華ノ道標-華罪捜査官-

山茶花

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悪の行方

紫の狙い

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紫の邸宅では――



「今日は13人華捜に捕まりました…」

「情けない雑魚共め。
 幹部は監視できているのか?」

「申し訳ありません」

「謝るくらいなら、もっと監視を強化しろ。
 資金も足りない。分かっているだろうな?」

「はい……!」



華狩の親分、紫とは、紫 隆仙むらさき りゅうせんのことだ。

現在は親分として邸宅から指示を出し、自らは手を汚さない卑怯者であるが、若い頃は街に出て悪さをしてきた。


華狩は主に人身売買の為に人を拐って金を稼ぎ、その金で様々な権力を買っている。

噂では、日本政府や警察とも繋がっているのではないかと言われている。



紫の最終目的は国が従う存在になること。

その為にはどんどん金を稼いで権力を得ることが必要だと彼は考えている。


龍華会とも昔は犬猿の仲だったが、紫が龍華会にも金を出し実質権力を握っているのだ。



今や、華罪組織で紫に抗う者など居ない。

そして、紫が直接手を下すことはほとんど無い為、華罪捜査官も紫を捕まえにくいのだ。


まず、この邸宅の場所を知っているのは華狩の幹部だけ。
下っ端は入ることもその場所を知ることも許されない。



「龍華会の奴らにも警告しておけ。
 尻尾を掴まれては困るからな」

「承知しました!」



華狩の幹部は、紫にいつ捨てられるか分からないという不安や焦りから、汗をかきながら必死に走っていった。



「さぁ次はどの華を狙おうか。
 10年前はとても楽しかった。また梅でもいい…」



紫は不敵な笑みを浮かべ、すべての華墨が描いてある水墨画絵巻を眺める。


次の狙いは何なのか、それはまだ誰にも分からない。



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