仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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14 空のお部屋

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「それで?王女殿下と王子殿下のお部屋はどこなんだ?」
「………………」

 ーーーがんっ!

 壁を殴った音に、アキレスはビクッと身体を揺らしながらも音に集中した。自分を信用して眠っているアイリスのためにも、アキレスは1言たりとも聞き逃してはいけないのだ。

「どこだと聞いている」
「そ、そこです」
「………ここか?」
「は、はい」

 確か、カリーナという名前のメイドがビクビクしながら答えている。最も身分が低いということで、あの女と他の2人のメイドにこき使われていたメイドだ。そしてストレス発散の吐け口として陰湿なやり方で双子を苦しめた張本人でもある。昨日の夜の用意されたカビたものや腐ったものたちがいい例だ。

 ーーーコンコンコン

「王子殿下、王女殿下。近衛騎士団騎士団長のディルク・グートハイル・ヴィクトリアと申します。入ってもよろしいでしょうか」

 有無を言わさない声への返事は当然ながらない。アキレスは身を固くしてぎゅうっとアイリスの身体を抱きしめてできうる限り気配を消した。見つかったら一貫の終わりのように感じたからだ。

 ーーーコンコンコン

「両殿下!!」
「………あの、返事はないと思います。ブルックリンさまより、このお部屋にはノックをせずに入るように申し付け、ひえっ!!」

 ぞくぞくっと背中に悪寒が走った。おそらく外の男が殺気を出したのだろう。前世で剣道部に所属していたアキレスには、相手との力差が嫌というほどに伝わってきた。ただでさえ身体が小さくて力がないことによって弱体化しているのにも関わらず、これだけ殺気での差があったらどうにもならないだろう。もしものことがあったら、不意をついて逃げようと思っていたが、これではほとんど不可能に近い。ましてや、アイリスは今現在体調不良だ。動くことすらままならない。

「両殿下!失礼させていただきますね」

 ーーーガチャリ

「っ!」

 ディルクと名乗った騎士団長の息を呑む気配がする。
 アキレスは、微動だすらしないように、けれどすぐに動けるように体勢を整えて、不気味な絵のしたにある隠し空間の中でじっと男の気配を探った。

「………誰もいないぞ」
「え………?」
「だから誰もいないと言っているっ!!」

 ディルクの怒鳴り声に、人々の激しい動揺と、絶叫のような恐怖が場を支配し始めた。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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