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121 仕込み完了
「いらっしゃいませ――あ、ミリー!」
クリスティンのドアを開けると、カモミールに気づいてすぐにヴァージルが駆け寄ってきた。店内には5人ほどの客がいるが、運良くヴァージルは誰かに捕まっていたりはしなかったようだ。
「カモミールさん、今日はどうしたんですか?」
店長のカリーナもカモミールに声を掛けてくる。カリーナが店頭にいたのはちょうどいい。
「こんにちは。ヴィアローズの売れ行きを見に来たのと、実際にお客様にどんなものを期待されているかが知りたくて。それと、お友達にヴィアローズの商品を見てもらおうと思ったんです」
「あら、それはちょうどいいわ。実はヴィアローズについていくつか質問が来ているし――あちらのお客様もヴィアローズが気になると仰ってて。
ミラヴィアとの違いとか、良かったら今質問を受け付けてくれません?」
「いいですよ。私が答えるのが一番早いだろうし」
店内の女性客の目がカモミールに集中した。品定めするような目もあるが、カモミールは気にしないことにした。
「あなたがヴィアローズを作っているの? 意外だわ、冴えない普通の小娘じゃない。これでは大して期待もできないわね」
マリアと同じ年頃の身なりの良い女性が、見下すように腕を組んでカモミールの前に立った。
思わぬ棘を含んだ言葉が浴びせられ、カモミールはぴくりと眉を動かす。そこで止まることができたのは、他にもっと怒る人間がこの場にいるからだ。
カモミールの隣にいるマリアは身をすくませて怯えているが、妙に笑顔のヴァージルとタマラが怖い。カリーナは客に厳しいことも言えずに困惑していた。
「ええ、私がヴィアローズを作っているカモミール・タルボットです。ヴィアローズはミラヴィアの正統な後継。さらにそこに改良を加えた品々ですわ。
冴えない小娘がこの化粧品でどれほど変わるのか、実際にお見せします。――ヴァージル、お願い。カリーナさん、場所をお借りしますね」
王都に行く前に、貴族相手に嫌味を言われた場合などの対処法は散々練習していた。遠回しではない分、こういう相手を黙らせるのは簡単だ。
カモミールの意図をすぐ察したヴァージルはすぐに2階へ上がり、カリーナはほっとしたように頷く。
「マリアさんとタマラも。ちょうど良いから一緒に来て」
マリアをこの場に残したら怖い思いをするだけだろう。女装した男性だとわかるタマラも、何か言いがかりを付けられるかもしれない。
ふたりを連れてカモミールは店長室に入った。一足先に来ていたヴァージルが、手際よくテーブルに化粧道具を並べている。
「失礼な人ね! 王都のお披露目会の時のミリーを見せてやりたいわ」
「タマラ、あんまり大きな声出すと聞こえるわよ。前からいたわよ、ああいう人。若く見える私が有名化粧品を作ってるのが気に食わないんでしょ。侯爵夫人の後ろ盾があると知ったら黙るんだろうけど、ちょうど良いから他のお客さんにもヴィアローズの凄さを見せましょ」
「僕のミリーを馬鹿にされたから、ぐうの音も出ないように腕を振るうよ。さて、どうしようか……」
カモミールの今日の服装は、白い大きな襟が付いた淡いピンク色のワンピースだ。袖が膨らんでいて、スカート部分の下には花が描かれている。可愛らしいと言える装いだった。
「マリアさんはそこで見ててくださいね」
化粧水をたっぷりと付けてから、軽く拭き取られる。外を歩いて埃も付いていたし、下準備としての保湿のためだ。
「どうせなら、新商品を使ってよ。クリーム白粉の方ね。それと真珠の夢」
「もちろんだよ。任せておいて」
クリーム白粉の方が時間短縮にもなる。ヴァージルは慣れた手つきでカモミールに化粧を施していった。鏡で確認していると、お披露目会の時よりも念入りに目元の陰影を付けたりしていて、彼の気合いが窺える。
仕上がった化粧は、目尻とまぶたにあんず色を置いて真珠の粉で特にそこを際立たせていた。顔全体にも薄くきらめく粉が付けられていて、透明感を出しながらも華やかさを引き立たせている。
薄いピンク色の口紅を筆でカモミールの唇に塗ると、ヴァージルはブラシを取り上げて後ろに回る。お下げになっていた髪がほどかれて、一度丹念にブラッシングをされてから油を付けられ、あのお披露目会の時のようにふわふわとした緩い巻き毛になった。
「わあ……」
カモミールが変わっていく一部始終を、マリアは目を皿のようにして見つめていた。
目が一回り大きく見え、夢見る妖精の瞳になっている。艶めいた唇の主張は強すぎず、あくまで可憐だ。
「うん、とっても可愛いよ、ミリー」
満足げなヴァージルの言葉に、笑顔でカモミールは頷いた。そして彼のエスコートで階段を降りて行く。
「皆様、お待たせいたしました。これがヴィアローズの新製品、クリーム白粉と真珠の夢を使った新しいお化粧でございます」
あの時散々練習した、体重を感じさせない歩き方。それを披露して微笑むと、その場にいた人々が一斉に息をのんだ。
カモミールを蔑んだ女性は驚きの表情のまましばらく固まっていたが、頬を引きつらせると足音も荒く店を出ていった。
そして残っていた客と、化粧をしている間に店に入ってきた客が合わせて6人、カモミールを取り囲む。
「なんて可愛らしいの! まるでお人形のようね」
「とっても肌が綺麗だわ! まぶたに乗せた色がきらきらしているけれど、これは何?」
「ヴィアローズで新しく開発いたしましたクリーム白粉を使って、今日はお化粧をしております。下地クリームと白粉がひとつになっていて、お化粧をより簡単にしますの。肌の仕上がりは薄付きになる分普通の白粉を使ったときよりも粉感がなく、より自然に仕上がります。ですので、今回は『真珠の夢』という新製品を顔全体に軽く筆で載せ、更にまぶたの部分には濃く載せております。
いかがでしょうか?」
カモミールは無邪気な様子で微笑んで見せる。化粧をしても絶世の美女になれるわけではないが、自分の容姿の中の強みを活かすことはできる。
それが、カモミールの場合は幼さを残しつつも現実感の薄い可憐さだ。特に成人女性なら必ずといっていいほどアップになっている髪が下ろされていることで、それを強調している。
「さっきの人はとても失礼な言い草だったわね。悔しそうに出て行ったけど、この素晴らしいお化粧を見たら文句が付けられなかったんだわ」
「ホロックス夫人よ。美貌を武器にして富豪の後妻に収まったけど、評判は良くないの。すぐに人の粗探しをして、自分の方が上だと自慢しないといられない人なのよ。ああ、スッキリしたわ!」
面識はなさそうな女性同士が、先程の女性について話していた。ホロックス夫人への酷評にカリーナは少し複雑そうだ。
「ミラヴィア愛用のお得意様だったんですけどね。あの様子じゃ、頭が冷えるまでしばらくお店に来てくれなさそう……」
「私たちが買いますよ!」
「実際にお化粧するとこう変わるんだって目に見えると、とても手に取りやすいわ。ホロックス夫人は出入りできなくなっても構わないんじゃない? クリスティンの看板商品で王妃陛下御用達の、ヴィアローズの制作者を馬鹿にされたんだもの」
女性たちは興奮気味に話をしながらカモミールの化粧を間近で見たり、商品を手に取ったりしている。
王妃陛下御用達の話が既にカールセンにも伝わっていることには驚いたが、その辺はクリスティンが噂を広めたりするのに一役買っているのかもしれなかった。
しばらくカモミールは化粧品の使い方について質問に答え、その場にいた客は満足してヴィアローズの製品を買っていった。
接客が一段落すると、店の隅でその様子をタマラと見守っていたマリアが、熱に浮かされたような顔でカモミールの元へ歩み寄ってきた。
「カモミールさん……私、お化粧をしてみたいです。まるで魔法みたい。お化粧をした後のカモミールさんの仕草も何もかも別人みたいで、凄いわ。
私も、そんな魔法に掛かってみたいの」
マリアの方からその言葉を引き出せたのは大きかった。予定とは少し違ったが、マリアに変わりたいと思わせることができたのだ。
「しましょう! ちょっとおしゃれをして、綺麗にお化粧をして、普段よりちょっといいご飯を食べて……ひとときの夢でもそれで幸せになれるなら、どんどんすればいいんです!」
ほんの少し前の彼女ならば、ここで「自分なんかがそんなことをしていいのだろか」と戸惑いを見せるだろう。
けれど今のマリアは、妖精の振りまいた魔法の虜になっていた。
クリスティンのドアを開けると、カモミールに気づいてすぐにヴァージルが駆け寄ってきた。店内には5人ほどの客がいるが、運良くヴァージルは誰かに捕まっていたりはしなかったようだ。
「カモミールさん、今日はどうしたんですか?」
店長のカリーナもカモミールに声を掛けてくる。カリーナが店頭にいたのはちょうどいい。
「こんにちは。ヴィアローズの売れ行きを見に来たのと、実際にお客様にどんなものを期待されているかが知りたくて。それと、お友達にヴィアローズの商品を見てもらおうと思ったんです」
「あら、それはちょうどいいわ。実はヴィアローズについていくつか質問が来ているし――あちらのお客様もヴィアローズが気になると仰ってて。
ミラヴィアとの違いとか、良かったら今質問を受け付けてくれません?」
「いいですよ。私が答えるのが一番早いだろうし」
店内の女性客の目がカモミールに集中した。品定めするような目もあるが、カモミールは気にしないことにした。
「あなたがヴィアローズを作っているの? 意外だわ、冴えない普通の小娘じゃない。これでは大して期待もできないわね」
マリアと同じ年頃の身なりの良い女性が、見下すように腕を組んでカモミールの前に立った。
思わぬ棘を含んだ言葉が浴びせられ、カモミールはぴくりと眉を動かす。そこで止まることができたのは、他にもっと怒る人間がこの場にいるからだ。
カモミールの隣にいるマリアは身をすくませて怯えているが、妙に笑顔のヴァージルとタマラが怖い。カリーナは客に厳しいことも言えずに困惑していた。
「ええ、私がヴィアローズを作っているカモミール・タルボットです。ヴィアローズはミラヴィアの正統な後継。さらにそこに改良を加えた品々ですわ。
冴えない小娘がこの化粧品でどれほど変わるのか、実際にお見せします。――ヴァージル、お願い。カリーナさん、場所をお借りしますね」
王都に行く前に、貴族相手に嫌味を言われた場合などの対処法は散々練習していた。遠回しではない分、こういう相手を黙らせるのは簡単だ。
カモミールの意図をすぐ察したヴァージルはすぐに2階へ上がり、カリーナはほっとしたように頷く。
「マリアさんとタマラも。ちょうど良いから一緒に来て」
マリアをこの場に残したら怖い思いをするだけだろう。女装した男性だとわかるタマラも、何か言いがかりを付けられるかもしれない。
ふたりを連れてカモミールは店長室に入った。一足先に来ていたヴァージルが、手際よくテーブルに化粧道具を並べている。
「失礼な人ね! 王都のお披露目会の時のミリーを見せてやりたいわ」
「タマラ、あんまり大きな声出すと聞こえるわよ。前からいたわよ、ああいう人。若く見える私が有名化粧品を作ってるのが気に食わないんでしょ。侯爵夫人の後ろ盾があると知ったら黙るんだろうけど、ちょうど良いから他のお客さんにもヴィアローズの凄さを見せましょ」
「僕のミリーを馬鹿にされたから、ぐうの音も出ないように腕を振るうよ。さて、どうしようか……」
カモミールの今日の服装は、白い大きな襟が付いた淡いピンク色のワンピースだ。袖が膨らんでいて、スカート部分の下には花が描かれている。可愛らしいと言える装いだった。
「マリアさんはそこで見ててくださいね」
化粧水をたっぷりと付けてから、軽く拭き取られる。外を歩いて埃も付いていたし、下準備としての保湿のためだ。
「どうせなら、新商品を使ってよ。クリーム白粉の方ね。それと真珠の夢」
「もちろんだよ。任せておいて」
クリーム白粉の方が時間短縮にもなる。ヴァージルは慣れた手つきでカモミールに化粧を施していった。鏡で確認していると、お披露目会の時よりも念入りに目元の陰影を付けたりしていて、彼の気合いが窺える。
仕上がった化粧は、目尻とまぶたにあんず色を置いて真珠の粉で特にそこを際立たせていた。顔全体にも薄くきらめく粉が付けられていて、透明感を出しながらも華やかさを引き立たせている。
薄いピンク色の口紅を筆でカモミールの唇に塗ると、ヴァージルはブラシを取り上げて後ろに回る。お下げになっていた髪がほどかれて、一度丹念にブラッシングをされてから油を付けられ、あのお披露目会の時のようにふわふわとした緩い巻き毛になった。
「わあ……」
カモミールが変わっていく一部始終を、マリアは目を皿のようにして見つめていた。
目が一回り大きく見え、夢見る妖精の瞳になっている。艶めいた唇の主張は強すぎず、あくまで可憐だ。
「うん、とっても可愛いよ、ミリー」
満足げなヴァージルの言葉に、笑顔でカモミールは頷いた。そして彼のエスコートで階段を降りて行く。
「皆様、お待たせいたしました。これがヴィアローズの新製品、クリーム白粉と真珠の夢を使った新しいお化粧でございます」
あの時散々練習した、体重を感じさせない歩き方。それを披露して微笑むと、その場にいた人々が一斉に息をのんだ。
カモミールを蔑んだ女性は驚きの表情のまましばらく固まっていたが、頬を引きつらせると足音も荒く店を出ていった。
そして残っていた客と、化粧をしている間に店に入ってきた客が合わせて6人、カモミールを取り囲む。
「なんて可愛らしいの! まるでお人形のようね」
「とっても肌が綺麗だわ! まぶたに乗せた色がきらきらしているけれど、これは何?」
「ヴィアローズで新しく開発いたしましたクリーム白粉を使って、今日はお化粧をしております。下地クリームと白粉がひとつになっていて、お化粧をより簡単にしますの。肌の仕上がりは薄付きになる分普通の白粉を使ったときよりも粉感がなく、より自然に仕上がります。ですので、今回は『真珠の夢』という新製品を顔全体に軽く筆で載せ、更にまぶたの部分には濃く載せております。
いかがでしょうか?」
カモミールは無邪気な様子で微笑んで見せる。化粧をしても絶世の美女になれるわけではないが、自分の容姿の中の強みを活かすことはできる。
それが、カモミールの場合は幼さを残しつつも現実感の薄い可憐さだ。特に成人女性なら必ずといっていいほどアップになっている髪が下ろされていることで、それを強調している。
「さっきの人はとても失礼な言い草だったわね。悔しそうに出て行ったけど、この素晴らしいお化粧を見たら文句が付けられなかったんだわ」
「ホロックス夫人よ。美貌を武器にして富豪の後妻に収まったけど、評判は良くないの。すぐに人の粗探しをして、自分の方が上だと自慢しないといられない人なのよ。ああ、スッキリしたわ!」
面識はなさそうな女性同士が、先程の女性について話していた。ホロックス夫人への酷評にカリーナは少し複雑そうだ。
「ミラヴィア愛用のお得意様だったんですけどね。あの様子じゃ、頭が冷えるまでしばらくお店に来てくれなさそう……」
「私たちが買いますよ!」
「実際にお化粧するとこう変わるんだって目に見えると、とても手に取りやすいわ。ホロックス夫人は出入りできなくなっても構わないんじゃない? クリスティンの看板商品で王妃陛下御用達の、ヴィアローズの制作者を馬鹿にされたんだもの」
女性たちは興奮気味に話をしながらカモミールの化粧を間近で見たり、商品を手に取ったりしている。
王妃陛下御用達の話が既にカールセンにも伝わっていることには驚いたが、その辺はクリスティンが噂を広めたりするのに一役買っているのかもしれなかった。
しばらくカモミールは化粧品の使い方について質問に答え、その場にいた客は満足してヴィアローズの製品を買っていった。
接客が一段落すると、店の隅でその様子をタマラと見守っていたマリアが、熱に浮かされたような顔でカモミールの元へ歩み寄ってきた。
「カモミールさん……私、お化粧をしてみたいです。まるで魔法みたい。お化粧をした後のカモミールさんの仕草も何もかも別人みたいで、凄いわ。
私も、そんな魔法に掛かってみたいの」
マリアの方からその言葉を引き出せたのは大きかった。予定とは少し違ったが、マリアに変わりたいと思わせることができたのだ。
「しましょう! ちょっとおしゃれをして、綺麗にお化粧をして、普段よりちょっといいご飯を食べて……ひとときの夢でもそれで幸せになれるなら、どんどんすればいいんです!」
ほんの少し前の彼女ならば、ここで「自分なんかがそんなことをしていいのだろか」と戸惑いを見せるだろう。
けれど今のマリアは、妖精の振りまいた魔法の虜になっていた。
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