【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫

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33 顔だけは………

「だ、そうよ、馬鹿クソゴミ屑虫野郎。あなたの魅力はその王太子っていうあなたには全くもって見合わない高ーい地位とそれによって手に入るお金だけだってよ。」
「…………。」

 メアリーがにっこりと笑って言った嫌味たっぷりな言葉に、ガイセルは絶句した。今までモテていたのは自分の魅力によるものだと思い込んでいた彼からすれば、自分には地位と財しか魅力がないと言われれば当然の反応だろう。

「う~ん、顔もまあまあ良いんじゃない?」
「そう?整ってはいると思うけれど、私には全くもっていいようには見えないのだけれど。」
「あはは、それはあなたが婚約者様にゾッコンだからでしょう?」
「当たり前じゃない、この世で最もかっこいい男性はギルだもの。」

 メアリーの口から当たり前のように紡がれる惚気にカロリーナは苦笑し、ギルバートは顔を耳まで赤く染めた。

「そうよ!私、ずっとギルに悪い虫がつかないか心配で心配で仕方がなかったのだけれど、あなたから見てギルは虫に媚びられていなかったかしら?」
「クラディッシュ小公爵様は人気は高いけれど、それはあくまで鑑賞対象としてだったわよ。さっきの凄まじい危険な笑顔は今日が初めてだったからね。」

 メアリーはふむふむと頷いて先程のギルバートの輝かんばかりの最高の笑顔を思い出して頬を赤く緩めた。

「あなたがギルに手を出そうとしたあの笑顔ね。」
「えぇ。まぁ、虫についてだけれど、さっきので鑑賞対象から恋する相手に変わったご令嬢は多いと思うわよ?」
「潰すわ。」
「うん、可哀想だからやめてあげようね。恋するのは自由なはずだから。」
「うぐっ、」

 メアリーは両思いになる前の自分の恋する乙女時代を思い出し、私のギルに恋するのを許すのは今回だけよ、と呟いた。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

新作を始めました!
題名は『男前な男装皇女は小動物な悪役令息をお望みです』です!
紹介文は

「ミシェル・ライバード、あなたとの婚約を破棄いたしますわ!!
 わたくし、あなたみたいな自分より身長が低くてヒョロガリな男は好みじゃないの。ガイセルみたいなわたくしよりも身長が高くてがっしりしていて、守ってくれるような男が好みなの。」

 キラキラと太陽のように輝く鮮やかなコテで綺麗に巻かれた腰まである金髪と、真っ赤なドレスを着たアリスティア・ルクセンブルクの唐突な発言に対し、双子の妹たるセレスティア・ルクセンブルクは青をメインとした軍服を翻し、月の輝きのような神秘的な輝きを持つ真っ直ぐな腰まである銀髪をポニーテールを揺らして言った。

「アリス、君が要らないというのならば、ライバード公爵子息はわたしがもらっても構わないだろうか」

~これは、恋愛経験0にして男前な男装皇女と、これまた恋愛経験0の男装皇女の双子姉に婚約破棄された小動物な悪役令息による、焦ったくて拙い恋と、過激なざまぁである!!~

です。
ぜひ読んでみてください!!

もう1個新作です!

題名は『私の刺繍が必要?無能は要らないって追い出したのは貴方達でしょう?』です!!

紹介文は

『無能はいらない』

魔力を持っていないという理由で婚約破棄されて従姉妹に婚約者を取られたアイーシャは、実は特別な力を持っていた!?

大好きな刺繍でわたしを愛してくれる国と国民を守ります。
無能はいらないのでしょう?わたしを捨てた貴方達を救う義理はわたしにはございません!!

です。

こちらも読んでいただけると嬉しいです!!


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