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眠ったはずなのに体がだるく、また食欲がなくなった旭を心配したらしい女房が、誰に頼っていいものかわからぬままに、声をかけたのは源平盛であった。とはいっても平盛にじかにその話が届いたのではなく、平盛とつながりのある下男の手に女房が旭のことをしたためた短い文を預け、その下男が用向きのために外出した折に平盛配下の者に文を渡し、彼の手に移されたのは日もずいぶんと高くなってからであった。
昼餉も十分に食さず、脇息にもたれたまま気だるげに秋の色の濃くなった庭を眺める旭は、たった一晩でずいぶんと面窶れをしていた。文を見た後急ぎ参った平盛は、旭を見るなりぎょっとして、無理矢理笑みを貼り付け傍に寄った。
「まるで、幽霊を見ているようにございますな」
重さのないような動きで身を起こし、平盛を迎えた旭はわずかな表情の揺らぎもなく口を開く。
「ひらもり」
夢の中をたゆたうような声に、ぞく、と平盛の中で何かが震えた。ゆらりと伸ばされた手のはかなさに、躊躇いながら手を伸ばす。
「なぜ、ここに」
「友になると、誓ったことをお忘れになられましたか。友は、友の身が危ういと知れば駆けつけ力添えをしようと思うもの。旭殿が気弱になられていると聞き、参上したまで」
「友」
頷くと、哀しげにほころんだ旭のかそけさに、再び平盛の中で何かが、ぞく、と震える。
「何があったか、聞いてもよろしゅうございまするか」
ふ、と落ちた瞼に浮かぶ影を拭いたい衝動に駆られるまま、旭を抱きしめる。
「平盛」
不思議そうに見上げられ、慌てて手を離した。
「ああ、いや――このまま、倒れてしまうのではないかと、いや、その」
「優しいな」
ことり、と旭の額が平盛の胸に寄りかかる。うろたえながらも恐る恐る肩に手を置き抱きとめた。
「我は、こうして生きておる」
手をかざしてみせる旭の手を、握り締めた。
「まぎれもなく、生きておりまする」
「生きておって、良いのだろうか」
「――え」
「我は、生まれても良かったのであろうか」
「旭殿」
ぼんやりと遠くを見る目に、昨日は彼が上皇の元へ参ったのだと平盛は思い出した。そこで、何を見て何を聞いたのだろう。
「平盛」
うつむいたまま名を呼ばれ、彼がどのような顔をしているのかがわからない。けれど、寄る辺のない声を支えたくて、強く抱きしめた。
「こうして、旭殿が生まれて友となり、某をこのように信頼し頼ってくれること、嬉しく存じまする」
囁くように力強く伝えると、無言で縋られた。不安に揺れる瞳が見上げてくるのに、湧き上がる情動を奥歯で噛み砕き、振り払うように抱きしめる。
「旭殿と出会えたこと、こうして触れ合えること、話の出来ること……旭殿が生まれ生きて、某と縁のあったこと、ありがたく思いこそすれ――」
「平盛」
途中で言葉を飲み込んだ平盛の頬に、そっと旭の指が触れた。
「優しいな」
哀しげな言葉に、噛み砕いたはずの情動が牙をむいた。
「ッ――――んぅ」
旭の唇を押しつぶしながら掻き抱く。驚きに見開かれた旭の瞳に映った自分の姿に驚き、仰け反るように顔を離した。呆けたままの旭は、自分の身に何が起こっているのかが瞬時に理解できなかったらしい。ぼんやりとしたまま、指を自分の唇に当てて確認をした。
「あ、いや、その」
うろたえる平盛の姿に、口を吸われたのは夢ではないらしいと思う。けれど何故そのようなことをされたのかが、わからない。どう反応をかえしていいのかも、旭にはわからなかった。だから、言葉を捜す平盛が何事かを言うまで無言で見つめた。すると、思いがけない言葉が向けられた。
「某では、なりませぬか」
意味が解らず、目を瞬かせる。
「義直ではなく、某では――――。無論、義直のことは旭殿が御執心であると存じておりまする。なれど、このような場所に移られた原因である義直のことで気をわずらい、回復をしはじめた矢先に上皇様のお召しより帰られて面窶れをされたのもまた、あの男のことが原因でございましょう。それなのに、あの男は一向にこちらに参らず…………旭殿が気に入りの男を悪し様に言うのは気が引けまするが――某であれば、このように駆けつけ抱きしめ、傍におりまする。旭殿――某では、なりませぬか」
「平盛――――それはまるで、恋しい相手に向ける言葉のように聞こえるが」
「恋しい相手に向けているのです」
平盛の言葉が旭に浸透するのに、数秒かかった。
「恋しい、とは――平盛、そなた、いつからそのような」
「某も、わかりかねまする。なれど――友として会話をした折、お傍に仕えお守り差し上げたいと感じました。何処なりと望む場所に共に行き、共に同じものを見て、感じ、笑い、過ごしたいと。そして今、不安に揺れている旭殿を見、憂いを全て拭い去り、共に生きたいと」
「共に、生きる」
力強く、真っ直ぐに平盛は旭の目を見つめたまま頷く。その言葉に追いすがるような目をしながらも、旭は首を振った。
「――――応えられぬ」
苦しげな声に拳を握り、胸に受けた傷を押し込めて平盛は笑った。
「ならば、仕方ありませぬ。なれどこのように、共として傍にあることは赦してくださいまするか」
ぎこちなく動く首が縦に振れたことに満足げに頷き、胸に息をためて吐き出すと手を差し伸ばした。
「いかな事があり、そのように気を沈めておられるのかはわかりませぬが、気晴らしに遠駆けにでも行きませぬか。馬は、某の馬で行けばよいかと。ひとところに留まってばかりでは、気も鬱々としたまま晴れませぬゆえ」
さあ、と促され、手を伸ばしかけて躊躇う旭をさらうように、平盛は抱き上げた。
「っ」
「夕餉までに戻れば、問題ございますまい」
そのまま運び馬に乗せ、平盛も馬に跨り手綱を握る。
「しっかり、捕まっていてくださいませ」
馬に乗るなど初めての旭は、何処に捕まっていいのかが解らない。先ほどのこともあって、平盛にしがみつくのも躊躇われ、馬の首に抱きついた。それにわずかな苦味を浮かべて、平盛は馬の腹を蹴る。
「っ――」
「顔をお挙げくだされ。地面ばかりを眺めても、面白うはございませぬぞ」
そうは言われても、旭にそのような余裕はない。けれど流れ行く地面を見続けるのは体験したことのない速さのために眩暈を起こして落馬してしまいそうで、唇を噛み締め無理矢理首を持ち上げた。
「手綱を掴んで、身を起こしなされ」
言われるがままに従い、体を起こす。片手で胴回りを支えられ、わずかに緊張をしたが平盛も同じように緊張していることが伝わり、何故だか安堵した。
「馬とは、ずいぶんと早いものだな」
「牛車よりもずっと遠くへ早くたどり着けまする」
「我も、乗れるようになるか」
「お望みとあらば、御指南いたしまする」
何気ない言葉の端々に旭に対する気遣いが感じ取れ、先ほど生まれたぎこちなさは霧散する。ふっ、と肩の力を抜いた旭は、平盛の馬が駆けるまま都の外の草原や小川を眺め、野を歩き、遠出を楽しんだ。
「このように広い野に居ると、全てが小さくつまらぬことに思えてくるな」
「何かあれば、某をお呼びくだされば良うございまする。こうして野に出て草の香りを深く吸い込み、川の音に耳を傾けて伸びをすれば、窮屈になっておった気持ちも伸びやかになり、少しは気も晴れるというもの。某も時折、こうして都の外に出て大きく伸びをしておりまする」
「良い、ことだな」
「留まっておっては、捕まってしまった陰気からは逃れられませぬゆえ――そう、悪いほうの、しがらみ、でございまするな」
「しがらみ、か」
にこりとした平盛につられ、笑みを浮かべた旭に手を差し伸べる。
「そろそろ、戻らねばなりませぬ」
「平盛」
わずかに、平盛の首が傾いだ。
「ありがとう」
はにかむ旭に極上の笑みを向けて、平盛は旭を屋敷へ戻した。
昼餉も十分に食さず、脇息にもたれたまま気だるげに秋の色の濃くなった庭を眺める旭は、たった一晩でずいぶんと面窶れをしていた。文を見た後急ぎ参った平盛は、旭を見るなりぎょっとして、無理矢理笑みを貼り付け傍に寄った。
「まるで、幽霊を見ているようにございますな」
重さのないような動きで身を起こし、平盛を迎えた旭はわずかな表情の揺らぎもなく口を開く。
「ひらもり」
夢の中をたゆたうような声に、ぞく、と平盛の中で何かが震えた。ゆらりと伸ばされた手のはかなさに、躊躇いながら手を伸ばす。
「なぜ、ここに」
「友になると、誓ったことをお忘れになられましたか。友は、友の身が危ういと知れば駆けつけ力添えをしようと思うもの。旭殿が気弱になられていると聞き、参上したまで」
「友」
頷くと、哀しげにほころんだ旭のかそけさに、再び平盛の中で何かが、ぞく、と震える。
「何があったか、聞いてもよろしゅうございまするか」
ふ、と落ちた瞼に浮かぶ影を拭いたい衝動に駆られるまま、旭を抱きしめる。
「平盛」
不思議そうに見上げられ、慌てて手を離した。
「ああ、いや――このまま、倒れてしまうのではないかと、いや、その」
「優しいな」
ことり、と旭の額が平盛の胸に寄りかかる。うろたえながらも恐る恐る肩に手を置き抱きとめた。
「我は、こうして生きておる」
手をかざしてみせる旭の手を、握り締めた。
「まぎれもなく、生きておりまする」
「生きておって、良いのだろうか」
「――え」
「我は、生まれても良かったのであろうか」
「旭殿」
ぼんやりと遠くを見る目に、昨日は彼が上皇の元へ参ったのだと平盛は思い出した。そこで、何を見て何を聞いたのだろう。
「平盛」
うつむいたまま名を呼ばれ、彼がどのような顔をしているのかがわからない。けれど、寄る辺のない声を支えたくて、強く抱きしめた。
「こうして、旭殿が生まれて友となり、某をこのように信頼し頼ってくれること、嬉しく存じまする」
囁くように力強く伝えると、無言で縋られた。不安に揺れる瞳が見上げてくるのに、湧き上がる情動を奥歯で噛み砕き、振り払うように抱きしめる。
「旭殿と出会えたこと、こうして触れ合えること、話の出来ること……旭殿が生まれ生きて、某と縁のあったこと、ありがたく思いこそすれ――」
「平盛」
途中で言葉を飲み込んだ平盛の頬に、そっと旭の指が触れた。
「優しいな」
哀しげな言葉に、噛み砕いたはずの情動が牙をむいた。
「ッ――――んぅ」
旭の唇を押しつぶしながら掻き抱く。驚きに見開かれた旭の瞳に映った自分の姿に驚き、仰け反るように顔を離した。呆けたままの旭は、自分の身に何が起こっているのかが瞬時に理解できなかったらしい。ぼんやりとしたまま、指を自分の唇に当てて確認をした。
「あ、いや、その」
うろたえる平盛の姿に、口を吸われたのは夢ではないらしいと思う。けれど何故そのようなことをされたのかが、わからない。どう反応をかえしていいのかも、旭にはわからなかった。だから、言葉を捜す平盛が何事かを言うまで無言で見つめた。すると、思いがけない言葉が向けられた。
「某では、なりませぬか」
意味が解らず、目を瞬かせる。
「義直ではなく、某では――――。無論、義直のことは旭殿が御執心であると存じておりまする。なれど、このような場所に移られた原因である義直のことで気をわずらい、回復をしはじめた矢先に上皇様のお召しより帰られて面窶れをされたのもまた、あの男のことが原因でございましょう。それなのに、あの男は一向にこちらに参らず…………旭殿が気に入りの男を悪し様に言うのは気が引けまするが――某であれば、このように駆けつけ抱きしめ、傍におりまする。旭殿――某では、なりませぬか」
「平盛――――それはまるで、恋しい相手に向ける言葉のように聞こえるが」
「恋しい相手に向けているのです」
平盛の言葉が旭に浸透するのに、数秒かかった。
「恋しい、とは――平盛、そなた、いつからそのような」
「某も、わかりかねまする。なれど――友として会話をした折、お傍に仕えお守り差し上げたいと感じました。何処なりと望む場所に共に行き、共に同じものを見て、感じ、笑い、過ごしたいと。そして今、不安に揺れている旭殿を見、憂いを全て拭い去り、共に生きたいと」
「共に、生きる」
力強く、真っ直ぐに平盛は旭の目を見つめたまま頷く。その言葉に追いすがるような目をしながらも、旭は首を振った。
「――――応えられぬ」
苦しげな声に拳を握り、胸に受けた傷を押し込めて平盛は笑った。
「ならば、仕方ありませぬ。なれどこのように、共として傍にあることは赦してくださいまするか」
ぎこちなく動く首が縦に振れたことに満足げに頷き、胸に息をためて吐き出すと手を差し伸ばした。
「いかな事があり、そのように気を沈めておられるのかはわかりませぬが、気晴らしに遠駆けにでも行きませぬか。馬は、某の馬で行けばよいかと。ひとところに留まってばかりでは、気も鬱々としたまま晴れませぬゆえ」
さあ、と促され、手を伸ばしかけて躊躇う旭をさらうように、平盛は抱き上げた。
「っ」
「夕餉までに戻れば、問題ございますまい」
そのまま運び馬に乗せ、平盛も馬に跨り手綱を握る。
「しっかり、捕まっていてくださいませ」
馬に乗るなど初めての旭は、何処に捕まっていいのかが解らない。先ほどのこともあって、平盛にしがみつくのも躊躇われ、馬の首に抱きついた。それにわずかな苦味を浮かべて、平盛は馬の腹を蹴る。
「っ――」
「顔をお挙げくだされ。地面ばかりを眺めても、面白うはございませぬぞ」
そうは言われても、旭にそのような余裕はない。けれど流れ行く地面を見続けるのは体験したことのない速さのために眩暈を起こして落馬してしまいそうで、唇を噛み締め無理矢理首を持ち上げた。
「手綱を掴んで、身を起こしなされ」
言われるがままに従い、体を起こす。片手で胴回りを支えられ、わずかに緊張をしたが平盛も同じように緊張していることが伝わり、何故だか安堵した。
「馬とは、ずいぶんと早いものだな」
「牛車よりもずっと遠くへ早くたどり着けまする」
「我も、乗れるようになるか」
「お望みとあらば、御指南いたしまする」
何気ない言葉の端々に旭に対する気遣いが感じ取れ、先ほど生まれたぎこちなさは霧散する。ふっ、と肩の力を抜いた旭は、平盛の馬が駆けるまま都の外の草原や小川を眺め、野を歩き、遠出を楽しんだ。
「このように広い野に居ると、全てが小さくつまらぬことに思えてくるな」
「何かあれば、某をお呼びくだされば良うございまする。こうして野に出て草の香りを深く吸い込み、川の音に耳を傾けて伸びをすれば、窮屈になっておった気持ちも伸びやかになり、少しは気も晴れるというもの。某も時折、こうして都の外に出て大きく伸びをしておりまする」
「良い、ことだな」
「留まっておっては、捕まってしまった陰気からは逃れられませぬゆえ――そう、悪いほうの、しがらみ、でございまするな」
「しがらみ、か」
にこりとした平盛につられ、笑みを浮かべた旭に手を差し伸べる。
「そろそろ、戻らねばなりませぬ」
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