永遠を巡る刻の果てには、

禄式 進

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一章「憧れの新世界」

21.異変

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「上層区を封鎖ぁ!?」
「五月蠅い、声が大きい」

 クロイツに指摘され、ティオは自らの口を押さえた。何だか少しだけ騒がしくなった、王都下層区の広場沿い。ティオの経営する店の前での出来事である。

「おい、おいおいおい、それってのは一体全体どういうこった」
「我々にも詳しい理由は知らされていない。だが、そういう指示だ」

 今しがた、王国軍から下層区の住人に対し『上層区を封鎖する』との通達が入った。詳しい説明のひとつもなく突如封鎖された上層区だが、その指示を受けた人々の反応は薄く、誰もがあっさりとその事実を受け入れる。元より行く予定の無い場所が封鎖されたところで、誰も困りはしないからだ。

「嘘だろ、理由も分かんねーのに封鎖したのか!?」
「指示があった以上、そうする他ない」
「危険があるから、とかじゃないだろうな」
「理由は知らされていない」
「嘘吐け!! おめーが知らされてない訳ねーだろ!!」

 困る者は居ない。クロイツやティオだってそうだ。この封鎖話の前に上層区に送り出した、少年の存在さえなければ。
 詰所から戻る途中のクロイツが、持ち場に戻るべく広場を通れば案の定、待ち構えていたティオに捕まった。それからティオは上層区封鎖の理由を延々と問い詰めているが、クロイツは一向に口を割らない。詳しい理由が知らされていないのは事実かも知れないが、この男は必ず、理由の断片くらいは聞かされている筈なのに。

「言えない理由でもあんのかああん!?」
「知らないものは言えない」
「この堅物……そんなんでよく上官と上手くやってんな」
「その上官からの指示だ」
「……チッ、そうかよ。あーあーもーいい勝手にやってろ堅物野郎! 大好きな上官サマと一生ダンスでも踊ってな!!」
「何故ダンスなんだ」

 やっとのことでティオが諦めた。そう思い堅い表情の裏でほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、店に戻ると思われたティオはスタスタとどこかへ歩いて行ってしまう。この状況で黙って見送れる程察しの悪くないクロイツは、表情こそ変えずにその後を追い掛けた。

「ティオ」
「あんだよ着いてくんなよ、それとも言う気になったのか?」
「……」

 こうなることは分かっていたのだろう、着いてくるクロイツをティオは鬱陶しそうに見た。お前はそういう奴だよ、と、吐き捨てるように前に向き直って、彼はそのまま歩き続ける。
 ティオの言いたいことは良く分かっている。初めてネビスを訪れたあの少年を心配する気持ちは、クロイツにだってあるのだから。

(けれど仕方ない、これは団長の命だ。市民の不安を煽らないよう、緘口令が敷かれている)

 自分が案内よりも先に詰所に向かっていれば。もう少し早く指令が掛かっていれば。
 そういった自分の中の後悔は、力の限り振り切って。

(それで良いのですよね、我々は、間違ったことなどしていないのですよね――“シロツキ”団長)

 彼が最も敬愛する上司への信頼を、胸中に誓った。


 ◇


「――イス、セイスってば!」
「ん……何……?」

 聞き覚えのある声に名を呼ばれ、セイスは目を覚ました。間違いでなければ頭が痛い。風邪でも引いただろうかと寝惚けながらに考えて、そうではなかったはずだと勢い良く起き上がった。

「誰だ俺のこと殴った奴!」
「何よ、元気そうじゃない」
「え? あ、リリー?」

 勢い良く起き上がった先に居たのは、今日ネビス下層区で別れた筈のリリーだった。

「何してんのよこんなところで」
「いや、そりゃこっちの台詞っていうか……ここどこだ?」

 辺りを見回す限り、どう見たところでここは室内である。どうやら自分はベッドで眠っていたらしい。訳が分からず首を傾げると、突然頭がズキリと痛んで思わず表情を歪めた。自分が何故ベッドで眠っているのかは分からないが、どうやらあの時何者かに殴られたことに間違いはないらしい。

「ここは私達が使ってる隠れ家みたいなところ……って、そんなことよりあんたさ、今の状況分かってる?」

 そんなものこちらが聞きたい。訝しげな表情を浮かべるリリーに問われ、セイスは一旦自分を殴った犯人探しはさておくことにした。身の回りを確認すると、腰からウエストバッグがなくなっていることに気付く。共に剣もない。この室内にも置かれていない。まさか物盗りにでも遭ったというのだろうか。
 焦ってきょろきょろと辺りを探すセイスだったが、それを見ていたリリーによって、その所在は明らかになる。

「手荷物なら、パパ達が持ってったわよ」
「あ、そうなの? 何だよ、先に言えよ」
「あー……駄目ね。あんた、はっきり言われないと察せないタイプでしょ」

 何故か呆れた様子で話すリリーは、「いい?」とセイスの目の前に立ち、呆れた声を変えぬままベッドに座るセイスを指差した。


「あんた今、すんごい危険な立場にあるのよ。今の内にお天道様を拝んでおいた方が良いわ、もう二度と、大手を振って外を歩くことが出来なくなるかもしれないんだから」


 リリーの表情は真剣そのものだったが、やはりセイスには事の次第が一ミリも理解出来なかった。
 分かったのは、何だかやばいことに巻き込まれているのだというそのことだけ。鞄も剣もなく手持無沙汰な両手を握り締め、セイスは言われた通り、窓の外へと視線を投げた。

 心に翳り始めた曇り空とは裏腹に、王都の空は全域、透き通るような青空だった。


 ◇


「おい、いつまで着いてくるんだよ」
「お前が店に戻るまでだ」
「憲兵仕事しろや!」

 王国軍からの指示などなかったかのように、普段と変わらぬ様子をみせる下層区にて。
 クロイツから情報を聞き出せないことを早々に悟ったティオは、町中の状況を窺うべく一時的に店を離れたが、何故だかずっと後ろを着いてくるクロイツの姿が気になりそれどころじゃなくなっていた。

「している。お前が無茶をしないかを見張っている」
「しねーよ! 俺はおめーと違って一般市民だっての!」

 友人として、というよりは、一般市民であるティオの安全を守るべく着いて来ているらしい。だが、そんなことをして貰わなくたって無茶などしない。というか出来ない。思わず零れる苦笑のまま、ティオの足取りは既に店へと戻る帰路に着いていた。

「お前のことだから、その辺の憲兵に喧嘩を売って情報を聞き出すのではないかと……」
「お前の中の俺ってそんなにやんちゃなん……?」

 二人はそこそこ古い付き合いの旧友同士なのだが、クロイツのイメージするティオは一体どんな人間なのだろうか。

「もうそんな歳でもねーだろ、お互いにな」
「そんなことはない」
「そんなことはあるんだよ。さーて、店に戻ってセイスの友人ちゃんを探して、上層区に行っちまったことを報告しなきゃなー」

 詳しい事情は分からないままだが、もう店に戻ろうと決めた最大の理由はそこにあった。セイスが待ち合わせているという友人に、勝手に預かった言伝を伝えなければならない。
 それが、今のティオに出来る精一杯だということには端から気付いていた。自分が無理を言ってセイスを送り出してしまったというのに。
 クロイツのように、手段を持たない今の自分には、何も。


「――すまない、尋ねたいことがある」


 丁度店に辿り着き、じゃあなとクロイツに後ろ手を振ろうとした時だった。声の主はクロイツの背後、広場の中心で勢い良く飛沫をあげる噴水の方からとことこと歩いて来て、二人から中途半端に距離を取ったところで立ち止まる。クロイツよりも頭ひとつ分以上低い背丈から聞こえる落ち着いたテノール。全身を覆う外套により姿は一切見えず、どう見たところで怪しいのだが。
 何故か二人は、自然とそれに視線を向けていた。

「この辺りで、やけに楽しそうに周りを見回す銀糸の髪を持った男を見なかっただろうか」
「……あ、もしかしてお前が?」

 声の低さから男、基少年であることが分かると、ティオは少年に近付き、ひょいと目の前にしゃがんでみせた。

「セイスの友達だろ? ごめんな、あいつ俺の所為で今上層区に行っちまってて」
「お前だけの所為ではない。案内したのは私だ」

 少年が何も喋らないのを良いことに、ティオは無遠慮に少年の頭を撫でまわした。確かに少年は嫌がる素振りを見せていないが、何故この男は臆面もなくこういった行動ができるのか。クロイツは不思議に思いつつも口を挟んだ。すると次に動いたのは少年、気持ちばかり顔を持ち上げて、ティオと、そしてクロイツの方を一瞥したようだった。

「どうせあいつ自らが行きたがったんだろう、気に病む必要はない。寧ろ、世話を掛けてすまなかった」

 邪魔をした。少年がそう言い残して踵を返そうとしたので、ティオは慌てて肩を掴む。

「迎えに行くのか? 今は上層にゃ行けねーぞ」
「そのようだな。だが、僕は行かなければならない」
「つったって……この堅物憲兵さんは行っちゃいけない理由を教えてくれねーし、エレベーターを封鎖してる憲兵さんも、通しちゃくれないと思うぜ?」

 肩越しにティオの言葉を受けると、少年は再びこちらに向き直った。けれどその視線はティオではなく、ティオが“堅物憲兵”と称したクロイツに向いている。

「憲兵、今回の指示には緘口令が敷かれているのか」
「そうです」
「あ! てめ! 俺には理由なんて知らねーとか言った癖に!!」

 立ち上がって文句を言うティオだったが、軽く無視された。

「詳しい情報が分かるまでは、何もお伝えすることが出来ません」
「それが、――“シロツキ”の指示か」
「……」


 そしてこの辺で、自分が会話から置いて行かれていることに気付く。かなりの身長差を持つクロイツと少年だが、今目を見開いているのは長身のクロイツの方。一体何が起こっているのか分からないティオは、黙って状況を見守った。

「上官の指示に従うのは正しい。その上官が奴ほどの男ならば尚更だ」
「……君は……いや、は」

 少年が、改めて顔を上げる。先程はフードに隠れ、顔色ひとつ確認することは出来なかったが。

「言え。上では今何が起きている」

 顔を上げた瞬間に通り抜けた風に揺られ、舞い踊ったフードの奥。
 強い琥珀の眼光が今度こそ、真っ直ぐにクロイツを射抜いているのが見えた。


「上の者の指示は、蔑ろに出来ないのだろう? なぁ、――ベクター」


 それで充分だった。
 信じる道のままに頑なな男の口を割らせるに、充分過ぎる言葉だった。


 ◇


「ヨォ大将、連絡が遅いじゃねぇか。コッチは疾うに準備万端なんだぜェ? ……そーカィ、ま、そりゃしゃあねぇな。予定っつーのは狂うのが定石だ。実はコッチも予定外の出来事が起こってやがる、……ああ、そうだ、邪魔者が予定よりも数人……ハハッ、そうさな。けど急いだ方が良い。……わーてるよ大将、油断はしねぇ」

 冷えた一室に響く、楽しげな男の声。
 一体誰と話しているのか、その部屋には彼以外の人影は一切無い。男は誰かに軽く諌められて尚、表情を違えずくつりと笑みを零すのみ。

「コッチは先に始めとくさ」
「ああ――楽しい楽しい、宴の始まりだ」


 告げられるは、開戦の合図。
 切って落とされた火蓋の存在など、

 今は未だ、誰も知らない。
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