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目が覚めたら、後輩と…10
しおりを挟む「おいッ!」
止めるどころか、余計にまずいことになりかけてやしないか?
殴ったことで正気に返るどころか、本気で犯されるのではないかという予感が快斗を焦らせる。
焦りながらも声を上げ、知徳を制止しようとする快斗を無視すると、腕を縛られて抵抗できない体を再び仰臥する。
そして後ろ手に縛った快斗の背中に枕を差し込むと、きゅっと締まった快斗のウエストが眼前にくるように固定してしまう。
無理を強いるやり方はしたくなかったけど、と内心で呟き唾を飲み込んだ知徳は、さっきの失敗を挽回するような手つきで快斗のベルトに手をかけた。
「止めろッ…脱がすな!」
腕は体の下、腰から下は背中が海老反りになっているせいで、ばたつかせることもできない。
(まずい…ヤベェって…!)
普段なら二つ返事で快斗の言うことを聞く男なのに、暴走スイッチが入ってしまっている知徳は耳を貸すこともなく、ベルトの金具を外し、チャックに手をかけている。
このままじゃ確実に剥かれてしまう、抵抗しなければ、と気持ちは焦るのに、開脚させた股の間に正座する知徳の手は止まらず、
「見るなぁ…!」
と、半泣きの声を上げた時にはもう遅く、ボクサーパンツごと脱がされてしまう。
「――…勃ってる…」
知徳と同じとまでは行かないものの、淡い茂みから零れ出た快斗の男根は首を落とすことなく、綺麗なカーブを描いている姿を知徳の前に現した。
「おっ、拝んでんじゃねぇッ!」
初めて見る快斗の全裸姿に感動したのか、両手を合わせてほうっ…とため息をつく知徳の表情が恍惚としていて、恥ずかしくなる。
全身が、熱風で炙られたかのように…ぶわっと燃え上がるような気がした。
(ガン見すんじゃねぇッ)
無理矢理なことをしておきながら、嬉しそうに快斗の下肢を見ていた知徳の眼が、羞恥に震える快斗の全身を舐め回す。
やだやだと言いながらも、軽く勃ち上がっているペニス。
少しあばらが浮き出て見える脇腹、薄い胸板。
その乱れた息をつく胸の上で、ピンと尖っている――桃色の、乳首。
朱に染まる首筋に良く似合う、ツンと尖った顎のラインを辿れば薄く開かれた紅色の唇があり、高い鼻梁に続く鳶色の瞳は、梅雨に濡れた宝石のように…美しく、輝いていた。
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