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標的の花
一致団結する時
しおりを挟む数日後――
前田たちと下総は数日に渡り、作戦会議をした。
そして計画書を提出。
今は本部長の許可待ちである。
「前田さん!本部長からです!」
「どれどれ…
おー!お許しが出たぞ!」
「この後通達に行ってきます!」
本部長室から送られた文書には「よろしく頼む」と直筆の文字が。
本部長補佐を務めた前田のことを、本当によく信頼しているのが分かる。
これからは、それぞれ自由警備課の班長を集め、どこに何人配置するか、誰を派遣するかを話し合う。
班として何度も行ったことのある地域のほうが警備しやすいのは勿論、人数構成も重要だ。
また、各捜査官の得意な捜査、攻撃力や体力も考えて配置を組まなければならない。
「警備配置についての会議を始める。
意見はあるか?」
「我々の班は体力がずば抜けている故、
広い街でも我々だけで警備につけるはず」
会議で最初に挙手したのは、筋肉隆々の捜査官片桐班長だ。
片桐班は、体力自慢の班員で構成されていて、広い地域でも最小人数で警備することができる。
この自由警備課 派遣捜査係の班にはこうした特色があるのだ。
「では、この広い地域を片桐班に任せる。
頼んだぞ」
「了解!」
「あと、ここの村には女性や子どもが多い。
榛名、お願いできるか?」
「勿論よ。任せて」
榛名班は、派遣捜査係唯一の女性班だ。
女性だからといって、か弱い訳では無い。
様々な武器や術を使って攻撃したり、護身術も精度が高い。
そして女性や子どもの立場をよく理解し、強い味方となる。
小さな村だが、女性や子どもに梅の華墨登録が多いため、榛名班を配置することとなった。
「前田班はどこへ?」
「うちの班員、早河の地元だな。
梅の登録率が非常に高い」
「そのようね。気を付けて」
「おう。それから九重班には、
必要な時の応援に来て欲しい。
それまでは本部で情報整理を頼む」
頭脳派の揃う九重班は、危機管理課と協力して情報収集などを担当する。
この警備については本部長も、本部全体をあげて取り組むように、とのことだった。
ここまで大掛かりの警備は久しぶりだ、と派遣捜査係の捜査官たちが腕を鳴らす。
「いいか?一人の犠牲も出すな。自分たちもだ。
全員で全員を守る。引き締めて行くぞ!」
「「「はい!!」」」
梅乃は、今まで見たことのない前田の気迫に、改めて気を引き締めた。
翌日から、警備配置を始め、梅の華墨の人々を守る作戦を実行する。
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