飽き足らない。
この激情全てを満たすには、彼の方から私に縋って滅びを懇願してくるぐらいの状況を作り上げなければならないだろう。
それができたなら、どれだけ気持ちが昂るか分からない。
だから――。
「救世の転生者に、最高の愛を」
私は最後にそう抱き締めるように口の中で呟き……。
終末を告げる鐘を鳴らすが如く、眼前の人形達に指示を出した。
***
「この瞬間、君という物語の終わりが始まった訳だ。そう。今この瞬間という真の終局に至るまでの最後の物語が、ね」
ただ、これは過去の救世からする異常な事態だった。勿論、早過ぎるという意味でね。元々、救世の転生者と【ガラテア】の動向は連動するもの。どちらかの準備が整ったということは、もう一方の準備も整ったということになる。けれど、君は未だ肉体が成長し切っていない。つまるところ、それだけ【ガラテア】が早く準備を終えたことを意味する。それでも今回はギリギリ世界が帳尻を合わせたようだけれど……次の救世は恐らくもっと特異な状況になってしまうことだろう。まあ、君には関係のない……あってはならない話だけれどね。
しかし、いずれにしても――」
***
広間に集まって跪く、千を優に超える操り人形達。
それらをこの仮初のみすぼらしい体で見下ろした私は、機は熟したと判断した。
観測者の心の奥底に秘められた渇望、破滅欲求をこの世全てに蔓延させる。
そのための準備が今ここに整った。
これ以上の遅滞は逆に敵を有利にしてしまうばかりだろう。
何より私自身、この焦がれるような感情をいつまでも抑え続けていられない。
早く全てをさらけ出してしまいたい。だから――。
「アロン。マニ」
私は有象無象の中から青年と少女化魔物を呼びつけた。
近づいてきた二人の表情は虚ろで、感情らしきものは微塵も感じられない。
正に意思なき人形のようだ。
前者はまだ私が世界に発生して間もなく、本格的に活動を開始したばかりの頃。
救世の転生者ではないかと周囲に噂される程に優秀な人間がいると耳にし、リスクを冒してまでホウゲツに侵入して捕らえた貴重な駒だ。
勿論、さすがに一足飛びにチェックメイトといくはずもなく、彼は救世の転生者ではなかったものの、その能力の高さで潤滑にことが運んだ状況も少なくない。
中々に使い勝手のいい道具だったと言える。
後者は最近になって欠けたピースを埋めるように得た存在だ。
悪魔(シャイターン)の少女化魔物マニ。
彼女の複合発露は、正に私のためにあると言っていい程に相性がよかった。
私の滅尽・複合発露〈跪き、人形に隷属せよ〉は任意の対象を操り、更には破滅欲求に染め上げて対象が持つ力を滅尽・複合発露に変質させるもの。
そこに更に滅尽・複合発露化した彼女の力、味方の能力を大幅に向上させる効果を持つ〈魔王統制・蹂躙〉が加われば、救世の転生者に匹敵する力を量産できる。
この力があれば、過去の【ガラテア】達もなし得なかった真の破滅、世界の終焉に今度こそ至ることができるはずだ。
もっと猶予があれば、強制的に真性少女契約を結ばせたこの二人を利用して、かの複合発露を増やすことで盤石な状況にできたかもしれないが……。
現時点でも戦力は十分過ぎる程だと言っていい。
低い可能性に固執して機会を失っては仕方がない。
だから、私は二人が両脇に立ったのを確認してから再び声を発した。
「時は満ちた。今こそ救世の転生者を討ち、本懐を遂げる」
そう重々しく告げた私に応じるように、操り人形達が一斉に顔を上げる。
だが、その行動に彼らの意思は介在していない。
全員、私の滅尽・複合発露の支配下にあるのだから当然だ。
アロンとマニも呼ばれたから来た訳ではなく、私がそう動かしたに過ぎない。
言わば、かつて人間の子供がやっていたという人形遊びの延長のような行為だ。
そう。かつて。
人間は私を恐れる余り、己を模した玩具を全て廃棄し、生産を禁じたと言う。
その上、何らかの共通認識で縛りを作り上げたらしく、誰かに飽きて捨てられた熊のぬいぐるみに宿る形で私は生じる羽目になった。
これは、そんな私のある種の意趣返しでもある。
いずれにせよ、私が口にした言葉は指揮官が兵士を鼓舞するような類のものではなく、あくまでも自分自身と世界そのものに対する宣言だ。
「我が名は【ガラテア】。ドールの人形化魔物【ガラテア】」
このドールとは名ばかりの姿で、私はそのまま己の本質を忘れぬように続ける。
私の本来の姿は、人間の少女を模した球体関節の人形だった。
しかし、どうやらそれはどこかに封じられて隠されていたらしい。
いつの頃からか、その封印が解かれたようで気配を感じるようになったが……。
それは私を誘き出すための罠である可能性が極めて高い。
何より、ボロボロのこの体も弱々しい見た目と若干の動きにくさ以外、能力的な制限がある訳でもない。むしろ本体ではないことが万が一の時の保険にもなる。
だから私は私の使命を優先し、この姿のまま今日この瞬間にまで至ったのだ。
「即ち、観測者の内から吐き捨てられた破滅欲求の化身である」
人形化魔物として発生したその瞬間からそうだった。
使命を果たすために、この身を捧げる。
それ以外の形などあり得ない。
その通りに振る舞うこと以外、考えたこともない。
救世の転生者と相対する位置にいる、観測者を滅ぼし尽くす観測者もどき。
それこそが私という存在だ。
たとえ仮初の体に押し込められようとも、それは何一つとして変わっていない。
「故に、行き場を失ったその願望を成就させるため、これより世に蔓延る観測者を尽く滅ぼし、世界に無の静寂をもたらそう」
誰からも認識されないものは存在しない。ならば、認識する者がいなくなれば世界は存在しないも同じ。変化が意味をなさないその静謐こそ、何よりも美しい。
それを生み出すことだけが私の唯一の存在意義だ。
観測者は誰もがそうした破滅欲求を無意識に有している。
にもかかわらず、その事実から目を背け、挙句の果てに世界に押しつけて蔑ろにし続けてきた。その罪を今度こそ贖わせなければならない。
そして、それこそは観測者にとっての救いにもなる。
「全ての存在に、破滅の抱擁を」
そう全て。等しく全て。尽く殲滅する。余すことなく。
故に元来、私にとって全ては平等に滅ぼすべきもの。
道具として有用なものとて同じこと。そこに特別な感情を抱くことはない。
しかし、一つだけ例外がある。
これまでの幾度となく私の使命を阻んできた者、救世の転生者。
勿論、他の存在と同様に、最終的に彼を滅ぼすことに何ら変わりはない。が、浅ましい観測者の如く強く強く執着していることを私は自覚していた。
ただ単純に破滅をもたらすだけでは飽き足らない。
この激情全てを満たすには、彼の方から私に縋って滅びを懇願してくるぐらいの状況を作り上げなければならないだろう。
それができたなら、どれだけ気持ちが昂るか分からない。
だから――。
「救世の転生者に、最高の愛を」
私は最後にそう抱き締めるように口の中で呟き……。
終末を告げる鐘を鳴らすが如く、眼前の人形達に指示を出した。
***
「この瞬間、君という物語の終わりが始まった訳だ。そう。今この瞬間という真の終局に至るまでの最後の物語が、ね」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる