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何でなのかな
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「こんにちはー」
始業式が終わって、
クラス発表はあした。
楽譜とチューナー、タオルとお弁当を持って
私、颯季、音、奏は、
音楽室に向かった。
「今日って練習するの?」
「え、しないの?
私リード買ったから今日試そーと思ったのに」
「うーん、どうだろ。
ワンチャン ミーティングだけで終わるよね」
「あ、係決めないとダメだもんね」
そんな話をしていると、
廊下で会った後輩の子がこんにちは、
とにこにこしながら言った。
「こんにちは。」
そう颯季が笑顔で言う。
トランペットの後輩の茅木 怜ちゃんだ。
「そうだ、怜ちゃん、
野村先生来られてない?」
そう私が聞く。
「さっきスコアを置きに来られました。
凜桜先輩、あとで職員室に来てって
言われてましたよ。」
「ありがとー!」
音楽室に入る。
あれ、何で私なんだろ。
荷物を置いて、
ぱんぱんと手を叩いて、
こちらに注目する。
『12時30分まで昼食を取ってください。
そこから30分間休憩を入れます。
譜読みや係の仕事、
新入生コンの打ち合わせ、
楽器は鳴らして大丈夫です。』
そう言うと、
メンバー全員、
『ハイ!』
と返事をした。
「凜桜ー、行っといでー!」
お弁当食べとくから、
そう颯季が言った。
階段を降りて、職員室へ向かう。
「失礼します、
吹奏楽部サクソフォンパートの永瀬です。
皆さん、こんにちは。
野村先生いらっしゃいますか」
すると、野村先生が出て来た。
「茅木さんに、先生が
私を呼び出されたと聞きましたが…」
「永瀬。」
「はい。」
「第54期生、平成28年度
春日小学校吹奏楽部部長は、
お前だ。」
「…え?」
「佐川と山下、浅田と話し合って決めた。」
「浅田先輩方と…」
佐川 柑南先輩、
山下 悠介先輩は
昨年度の部長、副部長の先輩だ。
佐川先輩はオーボエ、山下先輩はユーフォだった。
そして、浅田 優花先輩は、
テナーの先輩だった。
何で私なんだろう…
「…冬獺じゃないんですか…。」
「俺も、冬獺と考えていた。」
そう、先生が言った。
その声は、誰も居ない静かな廊下に、
嫌なほど響き渡った。
始業式が終わって、
クラス発表はあした。
楽譜とチューナー、タオルとお弁当を持って
私、颯季、音、奏は、
音楽室に向かった。
「今日って練習するの?」
「え、しないの?
私リード買ったから今日試そーと思ったのに」
「うーん、どうだろ。
ワンチャン ミーティングだけで終わるよね」
「あ、係決めないとダメだもんね」
そんな話をしていると、
廊下で会った後輩の子がこんにちは、
とにこにこしながら言った。
「こんにちは。」
そう颯季が笑顔で言う。
トランペットの後輩の茅木 怜ちゃんだ。
「そうだ、怜ちゃん、
野村先生来られてない?」
そう私が聞く。
「さっきスコアを置きに来られました。
凜桜先輩、あとで職員室に来てって
言われてましたよ。」
「ありがとー!」
音楽室に入る。
あれ、何で私なんだろ。
荷物を置いて、
ぱんぱんと手を叩いて、
こちらに注目する。
『12時30分まで昼食を取ってください。
そこから30分間休憩を入れます。
譜読みや係の仕事、
新入生コンの打ち合わせ、
楽器は鳴らして大丈夫です。』
そう言うと、
メンバー全員、
『ハイ!』
と返事をした。
「凜桜ー、行っといでー!」
お弁当食べとくから、
そう颯季が言った。
階段を降りて、職員室へ向かう。
「失礼します、
吹奏楽部サクソフォンパートの永瀬です。
皆さん、こんにちは。
野村先生いらっしゃいますか」
すると、野村先生が出て来た。
「茅木さんに、先生が
私を呼び出されたと聞きましたが…」
「永瀬。」
「はい。」
「第54期生、平成28年度
春日小学校吹奏楽部部長は、
お前だ。」
「…え?」
「佐川と山下、浅田と話し合って決めた。」
「浅田先輩方と…」
佐川 柑南先輩、
山下 悠介先輩は
昨年度の部長、副部長の先輩だ。
佐川先輩はオーボエ、山下先輩はユーフォだった。
そして、浅田 優花先輩は、
テナーの先輩だった。
何で私なんだろう…
「…冬獺じゃないんですか…。」
「俺も、冬獺と考えていた。」
そう、先生が言った。
その声は、誰も居ない静かな廊下に、
嫌なほど響き渡った。
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