スパダリかそれとも悪魔か

まめ太郎

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 飲み会当日。めんどくさそうにする怜雄を急かして、俺は待ち合わせの居酒屋前に向かった。
「優。こっち。」
 西が俺たちを見て、ほっとしたような顔をする。

「本当に御剣君来てくれたんだ。感激ー。」
 かなり短い花柄スカートにピンク色のシフォンブラウスを合わせた女の子が怜雄の腕にそっと手を置く。
 その手の爪は真っ赤に塗られていた。

 怜雄がその手を自分の腕から剥がす。
「どーも。よろしくお願いします。」
 無視しないだけ、いつもより対応が良い。西の先輩に気を使っているのだろう。

「えっと、女の子のメンバーは一人遅れてくるんだよね?先お店はいろっか。」

 どうやら今日の飲み会は女の子四人と西の先輩、西、怜雄、俺というメンバーらしい。女の子が一人だけ後から来るそうで女子メンバーはまだ三人だった。

 西の先輩と言う岩淵という男はラクビーでもやっていたのか、かなりがたいが良く、顔中にひげを生やしていた。
 さっき怜雄の腕に手を置いた女の子をちらちら見ているので、どうやら惚れているというのはあの子のことらしい。
 しかし女の子は怜雄にまとわりついて先輩に見向きもしなかった。

 座敷に通され、女の子が怜雄の隣に座ろうとすると怜雄が言った。
「ごめん。俺人見知りだから、向こうに座ってもらっていい?」
 女の子は一瞬顔を顰めたが、すぐ笑顔を作ると言った。
「了解。じゃあとりあえず男女分かれて座ろうか。」
 女の子が机を挟んで怜雄の正面に座り、他の子もそれに倣う。

 皆の前にお通しと飲み物が置かれ、西が乾杯のコールをし、皆それぞれグラスに口を付けた。
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