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第50話:ポチの里帰り。地獄の番犬がお手に衝撃を受ける
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魔王城での狂乱の宴から一夜明け、俺たちは魔界の最奥部にある『地獄の門』へと向かっていた。
「ここがポチの生まれ故郷か。……殺風景なところだな」
目の前に広がるのは、草木一本生えない荒涼とした岩山だ。
その谷間に、高さ数百メートルはある巨大な黒鉄の門がそびえ立っている。門の隙間からは、死者の怨嗟の声のような風切り音が響いていた。
「クゥ~ン……」
俺の足元で、ポチ(ケルベロス)が懐かしそうに鼻を鳴らした。
3つの頭がそれぞれ、辺りの匂いを嗅ぎ回っている。
「ポチ! おともだち、いるかな?」
フタバ(7歳)がポシェットからオヤツの干し肉を取り出した、その時だった。
「グルルルルル……ッ!!」
岩陰から、低い唸り声が響いた。
一匹ではない。十、二十……無数の影が岩山の上に現れた。
全員が、ポチと同じように3つの頭を持つ魔獣――野生のケルベロスたちだ。
「貴様……よくもまあ、ぬけぬけと戻って来られたものだな」
群れの中から、一際巨大な体躯を持つケルベロスが姿を現した。
全身の毛が赤黒く逆立ち、歴戦の傷跡が刻まれている。ここの群れのボスだろう。
「ワフッ?(兄貴?)」
ポチが反応した。どうやら兄弟らしい。
だが、兄貴分のケルベロスは、ポチの首に巻かれた赤い首輪(フタバのお手製)を見て、侮蔑の表情を浮かべた。
「見ろ、あの無様な首輪を! 誇り高き地獄の番犬が、人間に媚びて飼い犬に成り下がるとは! 一族の面汚しめ!」
「「「面汚しめ!!」」」
周囲の野良ケルベロスたちが一斉に吠える。
彼らにとって、人間に従うことは最大の屈辱であり、弱者の証明なのだ。
「消え失せろ! さもなくば、その軟弱な性根ごと噛み砕いてくれる!」
兄貴分が殺気を放ち、飛びかかろうと身構えた。
Sランク魔獣の殺気だ。並の冒険者なら失禁して逃げ出すレベルだろう。
だが。
「……ポチ、どうする?」
俺は静かに尋ねた。
俺やシロ(フェンリル)が出れば一瞬で終わる。だが、これはポチの問題だ。
「ワンッ!(僕がやる!)」
ポチは一歩前に出た。
そして、兄貴分の前に立ちはだかり、スッ……と腰を落とした。
戦闘態勢ではない。
背筋を伸ばし、前足を揃え、微動だにしない。
「なんだその格好は? 戦う気もないのか?」
兄貴分が嘲笑う。
しかし、フタバが元気よく声をかけた。
「ポチ! おすわり!」
ズドォォォォォォォンッ!!!!!
ポチの尻が地面に着いた瞬間、爆発的な衝撃波が発生した。
地面が陥没し、クレーターができる。
ただの「お座り」ではない。聖域で鍛え上げられた筋力と、重力魔法による負荷トレーニングの成果が生み出した、音速の着席だ。
「な、なんだと……!?」
兄貴分が目を見開く。
速い。あまりにも速すぎて、座る動作が見えなかった。気づいた時には、ポチは既に完璧な姿勢で鎮座していた。
「ま、まだだ! 座っただけで勝ったと思うなよ!」
兄貴分が牙を剥いて迫る。
フタバが次の号令をかけた。
「ポチ! お手!」
シュパァァァァァァァンッ!!!!!
空気が裂けた。
ポチの右前足が、兄貴分の鼻先数ミリの空間を切り裂き、フタバの掌に優しく乗せられた。
その速度、マッハ2。
発生した真空波(カマイタチ)が、兄貴分の自慢のタテガミをスパンッと切り落とした。
「……ヒッ!?」
兄貴分が腰を抜かして後ずさる。
もしあの「お手」が攻撃として放たれていたら?
自分の首は3つとも飛んでいた――そう確信させるほどの、研ぎ澄まされた一撃だった。
「す、すごい……! なんてキレのある『お手』だ……!」
「無駄な動作が一切ない!」
「これが……人間に飼われるということなのか!?」
周囲の野良ケルベロスたちがざわめき始める。
彼らの常識が崩壊していく。
「飼い犬=弱い」ではない。「飼い犬=高度な訓練(戦闘技術)を受けたエリート戦士」だったのだ。
そこへ、真打ちが登場した。
「ワフゥ……(くだらん。ポチ、まだまだ甘いぞ)」
俺の後ろから、銀色の巨体――シロ(フェンリル)がぬらりと姿を現した。
神獣の覇気が、地獄の門一帯を圧迫する。
「ギャンッ!?(フェ、フェンリル!?)」
「ヒィィッ、伝説の魔狼がなぜここに!?」
野良犬たちがパニックになる中、シロはポチの隣に並び、俺を見上げた。
「ワフッ(主よ、手本を見せてやろう)」
「はいはい。シロ、お手」
ドゴォォォォォォォンッ!!!!!
シロが前足を上げた瞬間、大気が悲鳴を上げ、後方の岩山の一つが衝撃波で消滅した。
そして、俺の手にはポフッと肉球が乗せられた。
「……よし、いい子だ」
俺が撫でてやると、シロは「見たか若造ども」という顔で野生の群れを一瞥した。
「ひ、ひえぇぇぇぇッ!!」
「参りましたぁぁぁぁッ!!」
兄貴分をはじめ、数十匹のケルベロスたちが一斉に腹を見せてひっくり返った。
完全降伏だ。
「強い……! あいつら、強すぎる……!」
「俺たちも……俺たちも『お手』を覚えれば、あんなに強くなれるのか!?」
勘違いが加速している。
ポチは得意げに「ワンッ!(こっち来いよ!)」と兄弟たちを呼び寄せた。
そして。
「わーい! ワンちゃんいっぱい!」
フタバを中心とした、地獄の番犬、撫で回し大会が始まった。
「そこ、そこですぅ~」
「耳の後ろが気持ちいいですぅ~」
かつて地獄の門番として恐れられた魔獣たちが、今はフタバに撫でられてトロトロにとろけている。
その光景を見て、俺は思った。
「……これ、全員連れて帰るとか言わないよな?」
食費(Sランク肉)のことを考えると、頭が痛くなった。
数時間後。
ポチと兄弟たちの感動の再会(?)も終わり、俺たちは地獄の門を後にした。
別れ際、兄貴分のケルベロスは、ポチに向かって敬礼をした。
「強くなったな、弟よ……。俺もいつか、お前のように音速の『おかわり』ができる男になるぜ」
「ワンッ!(達者でな!)」
奇妙な友情が芽生えていた。
「さて、次は……」
俺は魔王城の方角を振り返った。
ポチの里帰りは済んだ。
次はいよいよ、俺の目的である「魔界の土壌調査」と「農耕」だ。
「フタバ、畑を作るぞ。魔界でしか育たない、すごい野菜があるらしいからな」
「ほんと!? やるー!」
俺たちは魔王城の中庭(元・処刑場)へと向かった。
そこには、俺の農家魂を揺さぶる、手つかずの荒野が待っていた。
「ここがポチの生まれ故郷か。……殺風景なところだな」
目の前に広がるのは、草木一本生えない荒涼とした岩山だ。
その谷間に、高さ数百メートルはある巨大な黒鉄の門がそびえ立っている。門の隙間からは、死者の怨嗟の声のような風切り音が響いていた。
「クゥ~ン……」
俺の足元で、ポチ(ケルベロス)が懐かしそうに鼻を鳴らした。
3つの頭がそれぞれ、辺りの匂いを嗅ぎ回っている。
「ポチ! おともだち、いるかな?」
フタバ(7歳)がポシェットからオヤツの干し肉を取り出した、その時だった。
「グルルルルル……ッ!!」
岩陰から、低い唸り声が響いた。
一匹ではない。十、二十……無数の影が岩山の上に現れた。
全員が、ポチと同じように3つの頭を持つ魔獣――野生のケルベロスたちだ。
「貴様……よくもまあ、ぬけぬけと戻って来られたものだな」
群れの中から、一際巨大な体躯を持つケルベロスが姿を現した。
全身の毛が赤黒く逆立ち、歴戦の傷跡が刻まれている。ここの群れのボスだろう。
「ワフッ?(兄貴?)」
ポチが反応した。どうやら兄弟らしい。
だが、兄貴分のケルベロスは、ポチの首に巻かれた赤い首輪(フタバのお手製)を見て、侮蔑の表情を浮かべた。
「見ろ、あの無様な首輪を! 誇り高き地獄の番犬が、人間に媚びて飼い犬に成り下がるとは! 一族の面汚しめ!」
「「「面汚しめ!!」」」
周囲の野良ケルベロスたちが一斉に吠える。
彼らにとって、人間に従うことは最大の屈辱であり、弱者の証明なのだ。
「消え失せろ! さもなくば、その軟弱な性根ごと噛み砕いてくれる!」
兄貴分が殺気を放ち、飛びかかろうと身構えた。
Sランク魔獣の殺気だ。並の冒険者なら失禁して逃げ出すレベルだろう。
だが。
「……ポチ、どうする?」
俺は静かに尋ねた。
俺やシロ(フェンリル)が出れば一瞬で終わる。だが、これはポチの問題だ。
「ワンッ!(僕がやる!)」
ポチは一歩前に出た。
そして、兄貴分の前に立ちはだかり、スッ……と腰を落とした。
戦闘態勢ではない。
背筋を伸ばし、前足を揃え、微動だにしない。
「なんだその格好は? 戦う気もないのか?」
兄貴分が嘲笑う。
しかし、フタバが元気よく声をかけた。
「ポチ! おすわり!」
ズドォォォォォォォンッ!!!!!
ポチの尻が地面に着いた瞬間、爆発的な衝撃波が発生した。
地面が陥没し、クレーターができる。
ただの「お座り」ではない。聖域で鍛え上げられた筋力と、重力魔法による負荷トレーニングの成果が生み出した、音速の着席だ。
「な、なんだと……!?」
兄貴分が目を見開く。
速い。あまりにも速すぎて、座る動作が見えなかった。気づいた時には、ポチは既に完璧な姿勢で鎮座していた。
「ま、まだだ! 座っただけで勝ったと思うなよ!」
兄貴分が牙を剥いて迫る。
フタバが次の号令をかけた。
「ポチ! お手!」
シュパァァァァァァァンッ!!!!!
空気が裂けた。
ポチの右前足が、兄貴分の鼻先数ミリの空間を切り裂き、フタバの掌に優しく乗せられた。
その速度、マッハ2。
発生した真空波(カマイタチ)が、兄貴分の自慢のタテガミをスパンッと切り落とした。
「……ヒッ!?」
兄貴分が腰を抜かして後ずさる。
もしあの「お手」が攻撃として放たれていたら?
自分の首は3つとも飛んでいた――そう確信させるほどの、研ぎ澄まされた一撃だった。
「す、すごい……! なんてキレのある『お手』だ……!」
「無駄な動作が一切ない!」
「これが……人間に飼われるということなのか!?」
周囲の野良ケルベロスたちがざわめき始める。
彼らの常識が崩壊していく。
「飼い犬=弱い」ではない。「飼い犬=高度な訓練(戦闘技術)を受けたエリート戦士」だったのだ。
そこへ、真打ちが登場した。
「ワフゥ……(くだらん。ポチ、まだまだ甘いぞ)」
俺の後ろから、銀色の巨体――シロ(フェンリル)がぬらりと姿を現した。
神獣の覇気が、地獄の門一帯を圧迫する。
「ギャンッ!?(フェ、フェンリル!?)」
「ヒィィッ、伝説の魔狼がなぜここに!?」
野良犬たちがパニックになる中、シロはポチの隣に並び、俺を見上げた。
「ワフッ(主よ、手本を見せてやろう)」
「はいはい。シロ、お手」
ドゴォォォォォォォンッ!!!!!
シロが前足を上げた瞬間、大気が悲鳴を上げ、後方の岩山の一つが衝撃波で消滅した。
そして、俺の手にはポフッと肉球が乗せられた。
「……よし、いい子だ」
俺が撫でてやると、シロは「見たか若造ども」という顔で野生の群れを一瞥した。
「ひ、ひえぇぇぇぇッ!!」
「参りましたぁぁぁぁッ!!」
兄貴分をはじめ、数十匹のケルベロスたちが一斉に腹を見せてひっくり返った。
完全降伏だ。
「強い……! あいつら、強すぎる……!」
「俺たちも……俺たちも『お手』を覚えれば、あんなに強くなれるのか!?」
勘違いが加速している。
ポチは得意げに「ワンッ!(こっち来いよ!)」と兄弟たちを呼び寄せた。
そして。
「わーい! ワンちゃんいっぱい!」
フタバを中心とした、地獄の番犬、撫で回し大会が始まった。
「そこ、そこですぅ~」
「耳の後ろが気持ちいいですぅ~」
かつて地獄の門番として恐れられた魔獣たちが、今はフタバに撫でられてトロトロにとろけている。
その光景を見て、俺は思った。
「……これ、全員連れて帰るとか言わないよな?」
食費(Sランク肉)のことを考えると、頭が痛くなった。
数時間後。
ポチと兄弟たちの感動の再会(?)も終わり、俺たちは地獄の門を後にした。
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「強くなったな、弟よ……。俺もいつか、お前のように音速の『おかわり』ができる男になるぜ」
「ワンッ!(達者でな!)」
奇妙な友情が芽生えていた。
「さて、次は……」
俺は魔王城の方角を振り返った。
ポチの里帰りは済んだ。
次はいよいよ、俺の目的である「魔界の土壌調査」と「農耕」だ。
「フタバ、畑を作るぞ。魔界でしか育たない、すごい野菜があるらしいからな」
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