隙あらば自作品語り置き場

秋乃晃

文字の大きさ
1 / 1

『夜で止まり、明日は来ない』編

しおりを挟む
 ※先に本編をお読みください。
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/480182074/665762955

 この『夜で止まり、明日は来ない』(以下『夜止明日』)はカクヨムに掲載中の『僕の家の周りでデスゲームが開催されている件』(以下『僕の家~』)のスピンオフとして書きました。カクヨムに掲載しなかったのは、カクヨムからお気持ちメールが届きそうなシーンを書きたかったからです。
 そもそもなんで急にR18を書き始めたのかについて説明していくと、理由としては『Zero-Sum Game supported by TGX』ではそういうことがあった(過去形)もしくは朝チュンでごまかしたシーンを描写していこう→その練習のために最近完結した『僕の家~』関連の過去編を深掘りしよう→スピンオフで過去編と後日譚を書いちゃおう、の流れがあったからです。ナイトハルト(男)はふと思いついて出したキャラのわりに書いていて個人的にはおもしれー男になっていたのでスピンオフしたかった(読者的にどうかはわからない。作者のお気に入り)。気に入ったので『僕の家~』の続編にも出します。
 あとは、フォロワーさんのR18を読んでいて「いっちょ自分も書いてみるか!」と踏み込む勇気がもらえたというのもあります。そちらの作品はどえっちすぎたのかアルファポリス的にNGなシーンがあったのか、アルファポリスから消されてしまい、今はノクターンで連載されていますが……。
 踏み込んだわりにエロ方面よりはエグい方面が強めに出て、可哀想ストーリーになってしまったのは手癖だと思います。スピンオフとしてのメンツは保てているのでヨシとしましょう。
 練習なのであんまり長くはしたくなかった。プロットの段階で、思いついたネタを全部使い切ったら後日譚で〆としていました。ナイトハルト(女)こと『夜止明日』のキサキちゃんは、『僕の家~』のほうで、死亡シーンが確定しているぶん、先にオチとなる後日譚の内容が決まっていたんですよ。バッドエンドタグは付けるか悩みましたがハッピーエンドしか読みたくない人もいらっしゃると思うのでつけました。
『僕の家~』での死亡シーンはあっさりしているというか、死に至るまでの他のキャラとのやりとりがあるんですが、こちらの『夜止明日』では他のキャラとのやりとりは省略されてそのぶん死体の描写が増えています。この辺は視点キャラの違いだと思ってください。

 タイトルに関してですが『夜で止まり、』の箇所はNight=夜、Halt=停止で考えました。ナイトハルトの名前の由来は特に考えていません(ナイトハルトという名前自体は『僕の家!~』の改稿前を書いている段階で決まっていた名前で、それは三年前の話になるので考えていませんというか覚えていませんのほうが正しい)。『明日は来ない』は師匠の本名である神崎明日(明日と書いてミライと読みます)とのダブルミーニングです。公開当初は『騎士は来ない』にしていました。NightとKnightで掛けています。途中で現行タイトルに変えたのは、騎士云々は『僕の家~』本編で使ったネタだからです。

『僕の家~』のナイトハルト(女)であるところのキサキちゃんは『夜止明日』の第2話を書き始める段階で名前を決めました。『僕の家~』には姫がいるし、先述の通りNightでありKnightで騎士なので、関連した名前にしたくてこうなりました。『僕の家~』がそうであったように、こんな感じで書きながら設定が増えていくケースが多いですね。あとナイトハルト(女)とナイトハルト(男)といちいち書いていると書いている側がどっちがどっちだかわかりにくかったから名前を決めちゃおうとしたところもある。

 師匠ことナイトハルト(男)、構想段階ではオチの部分でもキサキの死にそこまで動じていなかった。むしろキサキの死を嘲笑うぐらいのキャラ付けにしていたんですが、あまりにもあんまりというか、うちの他のキャラとかぶってくる(かぶせちゃいけないってこともないんですが、キサキが居た堪れなさすぎる)ので変えました。肉体関係を持って同情心が芽生えたぐらいに解釈してください。亡くなった弟子もとい恋人のために『デスゲーム』に参加する、みたいな、続編での主人公性を持たせられるのでそっちのほうが美味しいみたいなところもある。世間は(昇竜軒のおばちゃんのように)「キサキが可哀想」派が大多数で、師匠には風当たりがバチクソ強い中で、チームリーダーに勧誘される――という流れにする予定です。昇竜軒のおばちゃんがこんなキーキャラになるとは思ってなかったYo。

 結局のところキサキには生き残ってほしかったわけだけど、師匠→キサキの想いを全ての人間が知っているわけではないので、「賞金の一億を持って帰ってきてほしかっただけ」と思われて、キサキが優勝できなかったせいで「一億が手に入らなくて悲しんでいる」ふうに世の中の人からは思われているし、師匠自身もそう思い込みたい節がある。ブレがすごい最終話。ロリコンではないしキサキに惚れているわけではないし、見た人がギョッとするほどに腹パンしたりタバコの火を押し付けたりと暴力を振るうし、でも二人が過ごした五年間はかけがえのないもので、それでいて『デスゲーム』に五体満足で送り込むために大事にしていたと言い訳もできてしまい、実は愛だったのか、金のためだったのか、本人がよくわからなくなっている。オレもわからない。難しい話。他の女ともやりたい放題しているからキサキだけ特別視しているってこともないだろうし。弟子なのに歳の離れた妹ぐらいの親密度になってしまったのがよくなかったのか。妹だとしたら尚更手を出してはいけなかったのでは。

 キサキ→師匠、依存っぽいところはある。キサキは『ねえさん』の治療費ために『デスゲーム』に参加するんですけど、師匠との生活をこれからも続けたい気持ちもあったし、書いていてこれもバランスが難しかった。キサキ視点で考えると、両立するためには優勝するしかない。師匠は『デスゲーム』に勝たせるために弟子として鍛えてくれているし、その五年分の期待には応えなければならない。『ねえさん』のことを諦めて『デスゲーム』にも参加しないとキサキが言えたら、あるいは『ねえさん』の真実を知ってしまえば参加する必要はないのだけど、それは言い出せない関係性。空港に向かう途中、営業開始前の昇竜軒に寄って、半分ぐらい食べて泣いてしまうシーンが、もっともキサキの本音が出ていた箇所なんだと思います。そのシーンに師匠いないし。お気に入りのシーンを挙げろと言われたらここですね。『僕の家~』本編でのキサキことナイトハルト(女)を見ていると余計にそう。あ、あの、『夜止明日』では戦闘シーンないんですが(普通に二人が殺し屋として働いているシーン書いても良かったかもしれないけど)『僕の家~』ではちゃんと強くてHK416ぶっ放すので安心してください。

 修正しろくまと怒られるんじゃあないかってビクビクしながら載せるよりは、幾分か寛容らしいアルファポリスに、気分転換としてたまには書いていきたい。避暑地アルファポリス。ただし『僕の家~』にあるナイトハルト編(https://kakuyomu.jp/works/16816700426699361008/episodes/16817330657540380772)と、その次のシエラ編を読まないと分かりにくい箇所があるのは事実なので、ナイトハルト編のナイトハルト(男)視点、『夜止明日』ではキサキの師匠にあたるほうのナイトハルトの側から見た、キサキを弟子として受け入れるエピソードと、キサキの『デスゲーム』の参加の理由となった『ねえさん』と師匠とのエピソードを補強して、七月中にネトコンに殴り込みます。そっちで怒られたらこちらに完全版として追加します。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...