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95 不毛な争い
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「………なら、さっさと北の塔に第2王子、極北の地に第1王子、そして北の修道院に王妃を突っ込め」
「はひぃー、」
情けのない国王の頷きに、王妃と王子たちは目を見開いて国王に向けて怒鳴り始める。
「何を言っているのですッ!?あなたはあたくしを捨てるっていうのですか!?」
「ふ、不貞を働いた人間は妻などではない!!そ、そもそもそなたが喚くからわしは我慢をしていただけで………、」
「父上!!俺はにも悪くありません!!悪いのは全部マリンソフィアです!!信じてください、父上!!」
「お前はそもそも罪を履き違えているから、話にならん!!」
「ち、父上!!」
「わしはお前の父ではない!!」
「あたくしの夫はあなたなのですよ!?あたくしの面倒を見るのは、あなたの義務でしょう!?」
「責務を放棄した人間が、義務を喚くでないわ!!」
ダメな国王を攻め立て、ダメな王妃とダメな王子たちが叱責される。不毛な争いは終わりが見えず、どんどん苛烈になっていき、終いには殴り合いすらも始まってしまった。王妃は鉄製の扇子を振り回し、王太子はナイフを鞘ごと振り回す。周りから散々なじられている第2王子は、ついに泣き始めた。
「そもそも、テナートが婚約破棄したのが全部の始まりだわ!!この子が全部悪いのよ!!」
「はあ!?母上の不貞が原因だろ!!そのせいでこいつが第2王子って言う立場を失い、母上が王妃の立場を失った!!お陰で俺は庇ってもらえないじゃないか!!」
「はあ!?そもそも親孝行のできぬ息子なのが悪いのではなくて!?ほら!!あんたもなんか言いなさい!!馬鹿次男!!」
「ふぇっぐ、おれはわるぐないもん!!」
「こんのっ!」
王妃が扇子を勢いよく振り上げたのを見て、マリンソフィアは低い声をピシャリと放つ。
「………いい加減に、この余興にも飽きてきましたわ。アルフレッド、そろそろ終わりにいたしましょう」
「………そうだな」
同じように面倒臭そうな顔をしたアルフレッドは頷き、国王へと視線を向けた。
「国王殿、護送の件の追記だが、もちろん、こいつらの服は麻製のものに全員交換させ、防寒具を持つことは許さない。死なないギリギリの食事のみを与え、しっかりと閉じ込めて置くように。あぁ、あと、第1王子と王妃の髪は坊主にしてしまえ。マリンソフィアの絹のように美しく綺麗な髪を、ばっさり切るきっかけを作らせた報いだ」
アルフレッドの言葉によって、国王とクラウスを除いた全員が外に運び出され、1時間後には惨めな姿で犯罪人用の鉄製の檻馬車でそれぞれアルフレッドに命じられた場所へと、搬送されることになるのだった。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「はひぃー、」
情けのない国王の頷きに、王妃と王子たちは目を見開いて国王に向けて怒鳴り始める。
「何を言っているのですッ!?あなたはあたくしを捨てるっていうのですか!?」
「ふ、不貞を働いた人間は妻などではない!!そ、そもそもそなたが喚くからわしは我慢をしていただけで………、」
「父上!!俺はにも悪くありません!!悪いのは全部マリンソフィアです!!信じてください、父上!!」
「お前はそもそも罪を履き違えているから、話にならん!!」
「ち、父上!!」
「わしはお前の父ではない!!」
「あたくしの夫はあなたなのですよ!?あたくしの面倒を見るのは、あなたの義務でしょう!?」
「責務を放棄した人間が、義務を喚くでないわ!!」
ダメな国王を攻め立て、ダメな王妃とダメな王子たちが叱責される。不毛な争いは終わりが見えず、どんどん苛烈になっていき、終いには殴り合いすらも始まってしまった。王妃は鉄製の扇子を振り回し、王太子はナイフを鞘ごと振り回す。周りから散々なじられている第2王子は、ついに泣き始めた。
「そもそも、テナートが婚約破棄したのが全部の始まりだわ!!この子が全部悪いのよ!!」
「はあ!?母上の不貞が原因だろ!!そのせいでこいつが第2王子って言う立場を失い、母上が王妃の立場を失った!!お陰で俺は庇ってもらえないじゃないか!!」
「はあ!?そもそも親孝行のできぬ息子なのが悪いのではなくて!?ほら!!あんたもなんか言いなさい!!馬鹿次男!!」
「ふぇっぐ、おれはわるぐないもん!!」
「こんのっ!」
王妃が扇子を勢いよく振り上げたのを見て、マリンソフィアは低い声をピシャリと放つ。
「………いい加減に、この余興にも飽きてきましたわ。アルフレッド、そろそろ終わりにいたしましょう」
「………そうだな」
同じように面倒臭そうな顔をしたアルフレッドは頷き、国王へと視線を向けた。
「国王殿、護送の件の追記だが、もちろん、こいつらの服は麻製のものに全員交換させ、防寒具を持つことは許さない。死なないギリギリの食事のみを与え、しっかりと閉じ込めて置くように。あぁ、あと、第1王子と王妃の髪は坊主にしてしまえ。マリンソフィアの絹のように美しく綺麗な髪を、ばっさり切るきっかけを作らせた報いだ」
アルフレッドの言葉によって、国王とクラウスを除いた全員が外に運び出され、1時間後には惨めな姿で犯罪人用の鉄製の檻馬車でそれぞれアルフレッドに命じられた場所へと、搬送されることになるのだった。
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