転生先はシンデレラの義姉その一だった件 ~アラサー転生者はバッドエンドのフラグを片っ端からぶっ潰す!!

雪乃

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第一章  転生先は物語と酷似している世界の中二人の転生者は……。

7  ヒロイン エラ  エラSide

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 私はエラ。
 本名はエレオノーラ・カルリエ。
 カルリエ男爵令嬢よ。

 ルフェ王国でもトップクラスのカルリエ商会の会頭の一人娘。

 でも社交界では下位の貴族、しかもど底辺ね。
 はっきり言って平民と変わりがないっちゃあ変わりないのかもしれない。
 だって元をただせば我が家は平民だったのよね。
 それなのに商会が大きくなり過ぎて、思いっ切り繁盛なんてするものだから王様より叙爵されたの。

 所謂なんちゃってお貴族様――――みたいな?

 それでもお父様の商売が上手くいっているから、そこら辺の貴族令嬢よりも好きなモノを食べたり素敵なドレスも仕立て放題と言う訳よ。
 それにね、何と言っても未来はめっちゃ明るいのよっっ。
 何故って?

 それは当然私がこの世界の――――だからよ!!


 抑々そもそも私には前世の記憶と言うものがあったの。

 勿論生まれて直ぐじゃあないわ。

 あれは私が6歳の時この世界で私を産んだらしい母親が亡くなったのよ。
 あぁお母様に関しては余り思い出ぁらしい思い出はないわね。

 だってまだ6歳だもん。
 それにこの世界にお母様思い出と言う存在ははそんなに重要人物でもないしね。
 でもそのお母様には感謝しなくちゃね。
 何故ならお母様は私をこんなにも美しく産んでくれたんだもの。

 キラキラと輝く金色に光る美しい髪に、澄んだ青空を思わせる程に青い瞳。
 形の良い小さな卵型の顔に朝露を含んだ桜桃サクランボの様に形の良い唇。
 すんなり伸びた手足に自分でも見惚れるくらい女性らしい曲線美のある肢体。
 肌は勿論透き通るくらいに白いし、雀斑そばかすやにきびなんて一つもない!!

 これぞ完璧美ボディーってやつよねっっ。
 何処からどう見てもフランス人形の様に美しい私。
 ふふふ、幼い頃から通り過ぎる人達皆私を見る為に振り向くの。
 もうそれがめっちゃ気分がいいったらないわよ!!

 あー今思い出しても気分がいいわ。

 
 そして前世での私はごくごく普通の女子高生。

 顔立ちも余りにも冴えないからさ、めっちゃメイクして可愛いJKに魅せていた。
 だってそんなの周りの友達も皆そうだよ。

 抑々素ッピンで美人なJKって今時存在しているのかな。

 学校の先生も文句を言うのは口だけだし、全然怖くなんかない。
 適当に学校行って、そこそこの成績取れば親も先生も文句は言わないのが現実。

 代り映えのない面白くもない人生。

 まさか10代で人生を悟るなんてね。

 そう、あの日も面白くない学校を途中で出て交差点でスマホを見ながら信号待ちしてたんだ。
 そしたら急に車が突っ込んでくるじゃん。
 もうめっちゃ慌てたよ。
 傍でまだ気付かないおばさんがさ、信号機の近くでぼーっと立っていたからついね、ついそのおばさんの袖を引っ張って楯にしたんだけれどさ、世の中って自分が思うよりも思うようにはならなかったんだ。

 そ、楯にしたおばさんが見事に、本当に体操選手並みに宙を舞っている間に、勢いの止まらない車へ私もかれたってワケ。
 そして目覚めたのが当時6歳のエラだったのよね。

 最初は信じられなかった。
 まさか異世界なんてね。
 あり得ないと思ったけれど、徐々にね。
 ま、これも有りかなって思ったんだ。

 だってこの世界ってば小さい頃よく読んだシン〇レラと同じ様な世界なんだもん。
 そうして直ぐにお母様が死んで、お母様激似の私を溺愛するお父様には正直ウザいけれど、でもお父様はめっちゃイケメンなんだよね。

 流石に親子でどうのって訳にはいかないけれど、見ているだけでも気分はいいじゃない。

 それによく働くし、我儘言っても怒らないしさ。
 それによっ、このお父様を上手く操っていずれ意地悪親子と家族ごっごしてさ、その次に来るのはお城での王子様とのロマンス!!

 夢の王子様と恋をして、幸せな結婚をするんだよっっ。

 お妃様になって行く行くは王妃様っっ。

 うわーめっちゃ凄いやんっっ。
 今でも結構贅沢に暮らしているのにさ、お城なんかに行ったらもっと凄い贅沢出来るしおまけにイケメンも一杯いるかもしれない!!
 い~やっ、王妃様のめいれ~いとか言って可愛いショタからダンディーなおじさままで一杯集めるのもいいかも~。

 うん、目指せ逆ハーだね。

 でもその楽しい未来を迎えるまでに色々と何かとイベントがあるんだよね。

 お父様が死んで意地悪な親子に意地悪される?

 いや~意地悪されるよりもむしろ意地悪する方が楽だし愉しいでしょ。
 うん、それは追々考えていこう。

 それからっと動物……鼠とかと仲良くって……無理無理無理無理!!

 私、前世からもだけれど結構な動物アレルギーだし、抑々動物そのものが嫌いなんだよね。
 それにネズミってハムスターじゃあなくってドブネズミ?
 いやいやそれって絶対に汚いしっ、不衛生じゃんっっ。

 絶対に触りたくないしっ、触らないっっ!!

 取り敢えず動物はなし……の方向で――――。

 えーっとそれから魔法使いのおばさんは……適当に化けさせてくれるだろうし、あぁそうそう帰りは魔法が解けるから歩いて屋敷へ帰る――――って、い~やそれはないでしょっっ。

 お城へ行く時に持てるだけ金貨を持って出掛けて、帰りは馬車を貸し切れば問題なし!!

 うわぁ今からすっごく楽しみっっ。

 私の人生ウハウハだね。

 それじゃあそろそろお父様の再婚相手でも物色しようかな。
 お父様待っててね、出来るだけ美人さんを見つけるからね。

 それにさ、誰でも死ぬ前には少しでもいい思いをしたいでしょ?
 ふふん、やっぱり私って親思いの優しい娘じゃん。
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