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第10話:お隣さん、共犯者になる
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日曜日。
権田部長を撃退した翌朝。
俺はリビングの窓から、そっと外の様子を窺った。
道路の向こうに、あの黒い車の姿はない。
どうやら24時間監視とまではいかないようだ。あるいは、ポチの威圧を感じ取って撤退したか。
「……油断はできないけどな」
足元では、ハスキー犬モードのポチが「散歩連れてけ」と尻尾で俺の足をペシペシ叩いている。
平和だ。
だが、この平和は薄氷の上にある。
俺一人でこの秘密(ダンジョン)を守り抜けるだろうか?
物理的な防衛はポチがいる。金もある。
だが、社会的な立ち回りや、情報の隠蔽工作となると、元社畜SEの俺には荷が重い。
誰か、信頼できる参謀がいれば……。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
モニターを見ると、そこには白いブラウスを着た一ノ瀬葵さんが立っていた。
手には洋菓子店の紙袋を持っている。
「はい」
『あ、佐藤さん。おはようございます。これ、お礼のケーキ買ってきたので……』
俺はドアを開けた。
朝日を浴びた一ノ瀬さんは、眩しいほどに輝いていた。
美容効果は定着したようで、すっぴん(と思われる)なのに肌のきめ細やかさが異常だ。
道ゆく人が振り返るレベルの美女が、俺のボロ家の前に立っている。
「わざわざすみません。上がってください。コーヒー淹れますよ」
「えっ、でも……男性のお家に上がるのは……」
「庭のテラス席でお茶しましょう。ポチも遊びたがってますし」
「あ、ポチくん! じゃあ、お邪魔します!」
チョロい。
いや、ポチの人徳(犬徳)か。
◇
俺たちは庭に置いたキャンプ用のテーブルで、ケーキとお茶を囲んだ。
ポチは一ノ瀬さんの足元に寝転がり、撫でられてご満悦だ。
「……で、辞めてきたんですか?」
俺が単刀直入に聞くと、一ノ瀬さんはフォークを止めて、晴れやかな笑顔で頷いた。
「はい。金曜の夜、上司に辞表メールを送って、昨日は有給消化の手続きだけ済ませてきました。引き止められましたけど、『実家の農業を継ぎます』って嘘ついたら諦めてくれました」
「あはは、俺と同じ手ですね」
「ふふっ、佐藤さんの真似しちゃいました」
彼女はショートケーキの苺を口に運びながら、少し遠くを見た。
「不思議ですね。先週までの私なら、将来が不安で眠れなかったと思います。でも今は……なんとかなる気がして」
「なんとかなりますよ。一ノ瀬さんなら引く手あまただ」
「だといいんですけど……。しばらくは貯金を切り崩して、ゆっくり職探しします」
貯金。
薄給の激務OLだ、そう多くはないはずだ。
俺はコーヒーを一口飲み、覚悟を決めた。
彼女は、仕事を辞めた。
つまり、今の彼女は組織に縛られていない。
そして、ダンジョンの恩恵(ポーション、食材)を既に受けており、その効果を身を持って知っている。
彼女なら、信じられるかもしれない。
「一ノ瀬さん」
「はい?」
「職探しの件ですが、もし良かったら……俺の『仕事』を手伝ってくれませんか?」
「え? 佐藤さんの仕事って……投資家ですよね?」
一ノ瀬さんが首を傾げる。
俺は静かに首を振った。
「投資家っていうのは、カモフラージュです。本当の仕事は……農業、に近いかな」
「農業……?」
「百聞は一見にしかずです。ついてきてください」
俺は立ち上がり、物置の裏へと歩き出した。
一ノ瀬さんが、ポチと一緒に不思議そうについてくる。
雑草をかき分けた先。
そこに、ぽっかりと口を開けた穴があった。
昼間だというのに、青白い粒子が幻想的に漂い出ている。
「こ、これは……?」
「俺の収入源であり、一ノ瀬さんが食べたトマトや、ポチの故郷です」
俺は彼女の目を見て言った。
「ダンジョンです」
沈黙が流れた。
一ノ瀬さんは目をパチクリさせて、穴と、俺と、ポチを交互に見た。
普通なら「頭がおかしいのか」と思うところだ。
だが、彼女の中には既に証拠が揃っている。
ありえないほど美味しいトマト。
一瞬で疲れを消したスムージー。
そして、この銀色の毛並みを持つ、賢すぎる犬。
「……やっぱり」
「え?」
一ノ瀬さんは、意外にも納得したように息を吐いた。
「なんとなく、変だなって思ってたんです。佐藤さんのお野菜、スーパーのものとはエネルギーが違いすぎるから。それにポチくんも……普通のワンちゃんじゃないですよね?」
「ワフッ!」(正解!)
「驚かないんですか?」
「驚いてますよ! 心臓バクバクしてます。でも……」
彼女は穴の縁にしゃがみ込み、青い光に手をかざした。
「怖くはないです。だって、このダンジョンのおかげで、私は救われたんですから」
その言葉に、俺は救われた気がした。
彼女は拒絶しなかった。
俺の「異常な日常」を、肯定してくれた。
「佐藤さん。このこと、誰にも知られたくないんですよね?」
「ええ。国や企業にバレたら、搾取されるだけですから。だから必死に隠してるんですが、そろそろ一人じゃ限界で」
俺は頭を下げた。
「俺は、探索は得意ですが、事務処理や対外的な交渉は苦手です。それに、男の一人暮らしじゃ目が行き届かないこともある。……だから、一ノ瀬さんに『管理人』になってもらいたいんです」
これはプロポーズではない。
ビジネスパートナーへのオファーだ。
給料は弾む。福利厚生(美容食材食べ放題)もつける。
一ノ瀬さんは立ち上がり、真剣な眼差しで俺を見た。
「私で、いいんですか? 秘密、漏らしちゃうかもしれませんよ?」
「その時は、一蓮托生ということで」
「……ふふっ、共犯者ってことですね」
彼女は悪戯っぽく笑い、俺に右手を差し出した。
「わかりました。私で良ければ、雇ってください。元ブラック企業の根性、見せてあげますから」
「頼もしいな。よろしく、一ノ瀬さん」
俺たちは握手をした。
彼女の手は柔らかく、そして温かかった。
これで、俺は一人じゃなくなった。
最強の番犬(フェンリル)と、最強の秘書(元激務OL)を手に入れた魔王(ダンジョンマスター)。
もはや、この世に怖いものなどない。
「じゃあ早速仕事だ。このトマトの山、なんとか消費しないといけないんだ」
「あはは、任せてください。ネット販売のルート、作っちゃいましょうか」
庭に、穏やかな笑い声が響く。
だが、俺たちはまだ知らなかった。
この小さな共犯関係が、やがて日本経済をも動かす巨大な台風の目になることを。
権田部長を撃退した翌朝。
俺はリビングの窓から、そっと外の様子を窺った。
道路の向こうに、あの黒い車の姿はない。
どうやら24時間監視とまではいかないようだ。あるいは、ポチの威圧を感じ取って撤退したか。
「……油断はできないけどな」
足元では、ハスキー犬モードのポチが「散歩連れてけ」と尻尾で俺の足をペシペシ叩いている。
平和だ。
だが、この平和は薄氷の上にある。
俺一人でこの秘密(ダンジョン)を守り抜けるだろうか?
物理的な防衛はポチがいる。金もある。
だが、社会的な立ち回りや、情報の隠蔽工作となると、元社畜SEの俺には荷が重い。
誰か、信頼できる参謀がいれば……。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
モニターを見ると、そこには白いブラウスを着た一ノ瀬葵さんが立っていた。
手には洋菓子店の紙袋を持っている。
「はい」
『あ、佐藤さん。おはようございます。これ、お礼のケーキ買ってきたので……』
俺はドアを開けた。
朝日を浴びた一ノ瀬さんは、眩しいほどに輝いていた。
美容効果は定着したようで、すっぴん(と思われる)なのに肌のきめ細やかさが異常だ。
道ゆく人が振り返るレベルの美女が、俺のボロ家の前に立っている。
「わざわざすみません。上がってください。コーヒー淹れますよ」
「えっ、でも……男性のお家に上がるのは……」
「庭のテラス席でお茶しましょう。ポチも遊びたがってますし」
「あ、ポチくん! じゃあ、お邪魔します!」
チョロい。
いや、ポチの人徳(犬徳)か。
◇
俺たちは庭に置いたキャンプ用のテーブルで、ケーキとお茶を囲んだ。
ポチは一ノ瀬さんの足元に寝転がり、撫でられてご満悦だ。
「……で、辞めてきたんですか?」
俺が単刀直入に聞くと、一ノ瀬さんはフォークを止めて、晴れやかな笑顔で頷いた。
「はい。金曜の夜、上司に辞表メールを送って、昨日は有給消化の手続きだけ済ませてきました。引き止められましたけど、『実家の農業を継ぎます』って嘘ついたら諦めてくれました」
「あはは、俺と同じ手ですね」
「ふふっ、佐藤さんの真似しちゃいました」
彼女はショートケーキの苺を口に運びながら、少し遠くを見た。
「不思議ですね。先週までの私なら、将来が不安で眠れなかったと思います。でも今は……なんとかなる気がして」
「なんとかなりますよ。一ノ瀬さんなら引く手あまただ」
「だといいんですけど……。しばらくは貯金を切り崩して、ゆっくり職探しします」
貯金。
薄給の激務OLだ、そう多くはないはずだ。
俺はコーヒーを一口飲み、覚悟を決めた。
彼女は、仕事を辞めた。
つまり、今の彼女は組織に縛られていない。
そして、ダンジョンの恩恵(ポーション、食材)を既に受けており、その効果を身を持って知っている。
彼女なら、信じられるかもしれない。
「一ノ瀬さん」
「はい?」
「職探しの件ですが、もし良かったら……俺の『仕事』を手伝ってくれませんか?」
「え? 佐藤さんの仕事って……投資家ですよね?」
一ノ瀬さんが首を傾げる。
俺は静かに首を振った。
「投資家っていうのは、カモフラージュです。本当の仕事は……農業、に近いかな」
「農業……?」
「百聞は一見にしかずです。ついてきてください」
俺は立ち上がり、物置の裏へと歩き出した。
一ノ瀬さんが、ポチと一緒に不思議そうについてくる。
雑草をかき分けた先。
そこに、ぽっかりと口を開けた穴があった。
昼間だというのに、青白い粒子が幻想的に漂い出ている。
「こ、これは……?」
「俺の収入源であり、一ノ瀬さんが食べたトマトや、ポチの故郷です」
俺は彼女の目を見て言った。
「ダンジョンです」
沈黙が流れた。
一ノ瀬さんは目をパチクリさせて、穴と、俺と、ポチを交互に見た。
普通なら「頭がおかしいのか」と思うところだ。
だが、彼女の中には既に証拠が揃っている。
ありえないほど美味しいトマト。
一瞬で疲れを消したスムージー。
そして、この銀色の毛並みを持つ、賢すぎる犬。
「……やっぱり」
「え?」
一ノ瀬さんは、意外にも納得したように息を吐いた。
「なんとなく、変だなって思ってたんです。佐藤さんのお野菜、スーパーのものとはエネルギーが違いすぎるから。それにポチくんも……普通のワンちゃんじゃないですよね?」
「ワフッ!」(正解!)
「驚かないんですか?」
「驚いてますよ! 心臓バクバクしてます。でも……」
彼女は穴の縁にしゃがみ込み、青い光に手をかざした。
「怖くはないです。だって、このダンジョンのおかげで、私は救われたんですから」
その言葉に、俺は救われた気がした。
彼女は拒絶しなかった。
俺の「異常な日常」を、肯定してくれた。
「佐藤さん。このこと、誰にも知られたくないんですよね?」
「ええ。国や企業にバレたら、搾取されるだけですから。だから必死に隠してるんですが、そろそろ一人じゃ限界で」
俺は頭を下げた。
「俺は、探索は得意ですが、事務処理や対外的な交渉は苦手です。それに、男の一人暮らしじゃ目が行き届かないこともある。……だから、一ノ瀬さんに『管理人』になってもらいたいんです」
これはプロポーズではない。
ビジネスパートナーへのオファーだ。
給料は弾む。福利厚生(美容食材食べ放題)もつける。
一ノ瀬さんは立ち上がり、真剣な眼差しで俺を見た。
「私で、いいんですか? 秘密、漏らしちゃうかもしれませんよ?」
「その時は、一蓮托生ということで」
「……ふふっ、共犯者ってことですね」
彼女は悪戯っぽく笑い、俺に右手を差し出した。
「わかりました。私で良ければ、雇ってください。元ブラック企業の根性、見せてあげますから」
「頼もしいな。よろしく、一ノ瀬さん」
俺たちは握手をした。
彼女の手は柔らかく、そして温かかった。
これで、俺は一人じゃなくなった。
最強の番犬(フェンリル)と、最強の秘書(元激務OL)を手に入れた魔王(ダンジョンマスター)。
もはや、この世に怖いものなどない。
「じゃあ早速仕事だ。このトマトの山、なんとか消費しないといけないんだ」
「あはは、任せてください。ネット販売のルート、作っちゃいましょうか」
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