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第四話 焔火斂は空気を読まない③
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「那由多のお尻を叩いてあげて」
それが模糊の特訓を受けるための対価だった。
その頼みを断る理由などある訳もなく、火斂達は現在、那由多の家を訪れていた。
そこは学院の傍にある高層マンションの最上階の一室だった。位置関係的に、窓からはヴェルトラウム城がよく見えるのだろうが、今はカーテンで遮られている。
「随分と立派なマンションに住んどるんやなあ。さすが隊長や」
間取りとしては3LDKだが、一部屋の広さが半端ではない。
火斂達が那由多と向かい合っているテーブルも、まだ倍の人数が席に着けそうな程大きいのに、リビング全体から見ると小さく感じられる程だ。
「別にマンションが立派だからと言って住人も立派とは限らないさ。それ以前に、ここの名義は姉さんだ」
口調こそあの戦闘直後とは違って普段通りだが、謙虚と言うよりも卑屈な感じの言葉の内容は那由多らしくない。
完全に自信を喪失してしまっているらしい。
「それと旋風君、私を隊長などと呼ばないでくれ。私にその資格はない」
「別に辞めさせられた訳やないんやし、隊長は隊長やろ? それにもし征示先輩がおったら、資格がないなら資格を得られるよう努力すればいい、って言うと思うで」
「……そうだな。征示ならそう言うかもしれない。だが、今、そう言って励ましてくれる征示はいない」
「隊長……」
言葉が届かない那由多を前に、旋風は困惑したように唇を結んでしまった。
隣の水瀬も、普段励まされる立場だからか励ますのは苦手らしく黙っている。必死に頭を回転させているのは表情からありありと分かるが。
(征示の言葉でないと励ましは意味がない、か。結局この人の頭の中は、お前が死んでもお前のことで一杯なんだな。……とにかく、この方向はなしだ)
だから、これまでの流れを完全に無視した質問をすることにする。
「そう言えば、隊長。征示の奴とはどう出会ったんです?」
「ちょ、焔先輩、こないな時に! 空気読めや!」
(時には傷跡ほじくってでも悪いものを出さなきゃいけない時もあるんだよ)
一つ一つ振り返って、全てを紐解いて、そうやってようやく分かる心もある。
(たとえ、それで嫌われることになっても)
今の那由多には特にそれが必要だと思うから。
「旋風君、気にするな。火斂が空気を読めないのはいつものことだ」
眉をひそめる旋風に対し、力のない苦笑を見せる那由多。それから彼女は「征示との出会い、か」と小さく呟いて思い返すように虚空を見上げた。
「あれは……小学校五年生の頃だったかな。今となっては汗顔の至りだが、周囲にちやほやされて調子に乗っていた私を戒めてくれたのが縁だった」
「小学校の五年生?」
旋風がいきなり話の腰を折り、火斂は思わず心の中で舌打ちした。
「どうした? 旋風君」
「いや、今の話やと、その、征示先輩の言っとった恩人って、隊長のことやなかったんですか? うち、ずっとそうやと思っとったんやけど……」
首を傾げる旋風に、水瀬が補足するように言葉を引き継ぐ。
「僕の聞いた話だと、その恩人の人とは十年以上前からつき合いがあるみたいですし、そうなりますね。と言うか、僕は理事長代理のことだと思ってましたけど」
「私も姉さんのことだと思っていたが、姉さんははぐらかすばかりだったな」
(俺も理事長代理のことだと思ってたけど、征示が死んじまった以上、こればかりは理事長代理が口を開かなければ真実は闇の中だな。それはさておき――)
「話を戻しましょう。そもそも、どうして隊長は天狗になったんです?」
そう問うと旋風から「空気を読め」とでも言いたげな鋭い視線を再び向けられたが、とりあえず無視しておく。
「これこそ今となっては虚しい話だが、周囲から才能があると言われ、私もそれを信じていたからだ。が、結局全て姉さんへのおべっかだったのだろうな。私は弱いのだから。実際、あの日征示の言葉に反発して行った決闘でも、手も足も出なかったしな」
自嘲するような儚い笑みを見せる那由多。そんな彼女に旋風と水瀬は気遣うような視線を向けていたが、火斂は構わず問いを続けた。
「……つまり、それで当時の隊長の自信は粉々になり、征示の強さに心酔した、と?」
「まあ、そういうことだな。私がこれまで敵も恐れず強くあれたのは、征示に寄りかかっていたからに過ぎない」
「なら、聞きますけど……そんな隊長がどうして〈リントヴルム〉に入ったんです? そして、何故テレジア達と戦ってるんですか?」
強く問うと那由多は一瞬躊躇うように視線を揺らし、それから顔を伏せる。
ことここに至って、ようやく火斂の空気を読まない問いが那由多を征示の呪縛から解放するためのものだと理解したのか、旋風も水瀬も口を挟まず見守っていた。
そして、少しの沈黙の後、那由多が絞り出すように告げる。
「征示と……共にあるためだ」
「それは嘘ですね」
首を振って間髪容れずに否定すると、彼女は驚いたように顔を上げた。
「わ、私は嘘など――」
「時系列が違います。まず隊長が〈リントヴルム〉に加わった。その後で征示を隊に引きずり込んだ。俺は征示からそう聞いてます。つまり、隊長が〈リントヴルム〉に入った理由、そしてテレジア達と戦う理由に征示は関係ない」
「そ、それは……」
「征示と共にいたいだけなら、別に〈リントヴルム〉にいる必要はない」
それこそ二人で平穏な学校生活を送ろうとすることもできたはずだ。〈リントヴルム〉は実力で選考されるが、最終的には本人の意思で入隊するのだから。
「隊長には〈リントヴルム〉に入り、敵と戦う理由があった。けど、自信は空っぽのままだった。だから、征示を引っ張り込んだ。アイツがいれば、自分を強く保てるから」
「私は――」
「隊長は、征示を利用してたんですよ」
反論を許さないまま、あえて冷たく突き放すように言い、さらに冷淡に言葉を続ける。
「隊長、貴方が戦う本当の理由は最初から貴方の中にある。それと征示は関係ない。なのに、征示がいないからもう戦えないとか、アイツを言い訳に使うのはやめて下さい。そればかりは、いくら俺でも征示の友人として許せません」
火斂はそこまで一方的に告げると、那由多の返答を待たずに立ち上がった。
「今日はこの辺で帰ります。理事長代理との特訓が待ってるので」
これ以上はただ追い詰めるだけになりかねないし、那由多が口を開けば水かけ論に陥りかねない。今日のところは潮時だろう。
視線で旋風と水瀬に合図して立ち上がらせ、押し黙って俯いてしまった那由多に背を向けて部屋を出る。時間がないのも本当のことだ。
「……隊長は、何やかんやで征示先輩に縛られとったんやな。うち、傍若無人で自由な人やなって思っとったけど」
マンションを出たところで旋風がポツリと言う。その声に水瀬が同意するように頷く。
「誰よりも自信に満ちてるように思ってましたけど、誰よりも自信がなかったんですね」
「……まあ、あの人はダイヤモンドみたいな人だったからな」
「ダイヤモンド、ですか?」
「ああ。美しく硬いが、実は脆い。そして、輝くために常に光を必要とする」
恐らく征示もまたその程度の認識しかしていなかったのだろう。
だからこそ、これまで砕けないように何の手も下さなかったのだ。
「だけど、俺はあの人なら太陽になれると思ってる。自ら輝いて、誰かを輝かせられる人にな。俺はその手助けがしたい」
火斂はそう告げながら、空にある光へと手を伸ばした。
「焔先輩……」
その様子を見ていた旋風が、何故か冷めた視線を向けてくる。
「ロマンチストなんは別にええけど、ちょいキザやし寒いわ」
「うるさい」
結局締まらないのは三枚目的な立ち位置のせいか。しかし、それも自分らしさだろう。
(俺は隊長が本当の強さと共に凛とした姿を見せてくれると信じてますよ。だから――)
自分達は自分達の今やれることをするために。火斂は旋風や水瀬と共に模糊の待つ学院へと急いだのだった。
それが模糊の特訓を受けるための対価だった。
その頼みを断る理由などある訳もなく、火斂達は現在、那由多の家を訪れていた。
そこは学院の傍にある高層マンションの最上階の一室だった。位置関係的に、窓からはヴェルトラウム城がよく見えるのだろうが、今はカーテンで遮られている。
「随分と立派なマンションに住んどるんやなあ。さすが隊長や」
間取りとしては3LDKだが、一部屋の広さが半端ではない。
火斂達が那由多と向かい合っているテーブルも、まだ倍の人数が席に着けそうな程大きいのに、リビング全体から見ると小さく感じられる程だ。
「別にマンションが立派だからと言って住人も立派とは限らないさ。それ以前に、ここの名義は姉さんだ」
口調こそあの戦闘直後とは違って普段通りだが、謙虚と言うよりも卑屈な感じの言葉の内容は那由多らしくない。
完全に自信を喪失してしまっているらしい。
「それと旋風君、私を隊長などと呼ばないでくれ。私にその資格はない」
「別に辞めさせられた訳やないんやし、隊長は隊長やろ? それにもし征示先輩がおったら、資格がないなら資格を得られるよう努力すればいい、って言うと思うで」
「……そうだな。征示ならそう言うかもしれない。だが、今、そう言って励ましてくれる征示はいない」
「隊長……」
言葉が届かない那由多を前に、旋風は困惑したように唇を結んでしまった。
隣の水瀬も、普段励まされる立場だからか励ますのは苦手らしく黙っている。必死に頭を回転させているのは表情からありありと分かるが。
(征示の言葉でないと励ましは意味がない、か。結局この人の頭の中は、お前が死んでもお前のことで一杯なんだな。……とにかく、この方向はなしだ)
だから、これまでの流れを完全に無視した質問をすることにする。
「そう言えば、隊長。征示の奴とはどう出会ったんです?」
「ちょ、焔先輩、こないな時に! 空気読めや!」
(時には傷跡ほじくってでも悪いものを出さなきゃいけない時もあるんだよ)
一つ一つ振り返って、全てを紐解いて、そうやってようやく分かる心もある。
(たとえ、それで嫌われることになっても)
今の那由多には特にそれが必要だと思うから。
「旋風君、気にするな。火斂が空気を読めないのはいつものことだ」
眉をひそめる旋風に対し、力のない苦笑を見せる那由多。それから彼女は「征示との出会い、か」と小さく呟いて思い返すように虚空を見上げた。
「あれは……小学校五年生の頃だったかな。今となっては汗顔の至りだが、周囲にちやほやされて調子に乗っていた私を戒めてくれたのが縁だった」
「小学校の五年生?」
旋風がいきなり話の腰を折り、火斂は思わず心の中で舌打ちした。
「どうした? 旋風君」
「いや、今の話やと、その、征示先輩の言っとった恩人って、隊長のことやなかったんですか? うち、ずっとそうやと思っとったんやけど……」
首を傾げる旋風に、水瀬が補足するように言葉を引き継ぐ。
「僕の聞いた話だと、その恩人の人とは十年以上前からつき合いがあるみたいですし、そうなりますね。と言うか、僕は理事長代理のことだと思ってましたけど」
「私も姉さんのことだと思っていたが、姉さんははぐらかすばかりだったな」
(俺も理事長代理のことだと思ってたけど、征示が死んじまった以上、こればかりは理事長代理が口を開かなければ真実は闇の中だな。それはさておき――)
「話を戻しましょう。そもそも、どうして隊長は天狗になったんです?」
そう問うと旋風から「空気を読め」とでも言いたげな鋭い視線を再び向けられたが、とりあえず無視しておく。
「これこそ今となっては虚しい話だが、周囲から才能があると言われ、私もそれを信じていたからだ。が、結局全て姉さんへのおべっかだったのだろうな。私は弱いのだから。実際、あの日征示の言葉に反発して行った決闘でも、手も足も出なかったしな」
自嘲するような儚い笑みを見せる那由多。そんな彼女に旋風と水瀬は気遣うような視線を向けていたが、火斂は構わず問いを続けた。
「……つまり、それで当時の隊長の自信は粉々になり、征示の強さに心酔した、と?」
「まあ、そういうことだな。私がこれまで敵も恐れず強くあれたのは、征示に寄りかかっていたからに過ぎない」
「なら、聞きますけど……そんな隊長がどうして〈リントヴルム〉に入ったんです? そして、何故テレジア達と戦ってるんですか?」
強く問うと那由多は一瞬躊躇うように視線を揺らし、それから顔を伏せる。
ことここに至って、ようやく火斂の空気を読まない問いが那由多を征示の呪縛から解放するためのものだと理解したのか、旋風も水瀬も口を挟まず見守っていた。
そして、少しの沈黙の後、那由多が絞り出すように告げる。
「征示と……共にあるためだ」
「それは嘘ですね」
首を振って間髪容れずに否定すると、彼女は驚いたように顔を上げた。
「わ、私は嘘など――」
「時系列が違います。まず隊長が〈リントヴルム〉に加わった。その後で征示を隊に引きずり込んだ。俺は征示からそう聞いてます。つまり、隊長が〈リントヴルム〉に入った理由、そしてテレジア達と戦う理由に征示は関係ない」
「そ、それは……」
「征示と共にいたいだけなら、別に〈リントヴルム〉にいる必要はない」
それこそ二人で平穏な学校生活を送ろうとすることもできたはずだ。〈リントヴルム〉は実力で選考されるが、最終的には本人の意思で入隊するのだから。
「隊長には〈リントヴルム〉に入り、敵と戦う理由があった。けど、自信は空っぽのままだった。だから、征示を引っ張り込んだ。アイツがいれば、自分を強く保てるから」
「私は――」
「隊長は、征示を利用してたんですよ」
反論を許さないまま、あえて冷たく突き放すように言い、さらに冷淡に言葉を続ける。
「隊長、貴方が戦う本当の理由は最初から貴方の中にある。それと征示は関係ない。なのに、征示がいないからもう戦えないとか、アイツを言い訳に使うのはやめて下さい。そればかりは、いくら俺でも征示の友人として許せません」
火斂はそこまで一方的に告げると、那由多の返答を待たずに立ち上がった。
「今日はこの辺で帰ります。理事長代理との特訓が待ってるので」
これ以上はただ追い詰めるだけになりかねないし、那由多が口を開けば水かけ論に陥りかねない。今日のところは潮時だろう。
視線で旋風と水瀬に合図して立ち上がらせ、押し黙って俯いてしまった那由多に背を向けて部屋を出る。時間がないのも本当のことだ。
「……隊長は、何やかんやで征示先輩に縛られとったんやな。うち、傍若無人で自由な人やなって思っとったけど」
マンションを出たところで旋風がポツリと言う。その声に水瀬が同意するように頷く。
「誰よりも自信に満ちてるように思ってましたけど、誰よりも自信がなかったんですね」
「……まあ、あの人はダイヤモンドみたいな人だったからな」
「ダイヤモンド、ですか?」
「ああ。美しく硬いが、実は脆い。そして、輝くために常に光を必要とする」
恐らく征示もまたその程度の認識しかしていなかったのだろう。
だからこそ、これまで砕けないように何の手も下さなかったのだ。
「だけど、俺はあの人なら太陽になれると思ってる。自ら輝いて、誰かを輝かせられる人にな。俺はその手助けがしたい」
火斂はそう告げながら、空にある光へと手を伸ばした。
「焔先輩……」
その様子を見ていた旋風が、何故か冷めた視線を向けてくる。
「ロマンチストなんは別にええけど、ちょいキザやし寒いわ」
「うるさい」
結局締まらないのは三枚目的な立ち位置のせいか。しかし、それも自分らしさだろう。
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