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シルドルク7

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 いよいよか闘技場にて奴が来るのを待った
「よぉ~昨日ぶりだな?まさかお前が待ってるとはな?光栄だなゲルム王」

ジークイレイガ…奴の装備を見たが本当に戦いに来たのか?まあ昨日の動きを見たら無しでも行けない訳では無さそうだが「悪いか?」「いや別に」

民衆がいない伏兵は無しか、来賓席一人…多分アイツだろうまあ一人くらいこの戦いを見届けて貰わないとな

「武器は必要か?」「何だ?情けでも掛けてくれんのか?」「欲しいなら貸してやる」「じゃあくれ」「…」ゲルムはリングの様な物を宙に投げた「!?」

次の瞬間俺はその攻撃を受け流した
 ドンッ地面に穴が開いた「王ってのもズルいんだな?」これは?リングがゲルムの手首に装着された部分から下が黒い何かを纏っていた「何でもあり何だろ?」「じゃあ始めるか」

「…何を言っている?まだ終わりじゃ無いぞ?」「ぁ?」トッ地面に何かが落ちた左手首だった「なっ何で?俺の…俺の左手がぁぁぁ」その場から逃げるかのように離れる

「何だよ?それ」「まあそういう武器なんだよ?」形状が先ほどと違っていたそれよりも左手を見たおかしい痛みは無し出血もしていないが落ちた方は出血している「降参するか?」「するかよボケ」「じゃあ行くぞ」

 本当に前と同一人物なのか?奴のスピードなら不意打ちとはいえ避けられたはずだが思い違いだったか?しかし初動のあの身のこなしやはり何かおかしい

「じゃあ今度はこっちから行くか」奴が何かを口に含んだ何かは見えなかったが変化は直ぐに来た「あれ?防がれたか」

「その速ささっき含んだあれか?」「まあな」しかしこのムラスイの情報を奴がまだ分かっていない現状こちらが有利

 さて次はどう来る?視界に何かが落ちた指だった一瞬の思考停止マズイな≪思考加速≫先ほどの奴の左手が無くなっているつまりこれは奴の物…来たか「くっ」「便利だなそれ?」

危なかった咄嗟に形を変形させ自分の顎を守っていなかったら恐らく今ので終わっていた可能性があるな

 防御も出来るのかしっかし硬かったなあの武器の性能の整理をするか重要なのは三つ

一つ目は最初の強度あの地面に穴を開けるほどパワーと強度

二つ目左手を切断したあの形状変化

三つ目切断面に付着していた物体ジェル状の何かここから出す俺の答えは

「お前その武器魔力で操ってるだろ?」「…」「どうやら図星みたいだな?」「何故分かった」「バーカそう答えたら相手の思うつぼだろ?」「あと黙るのも良くないな」

「恐らくジェル状この世界ならスライムか将又別の何かか物質まではわかんなかったな」「お前ただの馬鹿じゃないらしいな」

「そりゃどうも」正直俺は魔力が多い訳では無い最初と今に至るまでで三回使用した≪思考加速≫も使用したから出来てあと二回どうするべきか

 さてあれを含んでから恐らく三分くらい経過したか…さてそろそろ負けるか左手を全力で投げるそれに合わせ走り出すポケットに入れて置いた石を相手の視界に映らないよう宙に投げる

「同じ手に引っかかるかぁ!」そう思ったが背後からの音…しまった背後を見た誰もいない一体振り向いた時拳が振りかざされていた

 拳を叩き込む瞬間知らない記憶が入り込んで来た…がそんな事はどうでも良い「「!?」」しかし俺は地面に倒れた「残念だったな」

俺の右足が切断された「お前の負けだ」ゲルムからの一撃を食らい俺の意識は途絶えた…

次に目が覚めた時俺は断頭台にいた「目が覚めたようだな」「俺はどのくらい気絶してた?」「起きて最初にそれ聞くのか?」「まあ三十秒くらいだな」それは好都合だ内心で俺は微笑んだ
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