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3章 霊竜同盟国バビロニア
73.黄金の首都・バビロン
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自由組合からバビロニアに向かって一ヶ月経った。
馬車が一定のリズムで鳴りながら動き、少し騒がしくなったことで外を見る。
外の様子は一言でいえばいい意味でにぎやか、悪い意味で騒がしいと言えるほど人たちが集まっている。
外の活性さに驚いていると、背後からエルキドゥが出てきていう。
「君が見ているのもすごいけど、首都はさらにすごいよ」
「そうなんだな……」
俺は外を見ながら呟く。アリスとヴィンセントは人気の多さにあ然として、レノンとカインは自分たちがいた国以上のにぎやかさに驚き、アリオンは顔を青ざめながら頭を抱える。
やっぱりアリオンはバビロニアで何かトラウマになりそうな事があったのか?
少しアリオンの様子を心配しながら外を見る。
城門に着くと兵士が馬車の確認をする。カインは兵士に「自由組合から勇者の予言について調査してきた」と伝える。
それを聞いた兵士はそれを聞いて慌てながら扉を開けて、俺達を通す。
城門の中に入ると活気は外よりもさらに大きくなる。
それは街道には様々な露店が置かれており、そこには果実や食べ物、さらに宝飾品や武器に魔法具までも売っている。
凄いな。シンには色々な物が売られていたが、バビロニアはシンよりもさらに選り取りいろんな物を売っている。
それに国民は全員笑みを浮かべながら話し合っている。
「いや~王様もすごいけど、王子様はさらにすごいよなぁ」
「アア、なんでも生まれてすぐに中級くらいの魔法を扱い、そこから魔力量や知恵が上がり、バビロニア王朝随一の文武両道であり、才色兼備だからな~」
「エエ、本当にギルガメッシュ王子に感謝だわ」
俺は国民の話を聞いて感心する。
やっぱり王子って凄そうだけど、ギルガメッシュッテ言う奴はかなり凄いんだな。
ギルガメッシュの凄さに驚くが、少し才能を貰い過ぎじゃないか?
なんというか心がもやもやするっていうか……変な感覚がするっていうか……。
少し変な感じをしていると、バビロニアの城に着く。
俺達は馬車から降りて城を見る。
俺達はバビロニアの城を見て、エルキドゥとアイリスとアリオン以外あ然としてしまう。
その城は自分が知る塔のような城ではなく、台形の砂岩が数個も置かれており、会談の横に置かれている像はどれも純金で出来ており、高さは見上げてもかなり遠く場内に入れるのにかなり時間が掛かりそうだ。
俺は声が引きつりながらエルキドゥに聞く。
「な、なぁ? これ如何やって城内に入るんだ? このままだとかなり遅くなるじゃないか……?」
俺は頬を引きつりながら言う。こんな高さピラミッドしか見た事無いぞ!?
それにしてもいつもどうやってこの階段を上るか分からない。エルキドゥに呑気に笑いながら階段の上り方を教える。
「それはこれを使うんだよ」
エルキドゥはそう言って地面を指す。地面を見てもただの石床で、一体どういうことか分からずにいるとエルキドゥは詠唱する。
『力の根源よ。今一度、物を浮かす法則を起こせ。浮遊! 力の根源よ。今一度、物を加速する法則を起こせ。加速!』
エルキドゥは詠唱し終えると石床が浮かび上がり、一気に城内に向かって進みだす。
オオ、エスカレータ―みたいで便利だな。
少し便利な魔法を駆使しているんだな~と思いながら周りを見る。
アリスとヴィンセントはかなり驚いており、レノンとカインはこの魔法に感心して、アリオンは少しため息をついている。
何で青ざめて居たり、ため息をついたり本当にバビロニアで何が起きたんだ?
そう思っていると、そろそろ城の門に近づくとエルキドゥは詠唱する。
『力の根源よ。今一度、物を減速する法則を起こせ。減速!』
エルキドゥは詠唱し終えると石床が徐々に遅くなり、石床が抜かれている場所に止まって沈殿する。
俺達はそのまま城の門を通り、城の中に入る。
石造りの城なだけあって、不規則な大きさの岩があり、その壁には竜と精霊が交わる柄が刻まれている旗を飾り、黄金の像や鎧が飾られている。
それにしてもお金持ちや偉い人って武器や鎧など飾るなんて、俺としてはあまり分かんないな。
アリオンの屋敷にも像や鎧が飾られていたかな~。
そう思いながらも進んでいくと、玉座の間に着く。
少し原始的で古めだ。
だが王座は獣の皮と骨を使われていて、さらには黄金も使っているからか、とてもひときわ目立っている。
そしてその王座に座っている初老の男は俺達に気付くと踏ん反り返って言う。
「フム、これが予言の勇者か……わしの名は現バビロニア王ルガルバンダ・バビルスだ。勇者よ、頭を上げい!」
別に頭何て垂れてねーよ! なんて行ったら失礼極まりない。
ココはツッコミを抑え、エルキドゥとアイリスを除く皆は膝を床に付く。
そしてカインが王様に質問する。
「勇者の仲間下院でございます。早速ですがアレスが勇者に選ばれた理由を教え下さい」
カインの質問に王様は今までの事をすべて言う。
予言をおこなう数日前に古代に存在した魔物達が出現した。しかしそれぞれ一体しか出て来なかったが、運悪くその魔物を不浄人形が捕食されてしまい、大量に分裂してしまったのだ。
国の上層部はこの事を危惧し、原因を探ったらこの国には形状王のその上、究極の一体の名を持つ邪龍《天命龍》が復活する予兆であった。
国の上層部は最悪な事態を防ぐために髪から与えられた魔法具・洗礼の書物を使って今に至るというわけだ。
俺達がバビロニアに向かう途中で国内では色々な異変が起きていた。
分かりやすく言えば、とんでもない化け物が復活しそうになり、それを解決するために俺達がやって来たというわけだな。
事情を全て知ったが俺は少し疑問があり、王様に手を挙げて質問する。
「あの、気になった事がありますが、俺達を呼ぶように言った王子はどこにいるのですか?」
俺は純粋な疑問を聞いた。だが王様は眉を寄せながらため息を吐く。
あれ? もしかして聞いちゃダメなのか?
そう思っていると王様は渋々答える。
「あのバカ息子は何所か行っている」
「バ、バカ息子!?」
ヴィンセントは王様が言った事に驚きながら叫ぶ。
俺とアリスはどういう事か分からずに固まってしまう。
いきなり自分の息子の事を馬鹿なんて……この爺さんはかなりヤベェ奴なのか?
そう思っているとアリオンが額に手を当てて呟く。
「……ます、……ますわ」
「えっと、アリオン?」
俺はアリオンの様子を心配していると、当の本人は前に出て叫ぶ。
「あの馬鹿王の苦労する気持ちは分かりますわ!」
アリオンは突如大声で、なおかつ親友の前で王子の事をバカと呼んだのだった。
俺達(エルキドゥとアイリス以外)はアリオンが言っている事に理解できずに首を傾げて呟く。
「「「……ハァァ?」」」
「「……エェ?」」
エルキドゥとアイリスを除く俺達は行っている事を理解できずに首を傾げる。しかし王様は話が分かると知るとそこから一気に愚痴大会になった。
「まったく、あのバカ息子は! 最近気まぐれで魔法具を近くの山で試しまくって修繕が大変だと言うのに、バンバンと魔法具やら古代魔法で暴れ追って!」
「わたくしの事を石ころ娘と呼んで『貴様は旦那も出来ず、石ころを弄る事しか出来なくなりそうだな。アハハ!』ですよ! 客人とは言えど無礼すぎますわ!」
「そうだったのか!? うちのバカ息子が申し訳ない!」
「いいえ、悪いの王様じゃありません。悪いのはあの馬鹿王でありますわ!」
王様とアリオンの愚痴大会が始まって一つだけ考えが頭に過ぎる。
ど、どうしてこうなった!?
そう思っているとあとからエルキドゥから聞くと、ギルガメッシュはかなりの自由気ままと不遜な性格が災いして、このような状況になる事があるらしい。
その事を先に行ってくれよ! もし俺がギルガメッシュについて話題を出さなかったらこんな事にならなかったんだぞ!
その後王様は家臣が、アリオンはカインが落ち着かせて(アリオンの方はゲンコツだけど)依頼を頼もうにも遅いため、依頼は明日にしようというわけで城に泊まる事になった。
馬車が一定のリズムで鳴りながら動き、少し騒がしくなったことで外を見る。
外の様子は一言でいえばいい意味でにぎやか、悪い意味で騒がしいと言えるほど人たちが集まっている。
外の活性さに驚いていると、背後からエルキドゥが出てきていう。
「君が見ているのもすごいけど、首都はさらにすごいよ」
「そうなんだな……」
俺は外を見ながら呟く。アリスとヴィンセントは人気の多さにあ然として、レノンとカインは自分たちがいた国以上のにぎやかさに驚き、アリオンは顔を青ざめながら頭を抱える。
やっぱりアリオンはバビロニアで何かトラウマになりそうな事があったのか?
少しアリオンの様子を心配しながら外を見る。
城門に着くと兵士が馬車の確認をする。カインは兵士に「自由組合から勇者の予言について調査してきた」と伝える。
それを聞いた兵士はそれを聞いて慌てながら扉を開けて、俺達を通す。
城門の中に入ると活気は外よりもさらに大きくなる。
それは街道には様々な露店が置かれており、そこには果実や食べ物、さらに宝飾品や武器に魔法具までも売っている。
凄いな。シンには色々な物が売られていたが、バビロニアはシンよりもさらに選り取りいろんな物を売っている。
それに国民は全員笑みを浮かべながら話し合っている。
「いや~王様もすごいけど、王子様はさらにすごいよなぁ」
「アア、なんでも生まれてすぐに中級くらいの魔法を扱い、そこから魔力量や知恵が上がり、バビロニア王朝随一の文武両道であり、才色兼備だからな~」
「エエ、本当にギルガメッシュ王子に感謝だわ」
俺は国民の話を聞いて感心する。
やっぱり王子って凄そうだけど、ギルガメッシュッテ言う奴はかなり凄いんだな。
ギルガメッシュの凄さに驚くが、少し才能を貰い過ぎじゃないか?
なんというか心がもやもやするっていうか……変な感覚がするっていうか……。
少し変な感じをしていると、バビロニアの城に着く。
俺達は馬車から降りて城を見る。
俺達はバビロニアの城を見て、エルキドゥとアイリスとアリオン以外あ然としてしまう。
その城は自分が知る塔のような城ではなく、台形の砂岩が数個も置かれており、会談の横に置かれている像はどれも純金で出来ており、高さは見上げてもかなり遠く場内に入れるのにかなり時間が掛かりそうだ。
俺は声が引きつりながらエルキドゥに聞く。
「な、なぁ? これ如何やって城内に入るんだ? このままだとかなり遅くなるじゃないか……?」
俺は頬を引きつりながら言う。こんな高さピラミッドしか見た事無いぞ!?
それにしてもいつもどうやってこの階段を上るか分からない。エルキドゥに呑気に笑いながら階段の上り方を教える。
「それはこれを使うんだよ」
エルキドゥはそう言って地面を指す。地面を見てもただの石床で、一体どういうことか分からずにいるとエルキドゥは詠唱する。
『力の根源よ。今一度、物を浮かす法則を起こせ。浮遊! 力の根源よ。今一度、物を加速する法則を起こせ。加速!』
エルキドゥは詠唱し終えると石床が浮かび上がり、一気に城内に向かって進みだす。
オオ、エスカレータ―みたいで便利だな。
少し便利な魔法を駆使しているんだな~と思いながら周りを見る。
アリスとヴィンセントはかなり驚いており、レノンとカインはこの魔法に感心して、アリオンは少しため息をついている。
何で青ざめて居たり、ため息をついたり本当にバビロニアで何が起きたんだ?
そう思っていると、そろそろ城の門に近づくとエルキドゥは詠唱する。
『力の根源よ。今一度、物を減速する法則を起こせ。減速!』
エルキドゥは詠唱し終えると石床が徐々に遅くなり、石床が抜かれている場所に止まって沈殿する。
俺達はそのまま城の門を通り、城の中に入る。
石造りの城なだけあって、不規則な大きさの岩があり、その壁には竜と精霊が交わる柄が刻まれている旗を飾り、黄金の像や鎧が飾られている。
それにしてもお金持ちや偉い人って武器や鎧など飾るなんて、俺としてはあまり分かんないな。
アリオンの屋敷にも像や鎧が飾られていたかな~。
そう思いながらも進んでいくと、玉座の間に着く。
少し原始的で古めだ。
だが王座は獣の皮と骨を使われていて、さらには黄金も使っているからか、とてもひときわ目立っている。
そしてその王座に座っている初老の男は俺達に気付くと踏ん反り返って言う。
「フム、これが予言の勇者か……わしの名は現バビロニア王ルガルバンダ・バビルスだ。勇者よ、頭を上げい!」
別に頭何て垂れてねーよ! なんて行ったら失礼極まりない。
ココはツッコミを抑え、エルキドゥとアイリスを除く皆は膝を床に付く。
そしてカインが王様に質問する。
「勇者の仲間下院でございます。早速ですがアレスが勇者に選ばれた理由を教え下さい」
カインの質問に王様は今までの事をすべて言う。
予言をおこなう数日前に古代に存在した魔物達が出現した。しかしそれぞれ一体しか出て来なかったが、運悪くその魔物を不浄人形が捕食されてしまい、大量に分裂してしまったのだ。
国の上層部はこの事を危惧し、原因を探ったらこの国には形状王のその上、究極の一体の名を持つ邪龍《天命龍》が復活する予兆であった。
国の上層部は最悪な事態を防ぐために髪から与えられた魔法具・洗礼の書物を使って今に至るというわけだ。
俺達がバビロニアに向かう途中で国内では色々な異変が起きていた。
分かりやすく言えば、とんでもない化け物が復活しそうになり、それを解決するために俺達がやって来たというわけだな。
事情を全て知ったが俺は少し疑問があり、王様に手を挙げて質問する。
「あの、気になった事がありますが、俺達を呼ぶように言った王子はどこにいるのですか?」
俺は純粋な疑問を聞いた。だが王様は眉を寄せながらため息を吐く。
あれ? もしかして聞いちゃダメなのか?
そう思っていると王様は渋々答える。
「あのバカ息子は何所か行っている」
「バ、バカ息子!?」
ヴィンセントは王様が言った事に驚きながら叫ぶ。
俺とアリスはどういう事か分からずに固まってしまう。
いきなり自分の息子の事を馬鹿なんて……この爺さんはかなりヤベェ奴なのか?
そう思っているとアリオンが額に手を当てて呟く。
「……ます、……ますわ」
「えっと、アリオン?」
俺はアリオンの様子を心配していると、当の本人は前に出て叫ぶ。
「あの馬鹿王の苦労する気持ちは分かりますわ!」
アリオンは突如大声で、なおかつ親友の前で王子の事をバカと呼んだのだった。
俺達(エルキドゥとアイリス以外)はアリオンが言っている事に理解できずに首を傾げて呟く。
「「「……ハァァ?」」」
「「……エェ?」」
エルキドゥとアイリスを除く俺達は行っている事を理解できずに首を傾げる。しかし王様は話が分かると知るとそこから一気に愚痴大会になった。
「まったく、あのバカ息子は! 最近気まぐれで魔法具を近くの山で試しまくって修繕が大変だと言うのに、バンバンと魔法具やら古代魔法で暴れ追って!」
「わたくしの事を石ころ娘と呼んで『貴様は旦那も出来ず、石ころを弄る事しか出来なくなりそうだな。アハハ!』ですよ! 客人とは言えど無礼すぎますわ!」
「そうだったのか!? うちのバカ息子が申し訳ない!」
「いいえ、悪いの王様じゃありません。悪いのはあの馬鹿王でありますわ!」
王様とアリオンの愚痴大会が始まって一つだけ考えが頭に過ぎる。
ど、どうしてこうなった!?
そう思っているとあとからエルキドゥから聞くと、ギルガメッシュはかなりの自由気ままと不遜な性格が災いして、このような状況になる事があるらしい。
その事を先に行ってくれよ! もし俺がギルガメッシュについて話題を出さなかったらこんな事にならなかったんだぞ!
その後王様は家臣が、アリオンはカインが落ち着かせて(アリオンの方はゲンコツだけど)依頼を頼もうにも遅いため、依頼は明日にしようというわけで城に泊まる事になった。
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