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8 たかが伯爵家、されど伯爵家
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「では王太子殿下、ではなく、ガイセル殿ですかね?まぁ、どちらでも関係ないですね。これより、貴方の断罪式を始めさせていただきます。」
「わぁーい!!」
「はあ?」
メアリーは場を盛り上げるためか小さく手を叩いて歓声をあげ、ガイセルは怪訝な表情をした。
「まず1つ目の重罪は私の婚約者である、メアリー・コレットに無礼を働いたことです。」
「はんっ、たかが伯爵家の娘だろう?そんなのに無礼を働いて何が悪い。」
ギルバートの笑顔なのに冷たい声という器用な芸当に、ガイセルは悪びれることもなく、自分の非を認めなかった。
「たかが伯爵家、されど伯爵家ですよ?」
「何が言いたい。」
「私は一応高位貴族に分類される隣国の伯爵家出身です。ですから、私にいちゃもんをつけると、国同士の国家問題となるということが言いたいのですわ。」
メアリーはにこにこと屈託なく笑って言った。先程まで面倒だからと国際問題にならないようにする方法を考えていたにも関わらず、ギルバートが断罪を始めたからという小さな理由だけで、国際問題に発展することを一切意識しなくなったあたり、メアリーのギルバート至上主義は末恐ろしい。
(ギル様はおそらく彼の失脚を狙っているわ。ならば、私のお家の力を使わないっていう手は存在していないわね。あぁ、やっとギル様のお役に立つことが出来るわ………!!)
「あぁ、あと貴方方は『コレット商会』をご存知ですか?」
「俺を馬鹿にしているのか!?それくらい知っているに決まっている!!『コレット商会』はこの大陸1を誇る大商会なんだからな!!」
ガイセルの叫び声が、会場内に響き渡るように木霊した。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😭😊
「わぁーい!!」
「はあ?」
メアリーは場を盛り上げるためか小さく手を叩いて歓声をあげ、ガイセルは怪訝な表情をした。
「まず1つ目の重罪は私の婚約者である、メアリー・コレットに無礼を働いたことです。」
「はんっ、たかが伯爵家の娘だろう?そんなのに無礼を働いて何が悪い。」
ギルバートの笑顔なのに冷たい声という器用な芸当に、ガイセルは悪びれることもなく、自分の非を認めなかった。
「たかが伯爵家、されど伯爵家ですよ?」
「何が言いたい。」
「私は一応高位貴族に分類される隣国の伯爵家出身です。ですから、私にいちゃもんをつけると、国同士の国家問題となるということが言いたいのですわ。」
メアリーはにこにこと屈託なく笑って言った。先程まで面倒だからと国際問題にならないようにする方法を考えていたにも関わらず、ギルバートが断罪を始めたからという小さな理由だけで、国際問題に発展することを一切意識しなくなったあたり、メアリーのギルバート至上主義は末恐ろしい。
(ギル様はおそらく彼の失脚を狙っているわ。ならば、私のお家の力を使わないっていう手は存在していないわね。あぁ、やっとギル様のお役に立つことが出来るわ………!!)
「あぁ、あと貴方方は『コレット商会』をご存知ですか?」
「俺を馬鹿にしているのか!?それくらい知っているに決まっている!!『コレット商会』はこの大陸1を誇る大商会なんだからな!!」
ガイセルの叫び声が、会場内に響き渡るように木霊した。
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