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番外編
できる乳母と策士な王妃 4
キャサリンは1つ1つ丁寧に説明した。そして、俯いて考えるカロリーナのことを息を止めて見守った。
「………カイルは確かに、頭もいいですし、運動神経もそこそこ良くて、旦那そっくりのイケメンで、人当たりもいいです。」
未だにレイナードの背中をバシバシと叩いている栗毛に空色の瞳を持った、ラウルにそっくりの愛息子、カイルを一瞥したカロリーナは、すっとキャサリンに視線を向けた。
「ですが、従者は荷が重いかと。従者というのは、基本侯爵家の人間がやるものでは?」
「いいえ、伯爵家くらいの人間が普通よ。確かに、侯爵家の人間がやることもあるけれど、それは大体三男以降の子だけ。レイの従者も、落ちこぼれ侯爵家の次男。」
「………………。」
カロリーナは『はあぁー、』と、わざとらしく大きな溜め息をこぼした。おそらく、キャサリンに聞かせるためのものだろう。分かりやすすぎる。
「分かりました。そのように教育いたします。」
「えぇ、お願いね。従者は確かに大変なお仕事。完璧な礼儀作法に、鉄壁の強さを誇る護身術、そして、王をも上回る知識を要求される。見た目も必要だし、家柄もそこそこ出ないと駄目。カイルはバッシングを喰らってしまうかもしれない。でも、私は彼以外にルイーズに相応しい人物を知らないのよ。」
艶っぽい吐息をこぼしたキャサリンに、カロリーナは微笑んだ。確かに愛息子は従者に相応しい逸材なのかもしれない、と。愛息子を褒められて上機嫌なカロリーナは、お茶を美しく注いで、一礼した。
「奥様に帰還を願ってきます。」
「えぇ、お願いね。」
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「………カイルは確かに、頭もいいですし、運動神経もそこそこ良くて、旦那そっくりのイケメンで、人当たりもいいです。」
未だにレイナードの背中をバシバシと叩いている栗毛に空色の瞳を持った、ラウルにそっくりの愛息子、カイルを一瞥したカロリーナは、すっとキャサリンに視線を向けた。
「ですが、従者は荷が重いかと。従者というのは、基本侯爵家の人間がやるものでは?」
「いいえ、伯爵家くらいの人間が普通よ。確かに、侯爵家の人間がやることもあるけれど、それは大体三男以降の子だけ。レイの従者も、落ちこぼれ侯爵家の次男。」
「………………。」
カロリーナは『はあぁー、』と、わざとらしく大きな溜め息をこぼした。おそらく、キャサリンに聞かせるためのものだろう。分かりやすすぎる。
「分かりました。そのように教育いたします。」
「えぇ、お願いね。従者は確かに大変なお仕事。完璧な礼儀作法に、鉄壁の強さを誇る護身術、そして、王をも上回る知識を要求される。見た目も必要だし、家柄もそこそこ出ないと駄目。カイルはバッシングを喰らってしまうかもしれない。でも、私は彼以外にルイーズに相応しい人物を知らないのよ。」
艶っぽい吐息をこぼしたキャサリンに、カロリーナは微笑んだ。確かに愛息子は従者に相応しい逸材なのかもしれない、と。愛息子を褒められて上機嫌なカロリーナは、お茶を美しく注いで、一礼した。
「奥様に帰還を願ってきます。」
「えぇ、お願いね。」
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