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2 川神 慶吾
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「こんちわ」
「あっ、あんた…なんでいるの!人間でしょ?」
『こら、ルゼ。僕を盾にするのではないよ』
『あ、あたしも隠れさせてぇ』
いつも天界から見下していた人間が目の前にいる恐怖に耐えられず、女子二人はショーの後ろに隠れ始める。
近くにはドラ◯もんでも出せないような、いかにも人間が作ることのできるものではない乗り物が傷ひとつなく着陸していた。
『こらっ!ぼ、ぼ、ぼ、僕を盾にするんじゃないっ!お前が前に行け!ルゼ!』
「やーよ!あんた男なんだからっ!」
『頑張って、ショー!』
『ディまで…』
てんやわんやしていると他の神様がゾロゾロと集まってきて、野次馬が増えてくる。
そんなの気にしないと言うように、人間が口を開いた。
「ここで、いちばん偉い神様は誰っすか」
『…ほら、ルゼ!お前だろ、いちばん偉いのは』
「ショー、私を売る気?ひっどい」
『事実だろうが』
『ルゼック…お達者で…』
ショーとストゥーに裏切られたルゼは怒り狂っていた。
(あとでストゥーのプリン食べて、ショーの顔に落書きしてやる…)
「他の神様は帰ってください。二人で話したいんで」
「あっ、ストゥー!ショー!カイズ!助けてよぉ」
『『『無理』』』
あんなにたくさんいた神様もみな家に帰り、人間とルゼが対面状態になった。
「あ、えっと…」
「俺、川神 慶吾(かわかみ けいご)です。人間です」
「そ、それはわかってるのよ…」
「そうっすか、全知全能の神ゼウスに次ぐ天才神ルゼ」
ルゼは焦り散らかしていた。
人間が目の前にいる恐怖と、人間が目の前にいる恐怖…
目がぐるんぐるんと回り始めて、鼻血が出そうだ。
「な、なんのよう?」
「話が早いですね。別になんのようもありません。ただ、天界を見にきただけです」
「あんた、ここから何億光年離れてると思ってるのよ…」
「ざっくり1000億じゃないっすかね」
「ば、、バケモノ…?」
「天才って言ってください」
「あんた、規格外の天才よ!ここまでくるのに何億…いや、何京年かかったの!?しかも、そんな乗り物どう…」
ルゼの質問ラッシュが続く。
こんな人間、この世に誕生させちゃならない…
最悪の場合…
ていうか、あんなの作れる頭脳なんて…
1~100の間に収まらなくない?
あとで、ストゥーに尋問ね…
「ふつーに地球から1週間くらいでつきましたよ。まぁ、いろんな人も手伝ってくれましたし」
こんなやつに人が寄ってくるなんて…どれだけ性格がいいの…
あとでカイズにも尋問ね…
しかもこいつ、顔もいい…
あとで3人まとめて尋問ね
「…今日は用はないって言ったんですけど」
「…?」
人間は大きく息を吸って、言い放った。
「人間という下級生物がいるから神は成り立つわけで、人間がどんどん高度な技術を作っていき、やがて神と対等になったら神は神じゃなくなる」
「…」
っいやあああっ!
なんてこというのこの子ったらっ!
怖いこと言わないでよ!
全くもう…
「まぁ、伝えたかったのはこれだけです。」
「…ひゃい…」
「じゃあ、お暇させてもらいます」
人間はくるりと背を向けて、乗り物の方へと歩いていった。
「あ、あと」
「?」
「あなたは、俺の運命の相手らしいんで。よろしくお願いしますね」
「はっ、はぁっ!?」
それを最後に、人間は乗り物に乗って地球へと帰っていった。
そして、ルゼは大声で叫ぶ。
「ストゥー!ショー!カイズ!運命ちゃん!出てこいやァァァ!!」
『『『『は、はいっっっ』』』』
「あっ、あんた…なんでいるの!人間でしょ?」
『こら、ルゼ。僕を盾にするのではないよ』
『あ、あたしも隠れさせてぇ』
いつも天界から見下していた人間が目の前にいる恐怖に耐えられず、女子二人はショーの後ろに隠れ始める。
近くにはドラ◯もんでも出せないような、いかにも人間が作ることのできるものではない乗り物が傷ひとつなく着陸していた。
『こらっ!ぼ、ぼ、ぼ、僕を盾にするんじゃないっ!お前が前に行け!ルゼ!』
「やーよ!あんた男なんだからっ!」
『頑張って、ショー!』
『ディまで…』
てんやわんやしていると他の神様がゾロゾロと集まってきて、野次馬が増えてくる。
そんなの気にしないと言うように、人間が口を開いた。
「ここで、いちばん偉い神様は誰っすか」
『…ほら、ルゼ!お前だろ、いちばん偉いのは』
「ショー、私を売る気?ひっどい」
『事実だろうが』
『ルゼック…お達者で…』
ショーとストゥーに裏切られたルゼは怒り狂っていた。
(あとでストゥーのプリン食べて、ショーの顔に落書きしてやる…)
「他の神様は帰ってください。二人で話したいんで」
「あっ、ストゥー!ショー!カイズ!助けてよぉ」
『『『無理』』』
あんなにたくさんいた神様もみな家に帰り、人間とルゼが対面状態になった。
「あ、えっと…」
「俺、川神 慶吾(かわかみ けいご)です。人間です」
「そ、それはわかってるのよ…」
「そうっすか、全知全能の神ゼウスに次ぐ天才神ルゼ」
ルゼは焦り散らかしていた。
人間が目の前にいる恐怖と、人間が目の前にいる恐怖…
目がぐるんぐるんと回り始めて、鼻血が出そうだ。
「な、なんのよう?」
「話が早いですね。別になんのようもありません。ただ、天界を見にきただけです」
「あんた、ここから何億光年離れてると思ってるのよ…」
「ざっくり1000億じゃないっすかね」
「ば、、バケモノ…?」
「天才って言ってください」
「あんた、規格外の天才よ!ここまでくるのに何億…いや、何京年かかったの!?しかも、そんな乗り物どう…」
ルゼの質問ラッシュが続く。
こんな人間、この世に誕生させちゃならない…
最悪の場合…
ていうか、あんなの作れる頭脳なんて…
1~100の間に収まらなくない?
あとで、ストゥーに尋問ね…
「ふつーに地球から1週間くらいでつきましたよ。まぁ、いろんな人も手伝ってくれましたし」
こんなやつに人が寄ってくるなんて…どれだけ性格がいいの…
あとでカイズにも尋問ね…
しかもこいつ、顔もいい…
あとで3人まとめて尋問ね
「…今日は用はないって言ったんですけど」
「…?」
人間は大きく息を吸って、言い放った。
「人間という下級生物がいるから神は成り立つわけで、人間がどんどん高度な技術を作っていき、やがて神と対等になったら神は神じゃなくなる」
「…」
っいやあああっ!
なんてこというのこの子ったらっ!
怖いこと言わないでよ!
全くもう…
「まぁ、伝えたかったのはこれだけです。」
「…ひゃい…」
「じゃあ、お暇させてもらいます」
人間はくるりと背を向けて、乗り物の方へと歩いていった。
「あ、あと」
「?」
「あなたは、俺の運命の相手らしいんで。よろしくお願いしますね」
「はっ、はぁっ!?」
それを最後に、人間は乗り物に乗って地球へと帰っていった。
そして、ルゼは大声で叫ぶ。
「ストゥー!ショー!カイズ!運命ちゃん!出てこいやァァァ!!」
『『『『は、はいっっっ』』』』
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