あの日の誓いを忘れない

青空顎門

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第五話 テレジア・フォン・ヴェルトラウムは見捨てない①

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 地球時間で二五年前。異世界〈魔導界ヴェルタール〉時間で一年と九〇日前。
 十五歳になったテレジアは初めて論功行賞の式典に出席していた。
 場所は、〈帝都ユスティーツ〉〈首城ヴァイクラフト〉の謁見の間。
 後々考えて見れば汗顔の至りではあるが、数百の人々が整然と立ち並ぶ姿にテレジアは圧倒されていた。
 何故なら当時のテレジアは、住居としていた〈浮遊城ヒメルヴェルツ〉からほとんど出たことがなく、世話役以外とは数える程の人としか接したことがなかったからだ。
 だから、テレジアは皇帝たるヘルシャフト・フォン・ヴェルトラウムの一族が連ねる席の末席で小さくなるばかりだった。

「あの子、確か魔法が使えないっていう――」
「ああ。その癖、魔力だけは誰よりもあると聞くが」
「何だそれは。それでは宝の持ち腐れもいいところではないか」

 明らかに聞こえるように発せられた侮蔑の言葉を、聞こえない振りをしてやり過ごす。

(早く終わらないかな)

 別に彼等の嘲りから逃げ出したい訳ではない。これだけ人がいることに戸惑っていることは事実だが、それよりも単純に時間の無駄だからだ。

(あんなことを言われないために、何より強くなるために、弱い私は努力をしなければいけないのに……)

 マナを魔力素に、魔力素を属性魔力に。そこまでであればテレジアは他の追随を許さない程の出力と効率を誇っていた。
 しかし、テレジアには属性魔力を魔法へと加工する技術想像力が決定的に欠けていた。
 それ故、父親にして皇帝たるヘルシャフトと同等の魔力出力を誇りながらも、未だ初歩の魔法すら成功したことがなかった。

「静まれ! 皇帝陛下の御成りだ」

 玉座に最も近い席から男が叫ぶ。それは一番上の兄たるシュタルクだった。
 皇帝の嫡子だからだけでなく、実力も実績も折り紙つきであるが故に、彼の一言で謁見の間は水を打ったようになる。
 そして、さらにヘルシャフトの登場と共に場は凍りつく。その圧倒的な存在感と、あらゆるものを見下すような氷の瞳を前に。
 彼の視界に入るということは、彼の意思に命を委ねることと同義だからだ。

「では、異世界第四六四四三号の征服を果たした――」

 そんなヘルシャフトの傍で淡々と言葉を発するシュタルクは、やはり他の者達とは一線を画す存在と言っていいだろう。褒賞を受けるはずの者ですら、皇帝の前では顔面を蒼白にさせているのだから。
 そんな中で未だ数回しか父親と対面したことがなく、伝聞でしか彼の恐ろしさを知らないが故に意識が他のところに向いてしまっているテレジアも一種の例外だった。

(異世界、か……)

 異世界侵略を打ち出したのは現皇帝ヘルシャフトだ。
 それまで〈魔導界ヴェルタール〉では領土争いが繰り返されてきた。
 と言うのも、この世界では人はデフォルトの状態で比較的長命の上、魔法の力で理屈の上では不老にもなれるからだ。
 事実、ヘルシャフトは三〇〇〇年もの時を生きていると聞く。
 その上、子供は一般的な哺乳類程度に生むのだから、人口は増えるばかりだ。
 故に、人々は限られた土地と食料を奪い合い、人の世に戦乱は絶えなかった。
 そんな状況を、ヘルシャフトは長く禁忌とされていた異世界侵略を実践することで大きく変化させたのだ。

「次に異世界第二九六五一号の征服を果たした――」

 当然、同じ世界の、同じ力を持つ者同士で争うよりも、たとえ魔法の力が流入してしまおうとも研鑽を知らない弱者から奪う方が遥かに容易い。
 結果として、土地と食料を十分に確保できるようになったヘルシャフトの陣営が、〈魔導界ヴェルタール〉を統一するのに時間はかからなかった。
 そして異世界侵略は、統一が叶った約二〇〇〇年前から今に至るまで続いているのだ。

「以上で論功行賞は終わりだ。最後にクランク・フォン・ヴェルトラウム。前に出ろ」

(え? クランク兄様?)

 聞き覚えのある名前に顔を上げる。それはいつだったか〈首城ヴァイクラフト〉を訪れた際に、今日のように中傷を受けたテレジアを庇ってくれた人だった。
 それ以来〈浮遊城ヒメルヴェルツ〉を何度か訪ねてくれて可愛がってくれたが、数年前から異世界侵略に駆り出されたらしく最近は顔を合わせていなかった。

「前に出ろと言っている。皇帝陛下を待たせるつもりか?」

 一族が連ねる席を横目で見る。と、そこには当時見た柔和な表情の面影などない、恐怖で目を見開き、体を震わせる兄の姿があった。
 それだけでなく、謁見の間全体の空気がおかしい気がする。おぼつかない足取りで前に出た彼に対する嘲りと、同時にヘルシャフトへの畏怖が混在しているような――。

「クランク。余は貴様に何を命じた?」

 重く、何よりも重く響いたのはヘルシャフトの声だった。

「ち、父上……」
「余は異世界を征服し、支配せよと命じた。……それが何故反乱など起こされ、おめおめと逃げ帰ってきたのだ?」
「それは、その、あの世界に生まれた魔導師が殊の外強く――」
「違うな。奴等が強いのではない。お前が弱いのだ」
「わ、私は――」
「弱い者は全てを奪われる。力こそが全て。弱者は強者の糧でしかない」
「父上、私の話を――」
「まずは力を示せ。それができないのであれば……」

 クランクの言葉を全て遮り、ヘルシャフトは緩やかに右手を掲げた。と同時に、クランクの全身を黒い鎖のような何かが拘束する。

「弱者の弁など聞く耳持たん」

 次の瞬間、鎖は拘束を強め、クランクは目を見開いて呻き声を上げた。それでも尚、彼は何かを訴えかけようとしていたが声が意味をなす言葉となることはなかった。

「死ね」

 そして、そう簡潔に、平坦にヘルシャフトが告げた刹那、拘束は一瞬にして強まり、彼の五体を切断し、床に彼の残骸を撒き散らした。

(な、何? 何が起きて――)

「見苦しい塵だ。……消え失せろ」

 さらに彼がそう告げて左手を振るうと、鎖に引き千切られた肉塊は何ごともなかったかのようにその場から消え去ってしまった。

「では、これより皇帝陛下の――」

 その光景に対し、何の感慨もないかの如く式の進行を続けるシュタルク。
 畏怖を確かに抱きつつも、異常ではないと思っているかのような出席者達。
 突然の展開に理解が追いつかず、視線を周囲に巡らしているのはテレジア一人で、まるで自分だけが異世界に迷い込んでしまったかのようだ。
 それ故に、そして既に遺骸が消失したが故に、衝撃的な光景に対して狂乱せずに済んではいたものの、代わりにこの場の全てがとにかく薄気味悪かった。

(人が、兄様が、殺された、んだよね? ……殺された、のに)

 にもかかわらず、淡々と進んでいく式が酷く遠く感じる。

(私が、おかしい、の?)

 そうひたすら自問する間に式典は終わり、テレジアは世話役に連れられて〈浮遊城ヒメルヴェルツ〉に戻った。そして、その自室にて、たった一人の世話役に対して捨てられた子犬のようにか細い声で問いかける。

「爺や。どうして、クランク兄様はお父様に……」

 そこまで口に出して、しかし、続く言葉は口から出てこなかった。
 未だ事実を心のどこかが拒否している。父親が兄を殺したなどとは思いたくない。

「お嬢様、それは――」
「それは奴が弱かったからだ」

 普段二人しかいないはずの城に突然の二人以外の声が響き、驚いて振り返る。

「シュタルク、兄様……」

 そこにいたのは先程の式典の進行役を務めていた長兄だった。

「例外はあるが、基本異世界侵略は容易い。如何にマナが流入することで魔導師として目覚める者が生じるとは言え、その知識を体系化し、研鑽を積む前に征服は完了するはずだからだ。そうなれば、その世界はもはや我等のものだ」

 頼んでもいないのにそこまで口にした彼は、含み笑いを抑え切れないと言わんばかりに表情を歪めて言葉を続けた。

「だが……くくっ、奴は高々十歳程度の魔導師共に襲われ、逃げ帰ってきたのだ。これは長い〈魔導界ヴェルタール〉の歴史でも稀に見る珍事だ。正にヴェルトラウムの血に泥を塗る事態と言っても過言ではない。父上に殺されるのも当然だ」

 嘲笑の色を濃くするシュタルクに対し、テレジアは知らず反感で視線を鋭くしていた。

「いい目だ。弱者の、負け犬の目だな。そんな目をしようとも、力の差は覆せないというのに。ああ、いつも異世界を征服する度に思う。現実を知らぬあの目を絶望に染めること以上の娯楽はないと」

 睨むテレジアの目を覗き返してくる狂気染みた瞳に、テレジアはかつてない恐怖を感じて息を呑んだ。その反応に対し、尚一層狂った笑みを深くするシュタルク。
 あるいは、彼はそれを見に、態々この城を訪れたのかもしれない。

「愚かな妹よ。お前もいずれあの愚弟と同じ末路を辿るだろう。力なき者など生きる価値はないのだからな。その時のお前の苦痛に歪む顔を楽しみにしているぞ。ふ、ふふ、ははははははははっ!」

 そんな言葉を残し、哄笑と共にシュタルクは去っていく。
 そして、彼が城を出るのを確認した瞬間、テレジアは糸が切れたようにその場にへたり込んでしまった。

「爺や。私は無価値な人間なの?」
「……父君の論理に従えば、そうなりましょう」
「爺や。強さって、弱さって一体何?」
「父君の論理に従えば、強さとは奪うことであり、弱さとは奪われることとなります」
「弱肉、強食……」

 今日この日までテレジアは自分もまた力を得ることができれば、いつかは異世界へと赴いて〈魔導界ヴェルタール〉のために戦うのだと盲目に思っていた。しかし――。

「その結果、異世界の人達を、クランク兄様のような目に?」

 相手というものが何も見えていなかった。奪われるということが、どういうことなのか全く理解していなかった。
 全てを奪われた者を目の前で見るまで。

「一つ注意して頂きたいのは、クランク様もまた他のご兄弟と同じく異世界へと赴いていたということです。即ち、あの方の死は弱肉強食の理の中でのこと。言わば、自業自得と言っても過言ではありません」
「クランク兄様は、落ちこぼれの私に優しくしてくれたのに……」
「あの方は少々身内には甘い方でしたから。何より、自分自身、優秀な兄君達と比較され続けたことでお嬢様に親近感を抱いていたのやもしれません」

 それでも、彼もまた異世界にとっては奪う側の人間だった訳か。にもかかわらず、その異世界の者達に敗北し、果てに父親に命を奪われた。
 それは即ち、弱肉強食とは今日奪う側だった者が明日は奪われる側になる可能性を持つということ。それこそが〈魔導界ヴェルタール〉の理なのだ。

「爺や。ううん、ヴァールハイト。どうして、私なんかの世話役をしているの?」

 ふと疑問に思い、長年仕えてくれた老紳士ヴァールハイトに尋ねる。彼もまた「力こそ全て」と思う者であれば、弱いテレジアにつき従う道理はないはずだが。

「テレジア様、貴方がご自身を弱いとおっしゃるからですよ。この世界では、そのように公言することは大変に珍しい。まして、それがあの皇帝陛下の姫君とは」

 しかし、テレジアが弱いが故と答えた彼に、テレジアは混乱してしまった。その様子を見て、ヴァールハイトは穏やかな笑みを浮かべ、再び口を開いた。

「私もまたかつては力を、奪うための強さを追い求めていました。そして、ある時私は一人山に籠り、ひたすら技の研鑽に努めました」
「技を?」
「ええ。私は他の魔導師に比べ、魔法の才能がある方ではありませんでしたから」

 苦笑するように言い、ヴァールハイトは言葉を続けた。

「あの日のことを今も明瞭に覚えています。体に世界の全てが染み渡り、驚くべき技の冴えを感じたあの瞬間を。あの時、私は世界の中にあって一人でした。そして、あの強さに色はなかった」
「色?」
「そうです。完全なる無色の、ただそこにあるだけの強さ。強いて言うなれば、強くあるための強さです。間違っても奪うためだとか他の目的はどこにもない。私はそれを知ったその時から、逆に強さとは何か分からなくなってしまったのです」

 そして、彼は恥じ入るように告げ、それから真剣な眼差しを向けてきた。

「ですから、自身を弱いと言ったお嬢様が、何を以って己の強さとするのか。私はそれを見たく存じます」
「私は――」

 そんなヴァールハイトに対し、テレジアは頼りなく言葉を紡いだ。

「私には爺や言っていることは半分も理解できない。今分かるのは自分の気持ちだけ」
「はい」
「私は……奪われたくない」
「誰もが、そうです」
「私は……弱いからって切り捨てられたくない。世界から、見捨てられたくない」
「では、奪う側に回りますか?」
「それも、嫌だ。私は兄様やお父様のようにはなりたくないし、そもそもなれないよ」

 彼等のようなあり方を追い求めたところで、結局はシュタルクの言った通り、クランクのように奪われる側に落ちるのが関の山だ。
 何より、誰かから奪う自分になるのは、誰でもない自分自身が嫌だ。

「私は……どうすればいいの?」
「この世界にない道を本気で求めるのならば、異世界をお学びなさい」

 その言葉と共に、差し出される一振りの剣。

「これを他の者達のように単なる世界間移動の導具として使うか、己のとするかはお嬢様次第です」

 それは次元を切り裂き、世界の姿を暴き、世界を繋ぐ〈魔剣グレンツェン〉だった。

「私は……」

 呟きながら、テレジアは異世界への扉の鍵たる剣へと恐る恐る手を伸ばした。

「私は――っ!」

 そして、掴み取った。己の新たな道を照らす道標を。
 それが地球時間で二五年前。異世界〈魔導界ヴェルタール〉時間で一年と九〇日前。
 テレジアが異世界を目指し、弱肉強食という故郷の理に反旗を翻すきっかけとなった始まりの日の出来事だった。
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