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気がついたら、上司と…19
しおりを挟む入れたのはいいが、予想以上に快斗の締めつけが強すぎて、抜き差しならぬ状況に陥っていた。
(さすがに…違うか)
女性のものとも違うのだから仕方がないと思う一方、とにかく快斗が動く許可をしてくれない限り…どうにもこうにもできない。
「痛くは、ないのか?」
そう尋ねる斎藤の方が、きついくらい根元を締めつけられているせいで、呻きたくなるほどの痛みがあった。
それでも健気に自分を受け入れ、そしてまたどうにかしようとしてくれた快斗を労るのが先、と、その横顔を窺い見ると、
「…どっちかっていうと…ヘンな、感じがしてて」
と、辛そうな息遣いの合間に、快斗は正直な感情を吐露した。
――体の芯に、無理矢理詰め物をされているような…気持ち悪さ。
その筋に精通した女の子とは道具を使ってまでしたことのある所でも、実際のモノはやっぱり感じ方が…違いすぎた。
(しかも…なんか、脈打ってるし)
体壁に感じる、斎藤の脈動。
体に押し込まれたそれが、生き物であるという証拠を直に感じさせられているような気がした快斗は、震える息を吐いて、どうすればいいのかを考える。
…強引に入れたのだから、斎藤は『したい』と思っているはず。
だから今更、
「抜いてください」
と言う訳には行かないだろう。
(あー…)
痛みはなくなったんだし、いっそこのまま動いて貰った方がいいのか――と考えた、その瞬間。
「痛くないなら、緩められるか?」
と言った斎藤の指先が快斗の濡れたぺニスに絡みつき…ゆっくりと動き出したことに、驚く。
「ゆっくりで、いいから…」
「ッ!」
言葉通り、始めは――ゆっくりと。
だけど徐々に快斗が感じる場所へ指を這わせ刺激する斎藤の指遣いに呼応するように快感が沸き起こってくると、快斗のぺニスは固さを取り戻し始める。
「ンンッ!」
擦り上げられながら鈴口を指先で優しく割り広げられると、たまらなそうにその先端から滑りのある体液を零し、より強い快感を快斗に与えた。
「カイト」
快斗の名前を呼び、そしてそのぺニスを弄る斎藤の動きに気をとられ、頭の芯が再び快感を覚え――痺れてくる。
「ぅ…あ……」
(そろそろだな)
緩い刺激に反応を示し始めた快斗の中が蠢き出すのを見計らい、斎藤は空いた方の手で快斗の腰を掴む。
その上で腰を引き、もう一方の手で快斗の亀首から下を何度も擦り上げると、引いていた腰を揺するような動きをつけながら、再びゆっくりと進めて行く。
痛みと違和感ですっかり萎えてしまっていた快斗のぺニスに固さを取り戻させた時と同じように、始めはゆっくりと動き…なるだけ浅いポイントを擦りながら、やっと緩んだ快斗の中へ滾る怒張を突き入れる。
「んッ…! …ぁ、あぁ…っ…!」
前と後ろ。 両方の性感帯を同時に刺激された快斗の体に、もう違和感や痛みという負の感情は…ない。
(や、ヤバイって…!)
斎藤のカタチに慣れ、ただ締めつけることしかできなかった窄まりも今やその腰遣いに馴染みヒクヒクと収縮を繰り返し、もっと奥へ…と、誘い込むように蠢き出している。
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