54 / 57
第54話:配信中に暗殺者がやってきた
しおりを挟む
伝説の初配信から一日が経った。
俺のチャンネル『ジン』のコメント欄は、配信していない間も熱狂の渦に包まれていた。
『昨日のあれ、マジで何だったんだ?』
『特撮映画の新作? それとも国家プロジェクト?』
『あのピンクの幼女(破壊神)、おっさんの隠し子説』
『次はいつだ!? 全裸待機なう』
世界中が「マジカル・フタバ」の次なる活躍を待ち望んでいる。
そんな期待に応えるべく(というか、フタバがやりたがるので)、今日も第2回配信を行うことになった。
「レオンお兄ちゃん、カメラじゅんびOK?」
「は、はい! アングル調整よし、手ブレ補正魔法展開! いつでもいけます、師匠!」
フタバがピンクのドレス姿でポーズを取り、弟子兼カメラマンのレオンハルトが緊張の面持ちで水晶玉を構える。
俺はというと、縁側でスイカを食べながらプロデューサーという名目のサボりを決め込んでいた。
「よし、配信スタートだ」
ブォン……。
水晶玉が光り、映像が世界中へ送信される。
『うおおおお! 来たああああ!』
『待ってました!』
『今日の企画はなんだ!?』
同接数は開始数秒で300万人を突破。
フタバがカメラに向かって満面の笑みで手を振る。
「みんなー! こんにちは! マジカル・フタバだよ! きょうはね、必殺技のれんしゅうをするの!」
『かわいい!』
『必殺技』
『今日はどの山が消えるんだ?』
平和な滑り出しだ。
だが、その配信の裏で、招かれざる客たちが聖域に侵入しようとしていた。
聖域の森、深部。
黒い装束に身を包んだ集団が、音もなく木々を飛び移っていた。
裏社会でその名を知らぬ者はいない、大陸最強の暗殺ギルド『闇の牙』の精鋭部隊だ。
「……ターゲット確認。ピンクの服を着たガキだ」
「ふん、あんな子供が『聖域の支配者』の一人だと? 笑わせる」
リーダーの男、ザルバードが冷酷に呟く。
彼らは闇ギルドからの依頼で、「聖域の戦力削減」のためにフタバを狙っていた。配信のことなど知る由もない。
「いいか、油断するな。一瞬で仕留め、首を持ち帰るぞ」
「御意」
ザルバードの合図と共に、十数人の暗殺者たちが一斉に飛び出した。
彼らの殺気は研ぎ澄まされ、その刃には致死毒が塗られている。
本来なら、気づく間もなく命を刈り取るプロの仕事。
だが、相手が悪すぎた。
「――そこだっ!」
ザルバードが茂みから飛び出し、フタバの背後を取った。
毒塗りの短剣が、無防備な小さな背中に迫る。
その瞬間。
クルッ。
フタバが振り返り、カメラに向かって叫んだ。
「あ! みんな見て! こんしゅうの『わるもの』さんがきたよ!」
ガキンッ!!!
ザルバードの短剣が、フタバの周囲に展開された見えない壁――常時発動型の『重力障壁』に弾かれた。
「なっ……!?」
ザルバードの手首が痺れる。
カメラマンのレオンハルトが、すかさずカメラを向けた。
「おぉっと! ここで突然のゲスト登場だー! 黒ずくめの怪しい集団! タイミングが完璧すぎます!」
配信画面には、呆気にとられる暗殺者たちの顔がドアップで映し出される。
『え? 誰?』
『ゲスト来たwww』
『全身タイツ? 悪役の衣装凝ってるなー』
『不審者乱入イベントきたこれ』
視聴者たちは、これを演出だと思い込んだ。
「き、貴様ら何だ!? 何を見ている!?」
ザルバードがカメラに気づいて怒鳴る。
しかし、フタバにとっては遊び相手が来た喜びにしかならない。
「いくよー! マジカル・バトル・スタート!」
フタバがステッキ(クワ)を構える。
暗殺者たちはプロの矜持にかけて、一斉攻撃を仕掛けた。
「殺せ! 影縫いの術!」
「毒霧散布!」
「死の舞踏!」
多彩な殺人技がフタバを襲う。
だが、フタバはキャッキャと笑いながら、それらをあそびとして処理していく。
「わーい! かくれんぼ? みーつけた!」
ドォン!
隠れていた暗殺者を、デコピンの衝撃波で吹き飛ばす。
「毒の霧だー! ふーっ!」
ゴォォォッ!
フタバが息を吹きかけると、暴風が発生して毒霧が逆流し、暗殺者たちが「ゲホッ、ゲホッ!」と自爆する。
「おどるの? じゃあフタバも!」
フタバが高速回転すると、発生した竜巻に巻き込まれて、暗殺者たちが空中でキリモミ回転を始めた。
「あ、ありえん……! なんだこのデタラメな強さは!?」
ザルバードが悲鳴を上げる。
一方、コメント欄は大盛りあがりだ。
『すげぇぇぇぇ!』
『このスタントマンたち、動きのキレが半端ないぞ』
『やられ役のプロだな』
『毒霧のCGとかリアルすぎ』
『リーダーの「ありえん!」って演技、迫真すぎて草』
世界中が、彼らの「死闘」を「コント」として消費していく。
「くそっ、撤退だ! こんな化け物相手にできるか!」
ザルバードが煙玉を投げ、逃走を図ろうとした。
だが、魔法少女番組に敵の逃亡は許されない。
「逃がさないよ! ひっさつ!」
フタバがクワを高く掲げた。
膨大な魔力がピンク色の光となって収束する。
「マジカル・農耕・ホームラン!!!」
ブォンッ!!!!!
フタバがフルスイングした。
直接殴ったわけではない。スイングによって生じた「指向性重力砲」が、逃げる暗殺者集団を背後から直撃したのだ。
「「「ぎゃあああああああああああっ!!!!」」」
キラーン☆
十数人の暗殺者たちは、一塊になって空の彼方へとかっ飛び、星になった。
まるでアニメのエンディングのように美しい放物線を描いて。
『飛んだwwwww』
『ホームランwww』
『「やな感じー!」って聞こえてきそう』
『ワイヤーアクションすげぇ』
『今週のゲスト、体張りすぎだろ』
『神回』
フタバは空に向かって手を振り、カメラ目線でVサインを決めた。
「悪者は成敗したよ! えへへ、見てくれた?」
縁側で見ていた俺は、食べ終わったスイカの皮を置きながら呟いた。
「……あいつら、生きてるかな」
「大丈夫ですわ。ローズ様の結界に弾かれて、隣国の『ゴミ処理場』に着地するように調整しておきましたから」
アイリスが涼しい顔で紅茶を飲んでいる。
後日。
隣国のゴミ捨て場で発見された暗殺者ギルドの面々は、全身打撲で発見されたが、なぜか世界中から「あの動画の芸人さんだ!」「サインください!」と囲まれる有名人になってしまっていた。
彼らはプライドを砕かれ、二度と裏社会には戻れず、本当に「リアクション芸人一座」として再出発することになったという。
だが、この配信の盛り上がりが、次なる「問題」を引き起こそうとしていた。
『最高だった! 感動した!』
『投げ銭したい! 金を受け取れ!』
『なぜ課金ボタンがないんだ!? バグか!?』
視聴者たちの「貢ぎたい欲求」が、限界を超えようとしていたのだ。
俺のチャンネル『ジン』のコメント欄は、配信していない間も熱狂の渦に包まれていた。
『昨日のあれ、マジで何だったんだ?』
『特撮映画の新作? それとも国家プロジェクト?』
『あのピンクの幼女(破壊神)、おっさんの隠し子説』
『次はいつだ!? 全裸待機なう』
世界中が「マジカル・フタバ」の次なる活躍を待ち望んでいる。
そんな期待に応えるべく(というか、フタバがやりたがるので)、今日も第2回配信を行うことになった。
「レオンお兄ちゃん、カメラじゅんびOK?」
「は、はい! アングル調整よし、手ブレ補正魔法展開! いつでもいけます、師匠!」
フタバがピンクのドレス姿でポーズを取り、弟子兼カメラマンのレオンハルトが緊張の面持ちで水晶玉を構える。
俺はというと、縁側でスイカを食べながらプロデューサーという名目のサボりを決め込んでいた。
「よし、配信スタートだ」
ブォン……。
水晶玉が光り、映像が世界中へ送信される。
『うおおおお! 来たああああ!』
『待ってました!』
『今日の企画はなんだ!?』
同接数は開始数秒で300万人を突破。
フタバがカメラに向かって満面の笑みで手を振る。
「みんなー! こんにちは! マジカル・フタバだよ! きょうはね、必殺技のれんしゅうをするの!」
『かわいい!』
『必殺技』
『今日はどの山が消えるんだ?』
平和な滑り出しだ。
だが、その配信の裏で、招かれざる客たちが聖域に侵入しようとしていた。
聖域の森、深部。
黒い装束に身を包んだ集団が、音もなく木々を飛び移っていた。
裏社会でその名を知らぬ者はいない、大陸最強の暗殺ギルド『闇の牙』の精鋭部隊だ。
「……ターゲット確認。ピンクの服を着たガキだ」
「ふん、あんな子供が『聖域の支配者』の一人だと? 笑わせる」
リーダーの男、ザルバードが冷酷に呟く。
彼らは闇ギルドからの依頼で、「聖域の戦力削減」のためにフタバを狙っていた。配信のことなど知る由もない。
「いいか、油断するな。一瞬で仕留め、首を持ち帰るぞ」
「御意」
ザルバードの合図と共に、十数人の暗殺者たちが一斉に飛び出した。
彼らの殺気は研ぎ澄まされ、その刃には致死毒が塗られている。
本来なら、気づく間もなく命を刈り取るプロの仕事。
だが、相手が悪すぎた。
「――そこだっ!」
ザルバードが茂みから飛び出し、フタバの背後を取った。
毒塗りの短剣が、無防備な小さな背中に迫る。
その瞬間。
クルッ。
フタバが振り返り、カメラに向かって叫んだ。
「あ! みんな見て! こんしゅうの『わるもの』さんがきたよ!」
ガキンッ!!!
ザルバードの短剣が、フタバの周囲に展開された見えない壁――常時発動型の『重力障壁』に弾かれた。
「なっ……!?」
ザルバードの手首が痺れる。
カメラマンのレオンハルトが、すかさずカメラを向けた。
「おぉっと! ここで突然のゲスト登場だー! 黒ずくめの怪しい集団! タイミングが完璧すぎます!」
配信画面には、呆気にとられる暗殺者たちの顔がドアップで映し出される。
『え? 誰?』
『ゲスト来たwww』
『全身タイツ? 悪役の衣装凝ってるなー』
『不審者乱入イベントきたこれ』
視聴者たちは、これを演出だと思い込んだ。
「き、貴様ら何だ!? 何を見ている!?」
ザルバードがカメラに気づいて怒鳴る。
しかし、フタバにとっては遊び相手が来た喜びにしかならない。
「いくよー! マジカル・バトル・スタート!」
フタバがステッキ(クワ)を構える。
暗殺者たちはプロの矜持にかけて、一斉攻撃を仕掛けた。
「殺せ! 影縫いの術!」
「毒霧散布!」
「死の舞踏!」
多彩な殺人技がフタバを襲う。
だが、フタバはキャッキャと笑いながら、それらをあそびとして処理していく。
「わーい! かくれんぼ? みーつけた!」
ドォン!
隠れていた暗殺者を、デコピンの衝撃波で吹き飛ばす。
「毒の霧だー! ふーっ!」
ゴォォォッ!
フタバが息を吹きかけると、暴風が発生して毒霧が逆流し、暗殺者たちが「ゲホッ、ゲホッ!」と自爆する。
「おどるの? じゃあフタバも!」
フタバが高速回転すると、発生した竜巻に巻き込まれて、暗殺者たちが空中でキリモミ回転を始めた。
「あ、ありえん……! なんだこのデタラメな強さは!?」
ザルバードが悲鳴を上げる。
一方、コメント欄は大盛りあがりだ。
『すげぇぇぇぇ!』
『このスタントマンたち、動きのキレが半端ないぞ』
『やられ役のプロだな』
『毒霧のCGとかリアルすぎ』
『リーダーの「ありえん!」って演技、迫真すぎて草』
世界中が、彼らの「死闘」を「コント」として消費していく。
「くそっ、撤退だ! こんな化け物相手にできるか!」
ザルバードが煙玉を投げ、逃走を図ろうとした。
だが、魔法少女番組に敵の逃亡は許されない。
「逃がさないよ! ひっさつ!」
フタバがクワを高く掲げた。
膨大な魔力がピンク色の光となって収束する。
「マジカル・農耕・ホームラン!!!」
ブォンッ!!!!!
フタバがフルスイングした。
直接殴ったわけではない。スイングによって生じた「指向性重力砲」が、逃げる暗殺者集団を背後から直撃したのだ。
「「「ぎゃあああああああああああっ!!!!」」」
キラーン☆
十数人の暗殺者たちは、一塊になって空の彼方へとかっ飛び、星になった。
まるでアニメのエンディングのように美しい放物線を描いて。
『飛んだwwwww』
『ホームランwww』
『「やな感じー!」って聞こえてきそう』
『ワイヤーアクションすげぇ』
『今週のゲスト、体張りすぎだろ』
『神回』
フタバは空に向かって手を振り、カメラ目線でVサインを決めた。
「悪者は成敗したよ! えへへ、見てくれた?」
縁側で見ていた俺は、食べ終わったスイカの皮を置きながら呟いた。
「……あいつら、生きてるかな」
「大丈夫ですわ。ローズ様の結界に弾かれて、隣国の『ゴミ処理場』に着地するように調整しておきましたから」
アイリスが涼しい顔で紅茶を飲んでいる。
後日。
隣国のゴミ捨て場で発見された暗殺者ギルドの面々は、全身打撲で発見されたが、なぜか世界中から「あの動画の芸人さんだ!」「サインください!」と囲まれる有名人になってしまっていた。
彼らはプライドを砕かれ、二度と裏社会には戻れず、本当に「リアクション芸人一座」として再出発することになったという。
だが、この配信の盛り上がりが、次なる「問題」を引き起こそうとしていた。
『最高だった! 感動した!』
『投げ銭したい! 金を受け取れ!』
『なぜ課金ボタンがないんだ!? バグか!?』
視聴者たちの「貢ぎたい欲求」が、限界を超えようとしていたのだ。
81
あなたにおすすめの小説
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう
ムラサメ
恋愛
漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。
死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。
しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。
向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。
一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる