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三次元の好みのタイプと二次元の好みのタイプ、異なるのはオタクあるあるだと思う。
かく言う私もそのクチで、前世において二次元限定で好きになるのはもっぱら圧倒的な顔の良さと物理的な輝きで殴りに掛かってくる、王道王子様フェイスのキャラだった。内面は然程重きを置いていないどこまでも面食いの女であったのだけれど、その中でも特に『戦華』のマルクス様は金髪碧眼の甘いマスクに加えて何より、スケベシーンがエロかったのである。正しくは表情と声色は柔らかくあっても隠れたドS絶倫っぷりで、アシュリーヌちゃんをねちっこく攻め立てるその手腕に私は画面の向こうで陥落された。何を隠そう、いや今更隠すも糞も無いのだけど、処女の癖して真性のド変態の私は、えっちな男が大好きなのである。それが一見人畜無害そうなリアル王子様だったら尚のことだ。ギャップ萌えありがとうございます。
記憶が覚醒して数年、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、山あり谷ありを超えた奇跡の果てに漸く訓練学校へ入学して王都入りを成し遂げた私が初めてマルクス様を肉眼で拝んだ時、あまりの感動とその美しさに思わず涙が溢れたのも無理はない。
「おいお前、よだれ垂れてんぞ」
失敬よだれだった。
因みにこれがノアと私の初めての会話だったりする。我ながらひどい。
王族は文武問わず代々専用の家庭教師によって教育を受けるので、歳自体は遠くはないものの、マルクス様は竜騎士訓練学校の先輩として在籍していた訳ではない。王宮直属のエリート訓練学校だ。入学セレモニーで王族がご挨拶だってしてしまう。それがたまたま同じく竜騎士を目指していた第二王子マルクス様であっただけの話だが、私にとっては卒倒ものの大イベントだった。
その後入学セレモニーで話し掛けられた一件から同じクラスであるノアと頻繁に交流するようになった私は、口を開けば彼に肉眼で拝んだマルクス様の造形美や彼の美しさ、素晴らしさについて講釈垂れる甚だ鬱陶しい女と化していた訳だが、今思えばよく愛想尽かされなかったなと思う。
ドベルグ王国の中でも山と草原に囲まれた辺境の田舎領に実家を構える私は、自他共に認める生まれながらの田舎っぺなのだが、王都の平民街出身のノアは休日はよく私を城下町に連れて行ってくれた。いや正しくはゲームに登場した王都という名のリアル聖地を散策したい私の我儘に付き合ってくれただけなのだが。
「こ、これがあのベルエルディア菓子店…!! ノア! ノア! お土産買って帰ろう! ここの木苺のクッキー買って帰ろう!!」
「こ、この店お前の地元まで名が通る有名店だったのか……? 別にいいけど、こんな下町のちっさい店よりお前は貴族街の近くの小綺麗な店のが良いんじゃねーの?」
「何言ってるのノア!! ここはアシュリーヌちゃんが御用達にしてるお菓子屋さんなんだよ?! あのイベントでもあのイベントでも出てきた本物の木苺のクッキーが食べられるんだよ?! 買うほかないでしょうよ?!」
「アシュリーヌって、あの主席で入学したっていうやけにキレーな子だよな。噂だと貴族の奴らにあまり良い顔されていないらしいけど……お前あの子のストーカーか何かか?」
訝しげなノアを適当に窘めながらも購入した木苺のクッキーは今でも私のお気に入りで、休日には買い溜めしている。あの時王都の広場のベンチでノアと一緒に初めて食べた時は泣きそうなほど美味しかったなぁ。結局お土産分もノアの分も平らげてしまった私だけど、また買いに行こうなっておかしそうに笑いながら言ってくれたノアはやっぱり昔から優しかった。
ノア曰く、私を見ていると弟達を思い出して放っておけないらしい。弟て。ノアは5人兄弟の長男坊らしく、家のために高給取りの竜騎士を目指しているのだそうだ。
面倒見の良いノアの人の良さは私のみで留まることを知らず。ゲーム内ではふんわりとしか語られていなかった嫌がらせを受ける学生時代のアシュリーヌちゃんを前にして、誰よりも真っ先に動いたのもノアだった。ハッとする美形ではないけれど、その時ばかりはどんな攻略対象よりもかっこよく見えてしまったよ。二次においても三次においても決してタイプじゃないけどね。
私はというと下町の菓子店で購入した例のクッキーをいそいそと取り出してアシュリーヌちゃんの心を掴むことに成功し、またもや肉眼で拝む推しの麗しい笑顔によだれを垂らしていた。その時のノアが私に向けていた白い目が忘れられない。
とまあ、昔のことを唐突にあれやこれやと思い出してしまったけれど。
サクりと甘酸っぱい木苺のクッキーを噛み砕き、隣にいるノアを見やる。
全っ然一致しないんだよなぁ先日のノアと。
今も昔もノアは変わらない。ぶっきらぼうだけど優しくて、面倒見が良くて、困った時はいつでも側にいて助けてくれる。大切な友人。
ぼんやりと前を見据える横顔と、先日私を見下ろしていた見たことのない顔。頬を上気させながら意志の強そうな吊り目の瞳を熱っぽく蕩けさせ、私を見据えていたのを思い出す。
このノアも、あんな顔して、あんなことするんだよなぁ。ノアの手によりそこかしこに与えられた刺激が蘇り、じゅんと股間が熱くなる。
あの夜から一週間が経ったけれど、私達の関係はいつも通りだ。何事も無かったかのように業務をこなし、何事も無かったかのように軽口を叩き合い、その日を終える。あまりにも普通すぎるノアの反応にあの夜の出来事は夢だったんじゃないかとさえ思ってしまったけど、マルクス様とアシュリーヌちゃんの距離感が決して夢などではないと暗に証明していた。二人は二人でいることをあまり忍ばなくなり、果てにはマルクス様が私とノアがいる時でも構わず寄って来て、私達含めて会話を始めることだって増えたのだ。キャパオーバーでしんでしまう。何より目の前の美男美女の激しい情事をしっかりと観察してしまった手前、大変居た堪れない気持ちになった。しかも更に彼らをオカズに隣に立つ友人にまで自慰の手伝いをお願いしてしまった私は、我ながらとんでもない女だよ。
ノアがあくまで今まで通りで振る舞おうと言うのなら、私もそれに従うまでだ。だがしかし、もう二度とあの晩のように触れてくれないと言うのならば話が変わる。
正直な話、これまでの人生の中で一番気持ちが良かった。あわよくばまたあの時の快感を味わいたいし、一人でマルクス様達のイベントを覗き見て、自ら昂ぶった体を慰める一連の流れを妄想しただけで既に物足りないとすら感じている。
というわけで、ノアの本意は知れないが本日は休暇と我が班所有の竜を使って、王都から離れたちょっと遠くの森まで遠乗りに来ています。
何故ならマルクス様イベントが休暇日この森で発生するからなのです。天気は良好、条件も揃っている。
ノアには天気も良いしピクニックしようなどと健全も健全な誘い文句をもって連れ出してしまったけど、私の頭の中は絶賛ピンク色です。ごめんノア。
イベントの起こる滝近くの開けた空間に敷物を広げ、城下町で購入したお菓子達をまったり食べながらデートに訪れるアシュリーヌちゃん達を待つ。
「お前ほんとそれ好きだよな」
「だって美味しいもん。それにアシュリーヌちゃん御用達だし」
「またそれか。お前なぁ、アシュリーヌと同じもん食ってもアシュリーヌにはなれないんだぞ?」
「んまっ失敬な! 私だって己の顔面偏差値くらい弁えています~。大好きな美少女と同じもの食べてるだけで幸せなんだから放っておいて頂戴な」
なんとも失礼な物言いのノアを無視して木苺のクッキーを頬袋いっぱいに頬張る。クッキー食べてアシュリーヌちゃんの顔面になれるのなら、むしろこれを使って新しい商売を考えるわ! コラボカフェをも超えた推しが実際に食べている公式お菓子を口にできるこの喜びは、ノアには分からないだろうよ。
「あーあーそんなに口からこぼして。いつも思うけどお前ほんとにお貴族サマに見えねーよな」
ケタケタ笑うノアに口元に付いていた食べカスを己の指でぐいと拭われる。瞬間、あの夜のノアの指の感覚がフラッシュバックしてびくりと震えてしまった。同時にノアの手の動きも止まる。
し、しまった。せっかくのほのぼのした空気が……。
クッキーを片手に硬直する私と、私の口元に指を添えたままのノアが無言で見つめ合ったまま、気まずい沈黙が流れる。
ギョッとしたように目を瞠っていたノアだけど、数刻の後、そろりと私の口元から頬に指を移動させた。
「ひゃっ」
頬に移動した指が耳元を掠め、くすぐったさに思わず変な声が出てしまった。ぼぼっと顔面に血が昇るのを感じる。ノアは依然として仏頂面で私を見下ろしている。
なんか、なんか、まずい気がする。何がまずいかは分からないけどこの空気はまずい気がする。
痛いほどの沈黙の中、すぐそばで竜の羽音と重低音が響いた。
「まぁ、とっても綺麗なところ」
「遠乗りでたまにやって来るんだ。アシュリーヌ、さあ手を」
弾かれたように動き出した私達は茂みの側に身を屈め、滝のある開けた空間へ顔を覗かせた。
先に竜から降りたマルクス様が、アシュリーヌちゃんを降ろしてやってるのが見える。
滝デートイベントだ。
誰かの喉が、こくりと鳴る音がした。
かく言う私もそのクチで、前世において二次元限定で好きになるのはもっぱら圧倒的な顔の良さと物理的な輝きで殴りに掛かってくる、王道王子様フェイスのキャラだった。内面は然程重きを置いていないどこまでも面食いの女であったのだけれど、その中でも特に『戦華』のマルクス様は金髪碧眼の甘いマスクに加えて何より、スケベシーンがエロかったのである。正しくは表情と声色は柔らかくあっても隠れたドS絶倫っぷりで、アシュリーヌちゃんをねちっこく攻め立てるその手腕に私は画面の向こうで陥落された。何を隠そう、いや今更隠すも糞も無いのだけど、処女の癖して真性のド変態の私は、えっちな男が大好きなのである。それが一見人畜無害そうなリアル王子様だったら尚のことだ。ギャップ萌えありがとうございます。
記憶が覚醒して数年、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、山あり谷ありを超えた奇跡の果てに漸く訓練学校へ入学して王都入りを成し遂げた私が初めてマルクス様を肉眼で拝んだ時、あまりの感動とその美しさに思わず涙が溢れたのも無理はない。
「おいお前、よだれ垂れてんぞ」
失敬よだれだった。
因みにこれがノアと私の初めての会話だったりする。我ながらひどい。
王族は文武問わず代々専用の家庭教師によって教育を受けるので、歳自体は遠くはないものの、マルクス様は竜騎士訓練学校の先輩として在籍していた訳ではない。王宮直属のエリート訓練学校だ。入学セレモニーで王族がご挨拶だってしてしまう。それがたまたま同じく竜騎士を目指していた第二王子マルクス様であっただけの話だが、私にとっては卒倒ものの大イベントだった。
その後入学セレモニーで話し掛けられた一件から同じクラスであるノアと頻繁に交流するようになった私は、口を開けば彼に肉眼で拝んだマルクス様の造形美や彼の美しさ、素晴らしさについて講釈垂れる甚だ鬱陶しい女と化していた訳だが、今思えばよく愛想尽かされなかったなと思う。
ドベルグ王国の中でも山と草原に囲まれた辺境の田舎領に実家を構える私は、自他共に認める生まれながらの田舎っぺなのだが、王都の平民街出身のノアは休日はよく私を城下町に連れて行ってくれた。いや正しくはゲームに登場した王都という名のリアル聖地を散策したい私の我儘に付き合ってくれただけなのだが。
「こ、これがあのベルエルディア菓子店…!! ノア! ノア! お土産買って帰ろう! ここの木苺のクッキー買って帰ろう!!」
「こ、この店お前の地元まで名が通る有名店だったのか……? 別にいいけど、こんな下町のちっさい店よりお前は貴族街の近くの小綺麗な店のが良いんじゃねーの?」
「何言ってるのノア!! ここはアシュリーヌちゃんが御用達にしてるお菓子屋さんなんだよ?! あのイベントでもあのイベントでも出てきた本物の木苺のクッキーが食べられるんだよ?! 買うほかないでしょうよ?!」
「アシュリーヌって、あの主席で入学したっていうやけにキレーな子だよな。噂だと貴族の奴らにあまり良い顔されていないらしいけど……お前あの子のストーカーか何かか?」
訝しげなノアを適当に窘めながらも購入した木苺のクッキーは今でも私のお気に入りで、休日には買い溜めしている。あの時王都の広場のベンチでノアと一緒に初めて食べた時は泣きそうなほど美味しかったなぁ。結局お土産分もノアの分も平らげてしまった私だけど、また買いに行こうなっておかしそうに笑いながら言ってくれたノアはやっぱり昔から優しかった。
ノア曰く、私を見ていると弟達を思い出して放っておけないらしい。弟て。ノアは5人兄弟の長男坊らしく、家のために高給取りの竜騎士を目指しているのだそうだ。
面倒見の良いノアの人の良さは私のみで留まることを知らず。ゲーム内ではふんわりとしか語られていなかった嫌がらせを受ける学生時代のアシュリーヌちゃんを前にして、誰よりも真っ先に動いたのもノアだった。ハッとする美形ではないけれど、その時ばかりはどんな攻略対象よりもかっこよく見えてしまったよ。二次においても三次においても決してタイプじゃないけどね。
私はというと下町の菓子店で購入した例のクッキーをいそいそと取り出してアシュリーヌちゃんの心を掴むことに成功し、またもや肉眼で拝む推しの麗しい笑顔によだれを垂らしていた。その時のノアが私に向けていた白い目が忘れられない。
とまあ、昔のことを唐突にあれやこれやと思い出してしまったけれど。
サクりと甘酸っぱい木苺のクッキーを噛み砕き、隣にいるノアを見やる。
全っ然一致しないんだよなぁ先日のノアと。
今も昔もノアは変わらない。ぶっきらぼうだけど優しくて、面倒見が良くて、困った時はいつでも側にいて助けてくれる。大切な友人。
ぼんやりと前を見据える横顔と、先日私を見下ろしていた見たことのない顔。頬を上気させながら意志の強そうな吊り目の瞳を熱っぽく蕩けさせ、私を見据えていたのを思い出す。
このノアも、あんな顔して、あんなことするんだよなぁ。ノアの手によりそこかしこに与えられた刺激が蘇り、じゅんと股間が熱くなる。
あの夜から一週間が経ったけれど、私達の関係はいつも通りだ。何事も無かったかのように業務をこなし、何事も無かったかのように軽口を叩き合い、その日を終える。あまりにも普通すぎるノアの反応にあの夜の出来事は夢だったんじゃないかとさえ思ってしまったけど、マルクス様とアシュリーヌちゃんの距離感が決して夢などではないと暗に証明していた。二人は二人でいることをあまり忍ばなくなり、果てにはマルクス様が私とノアがいる時でも構わず寄って来て、私達含めて会話を始めることだって増えたのだ。キャパオーバーでしんでしまう。何より目の前の美男美女の激しい情事をしっかりと観察してしまった手前、大変居た堪れない気持ちになった。しかも更に彼らをオカズに隣に立つ友人にまで自慰の手伝いをお願いしてしまった私は、我ながらとんでもない女だよ。
ノアがあくまで今まで通りで振る舞おうと言うのなら、私もそれに従うまでだ。だがしかし、もう二度とあの晩のように触れてくれないと言うのならば話が変わる。
正直な話、これまでの人生の中で一番気持ちが良かった。あわよくばまたあの時の快感を味わいたいし、一人でマルクス様達のイベントを覗き見て、自ら昂ぶった体を慰める一連の流れを妄想しただけで既に物足りないとすら感じている。
というわけで、ノアの本意は知れないが本日は休暇と我が班所有の竜を使って、王都から離れたちょっと遠くの森まで遠乗りに来ています。
何故ならマルクス様イベントが休暇日この森で発生するからなのです。天気は良好、条件も揃っている。
ノアには天気も良いしピクニックしようなどと健全も健全な誘い文句をもって連れ出してしまったけど、私の頭の中は絶賛ピンク色です。ごめんノア。
イベントの起こる滝近くの開けた空間に敷物を広げ、城下町で購入したお菓子達をまったり食べながらデートに訪れるアシュリーヌちゃん達を待つ。
「お前ほんとそれ好きだよな」
「だって美味しいもん。それにアシュリーヌちゃん御用達だし」
「またそれか。お前なぁ、アシュリーヌと同じもん食ってもアシュリーヌにはなれないんだぞ?」
「んまっ失敬な! 私だって己の顔面偏差値くらい弁えています~。大好きな美少女と同じもの食べてるだけで幸せなんだから放っておいて頂戴な」
なんとも失礼な物言いのノアを無視して木苺のクッキーを頬袋いっぱいに頬張る。クッキー食べてアシュリーヌちゃんの顔面になれるのなら、むしろこれを使って新しい商売を考えるわ! コラボカフェをも超えた推しが実際に食べている公式お菓子を口にできるこの喜びは、ノアには分からないだろうよ。
「あーあーそんなに口からこぼして。いつも思うけどお前ほんとにお貴族サマに見えねーよな」
ケタケタ笑うノアに口元に付いていた食べカスを己の指でぐいと拭われる。瞬間、あの夜のノアの指の感覚がフラッシュバックしてびくりと震えてしまった。同時にノアの手の動きも止まる。
し、しまった。せっかくのほのぼのした空気が……。
クッキーを片手に硬直する私と、私の口元に指を添えたままのノアが無言で見つめ合ったまま、気まずい沈黙が流れる。
ギョッとしたように目を瞠っていたノアだけど、数刻の後、そろりと私の口元から頬に指を移動させた。
「ひゃっ」
頬に移動した指が耳元を掠め、くすぐったさに思わず変な声が出てしまった。ぼぼっと顔面に血が昇るのを感じる。ノアは依然として仏頂面で私を見下ろしている。
なんか、なんか、まずい気がする。何がまずいかは分からないけどこの空気はまずい気がする。
痛いほどの沈黙の中、すぐそばで竜の羽音と重低音が響いた。
「まぁ、とっても綺麗なところ」
「遠乗りでたまにやって来るんだ。アシュリーヌ、さあ手を」
弾かれたように動き出した私達は茂みの側に身を屈め、滝のある開けた空間へ顔を覗かせた。
先に竜から降りたマルクス様が、アシュリーヌちゃんを降ろしてやってるのが見える。
滝デートイベントだ。
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