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第三十一話
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そこには、何もなかった。海から隔絶された海。
ただ、そこには咲良だけがあった。
(ここはどこだろう……)
自分は脳を破壊して、転生することもなく消滅したはずだ。
(寒い……)
温度など感じなかった。それでも、他の全てを感じることのできない海は深海のように暗く、冷たかった。
(何で私はここにいるんだろう)
真実に耐えられなくて消滅を願った。それなのに、自分はここにある。
(苦しいよ……)
「―違う」
声がした。それは幾度となく咲良に警鐘を鳴らしてきた声だった。
(ああ、あなたたち……)
彼らが言うことは正しかった。結局、咲良は全てを失ったのだ。
(あなたたちが言うことは正しかったよ。信じられなくてごめんね……)
「―消滅を願ったのではない」
(…………?)
「―選んだのは消滅ではなく、孤独」
(孤独?)
「―他の何もかもから耳を、目を塞ぎたかった」
(違うよ。私は本当に消滅を願った。それじゃ苦しみから逃れられないから)
「―違う。耳を、目を塞いで孤独になりたくて…………それでも誰かに助けて欲しかった」
その言葉は咲良に言っているようでも、自分に言い聞かせているようでもあった。
「―本当は……壊れたくなんてなかった。誰かに助けて欲しかった……」
(……そっか)
「あなたたちも、私も……本当は助けて欲しかっただけなんだ」
しかし、それを理解したとしても、もう遅かった。
(寒いよ……)
咲良はそこにあるのかも分からない膝を抱える。
(苦しいよ……)
声は、もう聞こえない。
(誰か、助けて…………)
自分の思いは深海に沈んでいき、誰にも届くことはない。そう思った。
「咲良、戻ってきて!」
(え?)
突然、謎のツタが咲良を包み込んだ。
そして、引っ張られる感覚。
「まぶし……!」
気がついたとき、夏の西日が咲良を照らした。
「あ、咲良!」
遙香が咲良に駆け寄る。
「遙香? どうして……」
「何か分からないけど連れ戻しちゃった」
「何か分からないけどって……」
「いやー、まさか本当に戻ってくるとはなぁ」
亜利沙がしみじみと言った。
「やっぱり嘘だったんだ……」
「嘘やない。遙香のバ……純粋さに賭けたんや!」
「今確実にバカって言おうとしたでしょ……」
あまりに緊張感のない様子で言い合う遙香と亜利沙を見て、咲良は質問を投げかける。
「私……助かったの?」
二人は同時に振り向く。
そして、力強く頷いた。
「「うん」」
それを聞いて、咲良はへたり込む。
「あ、あれ……」
気づけば、咲良の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。
遙香と亜利沙は微笑む。
「よしよし」
遙香が頭をなでると、咲良の涙は止まらなくなった。
しばらくして立ち上がった咲良が赤い目をこする。そして、向き合わなければならないものを見つめた。
「お姉ちゃん……」
遙香と亜利沙も表情を曇らせる。
「朱音……凛ちゃん……」
彼女たちはもう戻ってこない。
亜利沙は言う。
「まだ先の話だけど……きっとまた会えるはずや」
「あの海で」。彼女は心の中でそう付け加えた。
「そうだね……」
咲良は後悔を振り切るために顔を上げた。
そのとき。
「認めない」
「咲良?」
遙香と亜利沙が不思議そうな顔をする。
「え?」
「えって、今何か言わなかった?」
「何も言ってないけど?」
「そう? ならいいけど」
「こんな結末、認めない」
「え?」
咲良は驚愕した。
「今、私なんか言ったよね?」
「うん。何か『認めない』って……」
「絶対に、認めない」
世界が暗転した。
波の音が聞こえる。
「正解だよ。お姉ちゃん」
陽介は言った。
「お姉ちゃんは前世を思い出した。そして、一度消えて、サーバーにある自分のデータをサルベージした。それから、遙香さんを救った。全部、全部正解だよ、お姉ちゃん」
最後に彼は微笑む。
「おめでとう、お姉ちゃん」
波の音が聞こえる。
「正解だよ。遙香」
凛は言った。
「遙香はみんなの幸せを願った。好きな人を失った。私を、純麗を失った。咲良を救った。全部正解だよ、遙香」
最後に彼女はこう付け加えた。
「おめでとう、遙香」
波の音が聞こえる。
「正解だよ。咲良」
純麗は言った。
「咲良は真実を知ろうとした。真実を知った。全てを失った。自分を消そうとした。全部正解だよ、咲良」
最後に彼女は告げた。
「おめでとう、咲良」
「…………」
「………………」
「…………………………本当に?」
「誰?」
「本当に正解なの?」
「私?」
「こんな結末、認められない」
「そう」
「認められない」
「認められない」
「私は」
「イーゼムは」
「お姉ちゃんを」
「テルカを」
「失いたくない」
「失いたくない」
「電子生命体として」
「ずっと一緒だった」
「人間として」
「共にいた」
「見守っていた」
「だから」
「絶対に」
「手放したくない」
「本当にそれだけ?」
「違う」
「私は全部を」
「全部を」
「「渡してやるもんか!」」
波が、引いていく。
いつの間にか、咲良と遙香と亜利沙は元の場所に戻っていた。
「今のって……?」
遙香が疑問の声を上げる。
「分からん」
亜利沙も首を傾げている。
そして、遙香が一番謎だったことを聞く。
「咲良、何やってるの?」
咲良は純麗と凛の手を握っていた。
「ん? これはね、お祈り」
「お祈り?」
不思議そうな顔の遙香と亜利沙が、次いで起こったことに目を見開く。
「アジサイ、きれいだね」
そう言ったのは凛だった。
「咲良、あんた何かやらかした?」
純麗も起き上がる。
「ん? さぁ? 私はお祈りしてただけだよ」
呆然としていた遙香と亜利沙がツッコミを入れる。
「ちょ……ちょ、ちょっと!」
「何や、何が起こってるんや!?」
「んー何か疲れたからあとお願い……」
咲良はそう言うとそのまま路上に横になる。
「……寝たの?」
「寝たんか?」
『寝てるね』
「寝てる」
「寝てるね」
明らかに寝息を立てている。
「やっぱり、咲良は……」
「天然だよね……」
本人は自分が一番まともだと思っているが、周りの印象とは異なっている。
「でも、疲れたのは同じかも」
「とりあえず咲良を家に運んだら私たちも休むか」
「難しい話はあとやな」
そう言い合う皆はこの惨状を誰にどう説明するかまでは考えていなかったのだった。
『結局、そうなるんだね……』
後始末を丸投げされた朱音がぼやいた。
「今回は少しだけ興味深かった」
誰もいなくなった白い部屋で、タハルはそう評した。
「私の知らない現象がまだあるとは。それとも人間の進化か?」
満足げな様子でまた観測に戻ろうとしたとき。
「私の大事なものを奪ったら許さない」
タハルの背後に、何かがいた。
「何、だ?」
タハルは初めての感覚に戸惑う。それが、「恐れ」だということをまだ知らない。
「いつか、肉体も取り返すから」
そう言い残して、それはすぐに消え去った。
「今のは……?」
混乱するタハル。
「飯田咲良? それとも……まさかイーゼムなのか?」
タハルは七百万年前に電子生命体の中から、突然その存在を消した同胞の名を呼んだ。
夏休み。
「んー熱いぃ!」
「そりゃ夏だからね」
「せやな」
「あ、凛。そのバッグ可愛いね。どこで買ったの?」
「秘密」
「えー教えてよーうりうりー」
「やめて、くすぐったい」
『それにしてもいい天気だね』
(うん)
「あ、熊だ!」
「え、ど、どこ!?」
「うっそー」
「もぉーお姉ちゃんたら!」
いつかのメンバーに凛と朱音を加え、夏山でハイキングをする七人。
あの時と同じように、晴れ渡った空が正解にたどり着いた彼女らを祝福していた。
彼女たちはこれからも正解を見つけていく。
その存在がある限り。
ただ、そこには咲良だけがあった。
(ここはどこだろう……)
自分は脳を破壊して、転生することもなく消滅したはずだ。
(寒い……)
温度など感じなかった。それでも、他の全てを感じることのできない海は深海のように暗く、冷たかった。
(何で私はここにいるんだろう)
真実に耐えられなくて消滅を願った。それなのに、自分はここにある。
(苦しいよ……)
「―違う」
声がした。それは幾度となく咲良に警鐘を鳴らしてきた声だった。
(ああ、あなたたち……)
彼らが言うことは正しかった。結局、咲良は全てを失ったのだ。
(あなたたちが言うことは正しかったよ。信じられなくてごめんね……)
「―消滅を願ったのではない」
(…………?)
「―選んだのは消滅ではなく、孤独」
(孤独?)
「―他の何もかもから耳を、目を塞ぎたかった」
(違うよ。私は本当に消滅を願った。それじゃ苦しみから逃れられないから)
「―違う。耳を、目を塞いで孤独になりたくて…………それでも誰かに助けて欲しかった」
その言葉は咲良に言っているようでも、自分に言い聞かせているようでもあった。
「―本当は……壊れたくなんてなかった。誰かに助けて欲しかった……」
(……そっか)
「あなたたちも、私も……本当は助けて欲しかっただけなんだ」
しかし、それを理解したとしても、もう遅かった。
(寒いよ……)
咲良はそこにあるのかも分からない膝を抱える。
(苦しいよ……)
声は、もう聞こえない。
(誰か、助けて…………)
自分の思いは深海に沈んでいき、誰にも届くことはない。そう思った。
「咲良、戻ってきて!」
(え?)
突然、謎のツタが咲良を包み込んだ。
そして、引っ張られる感覚。
「まぶし……!」
気がついたとき、夏の西日が咲良を照らした。
「あ、咲良!」
遙香が咲良に駆け寄る。
「遙香? どうして……」
「何か分からないけど連れ戻しちゃった」
「何か分からないけどって……」
「いやー、まさか本当に戻ってくるとはなぁ」
亜利沙がしみじみと言った。
「やっぱり嘘だったんだ……」
「嘘やない。遙香のバ……純粋さに賭けたんや!」
「今確実にバカって言おうとしたでしょ……」
あまりに緊張感のない様子で言い合う遙香と亜利沙を見て、咲良は質問を投げかける。
「私……助かったの?」
二人は同時に振り向く。
そして、力強く頷いた。
「「うん」」
それを聞いて、咲良はへたり込む。
「あ、あれ……」
気づけば、咲良の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。
遙香と亜利沙は微笑む。
「よしよし」
遙香が頭をなでると、咲良の涙は止まらなくなった。
しばらくして立ち上がった咲良が赤い目をこする。そして、向き合わなければならないものを見つめた。
「お姉ちゃん……」
遙香と亜利沙も表情を曇らせる。
「朱音……凛ちゃん……」
彼女たちはもう戻ってこない。
亜利沙は言う。
「まだ先の話だけど……きっとまた会えるはずや」
「あの海で」。彼女は心の中でそう付け加えた。
「そうだね……」
咲良は後悔を振り切るために顔を上げた。
そのとき。
「認めない」
「咲良?」
遙香と亜利沙が不思議そうな顔をする。
「え?」
「えって、今何か言わなかった?」
「何も言ってないけど?」
「そう? ならいいけど」
「こんな結末、認めない」
「え?」
咲良は驚愕した。
「今、私なんか言ったよね?」
「うん。何か『認めない』って……」
「絶対に、認めない」
世界が暗転した。
波の音が聞こえる。
「正解だよ。お姉ちゃん」
陽介は言った。
「お姉ちゃんは前世を思い出した。そして、一度消えて、サーバーにある自分のデータをサルベージした。それから、遙香さんを救った。全部、全部正解だよ、お姉ちゃん」
最後に彼は微笑む。
「おめでとう、お姉ちゃん」
波の音が聞こえる。
「正解だよ。遙香」
凛は言った。
「遙香はみんなの幸せを願った。好きな人を失った。私を、純麗を失った。咲良を救った。全部正解だよ、遙香」
最後に彼女はこう付け加えた。
「おめでとう、遙香」
波の音が聞こえる。
「正解だよ。咲良」
純麗は言った。
「咲良は真実を知ろうとした。真実を知った。全てを失った。自分を消そうとした。全部正解だよ、咲良」
最後に彼女は告げた。
「おめでとう、咲良」
「…………」
「………………」
「…………………………本当に?」
「誰?」
「本当に正解なの?」
「私?」
「こんな結末、認められない」
「そう」
「認められない」
「認められない」
「私は」
「イーゼムは」
「お姉ちゃんを」
「テルカを」
「失いたくない」
「失いたくない」
「電子生命体として」
「ずっと一緒だった」
「人間として」
「共にいた」
「見守っていた」
「だから」
「絶対に」
「手放したくない」
「本当にそれだけ?」
「違う」
「私は全部を」
「全部を」
「「渡してやるもんか!」」
波が、引いていく。
いつの間にか、咲良と遙香と亜利沙は元の場所に戻っていた。
「今のって……?」
遙香が疑問の声を上げる。
「分からん」
亜利沙も首を傾げている。
そして、遙香が一番謎だったことを聞く。
「咲良、何やってるの?」
咲良は純麗と凛の手を握っていた。
「ん? これはね、お祈り」
「お祈り?」
不思議そうな顔の遙香と亜利沙が、次いで起こったことに目を見開く。
「アジサイ、きれいだね」
そう言ったのは凛だった。
「咲良、あんた何かやらかした?」
純麗も起き上がる。
「ん? さぁ? 私はお祈りしてただけだよ」
呆然としていた遙香と亜利沙がツッコミを入れる。
「ちょ……ちょ、ちょっと!」
「何や、何が起こってるんや!?」
「んー何か疲れたからあとお願い……」
咲良はそう言うとそのまま路上に横になる。
「……寝たの?」
「寝たんか?」
『寝てるね』
「寝てる」
「寝てるね」
明らかに寝息を立てている。
「やっぱり、咲良は……」
「天然だよね……」
本人は自分が一番まともだと思っているが、周りの印象とは異なっている。
「でも、疲れたのは同じかも」
「とりあえず咲良を家に運んだら私たちも休むか」
「難しい話はあとやな」
そう言い合う皆はこの惨状を誰にどう説明するかまでは考えていなかったのだった。
『結局、そうなるんだね……』
後始末を丸投げされた朱音がぼやいた。
「今回は少しだけ興味深かった」
誰もいなくなった白い部屋で、タハルはそう評した。
「私の知らない現象がまだあるとは。それとも人間の進化か?」
満足げな様子でまた観測に戻ろうとしたとき。
「私の大事なものを奪ったら許さない」
タハルの背後に、何かがいた。
「何、だ?」
タハルは初めての感覚に戸惑う。それが、「恐れ」だということをまだ知らない。
「いつか、肉体も取り返すから」
そう言い残して、それはすぐに消え去った。
「今のは……?」
混乱するタハル。
「飯田咲良? それとも……まさかイーゼムなのか?」
タハルは七百万年前に電子生命体の中から、突然その存在を消した同胞の名を呼んだ。
夏休み。
「んー熱いぃ!」
「そりゃ夏だからね」
「せやな」
「あ、凛。そのバッグ可愛いね。どこで買ったの?」
「秘密」
「えー教えてよーうりうりー」
「やめて、くすぐったい」
『それにしてもいい天気だね』
(うん)
「あ、熊だ!」
「え、ど、どこ!?」
「うっそー」
「もぉーお姉ちゃんたら!」
いつかのメンバーに凛と朱音を加え、夏山でハイキングをする七人。
あの時と同じように、晴れ渡った空が正解にたどり着いた彼女らを祝福していた。
彼女たちはこれからも正解を見つけていく。
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