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39 マリンソフィアの嫌がらせ
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マリンソフィアはくつくつと笑って、連絡用の1階へと繋がっている小箱へとメモ用紙を投げ入れた。これで『店長の言うこと、することは絶対である』というお店の方針に従って、王家とグランハイム侯爵家は『青薔薇服飾店』でお買い物できなくなるはずだ。
「ふふふっ、わたくし、嫌がらせの才能があるのかもしれないわね」
『青薔薇服飾店』の本店はオーダーメイドを唯一行っていることもあって、一見さんをお断りしている。よって、『青薔薇服飾店』の店長たるマリンソフィアが全てのお客さまを選ぶことができるのだ。支店は既製服のみを取り扱う場合が多いが、貴族が着ることのできるレベルを売っているお店については、本店と同じ形式を取り、一見さんお断りにしている。
よって、『青薔薇服飾店』で買い物できるというのは、貴族やお金持ちの商人にとって一種のステータスとなっているのだ。それをマリンソフィアは王族とグランハイム侯爵家から取り上げると言っているのだから、結構大事になること間違いなしだろう。
そして、マリンソフィアは気に入らないお客さまに無理矢理服を作らされる際には、どこかに着ている本人は気づかないような大きな『欠点』を作ることにしている。
『青薔薇服飾店』のお洋服は見たらすぐに、『青薔薇服飾店』のお洋服だと分かることが『青薔薇服飾店』の売りなところもあり、お客さまは決して店長のご機嫌を損ねる行為はしない。だって、店長のご機嫌を損ねてしまえば、社交界の笑い者になってしまうのだから。
「ふふふっ、王妃も愛人さまも、わたくしに嫌がらせをしてくださった、たーくさんの意地の悪いご婦人たちやご令嬢たちも、いっぱいいっぱい恥をかいて苦しめばいいわ。そうね、次は嫌がらせをしてくださったご婦人たちに焦点を当てようかしら。ふふふっ、楽しみで仕方がないわ。あぁ、あと、助けてくれたご婦人たちにはいっぱいお礼をしなくちゃね。素敵なドレスを仕立てましょう」
マリンソフィアの楽しげな声に、『そろそろ休憩をしてください』と声をかけに来たクラリッサが固まってしまったのは言うまでもない。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「ふふふっ、わたくし、嫌がらせの才能があるのかもしれないわね」
『青薔薇服飾店』の本店はオーダーメイドを唯一行っていることもあって、一見さんをお断りしている。よって、『青薔薇服飾店』の店長たるマリンソフィアが全てのお客さまを選ぶことができるのだ。支店は既製服のみを取り扱う場合が多いが、貴族が着ることのできるレベルを売っているお店については、本店と同じ形式を取り、一見さんお断りにしている。
よって、『青薔薇服飾店』で買い物できるというのは、貴族やお金持ちの商人にとって一種のステータスとなっているのだ。それをマリンソフィアは王族とグランハイム侯爵家から取り上げると言っているのだから、結構大事になること間違いなしだろう。
そして、マリンソフィアは気に入らないお客さまに無理矢理服を作らされる際には、どこかに着ている本人は気づかないような大きな『欠点』を作ることにしている。
『青薔薇服飾店』のお洋服は見たらすぐに、『青薔薇服飾店』のお洋服だと分かることが『青薔薇服飾店』の売りなところもあり、お客さまは決して店長のご機嫌を損ねる行為はしない。だって、店長のご機嫌を損ねてしまえば、社交界の笑い者になってしまうのだから。
「ふふふっ、王妃も愛人さまも、わたくしに嫌がらせをしてくださった、たーくさんの意地の悪いご婦人たちやご令嬢たちも、いっぱいいっぱい恥をかいて苦しめばいいわ。そうね、次は嫌がらせをしてくださったご婦人たちに焦点を当てようかしら。ふふふっ、楽しみで仕方がないわ。あぁ、あと、助けてくれたご婦人たちにはいっぱいお礼をしなくちゃね。素敵なドレスを仕立てましょう」
マリンソフィアの楽しげな声に、『そろそろ休憩をしてください』と声をかけに来たクラリッサが固まってしまったのは言うまでもない。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
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