12 / 92
12 美形の笑顔
「アリー、私は君がやりたいことだけやってくれたので良いのだよ?」
「そんな訳には参りませんわ。……それに、私はもっと貴方に頼って欲しいのですよ?」
「それは私の台詞だね。」
「「………。」」
メアリーとギルバートの間に困ったような静寂が訪れた。ギルバートはいつもメアリーに自分が格好良く写るように必死なのだが、メアリーはおっちょこちょいなところもある幼馴染のギルバートを、一時は初恋を拗らせまくっていたほどに心から愛しているのだ。
「この話は後にいたしましょうか。」
「そうだね。ゴミ虫をそれ相応のゴミ箱に、精神的に粉々に砕いて処分してからにしよう。」
「「!!」」
陽気な笑い声には似ても似つかぬ会話に、ガイセルとカロリーナは誰を敵に回してしまったかをやっとのことで理解したのか、真っ青な顔で生まれたての小鹿のようにプルプルと盛大に震え始めた。
そして、今日この瞬間愚かな2人は、美形の満面の笑顔の壮絶な恐ろしさを、身を以て知ることとなった。
「では、2つ目の罪を読み上げますねー。」
ギルバートはどこか間延びした口調で、目だけが笑っていない笑みを怯え切ったガイセルに向けながら、断罪の続行を宣言した。
どこからか、カチカチとした歯の噛み合っていない不愉快な音が聞こえたが、メアリーもギルバートも一切気には止めなかった。
「2つ目の重罪は、私の愛しの婚約者であるメアリーとキャサリン王子妃いえ、キャサリン王太子妃のことを髪と瞳の色だけで間違えたことです。」
「……きゃ、キャサリンが何故王太子妃なのだ。」
怯えながらも、ガイセルは自分の薄っぺらい矜持にかけてギルバートに質問した。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「そんな訳には参りませんわ。……それに、私はもっと貴方に頼って欲しいのですよ?」
「それは私の台詞だね。」
「「………。」」
メアリーとギルバートの間に困ったような静寂が訪れた。ギルバートはいつもメアリーに自分が格好良く写るように必死なのだが、メアリーはおっちょこちょいなところもある幼馴染のギルバートを、一時は初恋を拗らせまくっていたほどに心から愛しているのだ。
「この話は後にいたしましょうか。」
「そうだね。ゴミ虫をそれ相応のゴミ箱に、精神的に粉々に砕いて処分してからにしよう。」
「「!!」」
陽気な笑い声には似ても似つかぬ会話に、ガイセルとカロリーナは誰を敵に回してしまったかをやっとのことで理解したのか、真っ青な顔で生まれたての小鹿のようにプルプルと盛大に震え始めた。
そして、今日この瞬間愚かな2人は、美形の満面の笑顔の壮絶な恐ろしさを、身を以て知ることとなった。
「では、2つ目の罪を読み上げますねー。」
ギルバートはどこか間延びした口調で、目だけが笑っていない笑みを怯え切ったガイセルに向けながら、断罪の続行を宣言した。
どこからか、カチカチとした歯の噛み合っていない不愉快な音が聞こえたが、メアリーもギルバートも一切気には止めなかった。
「2つ目の重罪は、私の愛しの婚約者であるメアリーとキャサリン王子妃いえ、キャサリン王太子妃のことを髪と瞳の色だけで間違えたことです。」
「……きゃ、キャサリンが何故王太子妃なのだ。」
怯えながらも、ガイセルは自分の薄っぺらい矜持にかけてギルバートに質問した。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
あなたにおすすめの小説
五度目の人生でも「君を愛することはない」と言われたので、私も愛を捨てました
たると
恋愛
「ルチア、私は君を愛することはない。この婚約は単なる義務だ」
冷徹な公爵、アルベルトの声が夜会会場の片隅で響く。
これで、五度目だ。
私は深く、そして軽やかに一礼した。
「承知いたしました。では、今後はそのように」
これまでは泣いて縋り、彼を振り向かせようと必死に尽くしてきた。
だが、死に戻りを五回も繰り返せば、流石に飽きる。
私は彼を愛することを、きっぱりと辞めた。
婚約破棄? ありがとうございます。やっと本当の人生が始まります
たくわん
恋愛
婚約破棄された令嬢がすべきことといえば、泣くか、喚くか、復讐を誓うか——らしい。
リーナ・フォスター公爵令嬢がしたことは、荷造りだった。
「冷たくて人を愛せない」と王太子に切り捨てられた夜、リーナは一度も振り返らずに王城を出た。向かった先は辺境の荒れ地。目的は薬草の栽培と薬品事業の立ち上げ。前世の記憶から温めてきた、誰にも言えなかった計画の実行だ。
リーナはそこで不器用だが誠実な騎士ヴァルターと出会う。一方、残された王太子とその新しい婚約者は、少しずつ、静かに、取り返しのつかない方向へと歩んでいたーー。
【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです
との
恋愛
結婚して12年目のシエナは白い結婚継続中。
白い結婚を理由に離婚したら、全てを失うシエナは漸く離婚に向けて動けるチャンスを見つけ・・
沈黙を続けていたルカが、
「新しく商会を作って、その先は?」
ーーーーーー
題名 少し改変しました
婚約破棄されたので、隠していた力を解放します
ミィタソ
恋愛
「――よって、私は君との婚約を破棄する」
豪華なシャンデリアが輝く舞踏会の会場。その中心で、王太子アレクシスが高らかに宣言した。
周囲の貴族たちは一斉にどよめき、私の顔を覗き込んでくる。興味津々な顔、驚きを隠せない顔、そして――あからさまに嘲笑する顔。
私は、この状況をただ静かに見つめていた。
「……そうですか」
あまりにも予想通りすぎて、拍子抜けするくらいだ。
婚約破棄、大いに結構。
慰謝料でも請求してやりますか。
私には隠された力がある。
これからは自由に生きるとしよう。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
【第一章完結】相手を間違えたと言われても困りますわ。返品・交換不可とさせて頂きます
との
恋愛
「結婚おめでとう」 婚約者と義妹に、笑顔で手を振るリディア。
(さて、さっさと逃げ出すわよ)
公爵夫人になりたかったらしい義妹が、代わりに結婚してくれたのはリディアにとっては嬉しい誤算だった。
リディアは自分が立ち上げた商会ごと逃げ出し、新しい商売を立ち上げようと張り切ります。
どこへ行っても何かしらやらかしてしまうリディアのお陰で、秘書のセオ達と侍女のマーサはハラハラしまくり。
結婚を申し込まれても・・
「困った事になったわね。在地剰余の話、しにくくなっちゃった」
「「はあ? そこ?」」
ーーーーーー
設定かなりゆるゆる?
第一章完結
妹が私の全てを奪いました。婚約者も家族も。でも、隣国の国王陛下が私を選んでくれました
放浪人
恋愛
侯爵令嬢イリスは美しく社交的な妹セレーナに全てを奪われて育った。
両親の愛情、社交界の評判、そして幼馴染であり婚約者だった公爵令息フレデリックまで。
妹の画策により婚約を破棄され絶望するイリスだが傷ついた心を抱えながらも自分を慕ってくれる使用人たちのために強く生きることを決意する。
そんな彼女の元に隣国の若き国王が訪れる。
彼はイリスの飾らない人柄と虐げられても折れない心に惹かれていく。
一方イリスを捨て妹を選んだフレデリックと全てを手に入れたと思った妹は国王に選ばれたイリスを見て初めて自らの過ちを後悔するがもう遅い。
これは妹と元婚約者への「ざまぁ」と新たな場所で真実の愛を見つける物語。
姉が私の聖魔法を借りパクしていたので、そろそろ返してもらいます
こじまき
恋愛
【全3話】
双子の姉ルミナに聖魔法を「借りパク」され、無能の妹として小さな部屋に閉じ込められて生きてきたノクシア。
誰にも信じてもらえず、自分で自分を疑ってすらいた彼女だったが、傷ついた一羽のカラスを救ったことから運命が変わる。
奪われた力も、人生も、そろそろ返してもらおうか――逆転ざまぁ短編。
※小説家になろうにも投稿します。