宇宙人に恋をして

波多野旭

文字の大きさ
1 / 8
序章

1.出会い 前編

しおりを挟む
我が地球は今多数の宇宙人や怪獣に狙われている。
それから守るため政府は地球防衛軍通称APEが設立された。
お堅い説明はここまでにしよう。
この物語の主人公である|美島詠美隊員が休日出勤したときから始まる。

「あぁ面倒いなぁこの任務!せっかくの休日なのに。早く終わらせてビールでも飲もうぜぇ」
「美島隊員そんなおじさん的なことを言って。ダメですよ女性は女性らしくしなきゃ」
直虎隊員と45回目の任務で少しウザいと感じながらも小走りしながら会話する美島。
「そんな事言うなよ。女性は女性らしくって誰が決めたんだ?」
「そ、それは・・・」
「おいそこうるさいぞ。任務に集中しろ!」
「はい、すみません」
二人は怒り顔の教官に怒られ目を合わせお前のせいだとお互いの心の中で呟く。
するとドカァンドカァンと足音が大きな音を立てながらこちらに近づいてくる。 
「な、何だあれは!」 
美島達の前には巨大なロボットが立ち塞がっていた。 
「きょ、巨大なロボットだ!う、撃てぇ!」
 手にしていた狙撃銃をロボットめがけ撃ったが明らかにノーダメージであるそれは進行を続ける。 
「このままじゃ被害が甚大だぞ。どうしたらいいんだ!」 
「もしかしたら中に操縦席があるかも」 
美島はロボットに向かって走り「美島隊員!危ない!やめるんだ!」と直虎の忠告も聞かず突っ走る。 
ロボットは何故か美島が近づいてくるのを察したのか突如動きを止めた。
 「今だ!」
 ロボットの足元に着いた美島は少し息を切らしながら登れる所を探す。 
すると丁寧かどうかわからないが足にハシゴらしきものが付いているではないか。 
ためらうことなくハシゴに登り登っと内部に潜入することに成功した。
「美島大丈夫か?」
 無線で上司の呼びかけに「はい、大丈夫です!」と答えた美島。 
「美島隊員大丈夫ですか!今どこにいるんですか!」
 「大丈夫大丈夫。今ロボットの中だけど・・・」 
「ロボットの中って、そんな危険なところに?」
 直虎は心配そうな声で言い美島は平気な声で言った。 
「危険じゃないさぁ。周りは機械だらけだからさ」 
辺りを見回していると急にバカでかい音でピーピーと鳴り「なんだなんだ」と担いでいた銃を手で構える。 
“ロボット起動。ロボット起動” 
「なんだって!」 
外で待機していた直虎含む9人の隊員達の目の前に止まっていたロボットが動き出したではないか。
 ドォンドォンと音を鳴らせながら歩くロボットは街を破壊し始める。
 「美島!ロボットが街を破壊して被害が甚大だ。ロボットの中にいるならなんとかしろ!」 
「なんとかしろたって!」
赤く点滅しておりウィンとでかい音を鳴らしロボットは動きを止めた。 
「ロボットが止まったぞ」
 ロボットから白い煙が出ており美島がいる体内でも白い煙が充満しつつあったのでこりゃいかんと思いハシゴから降りた。 
美島の靴が地面とキスし一歩ずつ歩き出す。
直虎たちの視界は真っ白で少し晴れたところで美島が平気そうな顔で現れた。 
「大丈夫か美島」 
「えぇなんとか」 
単独行動を取ったので上司から怒られると思ったが直虎が近づき「無茶しすぎですよ」と少し声を張り美島の肩に手を置いた。 
「心配したんですよ」
「心配すんな。私は無敵だから。エッヘン」 
「まぁ無事ならいい。よし皆見渡せばわかるが辺りは甚大な被害に遭っている。怪我人が多数いると思われるから救助にあたれ」 
「了解!」
 それぞれ2人ずつに別れ救助にあたった。
美島はおなじみのコンビである直虎と人命救助にあたる。 
「大丈夫ですか!」
 美島は道端で倒れている男性に呼びかけ「僕は大丈夫です。でも娘が何処かに行ってしまい・・・」と少し血を流した男はキョロキョロし始める。
 「直虎この人を頼んだよ。私は娘さんを探すから」 
「お気をつけて」 
美島は立ち上がりこの男の娘を探しに行く。 だが近くにはおらず男と直虎がいるところから1キロぐらいに風船を持った女の子がポツンと1人でいた。 
「奈央ちゃん?」 
「うん」 
「良かった無事で。お父さんが探してたよ。一緒に行こう」 
事前に名前を聞いて良かったと安堵した美島は奈央を抱きかかえ父親の所へ向かった。
 「直虎聞こえる?奈央ちゃん無事保護した。今から避難所に向かうから」
 「了解。僕も父親と一緒に避難所に向かいます」
 無線で会話し奈央と一緒に避難所に向かう。 
するとギシギシと音を響きかせながらビルが美島の方に迫ってきているが間に合わないと足がすくみ奈央をかばいながらしゃがみ目を閉じる。
 ドカァンと音を鳴らしながらビルが倒れた。
 「でかい音がしましたけど美島隊員大丈夫ですか!美島隊員応答せよ!」
 無線で直虎の声がし目を開けた美島はなんとビルの外側にいた。
 「大丈夫ですか」
 男の声がしたのでそこに視線をやると男性の両手が美島の方に置いていた。 
「あ、あなたが私らを助けたの?」 
「えぇまぁ大丈夫ですか。お怪我はありませんか美島さん」
 「どうして私の名前を?」 
なぜ自分の名前を知っているのかと思いその謎の男に質問した美島。 
「いや無線で美島と向こう側の人が叫んでいるのを聞いてしまったので」
 美島は少し顔を赤くした。
何故か。それはこの男が美島のストライクゾーンだったからである。
 紳士的で顔も私のタイプだしこの人を見ると胸がキュンとしてくる。
これが胸キュンってやつか。ほれてまうやろと心のなかで叫んだ。
 「あ、あのお、お名前は?」
 「いやぁ名乗る程ではないので」 
「私の名前を知っているんですからお聞かせください」 「私木嶋拓哉と申します。じゃ私はこれで」 
隣にいた奈央の頭をポンポンしその場を去った。 
「か、カッコいい。てか奈央ちゃん羨ましいなぁ」 
「美島隊員、応答せよ」 もの凄くいい雰囲気の余韻をぶち壊した無線にイラッとし「なに!」と声の持ち主である直虎にブチ切れた美島。
 「無事でしたか美島隊員!」
「いま避難所に行くから待ってて。行こ奈央ちゃん」 
「うん」
 美島は奈央の手を握り避難所に向かう。先程救ってくれた拓哉のことを頭で思い浮かびながら。 
                                           つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

夫に愛想が尽きたので離婚します

しゃーりん
恋愛
次期侯爵のエステルは、3年前に結婚した夫マークとの離婚を決意した。 マークは優しいがお人好しで、度々エステルを困らせたが我慢の限界となった。 このままマークがそばに居れば侯爵家が馬鹿にされる。 夫を捨ててスッキリしたお話です。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

私の夫は妹の元婚約者

彼方
恋愛
私の夫ミラーは、かつて妹マリッサの婚約者だった。 そんなミラーとの日々は穏やかで、幸せなもののはずだった。 けれどマリッサは、どこか意味ありげな態度で私に言葉を投げかけてくる。 「ミラーさんには、もっと活発な女性の方が合うんじゃない?」 挑発ともとれるその言動に、心がざわつく。けれど私も負けていられない。 最近、彼女が婚約者以外の男性と一緒にいたことをそっと伝えると、マリッサは少しだけ表情を揺らした。 それでもお互い、最後には笑顔を見せ合った。 まるで何もなかったかのように。

処理中です...