華ノ道標-華罪捜査官-

山茶花

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過去と重なる

第二の故郷で

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梅乃たちは二人で捜査会議を続けていた。

引き続き、京や紫の情報を洗い出す。



「私の両親が居なくなった事件も、
 紫の仕業なのでしょうか…」

「どうだろう。
 母の時と関連がありそうなのは確実かもしれない」
 
「梅が狙われた、という事ですね…」



二人は捜査資料を読みながら考察を話し合っていた。


そこへ、本部長室から前田が戻ってきた。
表情は柔らかく、笑顔も見られた。



「会議しているところ悪いな。
 本部長と話してきたぞ」

「どうでしたか…?」

「半年間は、派遣捜査係だ。
 俺がしっかり君たちを責任もって育てる」

「その後は、どうなるのですか」

「この捜査に戻れる。
 俺たちの成果を認めてもらった」



梅乃と銀壱は顔を見合わせて喜んだ。

しかし半年間で何が起こるか分からない。

自分たちの手で、華罪組織を潰さなければいけないと、強く胸に刻み込んだ。



半年間でやるべき事はただ一つ。

出動依頼があればすぐ飛んで行き、その街の平和を守る。あるいは犯罪を未然に防ぐこと。


前田無しでも二人が捜査官としてやっていけるくらいまで育成しなければいけないのだ。



「半年間、取り敢えずこの捜査のことは忘れて
 依頼のことだけを考えろ」

「はい、今できることを精一杯やります!」

「前田さん、宜しくお願いします!」



二人とも華罪事件の被害者だが、この捜査にこだわらず、素直に自分の役割を理解した。



すると、前田の持つ無線が鳴った。



「こちら本部 連絡室。応答せよ」

「前田です」

「前田、出動依頼だ。
 二人を連れて至急、桜木へ向かえ」

「了解」



前田は二人に桜木から出動依頼があった事を話す。



二人が知らない間の寿々が拐われた事件の後、警備のおかげで華罪が減ったとの報告もあったらしい。


最近は通報も少なかった為、捜査官の派遣は中断されていたが、久々の出動依頼となってしまった。


何があったのかは目撃者から直接話を聞くように、と本部の連絡室から指示があった。


二人は、訳華学校に行くために勉強してきた思い出の場所に出動することになるとは、と衝撃を受けていた。
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