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最終章 転生野球大戦編
321 オランダ代表の事前情報
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グループリーグ初戦のブラジル代表、第2戦のアルゼンチン代表が日本にぶつけてくるであろうピッチャーは「普通にいい選手だな」という印象だった。
最高球速は155km/hを少し超えるぐらい。
代名詞にできるクオリティの変化球も1つか2つ備えている。
スタミナやコントロールも上々。
あくまでレジェンドの魂を持つ大リーガーや転生者というイレギュラーな存在を除けばの話だが、世界的に見ても上位に来るピッチャーなのは間違いない。
しかし、今回大会は正にそのイレギュラー達が鎬を削る、言わば転生野球大戦。
その領域の戦いに割って入るには力不足なのもまた、否定できない事実だった。
だから、まあ、この2国には申し訳ないけれども。
ハッキリ言ってここまでは前座だ。
ステータスにせよ、スキル数にせよ、客観的に見て脅威度は極めて低い。
正直、ブラジル代表とアルゼンチン代表には【体格補正】が+になっている選手が結構いるので、色々な意味でもどかしい気持ちも抱いてしまうが……。
それはさて置き、本題はこの次。
「第3戦で当たることになるオランダ代表は、ここでエースピッチャーであるフェリクス・ファン・デン・ベルフ選手を投入してくる可能性が高いです」
落山監督の言葉に、そうなるだろうと内心同意しながら深く頷く。
日本がグループリーグを1位突破して決勝トーナメントのクジ引き直し権を手に入れたいと思っているのと同様に、オランダもまたそれを強く望んでいるはずだ。
となれば、あちらも切り札を切ってくるであろうことは容易に想像できる。
ただ、当然ながら球数制限のルールはどこの国にも適用される。
全ての参加国の合意を得て大会が始まっている以上、こればかりはたとえWBW優勝国たるアメリカ代表でも破ることはできない。
勿論、明らかに不利に働くとなれば事前にルール自体を変えてしまおうと動く可能性もゼロではないが、少なくとも今大会において考えなくていい。
層の厚さも世界最強であるかの国にとっては逆に有利に働くルールだろうしな。
それはともかくとして。
第3戦で50球以上投げてしまうと決勝トーナメント第1戦で投げられなくなる可能性があるのは日本に限ったことではない。
オランダ代表だって同じだ。
もっとも、だからとフェリクス選手も俺達と同様に30球以上50球未満で降板すると安易に見なしていいかと言えば、そうとは限らない。
「オランダ代表の起用方針まではさすがに分かりません。ですので、フェリクス選手に65球まで投げさせる可能性もゼロではありません」
今回のWBWでオランダが国として、オランダ代表首脳陣がチームとして、どこまでの結果を望んでいるかといったところも起用法には大きく関わってくる。
最終目標への道筋をどのように考えているか次第では、1位突破とクジ引き直し権を最優先として落山監督の言う通りにすることもあるだろう。
グループリーグ1位突破で得られるクジ引き直し権を得ることでアメリカと同じ山に入る可能性が減ることを、どれだけ重く見ているのか。
2番手以降のピッチャーの層の厚さはどの程度のものと認識しているのか。
最終的な判断はそういった要素が複合的に絡み合って出されることになる。
「いずれにしても球数制限ギリギリまで投げたとしても1人で1試合を投げ切ることは現実的ではありません。どうあれ、継投が必要なのは確かなことです」
まあ、理論上は1人1球で討ち取れば27球。
更に屁理屈を言えば申告敬遠×2から1球でトリプルプレー×9ができれば9球で済むが、そんなのはゲームのツールアシストプレイでもなければ無理な話だ。
相手バッターがバットを振らないだけで達成できなくなるからな。
常識的な球数の目安は1イニング15球。
50球未満と65球以内というのは、おおよそ1イニングの差と見ていい。
好投して前者は3~4イニング。後者は4~5イニング。
どちらにせよ、2番手ピッチャーは確実に必要となる。
2番手以降も同様の球数で回すつもりなら前者は最低3人。後者は2~3人。
微妙な差ではあるが、起用を考える上では大きな差だ。
「我々の想定ではオランダ代表の2番手ピッチャーであるルーカス・デ・リント選手も温存し、ここに投入してくると考えています」
オランダ代表もオランダ代表で、フェリクス選手の【生得スキル】のおかげで選手層が大分厚いからな。
エースと2番手を温存しても、初戦、第2戦と連勝することは容易いだろう。
「そして中継ぎエースとして活躍しているスティーブ・ヴァウデンベルフ選手。抑えのエース、ラウレンス・デ・ブール選手」
ここまで名前の挙がった選手は全員、フェリクス選手と同じオランダのトップリーグの球団、アムステルダム・ピングインスの所属だ。
ステータスを見れば、フェリクス選手の持つ【生得スキル】【経験ポイント共有】と【キャッシュバック】の恩恵を諸に受けていることがよく分かる。
何せ、フェリクス選手以外は【成長タイプ:マニュアル】ではないからな。
「まずフェリクス選手は変化球主体の、分類としては技巧派ピッチャーです。ファストボールも基本的にはムービング系しか投げません」
落山監督の言う通り、フェリクス選手は直球を投げることはほとんどない。
速い球は九分九厘ツーシームやワンシーム、カットボールなどだ。
一方で緩い球や大きく変化する球も普通に使う。
ゲームだったら初心者お断りな感じの高難易度のピッチャーだ。
とは言え、技巧派投手と呼ぶのはちょっと首を傾げてしまうけれども。
何故なら――。
「ただし、ファストボール系の球速は160km/hを超えています」
ここまで来るとパワーピッチャーと呼んだ方がいいような気がしてしまう。
とは言え、俺の【戦績】を見ても緩い球の割合が平均以上に多いからな。
分類するなら、やはり技巧派投手ということになってしまうだろう。
加えて、パワーピッチャーと呼ぶべき投手は後に控えているからな。
「2番手のルーカス選手は速球派で、最高球速171km/hのフォーシームで押してくるタイプのピッチャーです」
こちらと比較したら世の大半の選手は技巧派になる。
ただ、彼は彼で単なるパワーピッチャーとも言いがたい。
「その一方で、ルーカス選手はコントロールにも優れ、このスピードボールでストライクゾーンに対してボール半個分の出し入れも容易に行ってきます」
緩い変化球は余り使用しないが、高速スライダーやスプリットも投げてくる。
速さで押してくるタイプのピッチャーだ。
あるいはフェリクス選手は、このルーカス選手との差別化を図るために変化球ピッチャーを演じているのかもしれない。
同タイプのピッチャーが続くと、バッターが慣れてしまうこともあるからな。
「スティーブ選手はサイドスローのサウスポーで、高身長の長い手足を利用した特異な軌道の球が持ち味です。160km/h台後半の速球とカットボール、スライダーを利用して相手バッターの内角を積極的に攻める傾向があります」
こちらは大リーグのジャイアント・R・クレジット選手に近いピッチャーだ。
あちらと比べると全体的にスケールが小さくなってしまうものの、それはあくまでも比較対象が余りに悪過ぎるだけ。
ジャイアント選手と対戦する可能性もゼロではない以上、もしここで登板してくれるのであればよい前哨戦にもなるだろう。
「抑えのエースたるラウレンス選手はスプリットとフォーク、落ちるチェンジアップを投げ分け、それらと160km/h台後半のフォーシームのコンビネーションによって狙って三振を取りに来ます」
この落ちるチェンジアップというのは、大松君が泣けているOHMATSUチェンジことキックチェンジと似たような球だ。
ストレートと振りがほぼ同じなので、バッターは特に惑わされてしまう。
それによって奪三振率が突出して高くなっており、更にコントロールも非常に優れているため、K/BBも異次元の域に行っている。
抑え適性が極めて高いピッチャーと言っていい。
「この他に要注意のピッチャーは――」
その後も更に1人、2人のピッチャーの傾向と警戒すべきバッターの確認を行って全体ミーティングは終わり、俺達は事前練習に入った。
……にしても、フェリクス選手の苦労が偲ばれるな。
追加で名前が挙がった選手もまたアムステルダム・ピングインスから招集されているようだったが、ほとんどが【成長タイプ:マニュアル】ではなかった。
と言うか、オランダ代表に【成長タイプ:マニュアル】はフェリクス選手以外では1人しかいないようだ。
その彼もまたフェリクス選手達と同じアムステルダム・ピングインスの選手だったが、少々ステータスの目減りが見て取れる。
【生得スキル】【経験ポイント共有】の影響で【成長タイプ:マニュアル】ではないチームメイトに【経験ポイント】を勝手に消費されてしまったからだろう。
村山マダーレッドサフフラワーズの新設セレクションを受け、新年度からジュニアユースチームに入団することになる皆田君と同じだ。
アマチュア時代は苦労したという話があるのは、それが原因とみて間違いない。
チーム全体の戦力向上を狙って、その一助となる【生得スキル】を選んだようだが、逆にそれが自分達の足を引っ張る結果となってしまっていた訳だ。
俺も【経験ポイント】を温存しようとして【Total Vitality】を初期値のままにしたせいで、生まれてすぐに死にかけたりしたしな。
仕様も正確に把握できていない状態で正解を選べというのは中々に厳しい。
そんな振り返りをして、若干フェリクス選手に共感と同情をしながら。
俺は万全の状態で相手を打ち負かすことができるように、初めてプレイする球場であるイヴェイダースタジアムの感触を確かめたのだった。
最高球速は155km/hを少し超えるぐらい。
代名詞にできるクオリティの変化球も1つか2つ備えている。
スタミナやコントロールも上々。
あくまでレジェンドの魂を持つ大リーガーや転生者というイレギュラーな存在を除けばの話だが、世界的に見ても上位に来るピッチャーなのは間違いない。
しかし、今回大会は正にそのイレギュラー達が鎬を削る、言わば転生野球大戦。
その領域の戦いに割って入るには力不足なのもまた、否定できない事実だった。
だから、まあ、この2国には申し訳ないけれども。
ハッキリ言ってここまでは前座だ。
ステータスにせよ、スキル数にせよ、客観的に見て脅威度は極めて低い。
正直、ブラジル代表とアルゼンチン代表には【体格補正】が+になっている選手が結構いるので、色々な意味でもどかしい気持ちも抱いてしまうが……。
それはさて置き、本題はこの次。
「第3戦で当たることになるオランダ代表は、ここでエースピッチャーであるフェリクス・ファン・デン・ベルフ選手を投入してくる可能性が高いです」
落山監督の言葉に、そうなるだろうと内心同意しながら深く頷く。
日本がグループリーグを1位突破して決勝トーナメントのクジ引き直し権を手に入れたいと思っているのと同様に、オランダもまたそれを強く望んでいるはずだ。
となれば、あちらも切り札を切ってくるであろうことは容易に想像できる。
ただ、当然ながら球数制限のルールはどこの国にも適用される。
全ての参加国の合意を得て大会が始まっている以上、こればかりはたとえWBW優勝国たるアメリカ代表でも破ることはできない。
勿論、明らかに不利に働くとなれば事前にルール自体を変えてしまおうと動く可能性もゼロではないが、少なくとも今大会において考えなくていい。
層の厚さも世界最強であるかの国にとっては逆に有利に働くルールだろうしな。
それはともかくとして。
第3戦で50球以上投げてしまうと決勝トーナメント第1戦で投げられなくなる可能性があるのは日本に限ったことではない。
オランダ代表だって同じだ。
もっとも、だからとフェリクス選手も俺達と同様に30球以上50球未満で降板すると安易に見なしていいかと言えば、そうとは限らない。
「オランダ代表の起用方針まではさすがに分かりません。ですので、フェリクス選手に65球まで投げさせる可能性もゼロではありません」
今回のWBWでオランダが国として、オランダ代表首脳陣がチームとして、どこまでの結果を望んでいるかといったところも起用法には大きく関わってくる。
最終目標への道筋をどのように考えているか次第では、1位突破とクジ引き直し権を最優先として落山監督の言う通りにすることもあるだろう。
グループリーグ1位突破で得られるクジ引き直し権を得ることでアメリカと同じ山に入る可能性が減ることを、どれだけ重く見ているのか。
2番手以降のピッチャーの層の厚さはどの程度のものと認識しているのか。
最終的な判断はそういった要素が複合的に絡み合って出されることになる。
「いずれにしても球数制限ギリギリまで投げたとしても1人で1試合を投げ切ることは現実的ではありません。どうあれ、継投が必要なのは確かなことです」
まあ、理論上は1人1球で討ち取れば27球。
更に屁理屈を言えば申告敬遠×2から1球でトリプルプレー×9ができれば9球で済むが、そんなのはゲームのツールアシストプレイでもなければ無理な話だ。
相手バッターがバットを振らないだけで達成できなくなるからな。
常識的な球数の目安は1イニング15球。
50球未満と65球以内というのは、おおよそ1イニングの差と見ていい。
好投して前者は3~4イニング。後者は4~5イニング。
どちらにせよ、2番手ピッチャーは確実に必要となる。
2番手以降も同様の球数で回すつもりなら前者は最低3人。後者は2~3人。
微妙な差ではあるが、起用を考える上では大きな差だ。
「我々の想定ではオランダ代表の2番手ピッチャーであるルーカス・デ・リント選手も温存し、ここに投入してくると考えています」
オランダ代表もオランダ代表で、フェリクス選手の【生得スキル】のおかげで選手層が大分厚いからな。
エースと2番手を温存しても、初戦、第2戦と連勝することは容易いだろう。
「そして中継ぎエースとして活躍しているスティーブ・ヴァウデンベルフ選手。抑えのエース、ラウレンス・デ・ブール選手」
ここまで名前の挙がった選手は全員、フェリクス選手と同じオランダのトップリーグの球団、アムステルダム・ピングインスの所属だ。
ステータスを見れば、フェリクス選手の持つ【生得スキル】【経験ポイント共有】と【キャッシュバック】の恩恵を諸に受けていることがよく分かる。
何せ、フェリクス選手以外は【成長タイプ:マニュアル】ではないからな。
「まずフェリクス選手は変化球主体の、分類としては技巧派ピッチャーです。ファストボールも基本的にはムービング系しか投げません」
落山監督の言う通り、フェリクス選手は直球を投げることはほとんどない。
速い球は九分九厘ツーシームやワンシーム、カットボールなどだ。
一方で緩い球や大きく変化する球も普通に使う。
ゲームだったら初心者お断りな感じの高難易度のピッチャーだ。
とは言え、技巧派投手と呼ぶのはちょっと首を傾げてしまうけれども。
何故なら――。
「ただし、ファストボール系の球速は160km/hを超えています」
ここまで来るとパワーピッチャーと呼んだ方がいいような気がしてしまう。
とは言え、俺の【戦績】を見ても緩い球の割合が平均以上に多いからな。
分類するなら、やはり技巧派投手ということになってしまうだろう。
加えて、パワーピッチャーと呼ぶべき投手は後に控えているからな。
「2番手のルーカス選手は速球派で、最高球速171km/hのフォーシームで押してくるタイプのピッチャーです」
こちらと比較したら世の大半の選手は技巧派になる。
ただ、彼は彼で単なるパワーピッチャーとも言いがたい。
「その一方で、ルーカス選手はコントロールにも優れ、このスピードボールでストライクゾーンに対してボール半個分の出し入れも容易に行ってきます」
緩い変化球は余り使用しないが、高速スライダーやスプリットも投げてくる。
速さで押してくるタイプのピッチャーだ。
あるいはフェリクス選手は、このルーカス選手との差別化を図るために変化球ピッチャーを演じているのかもしれない。
同タイプのピッチャーが続くと、バッターが慣れてしまうこともあるからな。
「スティーブ選手はサイドスローのサウスポーで、高身長の長い手足を利用した特異な軌道の球が持ち味です。160km/h台後半の速球とカットボール、スライダーを利用して相手バッターの内角を積極的に攻める傾向があります」
こちらは大リーグのジャイアント・R・クレジット選手に近いピッチャーだ。
あちらと比べると全体的にスケールが小さくなってしまうものの、それはあくまでも比較対象が余りに悪過ぎるだけ。
ジャイアント選手と対戦する可能性もゼロではない以上、もしここで登板してくれるのであればよい前哨戦にもなるだろう。
「抑えのエースたるラウレンス選手はスプリットとフォーク、落ちるチェンジアップを投げ分け、それらと160km/h台後半のフォーシームのコンビネーションによって狙って三振を取りに来ます」
この落ちるチェンジアップというのは、大松君が泣けているOHMATSUチェンジことキックチェンジと似たような球だ。
ストレートと振りがほぼ同じなので、バッターは特に惑わされてしまう。
それによって奪三振率が突出して高くなっており、更にコントロールも非常に優れているため、K/BBも異次元の域に行っている。
抑え適性が極めて高いピッチャーと言っていい。
「この他に要注意のピッチャーは――」
その後も更に1人、2人のピッチャーの傾向と警戒すべきバッターの確認を行って全体ミーティングは終わり、俺達は事前練習に入った。
……にしても、フェリクス選手の苦労が偲ばれるな。
追加で名前が挙がった選手もまたアムステルダム・ピングインスから招集されているようだったが、ほとんどが【成長タイプ:マニュアル】ではなかった。
と言うか、オランダ代表に【成長タイプ:マニュアル】はフェリクス選手以外では1人しかいないようだ。
その彼もまたフェリクス選手達と同じアムステルダム・ピングインスの選手だったが、少々ステータスの目減りが見て取れる。
【生得スキル】【経験ポイント共有】の影響で【成長タイプ:マニュアル】ではないチームメイトに【経験ポイント】を勝手に消費されてしまったからだろう。
村山マダーレッドサフフラワーズの新設セレクションを受け、新年度からジュニアユースチームに入団することになる皆田君と同じだ。
アマチュア時代は苦労したという話があるのは、それが原因とみて間違いない。
チーム全体の戦力向上を狙って、その一助となる【生得スキル】を選んだようだが、逆にそれが自分達の足を引っ張る結果となってしまっていた訳だ。
俺も【経験ポイント】を温存しようとして【Total Vitality】を初期値のままにしたせいで、生まれてすぐに死にかけたりしたしな。
仕様も正確に把握できていない状態で正解を選べというのは中々に厳しい。
そんな振り返りをして、若干フェリクス選手に共感と同情をしながら。
俺は万全の状態で相手を打ち負かすことができるように、初めてプレイする球場であるイヴェイダースタジアムの感触を確かめたのだった。
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