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3章 依存国ツィーシャ
『銀の魔女』 (リュカオンside)
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にこにこと笑うキルナに視線を向ける。
見たところ悪い人ではなさそうだし……偽名で最低限のことだけ話せば満足するだろう。
僕はキルナをちらりと見て口を開いた。
「……………僕は『ルフト』。こっちは『シャルア』で、昔数年くらい一緒の国にいて仲良くなったんだ。別れてから疎遠だったけど、偶然会って昔話に花を咲かせていたってところ」
悪い、ルフト。お前の名前を借りる。
キルナは小さなメモ帳のようなものに今僕が言ったことを書いていく。
「ほう……久しぶりの再会ならそれはそれは胸が弾みますね。お二人はここのご出身なんですか?」
「いや…………僕は西で、『シャルア』は中央出身だよ。僕が依頼で中央に行くことがあって、そこで会ったんだ」
自分でもびっくりするくらい、するすると嘘が出てくる。
でもあながち間違いでもないから、信憑性が増していいかもしれない。
『シャルア』は僕が話すたびに頷いて取り繕っている。
「じゃあ出会うべくして出会った!ではなくて、偶然出会って意気投合したんですね。面白い始まり方です。
お二人は魔法使いとお見受けしますが、どんな属性を?」
「…………今日のことを書き留めるために、そこまで聞くものなの?」
純粋に疑問に思ったから僕がそう聞くと、キルナは胡散臭く笑った。
まるで引っかかったとでもいうように。
キルナは僕が警戒しているのを感じ取ったのか、すぐにその笑みの意味を教えてくれた。
「いえ、普段は聞かないことですが、いつまで嘘をつくのか気になりまして」
「………!」
気づかれていた。
まんまと泳がされて、綺麗に釣られたわけだ。
僕は逃げるために自分を偽って生きてきているから、嘘は上手いほうだと思っていたけど、まさか見透かされるとは思わなかった。
どうやって気づいたのかは知らないけれど、あまり侮れない相手だ。
もしかしたら、僕たちが見た目も変えていることもわかっているのかもしれない。
僕と『シャルア』の魔法付与式は膨大で緻密な式を施している。
だから、一見すると、付与式が目立つことはなくて、集中して至近距離で見ない限り付与にすら気づかないほどだ。
でも、キルナはこのローブに付与式が二つついていて、それぞれの違いまで言い当てた。
付与式の解読は難しいけれど、時間さえあればできてしまう。
知らないうちにそこまで気づいたんじゃないだろうか。
僕が黙っていると、『シャルア』が口を開いた。
「キルナさんも嘘をついているのに、こちらだけ本当のことなんて言えませんよ」
「……おや、バレましたか」
鎌をかけたつもりで、本当にキルナも嘘をついていたとは思っていなかったのか、『シャルア』はちょっと面食らった顔をした。
キルナは自分も嘘をついているとバレても動揺せずただにこにこと笑っていた。
「私は自分の原稿を製版してもらっているところから著者名と同じにするように言われてまして。契約した手前破れないんです。それ以外は本当です。
でも、騙していたのはお互い様なので、今回は嘘の答えで諦めます」
「………そりゃどうも」
「いえいえ」
キルナはまた笑って、冷めたお茶を飲んだ。
『シャルア』のおかげで救われたが、出版業界には明るくないから、今の話も本当か怪しい。
いつボロが出るかわからない。
早く帰らせたほうが得策だ。
僕が帰らせようと思って話そうとしたところで、『シャルア』が先にキルナに話しかけた。
「名前以外が本当なら、さっきアナスタシアについて調べているって言っていましたが、それは本当ですか?」
真剣な表情で問いかけた『シャルア』に、キルナは少しだけ悩むそぶりをした。
「うーん……たしかにアナスタシアといえばそうなのですが、私が調べているのは『銀の魔女』についてなので、そうでもないとも言えます……」
その答えに冷や汗が出そうになる。
『銀の魔女』。
クーデタが起きて収監された王がつけていた日記に記された特徴からその名がついた。
曰く、銀髪で寒空色の瞳の少女は、国の最重要の仕事を受け持っていたが、ある日突然姿を消したと。
それから国は衰退を始め、こうしてクーデタが起きる始末になったと。
すべては少女と彼女に親しい人物のせいだと。
日記には少女と親しい人物の名前は載っていたというのに、肝心の少女の名前は記されていなかった。
ただ、銀髪で寒空色の瞳の少女というところから、指名手配者の一覧が作られた際『銀の魔女』と比喩されたことに端を発して、以降その名で呼ばれるようになった。
指名手配者はそれぞれいつ撮られたのかわからないような写真が張られ、『銀の魔女』には人が想像で描いた絵が張られた。
謎の多い『銀の魔女』を探そうとしている歴史家や記者が多いと聞いていたが、そのうちの一人が、キルナだということか。
「………『銀の魔女』、ですか」
『シャルア』がそれだけつぶやくと、キルナはまた饒舌になった。
「はい!もしかしたら名前だけでも聞いたことがあるかもしれないですね。『銀の魔女』というと、みなさんクーデタで指名手配されている正体不明の少女のことを思い浮かべます。
実際、私も最初はその『銀の魔女』について調べていて、旧アナスタシアまで行きました。まあ、彼女については何もわからなかったのですが、ひとつ発見があったんです!」
キルナは一度喉を潤した。
「アナスタシアはトランスヴァール領になりましたけど、あそこは時が止まったままで残っているんです。
旧アナスタシアで探し物をしている人が結構あそこに来るんです。家族の遺物を探しにきたとか、それこそ私みたいに知識欲に駆られる人とか。
そこで会った人と話していたら、『銀の魔女』と最初に名付けたって豪語する人に出会いまして。その人が言うには、『銀の魔女』はその人の近隣諸国で似たような外見で『銀の姫』と呼ばれている人がいるところからとったみたいなんです。
『銀の魔女』がもう一人いるのか、みたいな謎が生まれて、すごく気になってしまって!
今はその真相を確かめるためにいろいろと調べ物をしているんです」
話せたことに満足したという表情で語るキルナとは対照的に、僕と『シャルア』は知らない事実に戸惑っていた。
たびたび失礼な人だけど、知らない情報をいとも容易く教えてくれる。
「その地域では別名で呼ばれているとか………そういうのではないんですか?」
『シャルア』がおそるおそるキルナに問いかけると、キルナは会話を思い出すように宙を見ながら答える。
「いや、違いますね。聞いたところによると、指名手配以前に『銀の姫』の話は出ていたみたいですし、それにちなんだってことはもともと聞き馴染みのある言葉があってそこから名付けたってことだと思います。そこから考えると、やっぱり二人いるのかなってなりませんか?」
「まあ、一理あるけど………その人は、どこの人か聞いたのか?」
僕はキルナの説に頷きながらまた問いかけた。
問いかけながら、僕は『シャルア』に視線を向けた。
『シャルア』はうつむきがちになって、空になったティーカップを眺めている。
気になるけれど、『シャルア』がそろそろ限界かもしれないから、このあたりでいい返事をもらって帰らせたい。
僕の問いかけに、キルナはまた笑った。
「それが………聞くのを忘れていたんです。今話している仮説は、旧アナスタシアでの調べ物を終えて違う国にいるときだったので、話の内容は本当にメモ程度に収めてしまっていたんです。
だから、どこを調べたらいいかわからなくて、いろんな国で聞き込みしてるんです……」
えへ、と笑うキルナに僕は脱力した。
知らないのかよ。
肝心なところを聞き逃すって、職業柄痛手すぎるんじゃないのだろうか………。
でも、僕たちは当事者で一番知っていると思っていたけれど、知らない何かがあるのかもしれないと思わせてくれた。
また、調べなおさないといけない。
僕はため息をついてカップを片付け始めた。
見たところ悪い人ではなさそうだし……偽名で最低限のことだけ話せば満足するだろう。
僕はキルナをちらりと見て口を開いた。
「……………僕は『ルフト』。こっちは『シャルア』で、昔数年くらい一緒の国にいて仲良くなったんだ。別れてから疎遠だったけど、偶然会って昔話に花を咲かせていたってところ」
悪い、ルフト。お前の名前を借りる。
キルナは小さなメモ帳のようなものに今僕が言ったことを書いていく。
「ほう……久しぶりの再会ならそれはそれは胸が弾みますね。お二人はここのご出身なんですか?」
「いや…………僕は西で、『シャルア』は中央出身だよ。僕が依頼で中央に行くことがあって、そこで会ったんだ」
自分でもびっくりするくらい、するすると嘘が出てくる。
でもあながち間違いでもないから、信憑性が増していいかもしれない。
『シャルア』は僕が話すたびに頷いて取り繕っている。
「じゃあ出会うべくして出会った!ではなくて、偶然出会って意気投合したんですね。面白い始まり方です。
お二人は魔法使いとお見受けしますが、どんな属性を?」
「…………今日のことを書き留めるために、そこまで聞くものなの?」
純粋に疑問に思ったから僕がそう聞くと、キルナは胡散臭く笑った。
まるで引っかかったとでもいうように。
キルナは僕が警戒しているのを感じ取ったのか、すぐにその笑みの意味を教えてくれた。
「いえ、普段は聞かないことですが、いつまで嘘をつくのか気になりまして」
「………!」
気づかれていた。
まんまと泳がされて、綺麗に釣られたわけだ。
僕は逃げるために自分を偽って生きてきているから、嘘は上手いほうだと思っていたけど、まさか見透かされるとは思わなかった。
どうやって気づいたのかは知らないけれど、あまり侮れない相手だ。
もしかしたら、僕たちが見た目も変えていることもわかっているのかもしれない。
僕と『シャルア』の魔法付与式は膨大で緻密な式を施している。
だから、一見すると、付与式が目立つことはなくて、集中して至近距離で見ない限り付与にすら気づかないほどだ。
でも、キルナはこのローブに付与式が二つついていて、それぞれの違いまで言い当てた。
付与式の解読は難しいけれど、時間さえあればできてしまう。
知らないうちにそこまで気づいたんじゃないだろうか。
僕が黙っていると、『シャルア』が口を開いた。
「キルナさんも嘘をついているのに、こちらだけ本当のことなんて言えませんよ」
「……おや、バレましたか」
鎌をかけたつもりで、本当にキルナも嘘をついていたとは思っていなかったのか、『シャルア』はちょっと面食らった顔をした。
キルナは自分も嘘をついているとバレても動揺せずただにこにこと笑っていた。
「私は自分の原稿を製版してもらっているところから著者名と同じにするように言われてまして。契約した手前破れないんです。それ以外は本当です。
でも、騙していたのはお互い様なので、今回は嘘の答えで諦めます」
「………そりゃどうも」
「いえいえ」
キルナはまた笑って、冷めたお茶を飲んだ。
『シャルア』のおかげで救われたが、出版業界には明るくないから、今の話も本当か怪しい。
いつボロが出るかわからない。
早く帰らせたほうが得策だ。
僕が帰らせようと思って話そうとしたところで、『シャルア』が先にキルナに話しかけた。
「名前以外が本当なら、さっきアナスタシアについて調べているって言っていましたが、それは本当ですか?」
真剣な表情で問いかけた『シャルア』に、キルナは少しだけ悩むそぶりをした。
「うーん……たしかにアナスタシアといえばそうなのですが、私が調べているのは『銀の魔女』についてなので、そうでもないとも言えます……」
その答えに冷や汗が出そうになる。
『銀の魔女』。
クーデタが起きて収監された王がつけていた日記に記された特徴からその名がついた。
曰く、銀髪で寒空色の瞳の少女は、国の最重要の仕事を受け持っていたが、ある日突然姿を消したと。
それから国は衰退を始め、こうしてクーデタが起きる始末になったと。
すべては少女と彼女に親しい人物のせいだと。
日記には少女と親しい人物の名前は載っていたというのに、肝心の少女の名前は記されていなかった。
ただ、銀髪で寒空色の瞳の少女というところから、指名手配者の一覧が作られた際『銀の魔女』と比喩されたことに端を発して、以降その名で呼ばれるようになった。
指名手配者はそれぞれいつ撮られたのかわからないような写真が張られ、『銀の魔女』には人が想像で描いた絵が張られた。
謎の多い『銀の魔女』を探そうとしている歴史家や記者が多いと聞いていたが、そのうちの一人が、キルナだということか。
「………『銀の魔女』、ですか」
『シャルア』がそれだけつぶやくと、キルナはまた饒舌になった。
「はい!もしかしたら名前だけでも聞いたことがあるかもしれないですね。『銀の魔女』というと、みなさんクーデタで指名手配されている正体不明の少女のことを思い浮かべます。
実際、私も最初はその『銀の魔女』について調べていて、旧アナスタシアまで行きました。まあ、彼女については何もわからなかったのですが、ひとつ発見があったんです!」
キルナは一度喉を潤した。
「アナスタシアはトランスヴァール領になりましたけど、あそこは時が止まったままで残っているんです。
旧アナスタシアで探し物をしている人が結構あそこに来るんです。家族の遺物を探しにきたとか、それこそ私みたいに知識欲に駆られる人とか。
そこで会った人と話していたら、『銀の魔女』と最初に名付けたって豪語する人に出会いまして。その人が言うには、『銀の魔女』はその人の近隣諸国で似たような外見で『銀の姫』と呼ばれている人がいるところからとったみたいなんです。
『銀の魔女』がもう一人いるのか、みたいな謎が生まれて、すごく気になってしまって!
今はその真相を確かめるためにいろいろと調べ物をしているんです」
話せたことに満足したという表情で語るキルナとは対照的に、僕と『シャルア』は知らない事実に戸惑っていた。
たびたび失礼な人だけど、知らない情報をいとも容易く教えてくれる。
「その地域では別名で呼ばれているとか………そういうのではないんですか?」
『シャルア』がおそるおそるキルナに問いかけると、キルナは会話を思い出すように宙を見ながら答える。
「いや、違いますね。聞いたところによると、指名手配以前に『銀の姫』の話は出ていたみたいですし、それにちなんだってことはもともと聞き馴染みのある言葉があってそこから名付けたってことだと思います。そこから考えると、やっぱり二人いるのかなってなりませんか?」
「まあ、一理あるけど………その人は、どこの人か聞いたのか?」
僕はキルナの説に頷きながらまた問いかけた。
問いかけながら、僕は『シャルア』に視線を向けた。
『シャルア』はうつむきがちになって、空になったティーカップを眺めている。
気になるけれど、『シャルア』がそろそろ限界かもしれないから、このあたりでいい返事をもらって帰らせたい。
僕の問いかけに、キルナはまた笑った。
「それが………聞くのを忘れていたんです。今話している仮説は、旧アナスタシアでの調べ物を終えて違う国にいるときだったので、話の内容は本当にメモ程度に収めてしまっていたんです。
だから、どこを調べたらいいかわからなくて、いろんな国で聞き込みしてるんです……」
えへ、と笑うキルナに僕は脱力した。
知らないのかよ。
肝心なところを聞き逃すって、職業柄痛手すぎるんじゃないのだろうか………。
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