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5 お砂糖カップル
メアリーとギルの壮絶な挨拶に、当然ながら周りの人間は2人を除いて皆、毒気を抜かれてしまった。
「ぎ、ギルバート・クラディッシュ!!貴様!何用だ!!」
「やっと婚約者になれた、私の愛しの婚約者をエスコートしにきたのですが何か?」
「はあ!?誰も身体に触れることを許さないほどの潔癖のお前がか!?」
「そうですが何か?」
ガイセルは信じられないモノを見てしまったようにのたうち回り、一方のギルバートはご機嫌そうにメアリーの腰を抱いていた。メアリーは先程の有頂天から打って変わり、居心地悪そうにしていた。
「……あの、ギル様、私のこと嫌いになってしまいましたか?」
「ん?どうしてだい?」
ギルバートはメアリーを甘やかすように艶やかな銀髪をするりと撫でた。
「………ギル様の使える王室の方であらせられる、お馬鹿で救いようのない王太子殿下にご無礼を働いてしまったからです。」
「うん、アリー、ひとまず私は怒ってないから安心して。それどころか、スッキリしているよ。この愚かな王太子と呼ぶには虫唾が走るほどの出来損ないに、もっと罵詈雑言を言ってやって欲しいくらいだよ。」
にっこりしたと闇の含まれた笑みに、メアリーは不安そうに上目遣いで瞳をうるうるとさせた。
「…ほんとう……?」
「あぁ、本当だよ。それにしても、アリーは本当に可愛いな。」
ぽんっとメアリーの顔が分かりやすく赤く染まった。誰でも簡単に分かる、まさに恋する乙女の表情だ。
「……お慕いしております、ギル様。」
「知ってるよ。」
独占欲丸出しのギルバート色のドレスに身を包んだメアリーと、お揃いのデザインのスーツに身を包んでいるギルバートに、人々は生やさしい視線を寄越した。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
明日から完結まで朝6時に予約更新します。
よろしくお願いいたします(๑>◡<๑)
「ぎ、ギルバート・クラディッシュ!!貴様!何用だ!!」
「やっと婚約者になれた、私の愛しの婚約者をエスコートしにきたのですが何か?」
「はあ!?誰も身体に触れることを許さないほどの潔癖のお前がか!?」
「そうですが何か?」
ガイセルは信じられないモノを見てしまったようにのたうち回り、一方のギルバートはご機嫌そうにメアリーの腰を抱いていた。メアリーは先程の有頂天から打って変わり、居心地悪そうにしていた。
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「ん?どうしてだい?」
ギルバートはメアリーを甘やかすように艶やかな銀髪をするりと撫でた。
「………ギル様の使える王室の方であらせられる、お馬鹿で救いようのない王太子殿下にご無礼を働いてしまったからです。」
「うん、アリー、ひとまず私は怒ってないから安心して。それどころか、スッキリしているよ。この愚かな王太子と呼ぶには虫唾が走るほどの出来損ないに、もっと罵詈雑言を言ってやって欲しいくらいだよ。」
にっこりしたと闇の含まれた笑みに、メアリーは不安そうに上目遣いで瞳をうるうるとさせた。
「…ほんとう……?」
「あぁ、本当だよ。それにしても、アリーは本当に可愛いな。」
ぽんっとメアリーの顔が分かりやすく赤く染まった。誰でも簡単に分かる、まさに恋する乙女の表情だ。
「……お慕いしております、ギル様。」
「知ってるよ。」
独占欲丸出しのギルバート色のドレスに身を包んだメアリーと、お揃いのデザインのスーツに身を包んでいるギルバートに、人々は生やさしい視線を寄越した。
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