仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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8 誕生日パーティー

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 今思えば、前世で双子が飢え死にしなかったのはたくさんの施しが合ったからだろう。

「ほどこしって、」
「うん」
「辛かったけれど、いま思えばすっごくたすかってたよね」
「そうだね。いまはそれすらない」

 森の中をぽてぽてと年齢にそぐわぬ小さな双子が、歩き続ける。キラキラ輝くお星さまがよく見える空を見上げて、双子はゆっくりと立ち止まった。目の前には、前世の思い出の木と同じくらいに大きい青々と草の茂った木がある。

「近くでフルーツを集めてしゅーごうしよう」
「ん、わかった」

 ここ数年で、双子はこの世界にある食べて良い物と食べてはいけない物を見分けられるようになっていた。前世のがむしゃらに生きていた頃の記憶があるお陰で、たった5歳で双子はサバイバルに似た生活を送ることを可能にしていたのだ。アキレスは木の根元に置いていた籠いっぱいにフルーツを集めた後に、近くの泉まで前にちょっと拝借したジャムの瓶に水を汲みに行った。

「アキレス、今日はほーさくだよ」
「そっか。誕生日パーティーがひらけそーだ」
「そうだね」

 双子は滑車の原理を使うために籠に紐を結びつけ、それからするするとアイリスが大樹に登った。紐を使ってアキレスがえいっと籠を引っ張り上げて適当な石に紐を結んで、そして木の上に登れば、木の上で双子だけのささやかな誕生日パーティーの会場の完成だ。

「ハッピーバースデー、アキレス」
「ハッピーバースデー、アイリス」

 ーーーカツンっ

 ジャムの瓶をかちあわせて、双子はなんの変哲もない泉の水をごくごく飲んだ。

「アイリスはどれから食べたい?」
「うーん、いちごっぽいの」

 アイリスが指差した先には真っ赤に熟れた三角形の実があった。他にはオレンジ色の丸い果物や、真っ赤な丸っぽい感じの楕円の実がある。

「おいしそうだね」
「うん!」
「アイリス、いちご好きだったもんね」
「うん、アキレスもね」

 薄汚れた服の裾で少しだけ果実を拭いた双子は、同じ仕草でカプリと苺らしきものに齧りついた。5歳児の口では入りきらないために、双子は3口に分けてもぐもぐと満面の笑みで苺らしきものを咀嚼する。

「次はどうす、」

 アキレスが幸せそうな笑みでアイリスに話しかけようとすると、唐突に双子の間に影ができた。

「こんにちは、いや、こんばんはかな?」
「「!!」」

 双子が警戒心いっぱいに声の方を振り返ると、そこには綺麗なお洋服を着たとても少年が立っていた。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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