もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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逃げましょう

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「はぁー。……、ケイ、今度こそ本当に解呪を致しますから、メイソンを連れて静かにしていてくださいね?」

私は思考を放棄して解呪という名の戦略的撤退を図りました。
はい、諦めました。
諦めまることの何が悪いのですか?悪いと思うのならば、はっきりとした理由を述べてくださいね?ちゃーんと私が理解できるように。

「しゃる、こいちゅおもい……。」

思考の渦の中でいじわるな考えを浮かべていた私にケイがメイソンを必死に引きずりながら話し掛けてきました。涙目で必死なケイも可愛いですね~。

「しゃーるー!!」

あらあら、そろそろお手伝いした方が良さそうですね。
私はひょいっとメイソンに向けて重力軽減魔法を付与しました。これで幾分軽くなるでしょう。

「ありがちょう!!」

ふわっとメイソンが軽くなった事に驚きながらも、ケイは私に満面の笑みを浮かべてお礼を言いました。
よっぽど重たかったのですね……。

「ねぇしゃる、これかりゃ“かいじゅ”にゃのにまほーちゅかってよかっちゃの?」

「……。良くは…ありま、せん、ね。」

私は自分の失態にやっと気が付いてしどろもどろになってケイから視線を外して答えました。
この呪い、感情の制御がうまくできなくなる効果を含んでいるようです。先程からもう言っていることと表情の制御がグダグダですからね……。こんな風になったのは物心ついてから人生初めてな気がします。

「はぁー、ひとまず解呪については挑戦だけでもしてみます。……する価値くらいはあるでしょうから。
 えっと、ケイはとりあえずメイソンに苦っいお茶でも飲ませて正気づけせておいてください。」

「わかっちゃ!!」

ケイは“はい!”っと元気に手を上げながら楽しげにお返事しました。

……アルノルトお兄様を治す為にもできることからコツコツ頑張らなくちゃですね。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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