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第2章 雪乃との日常
第17話 俺、雪乃と旧南都へ行く4
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雪乃「ああああああああ!!あ、明日香ぁぁ!!」
明日香「雪ちゃん久しぶり!元気そうね!唯も久しぶり!」
唯「にゃああああ~。」
急に目の前に現れた明日香という女。この女が猫又に一撃を加えたようだ。ぱっと見、警察の格好をしている。この女が昼に漁師が言っていた警察の姉ちゃんと見て間違いなさそうだ。
雪乃「お、お久しぶりだにゃ。それにしてもどうしてこんなところに?」
明日香「簡単に言えば、猫又退治の任務を受け、少し前からずっとこの町に滞在しているの。既に5回程接触できてるんだけど、あの猫又、治癒力が半端なくて、あたしが何度傷を負わせてもすぐ完治させて逃げちゃうから任務が難航してるのよ。とはいえ、じっとしてるわけにもいかないから、今夜もパトロールして猫又探ししてたところ、こうして雪ちゃんに出会ったってところね。大丈夫?怪我はない?」
雪乃「なるほど、そういうことだったのにゃ、、、。明日香、剣技を磨いてそんなお仕事やってるにゃんてすごい人に成長したもんだにゃ。」
明日香「雪ちゃんこそ、こんなところでこんな時間に何やってるの?危ないじゃない。」
雪乃「あ、あたしは、あの猫又ちゃんとお友達になろうとしてたにゃ。」
明日香「へ?お、お友達?あの猫又と?」
雪乃「そうにゃ。」
明日香「雪ちゃんが猫好きなのは知ってるけど、まさかそこまでとはね。さすがにちょっとびっくり。」
雪乃「猫又ちゃんだろうとなんだろうと猫ちゃんであることに変わりにゃいにゃ!そうやって見た目で悪者と決めつけるのは止めるにゃあ!」
明日香「ご、ごめんね、でも実際、あの猫又はこの町の人を何人も殺しているのよ?」
雪乃「それには何か訳があるはずにゃ!猫ちゃんに悪い奴なんているはずないにゃあ!それも含めてお話しようとしていたのに、、、」
明日香「え、てことは、あたし、雪ちゃんの邪魔しちゃってってこと?」
雪乃「そういうことである。」
明日香「そ、そっか、、ごめんね。」
雪乃「えっへん!わかればいいのである!とにかく、今後、この件はあたしに任せて頂きたい!」
明日香「でも、危険じゃない?せめてあたしも同行するよ?」
雪乃「ダメである。あの猫又ちゃんは明日香のことを完全に敵だとみなしているはずだにゃ。明日香と一緒にいるだけで信用してもらえないにゃ。それどころか、何か罠が張られているのではないかと勘繰って姿すら見せてくれないかもしれないにゃ。ということで、あたしは今後、単独行動を取らせて頂く!」
克海母「やっぱりそれはダメよ!この方がダメなら、あたしが同行する!」
雪乃「それもダメにゃ。やっぱりあたしが丸腰でなければ、向こうも腹を割って話してくれないというもの。単独丸腰で会いに行くことにこそ、意味があるというもの。カカ様、これは、あたしの意地である。ここは行かせてくれにゃ?」
克海母「ゆ、雪ちゃん、、、」
克海「母さん、ここは雪乃の意思を尊重したらどう?」
克海母「で、でも、、、」
明日香「そういえば、あなた達は一体何者?」
克海「あ、失礼しました。私は佐藤克海。雪乃の兄です。」
雪乃「一言で言えば、まぁ、あたしの兄様。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、体が大き~い男。」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、片思いの相手がいる男。」
雪乃「結論としては、まぁ、あたしの兄様。」
克海母「雪乃ちゃん?♡」
雪乃「あ、い、いや、こ、これは、そ、その、、、」
克海「お仕置きだよ?♡」
雪乃「こらぁぁぁぁ!やめるにゃあああ!あたしは高いところが苦手なのにゃああ!」
克海母「ふっ笑」
明日香「あははははは!そう、よくわかったわ。ありがとう。
あれ?ちょっと待って。兄様っていうけど雪ちゃんと苗字違うじゃない。それに雪ちゃんに男の兄弟なんていなかったはずよ?」
克海母「あたしから説明します。初めまして、あたしは克海の母です。雪ちゃんのお父さんは少し前に離婚し、あたしと再婚したんです。従って、血はつながっていませんが、克海は雪ちゃんの兄であり、あたしは雪ちゃんの母です。」
明日香「そうだったんですね、、、すみません、踏み込んだこと話させてしまって。」
克海母「いえいえ、全然大丈夫です。」
明日香「ほんとすみませんでした。では、あたしも自己紹介しますね。
あたしの名は、五条明日香。京都県警所属の女性警察官です。あたしは特別に刀の所持が認められているのでこの刀で警察の仕事を遂行しています。」
雪乃「一言で言えば、まぁ、剣技の達人。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、五条家のエリート。」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、頼れるお姉ちゃん。」
雪乃「結論としては、まぁ、剣技の達人。」
明日香「そ、そんな、エリートだなんてあははははは」
克海母「そういえば、雪ちゃんは明日香さんとどこで出会ったの?それに、唯ちゃんにも久しぶりって言ってたけど、明日香さんは唯ちゃんとも何か関係があるの?」
雪乃「そういえば、それをまだ話してなかったにゃ?」
克海母「聞かせて聞かせて!」
克海「おれもそれ気になってたんだよ!」
雪乃「良かろう!話してやるにゃ!」
明日香「雪ちゃん久しぶり!元気そうね!唯も久しぶり!」
唯「にゃああああ~。」
急に目の前に現れた明日香という女。この女が猫又に一撃を加えたようだ。ぱっと見、警察の格好をしている。この女が昼に漁師が言っていた警察の姉ちゃんと見て間違いなさそうだ。
雪乃「お、お久しぶりだにゃ。それにしてもどうしてこんなところに?」
明日香「簡単に言えば、猫又退治の任務を受け、少し前からずっとこの町に滞在しているの。既に5回程接触できてるんだけど、あの猫又、治癒力が半端なくて、あたしが何度傷を負わせてもすぐ完治させて逃げちゃうから任務が難航してるのよ。とはいえ、じっとしてるわけにもいかないから、今夜もパトロールして猫又探ししてたところ、こうして雪ちゃんに出会ったってところね。大丈夫?怪我はない?」
雪乃「なるほど、そういうことだったのにゃ、、、。明日香、剣技を磨いてそんなお仕事やってるにゃんてすごい人に成長したもんだにゃ。」
明日香「雪ちゃんこそ、こんなところでこんな時間に何やってるの?危ないじゃない。」
雪乃「あ、あたしは、あの猫又ちゃんとお友達になろうとしてたにゃ。」
明日香「へ?お、お友達?あの猫又と?」
雪乃「そうにゃ。」
明日香「雪ちゃんが猫好きなのは知ってるけど、まさかそこまでとはね。さすがにちょっとびっくり。」
雪乃「猫又ちゃんだろうとなんだろうと猫ちゃんであることに変わりにゃいにゃ!そうやって見た目で悪者と決めつけるのは止めるにゃあ!」
明日香「ご、ごめんね、でも実際、あの猫又はこの町の人を何人も殺しているのよ?」
雪乃「それには何か訳があるはずにゃ!猫ちゃんに悪い奴なんているはずないにゃあ!それも含めてお話しようとしていたのに、、、」
明日香「え、てことは、あたし、雪ちゃんの邪魔しちゃってってこと?」
雪乃「そういうことである。」
明日香「そ、そっか、、ごめんね。」
雪乃「えっへん!わかればいいのである!とにかく、今後、この件はあたしに任せて頂きたい!」
明日香「でも、危険じゃない?せめてあたしも同行するよ?」
雪乃「ダメである。あの猫又ちゃんは明日香のことを完全に敵だとみなしているはずだにゃ。明日香と一緒にいるだけで信用してもらえないにゃ。それどころか、何か罠が張られているのではないかと勘繰って姿すら見せてくれないかもしれないにゃ。ということで、あたしは今後、単独行動を取らせて頂く!」
克海母「やっぱりそれはダメよ!この方がダメなら、あたしが同行する!」
雪乃「それもダメにゃ。やっぱりあたしが丸腰でなければ、向こうも腹を割って話してくれないというもの。単独丸腰で会いに行くことにこそ、意味があるというもの。カカ様、これは、あたしの意地である。ここは行かせてくれにゃ?」
克海母「ゆ、雪ちゃん、、、」
克海「母さん、ここは雪乃の意思を尊重したらどう?」
克海母「で、でも、、、」
明日香「そういえば、あなた達は一体何者?」
克海「あ、失礼しました。私は佐藤克海。雪乃の兄です。」
雪乃「一言で言えば、まぁ、あたしの兄様。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、体が大き~い男。」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、片思いの相手がいる男。」
雪乃「結論としては、まぁ、あたしの兄様。」
克海母「雪乃ちゃん?♡」
雪乃「あ、い、いや、こ、これは、そ、その、、、」
克海「お仕置きだよ?♡」
雪乃「こらぁぁぁぁ!やめるにゃあああ!あたしは高いところが苦手なのにゃああ!」
克海母「ふっ笑」
明日香「あははははは!そう、よくわかったわ。ありがとう。
あれ?ちょっと待って。兄様っていうけど雪ちゃんと苗字違うじゃない。それに雪ちゃんに男の兄弟なんていなかったはずよ?」
克海母「あたしから説明します。初めまして、あたしは克海の母です。雪ちゃんのお父さんは少し前に離婚し、あたしと再婚したんです。従って、血はつながっていませんが、克海は雪ちゃんの兄であり、あたしは雪ちゃんの母です。」
明日香「そうだったんですね、、、すみません、踏み込んだこと話させてしまって。」
克海母「いえいえ、全然大丈夫です。」
明日香「ほんとすみませんでした。では、あたしも自己紹介しますね。
あたしの名は、五条明日香。京都県警所属の女性警察官です。あたしは特別に刀の所持が認められているのでこの刀で警察の仕事を遂行しています。」
雪乃「一言で言えば、まぁ、剣技の達人。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、五条家のエリート。」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、頼れるお姉ちゃん。」
雪乃「結論としては、まぁ、剣技の達人。」
明日香「そ、そんな、エリートだなんてあははははは」
克海母「そういえば、雪ちゃんは明日香さんとどこで出会ったの?それに、唯ちゃんにも久しぶりって言ってたけど、明日香さんは唯ちゃんとも何か関係があるの?」
雪乃「そういえば、それをまだ話してなかったにゃ?」
克海母「聞かせて聞かせて!」
克海「おれもそれ気になってたんだよ!」
雪乃「良かろう!話してやるにゃ!」
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