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58 もう1人の皇女は女王様
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「ぐはっ、ごほっ、ごほっ、」
「うわ!汚い!!」
物凄い勢いで咳をしながら目覚めたグランハイム公爵に、ミシェルは眉を顰めた。それもこれも、クソ不味い気付け薬を用意したミシェルのせいなのだが、本人は全く気が付かなかった。
「咳を止めろ。ミシェルが汚れる」
「うぇー、」
そしてセレスティアの一喝に、グランハイム公爵は吐いた。食べたものを全部吐き出した。ツーンとした特有の香りに、セレスティアもミシェルもアリスティアも、この会場の皆が分かりやすく眉を顰めた。
「メイド!!わたくしのドレスに匂い移りする前に片付けなさい!!」
『は、はい!!』
行動に移すのが最も早く的確だったのは、戦場でこういう場面に何度も出くわしているセレスティアではなく、この城で女王然と過ごしていたアリスティアだった。
一喝する声も、人が動きたくなるような服従させられるよく通る声だった。
「なぁミシェル、わたしは今更ながらアリスが皇位に就くべきだったのではないかと思っているのだが………」
「………悪いけど同感。女王様が似合いすぎてる」
2人のこしょこしょ話しは、幸いメイドに命令を下しているアリスティアの耳に届くことはなかった。
「ほら、そこも汚れているわ。仕事くらいちゃんとなさい!!」
「ひぃっ!!ご、ごめんなさい!!」
「謝罪ではなく、行動で示しなさい!!」
「は、はい!!」
指示は的確で、間違いもしっかりと指摘する。
「なぁ、やっぱりアリスが皇帝になるべきじゃないか?」
「………そうだね………」
2人は大きな溜め息をこれみよがしに吐き出した。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「うわ!汚い!!」
物凄い勢いで咳をしながら目覚めたグランハイム公爵に、ミシェルは眉を顰めた。それもこれも、クソ不味い気付け薬を用意したミシェルのせいなのだが、本人は全く気が付かなかった。
「咳を止めろ。ミシェルが汚れる」
「うぇー、」
そしてセレスティアの一喝に、グランハイム公爵は吐いた。食べたものを全部吐き出した。ツーンとした特有の香りに、セレスティアもミシェルもアリスティアも、この会場の皆が分かりやすく眉を顰めた。
「メイド!!わたくしのドレスに匂い移りする前に片付けなさい!!」
『は、はい!!』
行動に移すのが最も早く的確だったのは、戦場でこういう場面に何度も出くわしているセレスティアではなく、この城で女王然と過ごしていたアリスティアだった。
一喝する声も、人が動きたくなるような服従させられるよく通る声だった。
「なぁミシェル、わたしは今更ながらアリスが皇位に就くべきだったのではないかと思っているのだが………」
「………悪いけど同感。女王様が似合いすぎてる」
2人のこしょこしょ話しは、幸いメイドに命令を下しているアリスティアの耳に届くことはなかった。
「ほら、そこも汚れているわ。仕事くらいちゃんとなさい!!」
「ひぃっ!!ご、ごめんなさい!!」
「謝罪ではなく、行動で示しなさい!!」
「は、はい!!」
指示は的確で、間違いもしっかりと指摘する。
「なぁ、やっぱりアリスが皇帝になるべきじゃないか?」
「………そうだね………」
2人は大きな溜め息をこれみよがしに吐き出した。
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