[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜

桐生桜月姫

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お祝い

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「ここでお酒を飲むのは初めてですわね。」

「そうだね。………ねぇ、ここでだけでいいから敬語のけてよ。」

 ニックがにこっと笑いながら言いました。

「分かった。これでいい?ニック。」

「うん!!」

 眩しそうに目を細めながら、心の底からの嬉しさを現すような微笑みを浮かべたニックは、楽しそうに手順よくおつまみを並べ終え、ワイングラスを出しました。
 トクトクと注がれ始めたワインは見るからに値の張る高級品でした。

「こんなの出していいの?」

 私の質問に対して、にっこりとした笑顔を浮かべたニックは私にグラスを手渡しました。

「君の卒業お祝い兼お誕生日お祝いだからね。」

「婚約破棄お祝いもあるわね。」

 なんとなく訂正を入れました。今日は婚約破棄についてもお祝いしたい気分ですからね。

「ははは、アイザックは嫌われてるねー。」

 一瞬きょとんとしたニックは次の瞬間ワイングラスを片手に爆笑し始めました。
 あぁ、やっぱり彼はこういう笑顔が1番ね。

「私はそいつのことをお馬鹿サイテークソ野郎と呼ぶことにしたわ。」

「うわぁー、辛辣。」

「事実でしょう?」

「ははは、そうかもね。」

 笑みの種類を瞬時に変えたニックがワイングラスを少し持ち上げました。

「じゃあ、『シャーリーの沢山の門出に』「乾杯!!」」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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