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第九話
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六月。飯田咲良が死んでから一年。
咲良に思うところは色々とあるが、今は新たな友ができて、学校生活が充実していた。
「―そう、それでいい。何を得、失ったとしても」
また、あの声がする。輪郭がぼやけてどんな声かも分からない。
「―何も知らずに生きていけばそれでいい」
教室の悲劇以来、おかしな出来事は起きていない。ただ、声だけがする。
(私は、真実を知るのをやめてなんかいない)
咲良は心の中できっぱりと否定した。
「―やめろ。その先に幸福はない」
男とも女とも、老人とも子供ともとれる声。
(私が私の真実を知らなければ、それは私じゃない)
「私は諦めないよ」
「何を?」
ハッとして咲良が遙香を見る。どうやら声に出てしまったようだ。
「ごめん、ぼーっとしてた」
「最近多くない? ちゃんと寝てる?」
「うーん、ちょっと寝不足かも」
「色んなことがあったからちゃんと寝ないともたないよ?」
(色々あったから眠れないんだけどな)
心の中では呑気な遙香に突っ込みを入れつつ、適当に肯定しておく。
「あー、うん、そうだね」
「むー。なんか馬鹿にされてる?」
遙香がふてくされたように頬を膨らませる。
「してないしてない」
「ならいいけど」
(いいんかい!)
この心の突っ込みはもちろん咲良ではなく、西の血が騒いだ亜利沙のものである。
咲良は思う。
明らかにしなければならないことはあるが、それはそれとして、この穏やかな友との日常も続いてほしいと。
一周忌の法要を終え、自宅に戻る途中。咲良はその少女を見た。
年齢は七~八歳くらいで黒髪。瞳も真っ黒で、その双眸はなぜか咲良を真っ直ぐに見つめていた。
迷子だろうかと声をかけてみた。
「どうしたの? お父さんかお母さんは?」
しかし、少女は何も言わない。
咲良は両親と目を合わせた。
「どうする? 警察に連絡する?」
「いや、このくらいなら一人で外に出ることもあるだろう」
「でも、ちょっと様子が変だし……念のために……」
「うーむ。まぁ、最近は物騒になってきたからな。そうするか」
意見がまとまり、咲良が少女に向き直ったとき。
「あれ?」
「あら?」
「うん?」
先程までそこにいたはずの少女が消えていた。
「見間違いだった……なんてことはないよな?」
「そんなはずないわよ。三人とも見たんだもの」
「まぁ、子供だからな。捕まえておく方が難しいよ」
「そんなもんかしらね」
両親は首を傾げつつも、自身で納得した。ただ一人、咲良だけは別の思いを抱いた。自分を見つめていた少女。その様子を少し変だとは思ったが、不思議と気持ちの悪さは感じなかった。むしろ、何かずっとそばにいたような、そんな気がしたのだ。
そして、また声が聞こえた。
「―その者と接触してはならない」
(どうして?)
「……」
沈黙する声に、咲良は確信した。
(やっと尻尾を掴んだ)
真実を知ることを良しとしない声が、少女とのコンタクトを止めようとしている。それこそが答えだった。
(彼女に会うことで、私は先に進むことができる)
ザザ……。
その時、小さなノイズが聞こえた。が、咲良はそれを虫の羽音か何かだと思い、気にとめることはなかった。
あの少女を探す。言葉にすればそれだけだが、それは困難を極めた。それもそのはず、手掛かりといえば容姿と出現場所のみだったからだ。
咲良はまず、少女と出会った場所に何度か足を運んでみた。
(そう簡単に会える訳ないよね……)
だが、少女は確実に咲良を認識していたし、何か言いたいことがあるように思えた。
(それでも会いに来ないってことは会えない事情があるのか……)
次に、咲良は付近の小学生に聞き込みを開始した。
「あの……ちょっといい?」
声をかけたのは三人組の男の子だった。彼らは振り返ると、こう言った。
「わああババアに声かけられたああ」
「ババア菌が移るううう」
「違うよ、ちじょだ! 襲われるぞ、逃げろー」
少年たちは一目散に駆けていった。
咲良は呆然とした。
「…………」
ショック過ぎて数分間立ち尽くしていると、知った声がした。
「あれ? 咲良やん」
亜利沙だった。
咲良は呆然としたままの顔で振り向いた。
「うげっ。どないしたん? まるで犬に小便ひっかけられたみたいな顔して」
「女の子が小便とか言っちゃいけません」
まるで感情がこもっていない声で咲良が注意する。さすがに学校では猫をかぶっているが、亜利沙の言動は最近ますます西のそれになっている。
「小便は小便やろ。それより何かあったん?」
「……まぁ、うん」
咲良は諦めて事情を説明することにした。
「なるほどなぁ。人捜ししてたら男子小学生に痴女呼ばわりされたと」
かいつまんで話をすると、亜利沙は納得したように頷いた。
「まぁ、男子小学生いうんは女と話しただけでいじられかねんからなぁ。しゃあないなぁ……」
亜利沙は妙に悟ったような調子でそう言った。
「それで? その探し人はどんな特徴なん?」
「黒髪で黒い目の七、八歳くらいの子だけど……どうして?」
「いや、どうせ暇やし手伝おうかと思ったんやけど」
「え、いいの?」
「いいよ」
「ありがとう」
素直に申し出を受けることにする咲良。
「で、他に特徴は?」
「え?」
「いや、いくら何でも黒髪に黒い瞳なんてそこら中におるやん」
「そうだけど……」
一度見ただけの少女だ。はっきりとは覚えていない。
「うーん、髪の長さは肩の下くらいで……雰囲気が独特だから見たら分かると思うんだけど……」
「……まぁ、何とか探してみよか」
「うん」
結論から言うと、咲良の人捜しスキルはほぼゼロだった。男子小学生はおろか、女子小学生に声をかけても逃げられてしまうのだ。
「うーん……」
亜利沙は頭を抱えた。
「たぶん、咲良は人捜し向いてないんやないかなぁ? 『何かちょっと違う』っていう感じの人時々おるやん? 妙な間というか、話しにくさというか」
ただでさえ落ち込んでいた咲良の心に、亜利沙の言葉はザクザクと刺さっていく。
「よし、ウチに任しといて」
亜利沙は近くの男子小学生に声をかける。
「なぁ、人を捜しとるんやけど……少し長めの黒い髪に黒い目の変わった女の子知らん?」
「知らねぇよ! ババア!」
亜利沙の眉がピクリと動いた。
「へぇ~、そっちがその気なら」
ただならぬ雰囲気を纏い始めた亜利沙に男子小学生は後ずさる。
「な、何だよ!」
一歩、二歩と近づき。
「おりゃっ!」
亜利沙は男子小学生に飛びつき羽交い締めにした。
「や、やめろおお」
じたばたする彼の顔は真っ赤だ。
「わ、分かった! 分かったからっ! 教えるから離してよ!」
「逃げたら、地の底まで追いかけるけど?」
「に、逃げないよ!」
「よし」
男子小学生は亜利沙から解放されると、息をつきながら答えた。
「はぁ……はぁ……たぶん、水澤凛のことだと思う。あいつ変だし」
「水澤凛……その子はいつも何時くらいに帰るの?」
「学校終わってすぐだよ。放課後遊んでるの見たことないし」
「ふむふむ……それで……あっ」
亜利沙がさらに聞こうとしたところで、少年は逃走した。
「待て!」
「やだよーブス!」
「何やと!?」
少年を追いかけていった亜利沙は、数分後息を切らして戻ってきた。
「お疲れ様」
「……ハァ……ハァ……こっち来てからおしとやかにしとったからか体力落ちてしまったんやろか……」
「小学生の体力はすごいからね……それより、亜利沙って弟とかいるの?」
「弟? いないけど何で?」
「何か男の子の扱い方がこなれてたから」
「せやな。確かにこうしっくりくるものが……弟……弟かぁ……おと―」
悩むような素振りを見せていた亜利沙が急に立ち尽くした。
「どうしたの?」
「何か、忘れているような」
ジジ……。
ノイズが聞こえる。
「何? 今の音……」
咲良が周囲を見回そうとしたとき。
「―ワタシノオトウト」
急に亜利沙の口調が機械的なものになった。
「亜利沙?」
「ワタシニハオトウトガ―」
バタン。
「亜利沙!!」
すぐ近くで聞こえたのは亜利沙の倒れた音だった。
咲良に思うところは色々とあるが、今は新たな友ができて、学校生活が充実していた。
「―そう、それでいい。何を得、失ったとしても」
また、あの声がする。輪郭がぼやけてどんな声かも分からない。
「―何も知らずに生きていけばそれでいい」
教室の悲劇以来、おかしな出来事は起きていない。ただ、声だけがする。
(私は、真実を知るのをやめてなんかいない)
咲良は心の中できっぱりと否定した。
「―やめろ。その先に幸福はない」
男とも女とも、老人とも子供ともとれる声。
(私が私の真実を知らなければ、それは私じゃない)
「私は諦めないよ」
「何を?」
ハッとして咲良が遙香を見る。どうやら声に出てしまったようだ。
「ごめん、ぼーっとしてた」
「最近多くない? ちゃんと寝てる?」
「うーん、ちょっと寝不足かも」
「色んなことがあったからちゃんと寝ないともたないよ?」
(色々あったから眠れないんだけどな)
心の中では呑気な遙香に突っ込みを入れつつ、適当に肯定しておく。
「あー、うん、そうだね」
「むー。なんか馬鹿にされてる?」
遙香がふてくされたように頬を膨らませる。
「してないしてない」
「ならいいけど」
(いいんかい!)
この心の突っ込みはもちろん咲良ではなく、西の血が騒いだ亜利沙のものである。
咲良は思う。
明らかにしなければならないことはあるが、それはそれとして、この穏やかな友との日常も続いてほしいと。
一周忌の法要を終え、自宅に戻る途中。咲良はその少女を見た。
年齢は七~八歳くらいで黒髪。瞳も真っ黒で、その双眸はなぜか咲良を真っ直ぐに見つめていた。
迷子だろうかと声をかけてみた。
「どうしたの? お父さんかお母さんは?」
しかし、少女は何も言わない。
咲良は両親と目を合わせた。
「どうする? 警察に連絡する?」
「いや、このくらいなら一人で外に出ることもあるだろう」
「でも、ちょっと様子が変だし……念のために……」
「うーむ。まぁ、最近は物騒になってきたからな。そうするか」
意見がまとまり、咲良が少女に向き直ったとき。
「あれ?」
「あら?」
「うん?」
先程までそこにいたはずの少女が消えていた。
「見間違いだった……なんてことはないよな?」
「そんなはずないわよ。三人とも見たんだもの」
「まぁ、子供だからな。捕まえておく方が難しいよ」
「そんなもんかしらね」
両親は首を傾げつつも、自身で納得した。ただ一人、咲良だけは別の思いを抱いた。自分を見つめていた少女。その様子を少し変だとは思ったが、不思議と気持ちの悪さは感じなかった。むしろ、何かずっとそばにいたような、そんな気がしたのだ。
そして、また声が聞こえた。
「―その者と接触してはならない」
(どうして?)
「……」
沈黙する声に、咲良は確信した。
(やっと尻尾を掴んだ)
真実を知ることを良しとしない声が、少女とのコンタクトを止めようとしている。それこそが答えだった。
(彼女に会うことで、私は先に進むことができる)
ザザ……。
その時、小さなノイズが聞こえた。が、咲良はそれを虫の羽音か何かだと思い、気にとめることはなかった。
あの少女を探す。言葉にすればそれだけだが、それは困難を極めた。それもそのはず、手掛かりといえば容姿と出現場所のみだったからだ。
咲良はまず、少女と出会った場所に何度か足を運んでみた。
(そう簡単に会える訳ないよね……)
だが、少女は確実に咲良を認識していたし、何か言いたいことがあるように思えた。
(それでも会いに来ないってことは会えない事情があるのか……)
次に、咲良は付近の小学生に聞き込みを開始した。
「あの……ちょっといい?」
声をかけたのは三人組の男の子だった。彼らは振り返ると、こう言った。
「わああババアに声かけられたああ」
「ババア菌が移るううう」
「違うよ、ちじょだ! 襲われるぞ、逃げろー」
少年たちは一目散に駆けていった。
咲良は呆然とした。
「…………」
ショック過ぎて数分間立ち尽くしていると、知った声がした。
「あれ? 咲良やん」
亜利沙だった。
咲良は呆然としたままの顔で振り向いた。
「うげっ。どないしたん? まるで犬に小便ひっかけられたみたいな顔して」
「女の子が小便とか言っちゃいけません」
まるで感情がこもっていない声で咲良が注意する。さすがに学校では猫をかぶっているが、亜利沙の言動は最近ますます西のそれになっている。
「小便は小便やろ。それより何かあったん?」
「……まぁ、うん」
咲良は諦めて事情を説明することにした。
「なるほどなぁ。人捜ししてたら男子小学生に痴女呼ばわりされたと」
かいつまんで話をすると、亜利沙は納得したように頷いた。
「まぁ、男子小学生いうんは女と話しただけでいじられかねんからなぁ。しゃあないなぁ……」
亜利沙は妙に悟ったような調子でそう言った。
「それで? その探し人はどんな特徴なん?」
「黒髪で黒い目の七、八歳くらいの子だけど……どうして?」
「いや、どうせ暇やし手伝おうかと思ったんやけど」
「え、いいの?」
「いいよ」
「ありがとう」
素直に申し出を受けることにする咲良。
「で、他に特徴は?」
「え?」
「いや、いくら何でも黒髪に黒い瞳なんてそこら中におるやん」
「そうだけど……」
一度見ただけの少女だ。はっきりとは覚えていない。
「うーん、髪の長さは肩の下くらいで……雰囲気が独特だから見たら分かると思うんだけど……」
「……まぁ、何とか探してみよか」
「うん」
結論から言うと、咲良の人捜しスキルはほぼゼロだった。男子小学生はおろか、女子小学生に声をかけても逃げられてしまうのだ。
「うーん……」
亜利沙は頭を抱えた。
「たぶん、咲良は人捜し向いてないんやないかなぁ? 『何かちょっと違う』っていう感じの人時々おるやん? 妙な間というか、話しにくさというか」
ただでさえ落ち込んでいた咲良の心に、亜利沙の言葉はザクザクと刺さっていく。
「よし、ウチに任しといて」
亜利沙は近くの男子小学生に声をかける。
「なぁ、人を捜しとるんやけど……少し長めの黒い髪に黒い目の変わった女の子知らん?」
「知らねぇよ! ババア!」
亜利沙の眉がピクリと動いた。
「へぇ~、そっちがその気なら」
ただならぬ雰囲気を纏い始めた亜利沙に男子小学生は後ずさる。
「な、何だよ!」
一歩、二歩と近づき。
「おりゃっ!」
亜利沙は男子小学生に飛びつき羽交い締めにした。
「や、やめろおお」
じたばたする彼の顔は真っ赤だ。
「わ、分かった! 分かったからっ! 教えるから離してよ!」
「逃げたら、地の底まで追いかけるけど?」
「に、逃げないよ!」
「よし」
男子小学生は亜利沙から解放されると、息をつきながら答えた。
「はぁ……はぁ……たぶん、水澤凛のことだと思う。あいつ変だし」
「水澤凛……その子はいつも何時くらいに帰るの?」
「学校終わってすぐだよ。放課後遊んでるの見たことないし」
「ふむふむ……それで……あっ」
亜利沙がさらに聞こうとしたところで、少年は逃走した。
「待て!」
「やだよーブス!」
「何やと!?」
少年を追いかけていった亜利沙は、数分後息を切らして戻ってきた。
「お疲れ様」
「……ハァ……ハァ……こっち来てからおしとやかにしとったからか体力落ちてしまったんやろか……」
「小学生の体力はすごいからね……それより、亜利沙って弟とかいるの?」
「弟? いないけど何で?」
「何か男の子の扱い方がこなれてたから」
「せやな。確かにこうしっくりくるものが……弟……弟かぁ……おと―」
悩むような素振りを見せていた亜利沙が急に立ち尽くした。
「どうしたの?」
「何か、忘れているような」
ジジ……。
ノイズが聞こえる。
「何? 今の音……」
咲良が周囲を見回そうとしたとき。
「―ワタシノオトウト」
急に亜利沙の口調が機械的なものになった。
「亜利沙?」
「ワタシニハオトウトガ―」
バタン。
「亜利沙!!」
すぐ近くで聞こえたのは亜利沙の倒れた音だった。
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