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第2章 雄飛の青少年期編
136 新入りとマウンティング
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4月。多くの企業で新入社員が入社する季節。
1月にクラブチームから企業チームに移行したばかりの村山マダーレッドサフフラワーズにも、フレッシュな新顔が3名加わった。
今日はその初顔合わせ。
内訳は22歳の大卒、23歳の就職浪人、24歳の転職者。
いずれも大学野球の経験者だ。
遡ること1ヶ月半程度前に急遽開催した村山マダーレッドサフフラワーズ初のセレクションで、約40名もの応募者の中から選び抜かれた選手達である。
……などと言えば聞こえはいいものの、開催タイミングが開催タイミングだ。
当然ながら、分かりやすく優秀な人材はとっくに所属先が決まっている。
そういった選手達は、新たに発足したばかりの企業チームが急にかけた募集になど目もくれないだろう。
故に、セレクション参加者の前評判は推して知るべしというところではある。
ただ、能力や実績はともかくとして野球で食っていきたいという熱意は本物。
それは間違いない。
合格した3人に関してもそうだ。
22歳の彼は苦渋の決断ながら野球から離れるつもりで一般企業の内定を貰っていたが、それを土壇場で蹴ってまでこのチームに入団した。
23歳の彼は野球に対する強い未練で就職活動にどうしても集中することができず、これが最後のチャンスと応募してきたと言う。
24歳の彼もまた、どうしてもプロ野球選手になるという夢を諦め切れずに働きながらトレーニングを続けていたらしい。
3人共、出身は東北。
村山マダーレッドサフフラワーズ企業チーム化の記事を読んで意識していたところにセレクションの情報が出たので、すぐさま応募したとのことだ。
尚、実績や実力という点では、不合格者の中にもっと優れた選手が何人もいた。
そんな彼らを取らずにこの3人を取ったのは、表向き尾高監督の指示。
実際は俺の依頼だ。
ステータスを確認し、鍛えれば来年以降戦力になってくれると判断した。
勿論、人柄も大事なので、そこは明彦氏達に面接で見て貰っているけれども。
ちなみに。
セレクションを開催した理由は、現状村山マダーレッドサフフラワーズの所属選手数がプロの出場選手登録29名に不足していたためだ。
計画通りにことが進めば、最初で最後の開催になる予定でもある。
つまり、この3人は唯一のセレクション組として球団史に刻まれることになる。
なので、彼らにはそれを誇りに思って欲しいところなのだが――。
「高校中退の社長令嬢がチームに……?」
あーちゃんを見て微妙な顔をする22歳新卒。
ここに入団して本当によかったのか、疑問が生じてしまっている表情だ。
彼の名前は福元佐助。
村山マダーレッドサフフラワーズがプロ球団になった暁には、登録名をサスケにして出場して欲しいと俺は内心考えていたりする。
いや、まあ、それはともかくとして。
俺やあーちゃんのことは記事にも噂にもなっていないので、3人共この場に16歳が普通の顔をして立っていることに戸惑ってしまっているようだ。
高校中退の社長令嬢は、俺もちょっと字面がヤバいとは思う。
「監督。本気でチームを強くしようとしているんですか?」
3人の中の最年長。24歳の転職者が尾高監督に問いかける。
名前は崎山武蔵。
こっちも登録名をムサシにしたい気持ちがある。
ちなみに、2人の脇で沈黙を貫いている23歳就職浪人の名は源虎次郎だ。
うん。コジロウ、だな。
別に名前で選んだ訳ではない。
22歳の福元佐助は【生得スキル】【シンクロ】と【影が薄い】を持ち、更に打撃や走塁に有用な【通常スキル】もいくつか保有している。
半面、基礎ステータスは若干低く、守備系の【マイナススキル】を持つ。
【シンクロ】は相手の呼吸を読み取る能力で、色々タイミングを合わせやすい。
【影が薄い】は文字通り影が薄くなり、周囲の選手から認識されにくくなる。
元々の守備位置はセカンドで適性もそうなのだが、味方の認識も微妙に阻害しているようで、一瞬の連携が乱れて謎のエラーが多発していたようだ。
結果、【マイナススキル】まで取得。
その辺りが、前評判が悪かった主な原因だろう。
そんな福元選手を取った目的は代走要員。
【生得スキル】どちらも盗塁に有用で、尚且つ【成長タイプ:スピード】とステータスを成長させれば球界屈指の走り屋になれると俺は思っている。
いわゆる一芸に秀でた選手という奴だな。
【シンクロ】は打撃にも活かせそうなので、代打要員にもなれるかもしれない。
守備は……まあ、うん。
次。23歳、源虎次郎が持つ【生得スキル】は【晩成】と【常在戦場】だ。
ポジションはピッチャー。
【晩成】は文字通りの効果だ。そのせいで彼も現時点の基礎ステータスは低い。
今後に期待だ。
源選手の目玉は【常在戦場】の方。
これはいついかなる場合も十分なパフォーマンスを発揮できるというもの。
具体的に言うと、事前に肩を作るように指示していないにもかかわらず緊急登板なんてことをさせても問題なく全力で投げることができる、ということだ。
怪我のリスクそのものをなくせる訳ではないが、肩は消耗品。
ブルペンで投げる頻度が少なければ、リスクを大幅に下げることはできる。
2年後、3年後。
1部リーグの舞台で中継ぎやリリーフとして大車輪の活躍をして貰うつもりだ。
最後。24歳、崎山武蔵も【生得スキル】を2つ所持している。
磐城君が持つ【天才】と昇二が持つ【超晩成】だ。当然、効果は同じ。
20歳を過ぎたら大幅に成長しやすくなるはずだが、それまでの実績が乏し過ぎて弱小大学野球部にしか所属できなかったのだろう。
そのせいで練習効率も悪かったようで、ステータスはまだ伸びていない。
【天才】のおかげで何とか大学までキャリアを積むことができた形だ。
そんな彼だが、【経験ポイント】取得量を増加させるスキルを取得している俺達と一緒に練習すれば、【超晩成】の効果で一気に能力が上がるはずだ。
【成長タイプ】は【パワー】で守備適性はファーストとサードが高い。
打線の中核を担うホームランバッターとして成長して貰いたい。
何せ、強打者は最低でも2人並べておきたいからな。
そうしないと申告敬遠などで打線が機能しなくなりかねない。
そんなクリンナップ候補の崎山選手は当然として。
3人共間違いなく、村山マダーレッドサフフラワーズが1部リーグの常勝チームとして君臨するための重要なピースになるはずだ。
と、俺としては期待しているのだが……。
彼らからすると俺とあーちゃんの存在は不審にしか思わなかったようだ。
俺達を見る目はかなり厳しい。
まあ、当然だろう。
何も知らなければ、俺だってそうなる。
常識的な反応なのは彼らの方だ。
とは言え、このままでは困る。
となれば、やることは1つ。
そう。マウンティングの時間だ。
「では、勝負しましょう。俺達が企業チームに相応しいか、そうでないか」
人間もまた所詮は動物である証左のようで少しもどかしい。
だが、集団ができれば自然と格づけが行われてしまうもの。
実力で以ってどちらが格上かを示し、彼らの不信感を晴らす必要がある。
「ああ。望むところだ」
乗り気で挑戦的に言う福元選手には心の中で謝罪しておく。
正直、騙し討ちもいいところだ。
彼らの黒歴史にもなりかねない。
間違いなく、後々皆から弄られることになるだろう。
……まあ、いい思い出に変えていって欲しいものだ。
「負けました」
勝負の経過も結果も分かり切っているので、即堕ち2コマ状態で省略。
俺とあーちゃんにコテンパンにされた彼らは意気消沈してしまった。
「すまない。失礼なことを言った」
「気持ちは分かりますので、気にしないで下さい」
すぐに態度を改めて謝罪してくれたので、それで手打ち。
明彦氏達の人を見る目は確かなようだ。
「しかし、これなら……」
「もしかすると、もしかするかもしれない」
「うむ」
そんな彼らは俺達との勝負を通してチームの前途に希望を抱いたのか、不安や不信感といった感情が完全に消え去った様子。
年下に完敗して気落ちしていたが、時間と共に表情は明るくなってきている。
うむ。よきかなよきかな。
この調子なら、わだかまりもなく、都市対抗野球に向かって一丸となって活動していくことができそうだ。
そして社会人野球を超えてプロ野球まで。
真面目に練習してくれさえすれば、意図した通りの戦力になってくれるはず。
そうなればこの3人も下克上。
最大レベルの成り上がりを果たすことができるだろう。
彼らにもまた、昇り切った先の景色を見せてやれるように。
今日もまた、頂点を目指して1日を着実に積み重ねていくとしよう。
「じゃあ、皆さん。今日も頑張っていきましょう」
「「「「おうっ!」」」」「おー」
1月にクラブチームから企業チームに移行したばかりの村山マダーレッドサフフラワーズにも、フレッシュな新顔が3名加わった。
今日はその初顔合わせ。
内訳は22歳の大卒、23歳の就職浪人、24歳の転職者。
いずれも大学野球の経験者だ。
遡ること1ヶ月半程度前に急遽開催した村山マダーレッドサフフラワーズ初のセレクションで、約40名もの応募者の中から選び抜かれた選手達である。
……などと言えば聞こえはいいものの、開催タイミングが開催タイミングだ。
当然ながら、分かりやすく優秀な人材はとっくに所属先が決まっている。
そういった選手達は、新たに発足したばかりの企業チームが急にかけた募集になど目もくれないだろう。
故に、セレクション参加者の前評判は推して知るべしというところではある。
ただ、能力や実績はともかくとして野球で食っていきたいという熱意は本物。
それは間違いない。
合格した3人に関してもそうだ。
22歳の彼は苦渋の決断ながら野球から離れるつもりで一般企業の内定を貰っていたが、それを土壇場で蹴ってまでこのチームに入団した。
23歳の彼は野球に対する強い未練で就職活動にどうしても集中することができず、これが最後のチャンスと応募してきたと言う。
24歳の彼もまた、どうしてもプロ野球選手になるという夢を諦め切れずに働きながらトレーニングを続けていたらしい。
3人共、出身は東北。
村山マダーレッドサフフラワーズ企業チーム化の記事を読んで意識していたところにセレクションの情報が出たので、すぐさま応募したとのことだ。
尚、実績や実力という点では、不合格者の中にもっと優れた選手が何人もいた。
そんな彼らを取らずにこの3人を取ったのは、表向き尾高監督の指示。
実際は俺の依頼だ。
ステータスを確認し、鍛えれば来年以降戦力になってくれると判断した。
勿論、人柄も大事なので、そこは明彦氏達に面接で見て貰っているけれども。
ちなみに。
セレクションを開催した理由は、現状村山マダーレッドサフフラワーズの所属選手数がプロの出場選手登録29名に不足していたためだ。
計画通りにことが進めば、最初で最後の開催になる予定でもある。
つまり、この3人は唯一のセレクション組として球団史に刻まれることになる。
なので、彼らにはそれを誇りに思って欲しいところなのだが――。
「高校中退の社長令嬢がチームに……?」
あーちゃんを見て微妙な顔をする22歳新卒。
ここに入団して本当によかったのか、疑問が生じてしまっている表情だ。
彼の名前は福元佐助。
村山マダーレッドサフフラワーズがプロ球団になった暁には、登録名をサスケにして出場して欲しいと俺は内心考えていたりする。
いや、まあ、それはともかくとして。
俺やあーちゃんのことは記事にも噂にもなっていないので、3人共この場に16歳が普通の顔をして立っていることに戸惑ってしまっているようだ。
高校中退の社長令嬢は、俺もちょっと字面がヤバいとは思う。
「監督。本気でチームを強くしようとしているんですか?」
3人の中の最年長。24歳の転職者が尾高監督に問いかける。
名前は崎山武蔵。
こっちも登録名をムサシにしたい気持ちがある。
ちなみに、2人の脇で沈黙を貫いている23歳就職浪人の名は源虎次郎だ。
うん。コジロウ、だな。
別に名前で選んだ訳ではない。
22歳の福元佐助は【生得スキル】【シンクロ】と【影が薄い】を持ち、更に打撃や走塁に有用な【通常スキル】もいくつか保有している。
半面、基礎ステータスは若干低く、守備系の【マイナススキル】を持つ。
【シンクロ】は相手の呼吸を読み取る能力で、色々タイミングを合わせやすい。
【影が薄い】は文字通り影が薄くなり、周囲の選手から認識されにくくなる。
元々の守備位置はセカンドで適性もそうなのだが、味方の認識も微妙に阻害しているようで、一瞬の連携が乱れて謎のエラーが多発していたようだ。
結果、【マイナススキル】まで取得。
その辺りが、前評判が悪かった主な原因だろう。
そんな福元選手を取った目的は代走要員。
【生得スキル】どちらも盗塁に有用で、尚且つ【成長タイプ:スピード】とステータスを成長させれば球界屈指の走り屋になれると俺は思っている。
いわゆる一芸に秀でた選手という奴だな。
【シンクロ】は打撃にも活かせそうなので、代打要員にもなれるかもしれない。
守備は……まあ、うん。
次。23歳、源虎次郎が持つ【生得スキル】は【晩成】と【常在戦場】だ。
ポジションはピッチャー。
【晩成】は文字通りの効果だ。そのせいで彼も現時点の基礎ステータスは低い。
今後に期待だ。
源選手の目玉は【常在戦場】の方。
これはいついかなる場合も十分なパフォーマンスを発揮できるというもの。
具体的に言うと、事前に肩を作るように指示していないにもかかわらず緊急登板なんてことをさせても問題なく全力で投げることができる、ということだ。
怪我のリスクそのものをなくせる訳ではないが、肩は消耗品。
ブルペンで投げる頻度が少なければ、リスクを大幅に下げることはできる。
2年後、3年後。
1部リーグの舞台で中継ぎやリリーフとして大車輪の活躍をして貰うつもりだ。
最後。24歳、崎山武蔵も【生得スキル】を2つ所持している。
磐城君が持つ【天才】と昇二が持つ【超晩成】だ。当然、効果は同じ。
20歳を過ぎたら大幅に成長しやすくなるはずだが、それまでの実績が乏し過ぎて弱小大学野球部にしか所属できなかったのだろう。
そのせいで練習効率も悪かったようで、ステータスはまだ伸びていない。
【天才】のおかげで何とか大学までキャリアを積むことができた形だ。
そんな彼だが、【経験ポイント】取得量を増加させるスキルを取得している俺達と一緒に練習すれば、【超晩成】の効果で一気に能力が上がるはずだ。
【成長タイプ】は【パワー】で守備適性はファーストとサードが高い。
打線の中核を担うホームランバッターとして成長して貰いたい。
何せ、強打者は最低でも2人並べておきたいからな。
そうしないと申告敬遠などで打線が機能しなくなりかねない。
そんなクリンナップ候補の崎山選手は当然として。
3人共間違いなく、村山マダーレッドサフフラワーズが1部リーグの常勝チームとして君臨するための重要なピースになるはずだ。
と、俺としては期待しているのだが……。
彼らからすると俺とあーちゃんの存在は不審にしか思わなかったようだ。
俺達を見る目はかなり厳しい。
まあ、当然だろう。
何も知らなければ、俺だってそうなる。
常識的な反応なのは彼らの方だ。
とは言え、このままでは困る。
となれば、やることは1つ。
そう。マウンティングの時間だ。
「では、勝負しましょう。俺達が企業チームに相応しいか、そうでないか」
人間もまた所詮は動物である証左のようで少しもどかしい。
だが、集団ができれば自然と格づけが行われてしまうもの。
実力で以ってどちらが格上かを示し、彼らの不信感を晴らす必要がある。
「ああ。望むところだ」
乗り気で挑戦的に言う福元選手には心の中で謝罪しておく。
正直、騙し討ちもいいところだ。
彼らの黒歴史にもなりかねない。
間違いなく、後々皆から弄られることになるだろう。
……まあ、いい思い出に変えていって欲しいものだ。
「負けました」
勝負の経過も結果も分かり切っているので、即堕ち2コマ状態で省略。
俺とあーちゃんにコテンパンにされた彼らは意気消沈してしまった。
「すまない。失礼なことを言った」
「気持ちは分かりますので、気にしないで下さい」
すぐに態度を改めて謝罪してくれたので、それで手打ち。
明彦氏達の人を見る目は確かなようだ。
「しかし、これなら……」
「もしかすると、もしかするかもしれない」
「うむ」
そんな彼らは俺達との勝負を通してチームの前途に希望を抱いたのか、不安や不信感といった感情が完全に消え去った様子。
年下に完敗して気落ちしていたが、時間と共に表情は明るくなってきている。
うむ。よきかなよきかな。
この調子なら、わだかまりもなく、都市対抗野球に向かって一丸となって活動していくことができそうだ。
そして社会人野球を超えてプロ野球まで。
真面目に練習してくれさえすれば、意図した通りの戦力になってくれるはず。
そうなればこの3人も下克上。
最大レベルの成り上がりを果たすことができるだろう。
彼らにもまた、昇り切った先の景色を見せてやれるように。
今日もまた、頂点を目指して1日を着実に積み重ねていくとしよう。
「じゃあ、皆さん。今日も頑張っていきましょう」
「「「「おうっ!」」」」「おー」
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