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番外編
未来の王太子妃の恋 3
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▫︎◇▫︎
始めてのアホでクズでお馬鹿な婚約者との最低最悪な邂逅を果たした3日後、キャサリンは王太子妃教育のために登城していた。
「もっと腰は低く!そう、そんな感じですわ。ですが、まだまだですわね。公爵家の娘でも、この程度の教育しか受けていないなんて、わたくしたちの子供世代が不安ですわ。」
「………精進いたしますわ。」
ピンヒールに重たいコルセットドレス、複雑なシニヨンにするために引っ張られた髪。どれをとっても痛い。キャサリンは微笑みを浮かべて、かれこれ4時間激痛に耐えていた。というか、初回からこんなハードなレッスンというのは非常識ではないだろうか。キャサリンは王妃に対する溜め息を必死なって隠していた。
本来の教育係たる子爵夫人にキャサリンが視線を向けると、彼女はあからさまに視線から逃れた。どうやらこの教育は普通ではないし、どちらかといえば、やっぱり非常識らしい。
ーーーパチリっ
扇子を閉じた音に、キャサリンは一層美しい微笑みを浮かべて王妃にカーテシーをした。
「お忙しい王妃殿下に(手酷い)ご指導をいただけたこと、至極光栄にございました。」
「えぇえぇ、精々その感謝を忘れないことね。」
(えぇ、この恨み、決して忘れませんわ。いつか100倍にしてお返しいたしますわね。)
キャサリンの言葉を真の意味で理解していない王妃は、いやらしい笑みを浮かべてキャサリンを馬鹿にするような流し目をご丁寧にプレゼントしてから公務に帰っていった。
あの王妃のことだ。まともな公務なんかしていないだろう。キャサリンは心の中で思いっきりあっかんべーをした。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
始めてのアホでクズでお馬鹿な婚約者との最低最悪な邂逅を果たした3日後、キャサリンは王太子妃教育のために登城していた。
「もっと腰は低く!そう、そんな感じですわ。ですが、まだまだですわね。公爵家の娘でも、この程度の教育しか受けていないなんて、わたくしたちの子供世代が不安ですわ。」
「………精進いたしますわ。」
ピンヒールに重たいコルセットドレス、複雑なシニヨンにするために引っ張られた髪。どれをとっても痛い。キャサリンは微笑みを浮かべて、かれこれ4時間激痛に耐えていた。というか、初回からこんなハードなレッスンというのは非常識ではないだろうか。キャサリンは王妃に対する溜め息を必死なって隠していた。
本来の教育係たる子爵夫人にキャサリンが視線を向けると、彼女はあからさまに視線から逃れた。どうやらこの教育は普通ではないし、どちらかといえば、やっぱり非常識らしい。
ーーーパチリっ
扇子を閉じた音に、キャサリンは一層美しい微笑みを浮かべて王妃にカーテシーをした。
「お忙しい王妃殿下に(手酷い)ご指導をいただけたこと、至極光栄にございました。」
「えぇえぇ、精々その感謝を忘れないことね。」
(えぇ、この恨み、決して忘れませんわ。いつか100倍にしてお返しいたしますわね。)
キャサリンの言葉を真の意味で理解していない王妃は、いやらしい笑みを浮かべてキャサリンを馬鹿にするような流し目をご丁寧にプレゼントしてから公務に帰っていった。
あの王妃のことだ。まともな公務なんかしていないだろう。キャサリンは心の中で思いっきりあっかんべーをした。
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