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第一章 旅立ち編
第十二話 惨劇
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「何だこりゃあ…」
絡んできた冒険者達は困惑している。当然だろう、突然目の前にいた人間が黒くなり、昼の街に居たはずなのに何故か今は、夜の暗い森にいたのだから。
「うわっ!なんだこれ。…し、死体?」
一人の冒険者が気づいた。自分たちの周囲に死体の山があることに。
「取り敢えずあいつを探せ!あいつもここにいるはずだ。」
そうやって指示を飛ばす、今回の首謀者である、「デルサ」。今、ダンケルクは黒色の姿をしていて、見つかるはずもなくまた『身体強化 全』を何度も重ねがけしていて、3人で襲いかかっても勝てない。さらに、理性を失っているので、無差別に殺すのだろう。「黒斧 ブラッドハルバート」を持っているので、下手すると、エクシィアでも勝てない程強い。
「いたぞ!あそこだ。」
一人の冒険者が、ダンケルクを見つけた。数秒後には首が飛んでいたが…。
同じように殆どの冒険者が死に、残ったのはデルサとその他数名だけだ。
「す、すまなかった、謝るから殺すのだけは勘弁してくれ。」
理性の失ったダンケルクにそんなこと言っても意味はない。完全に八つ裂きにされた。そして絡んできた冒険者達はここにある死体の山の仲間入りを果たした。
その後も暫く森を荒らしまくってダンケルクはようやく落ち着き、
「また、やってしまったか。」
死体の山があることからわかるように、この出来事は何度も繰り返されている。
この空間は黄昏の世と呼ばれるダンケルクが作った異界である。元々はあの状態になった時に周りにそれを知られないように、ダンケルクの父が伝授した魔法だ。そして、冒険者達の首を飛ばしていたが、あれはダンケルクの持っていたブラッドハルバートでなく、終末審判という魔法で大部分が葬られていた。これは黒くなったダンケルクが無意識の内に作った、効果範囲に存在する生物を何らかの手段で殺害する魔法だ。今回は首が飛ぶようにされていたのだろう。
ダンケルクは落ち着いたところで黄昏の夜を解除し、裏路地に出た。
「目立ち過ぎたか…」
ダンケルクは最近手加減を忘れていたためにこうなったので少し反省した。
「面倒だが事後処理でもするか」
絡んできた冒険者達は困惑している。当然だろう、突然目の前にいた人間が黒くなり、昼の街に居たはずなのに何故か今は、夜の暗い森にいたのだから。
「うわっ!なんだこれ。…し、死体?」
一人の冒険者が気づいた。自分たちの周囲に死体の山があることに。
「取り敢えずあいつを探せ!あいつもここにいるはずだ。」
そうやって指示を飛ばす、今回の首謀者である、「デルサ」。今、ダンケルクは黒色の姿をしていて、見つかるはずもなくまた『身体強化 全』を何度も重ねがけしていて、3人で襲いかかっても勝てない。さらに、理性を失っているので、無差別に殺すのだろう。「黒斧 ブラッドハルバート」を持っているので、下手すると、エクシィアでも勝てない程強い。
「いたぞ!あそこだ。」
一人の冒険者が、ダンケルクを見つけた。数秒後には首が飛んでいたが…。
同じように殆どの冒険者が死に、残ったのはデルサとその他数名だけだ。
「す、すまなかった、謝るから殺すのだけは勘弁してくれ。」
理性の失ったダンケルクにそんなこと言っても意味はない。完全に八つ裂きにされた。そして絡んできた冒険者達はここにある死体の山の仲間入りを果たした。
その後も暫く森を荒らしまくってダンケルクはようやく落ち着き、
「また、やってしまったか。」
死体の山があることからわかるように、この出来事は何度も繰り返されている。
この空間は黄昏の世と呼ばれるダンケルクが作った異界である。元々はあの状態になった時に周りにそれを知られないように、ダンケルクの父が伝授した魔法だ。そして、冒険者達の首を飛ばしていたが、あれはダンケルクの持っていたブラッドハルバートでなく、終末審判という魔法で大部分が葬られていた。これは黒くなったダンケルクが無意識の内に作った、効果範囲に存在する生物を何らかの手段で殺害する魔法だ。今回は首が飛ぶようにされていたのだろう。
ダンケルクは落ち着いたところで黄昏の夜を解除し、裏路地に出た。
「目立ち過ぎたか…」
ダンケルクは最近手加減を忘れていたためにこうなったので少し反省した。
「面倒だが事後処理でもするか」
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