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最終章 転生野球大戦編
閑話51 彼我の戦力分析と秘策(落山秀充視点)
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「やはり厳しいな、これは……」
ディスプレイに映し出されている映像を改めて確認していた俺は、無意識の内にネガティブな言葉を口に出していた自分に気づいて軽く嘆息してしまった。
アメリカ大リーグの試合がリアル頭身の野球ゲームで再現されているそれを、俺を含めた日本代表首脳陣は既に何度も繰り返し目にしている。
しかし、フィジカル、技術、連係、精度。
どれを取ってもアチラに分があった。
だからと言って、戦術的な部分ならコチラが勝っていると言うこともできない。
あらゆる面で後塵を拝している。それが現実だった。
「可能性がゼロではなさそうな分だけ、他よりまだマシではあるんですけど……」
「まあ、それはその通りではあるけどね」
ヘッドコーチを担って貰っている島井君の言葉に、不本意ながら同意する。
手元にある情報だけで客観的に判断するなら、世界中のどの国よりもこの日本が最もアメリカに勝算があるのは間違いないことだ。
次点でロシア。そしてイタリアというところか。
勿論、それは団栗の背比べと言われても仕方がないレベルの話でしかない。
限りなく小さな可能性の中で最もマシという意味に過ぎない。
日本においては異次元の成績を収めている秀治郎選手世代全員が実力を全て発揮できたとしても、相手が現アメリカ代表では100回やって1回勝てれば御の字。
それが俺の正直な分析だ。
それでも、可能性があるのとないのとでは大違いだ。
ほとんどの国はどう逆立ちしても勝利の目はない。
そう断言できる程にアメリカとの間には力の差がある。
スポーツに絶対はないという言葉が虚しく聞こえてしまうぐらいだ。
つまるところ子供が大人に挑むようなもの。
ある意味、こうして彼我の戦力差に思い悩むことができるのは贅沢ですらある。
それ程までにアメリカという国は隔絶している訳だ。
代表メンバーの主力が現在の選手達となって以降は尚一層のこと。
天と地程も格差が広がってしまっている。
「……盛っている訳ではないんですよね」
「いやいや、そんなことをする意味はないだろう?」
島井君の疑いをディスプレイに視線をやりながら否定する。
この映像は村山マダーレッドサフフラワーズの海外情報収集部隊から提供されたものであり、アメリカ代表選手の出場試合をいくつか再現したものとのことだ。
スパイとして捕まって処分されかねない綱渡りを強要したのかと驚いたが、実際は記憶力に優れた人材のゴリ押しで得た情報という話だった。
個人の記憶力に頼った視察はどの国も、それこそ日本も普通に行っている。
とは言え、人の感覚を定量的に伝えるのは困難極まりない。
何より記憶力を頼りに(安全を考えれば日本に帰国してから)主観的なメモを残すのが精々なので、どうしても曖昧な部分が多く不正確と言わざるを得ない。
その点、この映像は非常に明瞭で具体的だった。
野球ゲームをベースにしており、色々な角度からプレイを見ることもできる。
さすがに決まった動作以外はできないものの、凄まじい情報量と言える。
決して無責任なお遊びで作ることができるようなレベルではない。
金にしても人手にしても、莫大なコストがかかっているはずだ。
「ここまで労力をかけて偽情報を流す理由なんて秀治郎選手にはない。少なくとも彼自身は正確性のある情報だと強く認識しているはずだよ」
過大評価も過小評価も、どちらも毒にしかならない。
そんなことは彼も重々承知の上だ。
この国において本気でWBW優勝、打倒アメリカに取り組んできた数少ない1人として、ノイズになるような情報を拡散するはずがない。
そう信じるに足る実績を、秀治郎選手はこれまで積んできている。
勿論、個人の記憶力を頼みにしたものであるだけに鵜呑みにする訳にもいかないものの、彼らにできる範囲で最大限正確な情報として共有してくれている。
そう考えるべきだ。
「実際、映像を確認した国の諜報員からも実態に即したものだと共通見解が出ている。現地観戦すらできない元プロにとって最も参考になる情報だと断言していい」
「それは、そうなんでしょうけどね……」
まあ、まだまだ煮え切らない島井君の反応も理解できなくもない部分がある。
大リーグやWBWの中継では巧妙に隠されて分かりにくくなっていた部分が鮮明になった結果として、現アメリカ代表選手の超人的な能力が見えてきた訳だから。
恐らく現行の主力選手が加わる以前のアメリカ代表だったなら、秀治郎選手世代の戦力で十分勝ち目があるどころか相当優位に戦うことができたはずだ。
それだけ現アメリカ代表の特定の選手は大リーグで比較しても突出している。
しかも同世代で1人か2人いれば奇跡的なレベルの選手が同時期に10人以上存在しており、代表チームのスターティングオーダー+投手数人を十分賄える程だ。
ハッキリ言って神の悪戯としか思えない。
「バッティングやピッチングは中継の映像でも片鱗が見えていましたが……」
「やはり守備だね。俺達の認識との齟齬が特に大きかったのは」
中継というものは、とにかく打球の行方をカメラで追いかける傾向がある。
ボールに近い選手がクローズアップされ、それ以外の選手がどこにいるのか、どういう動きをしているのかといった部分が細かく映し出されることはまずない。
リプレイされやすいのも、野球初心者が見るとファインプレイだと錯覚してしまうような無駄に派手でダイナミックなプレイがほとんどだ。
しかし、守備の大半は地味な動きの連続でしかない。
捕球して送球。
真のファインプレイはそうした基本的な動作に一切無駄がないものであり、素人目には何てことない普通のプレイに過ぎないと勘違いするような類のものだ。
むしろ、どれだけ難なく余裕を持ってアウトカウントを稼ぐことができるかの方が遥かに重要と言っても過言ではない。
ギリギリのプレイはその上でこそ成り立つものだ。
「神は細部に宿る。アメリカは正にそれを実践している。彼我の戦力差が縮まれば縮まる程に、この守備力こそが真の脅威になってくるだろうね」
現アメリカ代表レベルのピッチャーからホームランを狙うのは困難極まりない。
そうなると必然的に守備の間を抜くヒットを連続して打つことが不可欠となる。
その時に強固な壁となって立ちはだかってくるのが正にそれだ。
故に――。
「アメリカ代表の打線を如何に抑えるかがカギとなる」
「つまるところ、どうにか投手戦に持ち込むしかないということですね」
かの国の投手力、守備力を掻い潜って得点できるのは精々1点か2点。
となれば当然、アメリカに勝利するには失点をそれ未満にしなければならない。
「ただ、それは、如何に秀治郎選手の力を以ってしても困難だろうね……」
「アメリカのバッターは分かりやすく強力ですからね」
たとえ今回の映像がなくとも、誰もが数字だけで近い認識を抱いているだろう。
それぐらい明確な脅威と言っていい。
もしあの打線と相対してQSできたら、手放しで称賛してもいいぐらいだ。
普通なら。
だが、アメリカを打倒することを考えるとHQSですら不十分となってしまう。
もはや1点取られた時点で限りなく勝利が遠ざかることになる。
そう認識した方がいい。
先発するとすれば秀治郎選手。
それは確定的だ。
現日本代表のエースは間違いなく彼だ。
とは言え、Max170km/hの直球もあの凄まじい変化球の数々も、サイクロン選手やジャイアント選手、バンビーノ選手の前では霞んでしまう。
レギュラーシーズンで彼らと対戦してきたバッターを抑えるのは至難の業だ。
秀治郎選手に厳しい意見だが、それは彼自身も承知していることで……。
「こうなると、彼の言っていた秘策に賭ける以外ないか」
「明日首脳陣以外完全シャットアウトで共有しておきたいものがある、でしたか」
島井君の言う通り、秀治郎選手は今回の特別強化合宿でそう打診してきていた。
基本スペックの差を覆す秘策があると豪語している。
それが実際に日本代表の希望となると信じたいところだ。
そうして翌日。
指定された通りに屋内練習場を非公開とし、一部選手と首脳陣とで集まる。
そこで秀治郎選手達に見せられたのは……。
俺達が集めていた情報にも全くなかった彼らの真の全力。
特に秀治郎選手のそれは10年近く公式戦や公的な練習の場でも隠し続けてきたもので、確かに奇襲として使うに足る秘策だった。
「……まさか彼がこんな隠し玉まで持っていたとは思いませんでした」
「ああ。今回ばかりは俺も脱帽だよ」
島井君の驚きに深く共感しながら言う。
これまでも秀治郎選手は想像を上回ってきたが、更にそれを超えてきた。
「彼はどこまで先を見据えて今日までやってきたのか。本当に感嘆を禁じ得ない」
過渡期に生まれた突然変異というだけでは説明がつかない。
この先見の明は超常的だ。
いっそ畏怖を感じる。
「しかし、確かにこれなら……」
1%に満たない確率が2桁に乗ってくれるかもしれない。
それでも優位に立てるとまでは言えず、厳しい戦いであることに変わりはない。
だが、新たな武器が予想外にいくつか追加されたことは間違いなかった。
ただし、秘策は秘してこそ秘策足り得る。
次回は当然奇襲として機能しないことを考えれば、今回が正に勝負の時だろう。
是が非でも日本悲願のWBW優勝を成し遂げなければならない。
「後は抽選の巡り合わせ次第ですね」
「ああ」
グループリーグから決勝トーナメントまで。
どのタイミングでアメリカ代表と当たるのか。
それ以外の要警戒チームの動向はどうなのか。
組み合わせ次第で秀治郎選手の登板日はガラリと変わる。
それに連動して他の投手達もまた。
これまでも秀治郎選手のアメリカ戦先発登板を軸にシミュレーションしてきた訳だが、今回新たに得た情報を考慮に入れてアップデートしなければならない。
ロシア戦、イタリア戦が発生した場合の戦い方も一層重要となっていくだろう。
猶予は残り2ヶ月。
首脳陣としてもここからが正念場だ。
ディスプレイに映し出されている映像を改めて確認していた俺は、無意識の内にネガティブな言葉を口に出していた自分に気づいて軽く嘆息してしまった。
アメリカ大リーグの試合がリアル頭身の野球ゲームで再現されているそれを、俺を含めた日本代表首脳陣は既に何度も繰り返し目にしている。
しかし、フィジカル、技術、連係、精度。
どれを取ってもアチラに分があった。
だからと言って、戦術的な部分ならコチラが勝っていると言うこともできない。
あらゆる面で後塵を拝している。それが現実だった。
「可能性がゼロではなさそうな分だけ、他よりまだマシではあるんですけど……」
「まあ、それはその通りではあるけどね」
ヘッドコーチを担って貰っている島井君の言葉に、不本意ながら同意する。
手元にある情報だけで客観的に判断するなら、世界中のどの国よりもこの日本が最もアメリカに勝算があるのは間違いないことだ。
次点でロシア。そしてイタリアというところか。
勿論、それは団栗の背比べと言われても仕方がないレベルの話でしかない。
限りなく小さな可能性の中で最もマシという意味に過ぎない。
日本においては異次元の成績を収めている秀治郎選手世代全員が実力を全て発揮できたとしても、相手が現アメリカ代表では100回やって1回勝てれば御の字。
それが俺の正直な分析だ。
それでも、可能性があるのとないのとでは大違いだ。
ほとんどの国はどう逆立ちしても勝利の目はない。
そう断言できる程にアメリカとの間には力の差がある。
スポーツに絶対はないという言葉が虚しく聞こえてしまうぐらいだ。
つまるところ子供が大人に挑むようなもの。
ある意味、こうして彼我の戦力差に思い悩むことができるのは贅沢ですらある。
それ程までにアメリカという国は隔絶している訳だ。
代表メンバーの主力が現在の選手達となって以降は尚一層のこと。
天と地程も格差が広がってしまっている。
「……盛っている訳ではないんですよね」
「いやいや、そんなことをする意味はないだろう?」
島井君の疑いをディスプレイに視線をやりながら否定する。
この映像は村山マダーレッドサフフラワーズの海外情報収集部隊から提供されたものであり、アメリカ代表選手の出場試合をいくつか再現したものとのことだ。
スパイとして捕まって処分されかねない綱渡りを強要したのかと驚いたが、実際は記憶力に優れた人材のゴリ押しで得た情報という話だった。
個人の記憶力に頼った視察はどの国も、それこそ日本も普通に行っている。
とは言え、人の感覚を定量的に伝えるのは困難極まりない。
何より記憶力を頼りに(安全を考えれば日本に帰国してから)主観的なメモを残すのが精々なので、どうしても曖昧な部分が多く不正確と言わざるを得ない。
その点、この映像は非常に明瞭で具体的だった。
野球ゲームをベースにしており、色々な角度からプレイを見ることもできる。
さすがに決まった動作以外はできないものの、凄まじい情報量と言える。
決して無責任なお遊びで作ることができるようなレベルではない。
金にしても人手にしても、莫大なコストがかかっているはずだ。
「ここまで労力をかけて偽情報を流す理由なんて秀治郎選手にはない。少なくとも彼自身は正確性のある情報だと強く認識しているはずだよ」
過大評価も過小評価も、どちらも毒にしかならない。
そんなことは彼も重々承知の上だ。
この国において本気でWBW優勝、打倒アメリカに取り組んできた数少ない1人として、ノイズになるような情報を拡散するはずがない。
そう信じるに足る実績を、秀治郎選手はこれまで積んできている。
勿論、個人の記憶力を頼みにしたものであるだけに鵜呑みにする訳にもいかないものの、彼らにできる範囲で最大限正確な情報として共有してくれている。
そう考えるべきだ。
「実際、映像を確認した国の諜報員からも実態に即したものだと共通見解が出ている。現地観戦すらできない元プロにとって最も参考になる情報だと断言していい」
「それは、そうなんでしょうけどね……」
まあ、まだまだ煮え切らない島井君の反応も理解できなくもない部分がある。
大リーグやWBWの中継では巧妙に隠されて分かりにくくなっていた部分が鮮明になった結果として、現アメリカ代表選手の超人的な能力が見えてきた訳だから。
恐らく現行の主力選手が加わる以前のアメリカ代表だったなら、秀治郎選手世代の戦力で十分勝ち目があるどころか相当優位に戦うことができたはずだ。
それだけ現アメリカ代表の特定の選手は大リーグで比較しても突出している。
しかも同世代で1人か2人いれば奇跡的なレベルの選手が同時期に10人以上存在しており、代表チームのスターティングオーダー+投手数人を十分賄える程だ。
ハッキリ言って神の悪戯としか思えない。
「バッティングやピッチングは中継の映像でも片鱗が見えていましたが……」
「やはり守備だね。俺達の認識との齟齬が特に大きかったのは」
中継というものは、とにかく打球の行方をカメラで追いかける傾向がある。
ボールに近い選手がクローズアップされ、それ以外の選手がどこにいるのか、どういう動きをしているのかといった部分が細かく映し出されることはまずない。
リプレイされやすいのも、野球初心者が見るとファインプレイだと錯覚してしまうような無駄に派手でダイナミックなプレイがほとんどだ。
しかし、守備の大半は地味な動きの連続でしかない。
捕球して送球。
真のファインプレイはそうした基本的な動作に一切無駄がないものであり、素人目には何てことない普通のプレイに過ぎないと勘違いするような類のものだ。
むしろ、どれだけ難なく余裕を持ってアウトカウントを稼ぐことができるかの方が遥かに重要と言っても過言ではない。
ギリギリのプレイはその上でこそ成り立つものだ。
「神は細部に宿る。アメリカは正にそれを実践している。彼我の戦力差が縮まれば縮まる程に、この守備力こそが真の脅威になってくるだろうね」
現アメリカ代表レベルのピッチャーからホームランを狙うのは困難極まりない。
そうなると必然的に守備の間を抜くヒットを連続して打つことが不可欠となる。
その時に強固な壁となって立ちはだかってくるのが正にそれだ。
故に――。
「アメリカ代表の打線を如何に抑えるかがカギとなる」
「つまるところ、どうにか投手戦に持ち込むしかないということですね」
かの国の投手力、守備力を掻い潜って得点できるのは精々1点か2点。
となれば当然、アメリカに勝利するには失点をそれ未満にしなければならない。
「ただ、それは、如何に秀治郎選手の力を以ってしても困難だろうね……」
「アメリカのバッターは分かりやすく強力ですからね」
たとえ今回の映像がなくとも、誰もが数字だけで近い認識を抱いているだろう。
それぐらい明確な脅威と言っていい。
もしあの打線と相対してQSできたら、手放しで称賛してもいいぐらいだ。
普通なら。
だが、アメリカを打倒することを考えるとHQSですら不十分となってしまう。
もはや1点取られた時点で限りなく勝利が遠ざかることになる。
そう認識した方がいい。
先発するとすれば秀治郎選手。
それは確定的だ。
現日本代表のエースは間違いなく彼だ。
とは言え、Max170km/hの直球もあの凄まじい変化球の数々も、サイクロン選手やジャイアント選手、バンビーノ選手の前では霞んでしまう。
レギュラーシーズンで彼らと対戦してきたバッターを抑えるのは至難の業だ。
秀治郎選手に厳しい意見だが、それは彼自身も承知していることで……。
「こうなると、彼の言っていた秘策に賭ける以外ないか」
「明日首脳陣以外完全シャットアウトで共有しておきたいものがある、でしたか」
島井君の言う通り、秀治郎選手は今回の特別強化合宿でそう打診してきていた。
基本スペックの差を覆す秘策があると豪語している。
それが実際に日本代表の希望となると信じたいところだ。
そうして翌日。
指定された通りに屋内練習場を非公開とし、一部選手と首脳陣とで集まる。
そこで秀治郎選手達に見せられたのは……。
俺達が集めていた情報にも全くなかった彼らの真の全力。
特に秀治郎選手のそれは10年近く公式戦や公的な練習の場でも隠し続けてきたもので、確かに奇襲として使うに足る秘策だった。
「……まさか彼がこんな隠し玉まで持っていたとは思いませんでした」
「ああ。今回ばかりは俺も脱帽だよ」
島井君の驚きに深く共感しながら言う。
これまでも秀治郎選手は想像を上回ってきたが、更にそれを超えてきた。
「彼はどこまで先を見据えて今日までやってきたのか。本当に感嘆を禁じ得ない」
過渡期に生まれた突然変異というだけでは説明がつかない。
この先見の明は超常的だ。
いっそ畏怖を感じる。
「しかし、確かにこれなら……」
1%に満たない確率が2桁に乗ってくれるかもしれない。
それでも優位に立てるとまでは言えず、厳しい戦いであることに変わりはない。
だが、新たな武器が予想外にいくつか追加されたことは間違いなかった。
ただし、秘策は秘してこそ秘策足り得る。
次回は当然奇襲として機能しないことを考えれば、今回が正に勝負の時だろう。
是が非でも日本悲願のWBW優勝を成し遂げなければならない。
「後は抽選の巡り合わせ次第ですね」
「ああ」
グループリーグから決勝トーナメントまで。
どのタイミングでアメリカ代表と当たるのか。
それ以外の要警戒チームの動向はどうなのか。
組み合わせ次第で秀治郎選手の登板日はガラリと変わる。
それに連動して他の投手達もまた。
これまでも秀治郎選手のアメリカ戦先発登板を軸にシミュレーションしてきた訳だが、今回新たに得た情報を考慮に入れてアップデートしなければならない。
ロシア戦、イタリア戦が発生した場合の戦い方も一層重要となっていくだろう。
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首脳陣としてもここからが正念場だ。
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