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最終章 英雄の燔祭と最後の救世
339 新約へと至る道
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「トリリスッ!!」
ハッと我に返ったヒメ様が、焦ったように彼女の名前を口にする。
トリリス様の複合発露〈迷宮悪戯〉によってルトアさん達を強制的に移動させ、この場から排除しようと言うのだろう。
それが実現すれば、その時点で俺達は詰みとなる。
しかし、その程度のことは彼女達も最初から想定済みだ。
故に――。
「させませんー。大地の檻で力を封じるのですよー」
先んじて影から飛び出したムートが、隆起させた土でトリリス様を覆い隠した。
かの複合発露を応用した擬似的な転移とでも言うべき現象は、彼女が支配する迷宮に属している領域の中でこそ可能なもの。
大地を掌握され、迷宮への干渉を完全に妨げられては効果を発揮できない。
「チサッ! トリリスをっ!!」
ならばと即座に叫んだトリリス様の呼びかけに応じ、チサさんがその手のガーンディーヴァへとフラガラッハを複製改良したと思しき矢をつがえようとした。
彼女の視線の先にはトリリス様を覆い隠している土壁。
そこに僅かでも穴が開けば、〈迷宮悪戯〉の力を以ってルトアさん達を地下迷宮のいずこかに散り散りにすることも再び可能となってしまうだろう。
となれば、次に狙うべきは誰が見てもチサさんだ。
「これ以上、貴方には何もさせません!!」
その彼女へと、ムートに続いて影を出たレンリがラハさんと共に襲いかかる。
しかし、誰が見ても、ということは当然相手からしても一目瞭然ということ。
案の定と言うべきか、正にその直後。
二人の行く手を遮るように、光の筋が幾重も放たれて空間を埋め尽くしていく。
「それはこちらの台詞です!」
一瞬遅れて部屋の中に響き渡るヒメ様の声。
ヴィゾーヴニルの少女化魔物たる彼女は、光を操るその複合発露〈曙光禊祓〉によって無数の収束させた光を同時に放ったようだ。
少女契約を結んだ相手のいない彼女達ではあるが、狂化制御の矢やメギンギョルズで限界以上に強化されている。その威力は真・暴走・複合発露並かそれ以上だ。
それでも。同等の祈望之器によって大幅に効果が増した特異思念集積体の身体強化を貫くには至らないが……。
ルトアさん以下の身体強化では、命中すれば致命傷になり得る。
脅威としては十分だ。
だからラハさんとレンリは、射線上に作り出した水球で光線を全て受けとめた。
その結果として、二人はヒメ様の思惑通り足どめされてしまう。
…………だが、こうやって彼女の意識を自分達に向けることこそが、分かり易い状況でチサさんを狙った彼女達の真の目的でもあった。
全ては、ルトアさんの行く手を阻まれないようにするためだ。
「このままでは……」
その光景を俺と共に目にしていたアコさんが、歯噛みするように呟く。
彼女はこうして俯瞰することで当事者達とは違って彼我の戦力と状況を正確に把握しているが故に、いち早く間に合わないと気づいてしまったようだ。
トリリス様はムートに封じ込められ、ヒメ様はレンリとラハさんで手一杯。
チサさんが矢を放つには刹那の猶予があり……。
ディームさんは氷漬けの俺達を結界で覆っていたが、セトが振るった結界通しで破られた挙句、ダンの複合発露から自身を結界で守らざるを得なくなっている。
同時進行の部分もあり、部屋に突入してからここまで現実時間で僅か数秒だ。
鏡像の発生はまだない。氷漬けの俺が持つ印刀ホウゲツが傍にある以上、時間の問題ではあるだろうが、それにもタイムラグは確かに存在する。
既に俺達の傍に至ったラクラちゃんとスールを妨げるものは、何もない。
「どうやら、一先ずお別れみたいですね」
「……言ったはずだよ。最後には君自身の鏡像が、君の目的を阻むとね」
俺の復活はもはや状況的に防ぐことはできないと判断して諦めたように、アコさんは嘆息しながら同じ忠告を改めて繰り返す。
「そうなるかならないか。見守っていて下さい」
「…………馬鹿だよ。君も、あの子達も」
折角の忠告に僅かたりとも揺らぐことのない俺の返答を受け、現実から目を背けて悪足掻きを試みようとする愚か者を憐れむように呟くアコさん。
その声色には、やはり隠せない罪悪感が滲んでいる。
少なくとも彼女達は皆、好んで犠牲を生もうなどとは思っていない者ばかりだ。
この救世が続く限り、そうした感情が僅かたりとも晴れることは決してない。
勿論、俺が全てを覆しても、これまでの後悔が消える訳ではないだろうが……。
それでも、現状が健全な状態であるとは俺には到底思えない。
だからこそ、彼女の予測通りの未来が訪れることは必ず防がなければならない。
俺自身のためにも。少女の心を軋ませながら生きる彼女達のためにも。
「イサクさん! 帰ってきて下さい!!」
ラクラちゃんの呼びかけに意識を現実へと戻す。
彼女とスール。二人が重ね合わせた聖女証たる複合発露。そして、それを極限まで増幅する多数の祈望之器によって。
半ば呪いと化していた凍結が解除され、既に俺の傷も癒されつつあった。
頃合いだろう。
「リーメア、頼む」
「……がんばってね、救世の転生者様」
「ああ。任せろ。……行こう。テア、【ガラテア】」
「うん」「ああ。全てをひっくり返してやろうではないか」
彼女達と頷き合って一度目を閉じ、それから開く。
すると、夢を操る獏の少女化魔物リーメアの複合発露によって俺達の意識は継続したまま、鎮守の樹海中心の地下に作られた木造の部屋が視界に映った。
当然、自分自身の視点だ。
意識を失う直前に体を苛んでいた苦痛は、夢幻だったかの如く消え去っている。
しかし、それを喜ぶより優先しなければならないことがある。
「イサクさん!」
安堵と共に名を呼んだラクラちゃんには一先ず頷くのみに留め、俺はルトアさんの目を通して把握していた各々の位置関係を氷と風の探知でより正確に把握した。
同時に〈万有凍結・封緘〉を使用し、一瞬にしてヒメ様達を凍結させる。
彼女達とは話したいことがいくつもあるが、問答は全て終わってからでいい。
「ううぅ……イサク……イサクぅ……」
「サユキ。ほら、もう大丈夫だから。な?」
「……うん」
そうしてから俺は、必死に縋りついたままでいる彼女の頭を撫でて宥め……。
夢を共にしたおかげで比較的落ち着いているテアに目配せし、一先ず彼女にサユキを伴って影の中に入って貰った。
「イサク君っ!!」
「旦那様っ!!」
そこにルトアさんとレンリが駆け寄ってきて、勢いよく抱き着いてくる。
今にも泣き出しそうな表情を浮かべている二人を正面から受けとめて労わるように抱き締め返し、そのまま俺は周りを見回した。
俺のためにここまで来てくれた家族、仲間達。
心臓を穿たれた時には後悔ばかりが先立ったものの、積み重ねてきた時間それ自体は決して間違いではなかった。
そう改めて確信することができた。
だからこそ、俺の死で終わる結末は今度こそ覆さなければならない。
「助かった。ありがとう。皆も」
ここにいる彼らにだけではなく、心の中に浮かんだ全員に対して告げるように感謝の言葉を口にし、それから目線を動かす。
傍らに座り込んだままになっていたイリュファへと。
彼女は喜びと強烈な罪悪感が綯い交ぜになったような表情を浮かべ、何も言葉を発することもできないまま俺から目を逸らした。
未だに深い迷いの只中にあるのだろう。
だが、この場ではこれ以上、彼女と対話を重ねている猶予はなさそうだ。
「アコさんとリーメアの力で経緯は全て見ていた。話は後だ。全員、一先ず俺の影の中に入ってくれ。恐らく俺の鏡像が、来る」
俺の張り詰めた声を前に、誰も疑いを挟んだりすることはなかった。
指示に従って、一人また一人と速やかに俺の影へと入ってく。
精神的に追い詰められて動く気力すら失ってしまっている様子のイリュファについては、レンリが強制的に中に連れ込んでくれた。
そうして氷漬けのヒメ様達を残し、一先ず移動しようとした正にその瞬間。
「準備ができたようだな」
初めて聞く男の声と同時に、突如として視界が移り変わり……。
俺達は、鎮守の樹海上空へと放り出された。
ハッと我に返ったヒメ様が、焦ったように彼女の名前を口にする。
トリリス様の複合発露〈迷宮悪戯〉によってルトアさん達を強制的に移動させ、この場から排除しようと言うのだろう。
それが実現すれば、その時点で俺達は詰みとなる。
しかし、その程度のことは彼女達も最初から想定済みだ。
故に――。
「させませんー。大地の檻で力を封じるのですよー」
先んじて影から飛び出したムートが、隆起させた土でトリリス様を覆い隠した。
かの複合発露を応用した擬似的な転移とでも言うべき現象は、彼女が支配する迷宮に属している領域の中でこそ可能なもの。
大地を掌握され、迷宮への干渉を完全に妨げられては効果を発揮できない。
「チサッ! トリリスをっ!!」
ならばと即座に叫んだトリリス様の呼びかけに応じ、チサさんがその手のガーンディーヴァへとフラガラッハを複製改良したと思しき矢をつがえようとした。
彼女の視線の先にはトリリス様を覆い隠している土壁。
そこに僅かでも穴が開けば、〈迷宮悪戯〉の力を以ってルトアさん達を地下迷宮のいずこかに散り散りにすることも再び可能となってしまうだろう。
となれば、次に狙うべきは誰が見てもチサさんだ。
「これ以上、貴方には何もさせません!!」
その彼女へと、ムートに続いて影を出たレンリがラハさんと共に襲いかかる。
しかし、誰が見ても、ということは当然相手からしても一目瞭然ということ。
案の定と言うべきか、正にその直後。
二人の行く手を遮るように、光の筋が幾重も放たれて空間を埋め尽くしていく。
「それはこちらの台詞です!」
一瞬遅れて部屋の中に響き渡るヒメ様の声。
ヴィゾーヴニルの少女化魔物たる彼女は、光を操るその複合発露〈曙光禊祓〉によって無数の収束させた光を同時に放ったようだ。
少女契約を結んだ相手のいない彼女達ではあるが、狂化制御の矢やメギンギョルズで限界以上に強化されている。その威力は真・暴走・複合発露並かそれ以上だ。
それでも。同等の祈望之器によって大幅に効果が増した特異思念集積体の身体強化を貫くには至らないが……。
ルトアさん以下の身体強化では、命中すれば致命傷になり得る。
脅威としては十分だ。
だからラハさんとレンリは、射線上に作り出した水球で光線を全て受けとめた。
その結果として、二人はヒメ様の思惑通り足どめされてしまう。
…………だが、こうやって彼女の意識を自分達に向けることこそが、分かり易い状況でチサさんを狙った彼女達の真の目的でもあった。
全ては、ルトアさんの行く手を阻まれないようにするためだ。
「このままでは……」
その光景を俺と共に目にしていたアコさんが、歯噛みするように呟く。
彼女はこうして俯瞰することで当事者達とは違って彼我の戦力と状況を正確に把握しているが故に、いち早く間に合わないと気づいてしまったようだ。
トリリス様はムートに封じ込められ、ヒメ様はレンリとラハさんで手一杯。
チサさんが矢を放つには刹那の猶予があり……。
ディームさんは氷漬けの俺達を結界で覆っていたが、セトが振るった結界通しで破られた挙句、ダンの複合発露から自身を結界で守らざるを得なくなっている。
同時進行の部分もあり、部屋に突入してからここまで現実時間で僅か数秒だ。
鏡像の発生はまだない。氷漬けの俺が持つ印刀ホウゲツが傍にある以上、時間の問題ではあるだろうが、それにもタイムラグは確かに存在する。
既に俺達の傍に至ったラクラちゃんとスールを妨げるものは、何もない。
「どうやら、一先ずお別れみたいですね」
「……言ったはずだよ。最後には君自身の鏡像が、君の目的を阻むとね」
俺の復活はもはや状況的に防ぐことはできないと判断して諦めたように、アコさんは嘆息しながら同じ忠告を改めて繰り返す。
「そうなるかならないか。見守っていて下さい」
「…………馬鹿だよ。君も、あの子達も」
折角の忠告に僅かたりとも揺らぐことのない俺の返答を受け、現実から目を背けて悪足掻きを試みようとする愚か者を憐れむように呟くアコさん。
その声色には、やはり隠せない罪悪感が滲んでいる。
少なくとも彼女達は皆、好んで犠牲を生もうなどとは思っていない者ばかりだ。
この救世が続く限り、そうした感情が僅かたりとも晴れることは決してない。
勿論、俺が全てを覆しても、これまでの後悔が消える訳ではないだろうが……。
それでも、現状が健全な状態であるとは俺には到底思えない。
だからこそ、彼女の予測通りの未来が訪れることは必ず防がなければならない。
俺自身のためにも。少女の心を軋ませながら生きる彼女達のためにも。
「イサクさん! 帰ってきて下さい!!」
ラクラちゃんの呼びかけに意識を現実へと戻す。
彼女とスール。二人が重ね合わせた聖女証たる複合発露。そして、それを極限まで増幅する多数の祈望之器によって。
半ば呪いと化していた凍結が解除され、既に俺の傷も癒されつつあった。
頃合いだろう。
「リーメア、頼む」
「……がんばってね、救世の転生者様」
「ああ。任せろ。……行こう。テア、【ガラテア】」
「うん」「ああ。全てをひっくり返してやろうではないか」
彼女達と頷き合って一度目を閉じ、それから開く。
すると、夢を操る獏の少女化魔物リーメアの複合発露によって俺達の意識は継続したまま、鎮守の樹海中心の地下に作られた木造の部屋が視界に映った。
当然、自分自身の視点だ。
意識を失う直前に体を苛んでいた苦痛は、夢幻だったかの如く消え去っている。
しかし、それを喜ぶより優先しなければならないことがある。
「イサクさん!」
安堵と共に名を呼んだラクラちゃんには一先ず頷くのみに留め、俺はルトアさんの目を通して把握していた各々の位置関係を氷と風の探知でより正確に把握した。
同時に〈万有凍結・封緘〉を使用し、一瞬にしてヒメ様達を凍結させる。
彼女達とは話したいことがいくつもあるが、問答は全て終わってからでいい。
「ううぅ……イサク……イサクぅ……」
「サユキ。ほら、もう大丈夫だから。な?」
「……うん」
そうしてから俺は、必死に縋りついたままでいる彼女の頭を撫でて宥め……。
夢を共にしたおかげで比較的落ち着いているテアに目配せし、一先ず彼女にサユキを伴って影の中に入って貰った。
「イサク君っ!!」
「旦那様っ!!」
そこにルトアさんとレンリが駆け寄ってきて、勢いよく抱き着いてくる。
今にも泣き出しそうな表情を浮かべている二人を正面から受けとめて労わるように抱き締め返し、そのまま俺は周りを見回した。
俺のためにここまで来てくれた家族、仲間達。
心臓を穿たれた時には後悔ばかりが先立ったものの、積み重ねてきた時間それ自体は決して間違いではなかった。
そう改めて確信することができた。
だからこそ、俺の死で終わる結末は今度こそ覆さなければならない。
「助かった。ありがとう。皆も」
ここにいる彼らにだけではなく、心の中に浮かんだ全員に対して告げるように感謝の言葉を口にし、それから目線を動かす。
傍らに座り込んだままになっていたイリュファへと。
彼女は喜びと強烈な罪悪感が綯い交ぜになったような表情を浮かべ、何も言葉を発することもできないまま俺から目を逸らした。
未だに深い迷いの只中にあるのだろう。
だが、この場ではこれ以上、彼女と対話を重ねている猶予はなさそうだ。
「アコさんとリーメアの力で経緯は全て見ていた。話は後だ。全員、一先ず俺の影の中に入ってくれ。恐らく俺の鏡像が、来る」
俺の張り詰めた声を前に、誰も疑いを挟んだりすることはなかった。
指示に従って、一人また一人と速やかに俺の影へと入ってく。
精神的に追い詰められて動く気力すら失ってしまっている様子のイリュファについては、レンリが強制的に中に連れ込んでくれた。
そうして氷漬けのヒメ様達を残し、一先ず移動しようとした正にその瞬間。
「準備ができたようだな」
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俺達は、鎮守の樹海上空へと放り出された。
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