開眼の覚醒者 THE Secret ten number

SIRIUS

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第一章 旅立ち編

第5話 無双のテンペスタ

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「加入試験って何をすればいいんですか?」
エクシィアは質問した。
「最初に聞きますが、長期試験と短期試験のどちらにしますか?」
「差がわからんだろ。」
受付のその言葉に少し喧嘩腰のダンケルク。
「長期試験は、難易度は低い代わりに時間がかかります。短期試験はすぐに終わりますが、難易度が高いです。おすすめは長期試験ですがどうしますか。」
「短期で」
受付が言い終わると同時にテンペスタはそう言った。
「ちょっと決断早すぎだろ。」
エクシィアは止めようとすると、
「俺らの実力がどれくらいかすぐにわかるからそれでいいだろ。」
ダンケルクからそう耳打ちされ、エクシィアも納得した。周りがザワザワして受付が若干ため息をついている気がするが気のせいだろうか。
「…わかりました。では、奥の部屋にどうぞ。」
受付に促され部屋に入ると、そこには見た目は強そうな大男がいた。
「短期試験を受けたいやつか?」
「はい、そうです。」
大男にそう言われ、エクシィアはこの大男の地位を察してそう返事した。
「俺はここのギルドのマスターだ。今から試験として俺と戦ってもらう。」
エクシィアの想像通りだった。試験の内容も含めて。
「だろうな、実力チェックには丁度いいな。」
ダンケルクも気づいていた。
「じゃあ俺から行くー。」
テンペスタはそう言った。二人は、OKは出した。脳筋でも勝てると信じて。

「お前からか。武器はなんだ?」
ギルドマスターはそう言うと、
「拳です。」
自信満々のテンペスタ。ギルドマスターはそれを挑発と受け取ったのか、
「バカにしてるのか。」
と怒気を放ちつつ言い放った。
「いいえ、使える武器がないだけです。」
ただでさえ脳筋のテンペスタが格闘戦以外で戦えるわけがない。エクシィアはギルドマスターにそう言うつもりでいった。
ギルドマスターはなんとなく察したようで少し哀れみの目をテンペスタに向けた。
「じゃあ開始しよう。」
ギルドマスターは試験を開始した。
ダンケルクはもう気づいていた。ギルドマスターはテンペスタに勝てないことに。

テンペスタはいつも通り突っ込んで行った。
「スキだらけだ!」
ギルドマスターは、そう言って剣を振った。しかし、テンペスタに指で掴んで止められた。ギルドマスターは当然だが混乱している。
普通に見ればスキだらけに見えるこの突撃。しかしテンペスタに奇襲やカウンターは何故か通じない。本人曰く、
「俺の勘が冴えてるからだろ。」
とドヤ顔で言ってきたがあながち間違いではない。何故ならダンケルクもエクシィアも初撃は止められたりかわされるからだ。だが、それが働くのは本当に初撃だけだ。連続で攻撃されるとどこかで食らってしまう。しかし今回はギルドマスターの剣を掴んでいるので二回目が来ることはないだろう。
「どりゃァー!!」
テンペスタは振りかぶってギルドマスターにパンチを食らわせた。
『ドカーン』
爆発音のような轟音が鳴り響き、ギルド内は騒然としている。
「あいつは加減を知らんのか?」
ダンケルクは小さい声でつぶやいた。
エクシィアも事後処理に苦労しそうで頭を抱えていた。
ギルドマスターはなんとか生きているが死にかけだ。
…ダンケルクはあのテンペスタの攻撃を受けてギルドマスターが生きていることに驚いているが。
「これ、やばい感じ?」
テンペスタはそう言った。エクシィアはテンペスタに拳骨を食らわせ、ギルドマスターに回復魔法をかけた。…この回復魔法も、普通とはかけ離れた性能なのだが。
こんな調子では加入試験するだけで、ギルドマスターが精神的に壊れてしまいそうだ。自分達のことも詮索されそうだ。
「本当に大丈夫かね…」
ダンケルクは不安そうだ。
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