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4 マリンソフィアのお店
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またもや御者の手を借りずに馬車から飛び降りたマリンソフィアは、御者に金貨を1枚投げ渡すと、勝手知ったる我が物顔で下町の中でも特別治安の良い、貴族御用達店の並ぶ街を闊歩し始めた。
「じゃあねー、わたくしの行き先は絶対にお父さまに言っちゃダメよー」
マリンソフィアはひらひらと手を振って、去りゆく御者に叫んだ。そして、貴族御用達店の並ぶ下町の商店街の中でも特別大きく、そして豪華絢爛な外装をしたお店、『青薔薇服飾店』の裏口に回って足を踏み入れた。
ーーーガチャっ、
「ただいまー!!」
マリンソフィアは我が家に帰ったかのような気軽さで、ふわふわと店の中に入っていく。
「て、店長!?なぜこんな夜更けに!?というか、その格好は!?髪は!?」
「ふふふっ、聞いて聞いて!!わたくし、勘当されたの!!これでお針子さんのお仕事に集中できるわ!!」
「えぇ!?勘当!?え、………えぇ!?」
なにをそんなに驚いているのだと言わんばかりの表情をしたマリンソフィアは、くるくると舞い踊った。
「ふふふっ、これで1日中ずーっとお洋服やドレスを縫い続けられるわ。わたくし、とーっても幸せ!!」
「………店長」
今、王都1売れている大人気服飾店、『青薔薇服飾店』はマリンソフィアの経営するお店だ。マリンソフィアが5歳の頃、つまり11年前に離婚間際の母親がマリンソフィアの趣味を知っていて送った最後のプレゼントであり、マリンソフィアの持つ唯一の母親との接点だ。
ここ11年でここまで大きくなったこのお店は、開店当初からずば抜けたマリンソフィアの手芸の腕前もあり、予約数がとても多い大人気店だ。最近では結構古いお店であるとまで言われるようになった。誰もこのお店の店長がたったの16歳の小娘だとは思ってもみていないだろう。知ったら即倒そうな奥方さまを、社交界では結構見かけて知っている。
「じゃあ、わたくしはこれからこのお店に住むから、そのつもりでよろしくね。クラリッサ」
「はあー、分かりましたわ。ごゆっくりおやすみくださいませ」
「おやすみー」
マリンソフィアは呆れたような店員クラリッサを置いて、今まではお昼寝以外に使ったことのなかった最上階の自室へとるんるんとした足取りで向かった。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
明日から新作
『仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪』
を始めます。
是非読んでみてください!!
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