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事件解決の後

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「犯人はあんただ。神春樹」
春樹は2人の刑事に取調室にて取り調べを受けていた。
「おいおい勘弁してくれよ。俺じゃないって!」
なぜ刑事である春樹が取り調べを受けているのか。それは2週間前に遡る。

事件を解決し少し疲れた春樹はいつもの喫茶店でいつものアイスティーを飲んでいた。
「事件も解決したし今特に事件もないしどうしたもんかなぁ」
まぁまぁの大声で独り言を言った春樹はポケットからスマホを取り出しいじり始めた。
しばらくスマホをいじっていると広告画面に強制的に移行され指でバツを押して閉じようとしたその瞬間、手がスマホの音量調節にあたりまぁまぁの音量で広告音が流れた。
“仕事でハァと疲れたそこのあなた!今こそ旅行に行きませんか!今ならこの広告をタップするだけでなんと旅館の宿泊料が半額になりまぁす。さぁこの広告を目にしたら迷わずタップを!”
「旅行ねぇ。最近行ってねぇな。うぅん、どっしようかなぁ」
迷った春樹は少し悩み目を閉じ考えた。
そしてパッと立ち上がり春樹は覚悟を決めた。
「よぉし行くか旅行へ!いざゆかん!」
スマホ画面に写っている画面にタップするとそこには旅館名と住所が書かれておりその下に料金が書かれていた。
「りょ、料金が24,800円が半額で12,400円だと!こ、これは行かざるおえないなぁ」
下にスクロールすると氏名の記入欄があり「神春樹っと」と口にしながら打ち送信ボタンを押した。
「よぉしこうなったら準備しよう。マスターごちそうさまでした」
春樹は飲み干したアイスティーのグラスの横に代金である600円を置き店を急いで出た。
まさかこのとき事件に巻き込まれるとは知らずに・・・。
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