子どもって

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れんらく

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「じゃ、電話しよっか?」
中が返答をするよりも早く茜が動いた。
「大丈夫、お姉さんに任せなさい」
自宅の電話を手に取り、操作する。
「もしもし、谷さんのお宅で…。あ、分かる?そうなの、実は元が熱を出しちゃって、そうそう!静ちゃんと中くんで、元のこと運んで来てくれて…。はいはい、了解。よろしく」
「迎えにくるみたい、良かったじゃん」

中も立ち上がったことで、茜が首を傾げる。
「中くんのお家にも、電話しようか?」
「ありがとう。でももう帰るから」
中の携帯電話にはGPS機能も着いているため、家族は中の所在を知れる。だから、中は焦っていなかった。でも、早く帰らないと、元が休めない。そう思っていたから、家に帰ろうとしていた。
「ウチも、すぐに迎えきちゃうじゃん」
「楓ちゃんのお迎えに行ってから、こっちに来るって」
「げ!てことは、一兄もいるんじゃん」
「そうなの?椿くんじゃダメなんだ?」
「高校生からじゃないと、ダメだって。保育園の先生に言われたらしくって」
静の妹のお迎えもあり、その後に静のお迎えに来るようだった。

「今の世の中物騒だし、仕方がないのかもね?」
中はそのまま「お邪魔しました」と茜にお辞儀する。
「もう少しいたら?私送っていくよ?」
「うん、青木さん来ているだろうし。あまり長くいると、元がゆっくり休めないかなって」
隣の部屋に視線を送ると、茜は「あはは」と笑った。
茜も立ち上がって、引き戸を開ける。そこには赤い顔をした元が布団で横になっていた。
横にはなっているが、目はかろうじて開いてこちらに顔を向けていた。
「やっぱり、気になって休めない?2人とも元のことが心配だって」
言葉はないものの、元はこくりと頷いた。
保育園時代から、元は熱を出すと人の側で寝たがった。寂しくなることもあり、誰かの側にいたいようだ。それが、静や中がお見舞いに来ると、興奮してか中々眠りたがらないことも、羽木家では当たり前になっていた。

「中くん、元が休めないから帰るって」
元の口が「ごめんね」と動く。
「や。こっちこそ、すぐに気付けなくてごめん」
元は力なく首を振った。
「学校に来られるように、待ってる」
「だって、元?早く元気にならないとね」
茜の言葉に、元はしっかり頷いた。
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