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天界では物々しい雰囲気だった。
大天使カトゥエルの復活を前に皆が緊張している。四天使長も顔を揃えている。
北のトーテンブルが
「私の言った通りではないか。『新しい時代』が来るのだ!」
と意気揚々と話している...と言うか叫んでいる。
そんな時に夏澄が天界に現れた。夏澄は案内されるままに豪華な造りの部屋に案内されると四天長始め皆が跪きカトゥエルを迎える。
「皆さんお久しぶりです。その説は私の為にご尽力下さり有難うございました」
どうぞお顔をお上げください...と声を掛ける。
「私は夏澄です。皆さんが頭を下げる必要のない人間です」
そう言ってニッコリ笑った。
「いいえ、大天使カトゥエル様。私達は貴方を迎える事が出来て幸せです」
トーテンブルが口火を切った。夏澄はトーテンブルの方を見ると
「トーテンブル様、北ではお世話になりました。北の皆様はお元気ですか?」
「はい。どうぞ復活の際には北にも顔をお出し下さい」
「北では今でも あの朝の集会は行われているのですか?」
「カトゥエル様が復活なされば『新しい時代』がさらに近ものとなるでしょう。北はそれを全力で指示して行きます。どうぞこのトーテンブルを是非頼って頂きたい」
トーテンブルの隣にいる東のエッセは苦虫を噛み締めた様な顔をしていた。
「エッセ様は黒羽族の復活には反対ですか?」
エッセは何も答えられなかった。
「黒羽族が復活すれば天界と魔界のバランスが崩れると思われますか?」
「カトゥエル様....」
隣から声が聞こえた。西のマリタノーミだった。
「発言をよろしいでしょうか...」マリタノーミがそう言うと夏澄がコクンと頷く。
「カトゥエル様はどうお考えなんですか?」
夏澄は一呼吸置いて話し出した。
「何処から話せば良いのか...早く言えば 神のみぞ知ると言う事です。魔界は天界の為に必要な場所です。私達が私達で居られるのは魔界のお陰だと思ってますし それを作って下さった神にも感謝しています。ただ言えるのは魔界と天界が融合するなんて事は有り得ないと言う事でしょうか...」
そしてトーテンブルに向き合うと
「トーテンブル様、『新しい時代』なんて私達に作れる訳がありません。新しい種族も然り。必要な物は神がお造りになられます。私達が何かを創造して世界を牛耳ろう等と言う危険な考えは止めた方がよろしいでしょう。あの危険な集会をもっと意義のある集会になされたら如何ですか?」
トーテンブルの顔は怒りで真っ赤である。
「あっあれがっ!意味が無いと仰るのか!」
夏澄はしばらく考えて
「神が望まないのであれば」
「こんなに毎日祈りを捧げているのに神に私の願いが届かないと言うのなら 何の為に神はいるのだ!」
「トーテンブル様!」
南のコウメが止めに入った。「貴方の仰ってる事は危険思考です!」
「神は皆の願いを叶える為の便利屋ではありませんよ」
夏澄は薄く笑った。
「この世は常に正しい方向へと向かう様に出来ています。一時の過ちも後で必ず修正されます。苦楽は共に合って 間違っていれば酸いも甘いも修正されるのです」
そして夏澄は立ち上がり
「トーテンブル様、貴方はもっと周りの言葉に耳を傾けるべきです。そして貴方の為にこうして苦言を呈してくれている方々に感謝するべきです」そして深呼吸をすると「復活します。神の元へ参ります」
そう言った。
夏澄の背中には白い羽根が生えていた。
夏澄はそれを懐かしく思いながら夢の中で神と話をしたあの場所に立っていた。
花が沢山咲いたその場所はカトゥエルがとても好きな所で、今でもそこに立つとザクラエルと愛を語り合った楽しかった時を昨日の様に思い出す。
1本の木の下で神は本を読みながらロッキングチェアーに揺られていた。
夏澄が近付くと神は顔を上げて嬉しそうに笑っていた。
「カトゥ おかえり」
神はそう言うと夏澄の手を取って手の甲に口付けた。
夏澄は照れ臭そうに笑って「何の本を読まれてるのですか?」と聞いた。
神は「人間界に面白そうな本があったから」と言って見せてくれた。そして
「色々な物語を考えるものだ」と言った後に 人間って凄いなって感心していた。
「カトゥはこれからどうしたい?」
「私は...これからの人生をラジルドと共に生きて行きたい」
「ザクはカトゥの希望を聞いてくれたんじゃの」
神はラジルドの事をザクラエルと呼んだ。それで夏澄は『あぁ...やっぱり』と思った。
「ザクと共に人生を歩みなさい。大切な人を大事に」
「はい」
「カトゥ、夢が冷めたら全てが元通りになっているよ。遠回りをしたが 良い勉強にもなった。もう逃げてはダメだ」
「はい」
「カトゥが居ないと花の手入れをする者がいない」
神はそう言って笑った。
「カトゥ、頑張ったね」
そう言って夏澄の頭に神の手が伸びてきて頭を撫でる。そうしてまた夏澄はフェイドアウトして行った。
********************
野田かすみは大学を卒業して今年から新社会人となった。
毎日研修研修で勉強する事が多く 友達と遊びに行く暇も無い。
今日も疲れ果てて 就職と共に状況して一人暮らしを始めた小さなアパートに帰って来ると、冷蔵庫から大好きなビールを取り出して「ぷはぁ~っ」と言いながら飲んだ。
晩御飯を 明日のお弁当の事も考えながらビールを片手に手際よく作る。もう一本目のビールは空になり、2本目のビールに手が伸びていた。
かすみの外見は地味で 本人も全く自分に自身が無く、学生時代も恋愛なんて考えても見なかった。実際告白された事もした事も無く、勉強ばかりしていた気がする。
周りの友達は華やかな子が多かったが その陰に隠れて地味な容姿がますます地味に見えていた。
おつまみを兼ねた夕食を食べながら大好きなビールを飲む幸せなひととき。
研修も今日で終了し明日は休みだ。
今日は飲むぞ!と思いながらテレビをつけた。テレビの向こうでは大好きな花達が綺麗に咲いていて 植物園にあるカフェの特集の番組があっていた。
かすみは直ぐにスマホを開き植物園を調べる。
『ちょっと遠いけど行ってみようかな~』そんな事を思いながらビールをグビッと煽り 電車の時間や行き着くまでの経路を調べて 明日の段取りを頭の中で思い描く。
そして、楽しみが出来たと一人で喜んでまた冷蔵庫にビールを取りに立ち上がった。
次の日、楽しみで早く起きた自分に『休みの日は早く起きれるのよね~』なんて思いながらぱっぱと準備を済ませ 軽くお化粧をして出掛けた。天気も良く 暑いくらいの陽射しに目を細めながら植物園に行く為に駅に向かう。
2時間ほど電車に揺られて スマホで行き先を確認しながら植物園に着くと、真っ先に咲き乱れている色とりどりのチューリップの前に行った。綺麗に色分けされてグラデーションして植えてあるチューリップを見て カメラアングルを考えながら次々と撮影して行った。
道沿いには混雑を避ける為の矢印の看板が建てられてあり、それを確認しながら進むと、さらに向こう側には未開発の土地が広がっていた。
そこにも何かを植えるのだろう。人が作業していたので話をちょっと聞こうと近づいて見た。
「こんにちは」
かすみが話し掛けると、金髪で蒼眼の男の人が立ち上がり振り返った...。
二人の時が止まった。
「....やっと...出逢えた」
男の人が絞り出す様な声で話し掛けた。彼は既に泣いていた。
かすみの目からも涙が止まらなかった。
大天使カトゥエルの復活を前に皆が緊張している。四天使長も顔を揃えている。
北のトーテンブルが
「私の言った通りではないか。『新しい時代』が来るのだ!」
と意気揚々と話している...と言うか叫んでいる。
そんな時に夏澄が天界に現れた。夏澄は案内されるままに豪華な造りの部屋に案内されると四天長始め皆が跪きカトゥエルを迎える。
「皆さんお久しぶりです。その説は私の為にご尽力下さり有難うございました」
どうぞお顔をお上げください...と声を掛ける。
「私は夏澄です。皆さんが頭を下げる必要のない人間です」
そう言ってニッコリ笑った。
「いいえ、大天使カトゥエル様。私達は貴方を迎える事が出来て幸せです」
トーテンブルが口火を切った。夏澄はトーテンブルの方を見ると
「トーテンブル様、北ではお世話になりました。北の皆様はお元気ですか?」
「はい。どうぞ復活の際には北にも顔をお出し下さい」
「北では今でも あの朝の集会は行われているのですか?」
「カトゥエル様が復活なされば『新しい時代』がさらに近ものとなるでしょう。北はそれを全力で指示して行きます。どうぞこのトーテンブルを是非頼って頂きたい」
トーテンブルの隣にいる東のエッセは苦虫を噛み締めた様な顔をしていた。
「エッセ様は黒羽族の復活には反対ですか?」
エッセは何も答えられなかった。
「黒羽族が復活すれば天界と魔界のバランスが崩れると思われますか?」
「カトゥエル様....」
隣から声が聞こえた。西のマリタノーミだった。
「発言をよろしいでしょうか...」マリタノーミがそう言うと夏澄がコクンと頷く。
「カトゥエル様はどうお考えなんですか?」
夏澄は一呼吸置いて話し出した。
「何処から話せば良いのか...早く言えば 神のみぞ知ると言う事です。魔界は天界の為に必要な場所です。私達が私達で居られるのは魔界のお陰だと思ってますし それを作って下さった神にも感謝しています。ただ言えるのは魔界と天界が融合するなんて事は有り得ないと言う事でしょうか...」
そしてトーテンブルに向き合うと
「トーテンブル様、『新しい時代』なんて私達に作れる訳がありません。新しい種族も然り。必要な物は神がお造りになられます。私達が何かを創造して世界を牛耳ろう等と言う危険な考えは止めた方がよろしいでしょう。あの危険な集会をもっと意義のある集会になされたら如何ですか?」
トーテンブルの顔は怒りで真っ赤である。
「あっあれがっ!意味が無いと仰るのか!」
夏澄はしばらく考えて
「神が望まないのであれば」
「こんなに毎日祈りを捧げているのに神に私の願いが届かないと言うのなら 何の為に神はいるのだ!」
「トーテンブル様!」
南のコウメが止めに入った。「貴方の仰ってる事は危険思考です!」
「神は皆の願いを叶える為の便利屋ではありませんよ」
夏澄は薄く笑った。
「この世は常に正しい方向へと向かう様に出来ています。一時の過ちも後で必ず修正されます。苦楽は共に合って 間違っていれば酸いも甘いも修正されるのです」
そして夏澄は立ち上がり
「トーテンブル様、貴方はもっと周りの言葉に耳を傾けるべきです。そして貴方の為にこうして苦言を呈してくれている方々に感謝するべきです」そして深呼吸をすると「復活します。神の元へ参ります」
そう言った。
夏澄の背中には白い羽根が生えていた。
夏澄はそれを懐かしく思いながら夢の中で神と話をしたあの場所に立っていた。
花が沢山咲いたその場所はカトゥエルがとても好きな所で、今でもそこに立つとザクラエルと愛を語り合った楽しかった時を昨日の様に思い出す。
1本の木の下で神は本を読みながらロッキングチェアーに揺られていた。
夏澄が近付くと神は顔を上げて嬉しそうに笑っていた。
「カトゥ おかえり」
神はそう言うと夏澄の手を取って手の甲に口付けた。
夏澄は照れ臭そうに笑って「何の本を読まれてるのですか?」と聞いた。
神は「人間界に面白そうな本があったから」と言って見せてくれた。そして
「色々な物語を考えるものだ」と言った後に 人間って凄いなって感心していた。
「カトゥはこれからどうしたい?」
「私は...これからの人生をラジルドと共に生きて行きたい」
「ザクはカトゥの希望を聞いてくれたんじゃの」
神はラジルドの事をザクラエルと呼んだ。それで夏澄は『あぁ...やっぱり』と思った。
「ザクと共に人生を歩みなさい。大切な人を大事に」
「はい」
「カトゥ、夢が冷めたら全てが元通りになっているよ。遠回りをしたが 良い勉強にもなった。もう逃げてはダメだ」
「はい」
「カトゥが居ないと花の手入れをする者がいない」
神はそう言って笑った。
「カトゥ、頑張ったね」
そう言って夏澄の頭に神の手が伸びてきて頭を撫でる。そうしてまた夏澄はフェイドアウトして行った。
********************
野田かすみは大学を卒業して今年から新社会人となった。
毎日研修研修で勉強する事が多く 友達と遊びに行く暇も無い。
今日も疲れ果てて 就職と共に状況して一人暮らしを始めた小さなアパートに帰って来ると、冷蔵庫から大好きなビールを取り出して「ぷはぁ~っ」と言いながら飲んだ。
晩御飯を 明日のお弁当の事も考えながらビールを片手に手際よく作る。もう一本目のビールは空になり、2本目のビールに手が伸びていた。
かすみの外見は地味で 本人も全く自分に自身が無く、学生時代も恋愛なんて考えても見なかった。実際告白された事もした事も無く、勉強ばかりしていた気がする。
周りの友達は華やかな子が多かったが その陰に隠れて地味な容姿がますます地味に見えていた。
おつまみを兼ねた夕食を食べながら大好きなビールを飲む幸せなひととき。
研修も今日で終了し明日は休みだ。
今日は飲むぞ!と思いながらテレビをつけた。テレビの向こうでは大好きな花達が綺麗に咲いていて 植物園にあるカフェの特集の番組があっていた。
かすみは直ぐにスマホを開き植物園を調べる。
『ちょっと遠いけど行ってみようかな~』そんな事を思いながらビールをグビッと煽り 電車の時間や行き着くまでの経路を調べて 明日の段取りを頭の中で思い描く。
そして、楽しみが出来たと一人で喜んでまた冷蔵庫にビールを取りに立ち上がった。
次の日、楽しみで早く起きた自分に『休みの日は早く起きれるのよね~』なんて思いながらぱっぱと準備を済ませ 軽くお化粧をして出掛けた。天気も良く 暑いくらいの陽射しに目を細めながら植物園に行く為に駅に向かう。
2時間ほど電車に揺られて スマホで行き先を確認しながら植物園に着くと、真っ先に咲き乱れている色とりどりのチューリップの前に行った。綺麗に色分けされてグラデーションして植えてあるチューリップを見て カメラアングルを考えながら次々と撮影して行った。
道沿いには混雑を避ける為の矢印の看板が建てられてあり、それを確認しながら進むと、さらに向こう側には未開発の土地が広がっていた。
そこにも何かを植えるのだろう。人が作業していたので話をちょっと聞こうと近づいて見た。
「こんにちは」
かすみが話し掛けると、金髪で蒼眼の男の人が立ち上がり振り返った...。
二人の時が止まった。
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